ザンクの攻撃を受け、目が見えない状態になった僕。目が見えないけど、みんなの声が聞こえてくる
「行動ですよね…補習で教わりました。何よりまず行動する事…」
「どんな大変な状況でも負けない心を…授業で学びました!」
負けない心……
「校長先生が仰っていたように、あっちの世界はとっても勉強になります。
世の中には色んな人がいて色んな考え方があるんだって」
色んな考え、僕はリコに教えたり、教えられたりもしたよな。
「もっと学ぶ事があります。だから…戻らないと!」
「皆で一緒に!だからはーちゃんを」
「返して!」
「モフー」
みんなの思いが、声が聞こえた瞬間、何か温かいものが包み込んでいる気がした。
「温かい……」
「帝国にいた時……こんなの感じたことがない」
「なんなんだこれ?」
「ゴズキ、まさかこれが……」
「あぁエメラルドの力みたいだな」
「だとすれば目覚めるということか」
周辺を包み込む、暖かさ。僕らは気がつくと魔法界にある巨大な木の近くにいた。
「目が……」
「これはどういうことでしょう?あなたの目は皇具を解除しない限り戻らないはずでは……」
ザンクが戸惑う中、ドクロクシーが手を伸ばしていた。まさかあれがエメラルドだっていうのか?
「おぉ…エメラルド…」
「エメラルドの眠る場所とは…」
「この魔法界そのもの。その力が1ヵ所に集い、今その形を表そうとしている」
それと同時にミラクルとマジカルの二人の変身が解除され、リンクルストーンが一箇所に集まろうとしていた
「リンクルストーンが!」
「どう言う事!?」
リンクルストーンの中心に、緑色に輝く光が現れた。あれがエメラルド……
「エメラルド!生命のリンクルストーンモフ!」
「あれが…あれこそが…ドクロクシー様が求めていた力」
バッティが手に入れようとするが、エメラルドの光に包まれ消滅してしまった。
「やはり闇の力を退けるあの力を得るには…リンクルスマホンが必要なのです」
「魔法よ入れ」
ドクロクシーが奪い取ったリンクルスマホを使い、更に持っていた本を開いた。
それと同時に黒い竜巻がドクロクシーを包み込んだ
「成功です!今、エメラルドの輝きは闇の力の糧となった!」
まさかエメラルドを取り込んだっていうのか?でも、僕の持つこの刀は薄っすらだけど緑色に輝いていた。
「まだ輝きは失っていない……」
「あなたが何を言っているかはわかりませんが、これがドクロクシー様の完全なるお姿!相異なる力1つになりし時、それは全てを超越し究極へと至る」
ドクロクシーは巨大な怪物に姿を変えていた
「違うだろうクシィ!我々の目的は、来るべき日に備え、災いに対抗する力を得ることだったはず!自ら災いとなり、世界を困らせてどうする!!」
校長先生は倒れそうになるが、師匠たちが支えていた
「無理するな。校長」
「ここはあいつらに任せよう。あいつらは今、乗り越えるために……」
師匠たちがなにか言っているけど、みらいとリコの二人はドクロクシーの放つ闇の波動に吹き飛ばされそうになっていた
「リコ、大丈夫だよ!」
二人は手をつなぎ、支え合い、笑顔だった。そうだよな。二人はどんなときでも笑ってこんなに打ち勝った。それは……
「僕もだよな」
そうつぶやいた瞬間、取り込まれたリンクルストーンが二人の所に戻ってきた。
二人はリンクルストーンを手にし、プリキュアに変身した。
「「うん、キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「「魔法つかいプリキュア!」」
「僕も……負けられないよな!!」
僕は小袋の中からまだ色のない石を取り出した。そして刀の刀身にはめ込んだ瞬間、刀身が緑色の光に輝き、僕の姿も緑色の騎士甲冑に変わった。
「リゼルファ!エメラルド!」
「あれが陽斗の帝具の奥の手……」
「リゼルファの奥の手と言うべきか……」
「ブドー、今はそういうことにしておこう。ツクシ、ポニィ、ガイ、グリーン。お前らは下がっていろ。ここはあの三人の出番だ」
師匠たちが後ろに下がり、僕らはドクロクシーの前に立った。
「私を無視するとは!!あなたの相手は!!」
ザンクが背後から襲いかかってきた。だけど僕は軽く刀を振った瞬間、ザンクは吹き飛ばされた。
「がはっ!?皇具が……効かない?」
「エメラルドの力は……皇具を無効化する……だけじゃなく、ありとあらゆるものを打ち消す力を持っているみたいだな」
「……くっ……こんな事がありえて……」
「ザンクさん、このままではただやられるだけですね。ここはどうです?ドクロクシー様の力になるのは?」
「それは愉快ですね……」
「そして私も…ドクロクシー様のお力に…」
ヤモーとザンクの二人がドクロクシーに取り込まれていき、更に力が増していく。
普通だったら絶望的な状況だけど……
「ふたりとも、負けるつもりはないよな」
「うん」
「行こう。陽斗くん」
ドクロクシーの攻撃を僕らが防ぎながら、攻撃を繰り出していく。ドクロクシーの攻撃は威力が大きいけど、それでも僕らは負けていない
ドクロクシーは世界中の力を奪おうとするが……
「みんなの力を無理やり飲み込むなんて」
「そんなの、力を1つにするなんて言わない!力を合わせるって意味が分からないなら…教えてあげるわ!」
「そしてそれがどんなに素晴らしいものかもな!!」
僕らがそう叫んだ瞬間、ドクロクシーの体から緑色の光が見えた。
「甘い匂いがするモフ!きっと、はーちゃんがよんでるモフ」
「ミラクル」
「うん、マジカル……陽斗くん」
「あぁ任せろ」
二人は必殺技を放とうとするが、ドクロクシーが口から黒い光線を放った。
「力を…もっと…」
「あなたがどんなに強くても、全てを飲み込もうとしても…」
「私達の力は絶対に奪わせない!」
「私達の力は大切なものを守るための力!」
「「大切なはーちゃんを助けるための力よ!」」
二人が闇の光線を弾き返したが、ミラクルたちに掴みかかろうとするが、僕はドクロクシーの両手を切り落とした。それと同時に口から小さな光が出ていく。あれははーちゃん?
「「プリキュア・ダイヤモンド…エターナル!」」
二人の必殺技がドクロクシーを包み込み、なんとか撃退するのであった。
みらいたちは一安心して、安堵したが……黒い影が二人に襲いかかろうとしていた。
僕は二人を助けようとするが、エメラルドフォームが突然解除されてしまい、体も動かなかった。
「……みらい、リコ……」
二人はこのままじゃ……そう思った瞬間、空に浮かんだリンクルスマホが輝きだし、僕らとそう変わらない姿の少女が現れた。あれは、はーちゃん?
はーちゃんは黒い影を浄化し、闇に包まれた世界を浄化した。それと同時に一人の男性が黒い影から現れた。あれが校長先生の友達の……
男性が消え、はーちゃんがまばゆい光を放つと同時に、どこかへ消えていくのであった。
それからみらいとリコの二人ははーちゃんを探すが、はーちゃんはどこにもいなかった。
モフルンは二人を元気づけるけど……
「また会えるんだよな……」
僕もそう願うことしかできなかったのだった。
「どうやらザンクさんはやられましたか……まぁ良いでしょう。闇の魔法はよく分かりましたが、もう一つ、面白いものを見つけましたから……ムホーというものをね」