僕らは開かずの扉の前に来ていた。リンクルスマホのおかげなのか扉は開けられることがわかったけど……
「どうしたのかしら…いつもと様子が…」
「早く校長先生を見つけよう」
はーちゃんが眠っているのだが本当にいつもと違う。これは一体……
「何となくだけど嫌な予感がするんだよね」
「みんな、気を引き締めていこう」
ポニィとツクシの二人は警戒し、グリーンとガイの二人はと言うと
「その校長ともしかしたらゴズキや将軍が一緒にいる可能性があるかもしれないね」
「だとしたら手伝えるっていうことだな」
いろいろと考えているのであった。
ある場所にて
「何者です!!」
ヤモーとドクロクシーの前に現れたのは校長だった。校長は目の前の二人に向かって叫んだ
「やっと見つけたぞ。そなたが、ドクロクシーだな?」
「これはこれは。魔法学校の校長がおいでとは…よくここがお分かりで」
『占いでようやく分かりましたわ…』
「平和をおびやかすつもりならば…見のがすわけにはいかぬ!」
校長が身構えるとそこにバッティが現れ、校長と対峙していた。
「ここは通しません!ドクロクシーさまにエメラルドをお持ちするのが私の使命!!倒れるわけにはいかないのです」
「愉快愉快」
気がつくと校長の背後にザンクが回り込み、切りつけようとするがブドーとゴズキの二人がザンクの刃を防いだ。
「悪いがお前の相手は」
「俺達だ!」
「これはこれは知っていますよ。帝国のものですね。無視流残スペーイド!!」
「お前の皇具については聞いてる!ブドー!」
「覚悟は出来ているな!雷神憤怒アドラメレク!!」
ブドーが周囲を雷で覆い尽くし、気がつくとブドー、ザンク、ゴズキの三人は負傷していた
「なるほど、私を感知できないから全体の攻撃に切り替えたということですか。だがまだ真の力を見せていませんよ」
「そりゃこっちもだ」
「行くぞ!」
陽斗SIDE
扉を抜けていくがさっきから魔法商店街だったり、いちごメロンパンのお店だったりと目的地にたどり着かない。
さっきからモフルンが食べたいと思っている場所にたどり着いているが、もしかして……
「もしかして…この扉はきっと、頭の中に思い浮かべた場所に連れてってくれるのよ!!」
「だとしたら後は簡単だな」
「よーし、校長先生のこと思い浮かべるから!」
全員で校長のことを思い浮かべて、扉を開けるとそこには……
『……………』
何だかバトルの最中だったためか戦っていた人たち全員がこっちを見ていた。
僕らはすぐに扉に戻った。
『ビックリしたぁぁ!!』
まさか戦闘中だったとは……それに師匠たちもザンクと戦ってるし……
「とりあえず戻ろう」
「お父さんたちの手伝いをしないとね」
僕らはすぐに扉を潜り抜けていった。
みらいとリコの二人は校長のもとに行き、僕らは師匠たちの前に向かった。
「師匠!」
「陽斗か。気をつけろ!奴は……」
ブドー師匠が何かを言いかけた瞬間、突然ザンクが僕に触れてきた。僕はダイヤフォームに変わって剣戟を与えた瞬間、目の前が真っ暗になっていた。
「これは……」
「お前の視覚を奪ったのさ。私の皇具の力でな」
ザンクは僕に一撃を食らわせてきた。目が見えないせいか防ぐことも出来ない……
「うぐっ……」
「陽斗!」
「ポニィちゃん!?駄目、そいつに攻撃は……」
「そうだった……」
「攻撃したら自分たちに返ってくるし……」
「どうしたものか……」
「陽斗、お前は下がってろ……そしてお前に渡したものの力を開放してみろ」
ゴズキ師匠の言葉を聞いた瞬間、僕はどうすればこの状況を打破できるか考えることにするのであった。