魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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34 新たな始まり、不思議な少女

『ご無沙汰しております校長。いろいろと大変だったと聞きましたが、すっかり元に戻られたようですな』

 

「薬膳茶のおかげじゃ」

 

『それで…リンクルストーン・エメラルドのほうは?』

 

「あの時エメラルドは目覚め、その輝きを宿した妖精の子は空の彼方へと消えていった」

 

『そうですか……ところで…元気にしてますか?あの子』

 

「心配はいらぬ。今は良き友に出会い、しっかりと成長しておる。君と同じくナシマホウ界でな」

 

『そうですか……それとあの子と一緒にいる彼の持つ帝具と言ったかな?』

 

「あぁ、それがどうかしたのか?」

 

『彼の帝具は本当に帝具なのかい?』

 

 

 

 

 

 

 

 

陽斗SIDE

 

あの戦いから数日が経った。僕らは日常に戻ったけど……この場にははーちゃんはいない。

みらいもリコもいつもと変わらない感じでいるのだけど……

 

「リコ1番!凄いモフ!」

 

「すごいよ。リコ」

 

「まぁ予習・復習をちゃんとしていれば当然の結果よ。それにしても暑いわね。魔法学校は年中春だから、この暑さには慣れないわ。ほら、補習で行ったひゃっこい島はずっと冬だし……」

 

「あぁ……」

 

みらいとリコの二人ははーちゃんのことを思い出していた。やっぱりはーちゃんのことを気にしてるんだろうな

 

「それは陽斗もでしょ」

 

「たまに浮かない顔をしてるしね」

 

ポニィとツクシが心配そうに僕のことを見つめていた。

 

「浮かない顔か……そうかもな」

 

二人も思っていたんだろうな。いつまでも一緒だって……それは僕も思っていたことだし……

 

それからみらいとリコの二人はお店の手伝いがあるといい、僕らと分かれた。

あの二人……本当に大丈夫かな?

 

「そういえばお父さんがちょっと気にしてたよ?」

 

「気にしてたって?」

 

「陽斗のリゼルファのこと。どうにも他の帝具とは違っているんだってさ」

 

他の帝具と違うって、どう違うんだ?

 

「もしかしたらそのうち連絡があるかもしれないね」

 

ツクシはそう言うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、部屋でリゼルファを見つめていた僕。これは両親が発掘したものだって聞かされていたけど、本当に帝具なのかどうかわからない

 

そんなことを考えていると窓からノックする音が聞こえた。見てみるとみらいとリコが箒で空を飛んでいた。

 

「どうしたんだ?こんな時間に?」

 

「うん、ちょっと散歩に誘いに来たの」

 

いつもと変わらない笑顔をしているつもりだけど、全然そんな風に思えないぞ

 

「わかった」

 

僕は二人の散歩に付き合うことになった。僕らは街の高台まで来た。するとリコはみらいにあることを聞いてきた。

 

「それで…どうしたの?」

 

「リコ…また、はーちゃんを捜さない?」

 

「もう…探し尽くしたじゃない…全部…」

 

「はーちゃんに会いたいモフ……」

 

やっぱりはーちゃんのことが気がかりだよな。僕らにとっては大切な存在だったからな。

 

「私ね、ちょうど3人に話しに行こうと思っていたの。私、魔法界に戻った方が良いかなぁって思って…」

 

「えっ?」

 

「そもそもナシマホウ界にはエメラルドを探しに来たのよ。でも、エメラルドは…」

 

「そうだけど……」

 

「魔法学校で勉強して、もっともっと魔法を使えるようになれば…はーちゃんだって見つかるかもしれない。だから…」

 

「リコ……」

 

リコもまたはーちゃんを探し出すために、自分にできることをやろうとしているんだな

 

「リコ、帰っちゃうモフ?」

 

「明日はお休みだし、みんなでどこか遊びに行きましょ」

 

「そうだな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、みらいたちと遊びに行くことになったのだけど、ポニィとツクシ、ガイ、グリーンはせっかくだからということで、誘いを断っていた。

 

気を使わなくってもいいのにと思った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…!?私はいったい…あの時ドクロクシー様に……」

 

ヤモーはドクロクシーとの決戦の場所にて復活していた。

 

「ドクロクシー様~!!」

 

ヤモーが叫ぶと同時に、湖の中から何本かの骨が現れた。

 

「おぉ… このようなお姿に…このヤモーがプリキュアに復讐を!!」

 

ヤモーが姿を消すと近くにいた橙色の魔神が姿を表した。

 

「プリキュア?なんだそりゃ?」

 

「伝説の戦士ですよ」

 

「ん?お前は?」

 

「異世界の人間。リュウトというものです。終わりなき混沌の眷属様」

 

「……お前、どこまで知っているんだ?」

 

「知っているのは主ですよ。どうですか?少しお話をしませんか?ヤモーさんの活躍を見ながらね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四人で色んな所に遊び、ベンチに座っておやつを食べていた時、突然空が暗くなり、それと同時にセミ型のヨクバールとヤモーが姿を表した。

 

「どうして…また…」

 

「それにあの召喚したやつはドクロクシーのお付き……」

 

「プリキュアに帝具使い!あなた方をここで倒させてもらいますよ!」

 

ヨクバールが僕らに攻撃を放ち、僕らは攻撃を避けるが……せっかくの楽しい時間を邪魔しやがって……

 

「もういい加減にして!!」

 

「「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

「2人の奇跡!キュアミラクル!」

 

「2人の魔法!キュアマジカル!」

 

「「魔法つかいプリキュア!」」

 

「リゼルファ!ダイヤフォーム!!」

 

「不滅の闇に染まりしヨクバールよ!憎きプリキュアを倒すのです!」

 

僕らはヨクバールに向かっていくが、このヨクバール、前に比べてかなり強い……

 

「ドクロクシー様のお力が込められたヨクバールです。あなた方に勝ち目はありませんよ」

 

ヨクバールの攻撃を喰らい、僕らは地面に倒れた。このままじゃやられてしまう

 

「さぁお別れですよ!!」

 

「もう、嫌なの…大切なみんなとお別れなんて…もう、嫌なの…」

 

「みらい……」

 

「絶対にはーちゃんを見つけてみせるって決めたのに…」

 

「リコ……」

 

二人が悲しそうにしている。男としたらこんなのダメだろ。僕は立ち上がると同時に、モフルンが僕らの前に出てあることを告げた

 

「2人を悲しませちゃ駄目モフ!!笑ってないと、はーちゃんだってニコニコで帰ってこられないモフー」

 

「モフルンの言うとおりだ。笑ってないと、はーちゃんだって悲しむぞ」

 

「そうよね…私たちが笑顔じゃないと!」

 

「うん……」

 

ミラクルとマジカルの二人が立ち上がると同時に、攻撃を食らったときに落としたリンクルスマホが輝き出した。

 

「甘い匂いがするモフ」

 

どうしてこのタイミングで?それに甘い匂いって……

僕はポケットの中からエメラルドのかけらを取り出した。欠片も光っている……

 

「リンクルスマホン…」

 

すると花飾り付きのカチューシャをしたロングヘアにハート模様のスカート、花飾り付きのロングブーツを着用した少女が僕らの前に現れた。この子は……

 

すると少女はどこからともなくエメラルドのリンクルストーンを取り出した。まさかと思うけど、新たなプリキュア?

 

「キュアップ・ラパパ!エメラルド!」

 

リンクルスマホンにリンクルストーン・エメラルドをはめ込み、スマホンのタッチペンで『F』を書くと、スペルが浮かび『Felice』と表示された

 

「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」

 

ピンク色の髪が左右に伸びて編み込んだ三つ編み形となり、頭には花と蝶をかたどったカチューシャを身に着け、ミント系の緑を主体に白も配色されたドレス風のコスチュームを着用した姿に変わった。

 

「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」

 

「キュアフェリーチェ……」

 

「エメラルドのプリキュアだというのですか!?ヨクバール!」

 

「陽斗、一緒に」

 

「えっ?あぁ……エメラルドフォーム!!」

 

エメラルドの姿に変わり、迫り来るヨクバールを僕とフェリーチェの二人は同時に受け止め、投げ飛ばした。

 

「強いな……って何でお前が驚いてるんだよ?フェリーチェ……」

 

「いえ」

 

フェリーチェは自分の姿の強さに驚いてるけど、今はヨクバールをどうにかしないとダメだな。

僕らは同時に攻撃を繰り出し、ヨクバールがダメージを受けていた。

 

「フラワーエコーワンド!」

 

スマホンのペンが杖に変わり、構え、リンクルストーン・エメラルドをはめた

 

「キュアー・アップ!」

 

一面に咲き誇った花から放たれたエネルギーをワンドに集め、そして無限大マークを描き

 

「プリキュア・エメラルド・リンカネーション!」

 

ピンク色の光線と∞から分かれた2つの緑色のリングを敵に放ち、光線で敵の動きを封じた後、花とリングで包み込み、ヨクバールを浄化した

 

「私にはドクロクシーさまのお力があります…オボエテーロ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうですか?」

 

「あの力… ただもんじゃないねぇ…」

 

「プリキュアのことですか?それとも……」

 

「あの小僧は何者だ?」

 

「興味湧いたのであれば……」

 

「あぁお前らに協力してやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いが終わり、僕らを助けてくれた少女……この子、まさかとおもうけど……

 

「あなた…ひょっとして…」

 

みらいたちもすぐに少女の姿を誰かと重ねていた。すると少女は僕らに抱きつき、

 

「私だよ!はーちゃんだよ!」

 

「「え、えぇーーーーー!?」」

 

「成長しすぎだろ……」

 

 

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