「お花!蝶々!モフルン…みんな小さく見える!」
はーちゃんは花や蝶々をみてはしゃいでいた。今まで小さな妖精だったから見るもの全てが珍しかったのだろうな……
「はーちゃんも楽しそうね。ねぇ、みらい、陽斗」
「う、うん」
「あ、あぁ」
リコは僕らのことを見て、ものすごく呆れた顔をしていた。今、僕らは手を繋いでいた。こうして手をつなぐっていうのは正直恥ずかしいんだけど……
「あなた達、何というか……慣れたら?」
「いや、すぐに慣れるならなれるよ」
「ねぇ、リコ~手を繋いでいないと駄目なの?」
「あなた達、恋人同士になったんだから少しはこういうことを自然にできるようにしたら?」
そうは言うけど……何というかみらいの手、柔らかいと言うか……
ふっと気がつくとはーちゃんは猫を見つけ、追いかけていた。猫が下へと降りるとはーちゃんは思いっきりジャンプをしたけど、そのまま落ちていった。
僕らは慌てて駆け寄ると
「いてて…飛べなくなっちゃったんだった…」
妖精の頃の癖が抜けていないみたいだった。
「あれ…スマホンがない!」
はーちゃんはあたりを見渡すと隙間にスマホンが入ってしまったらしい。はーちゃんは隙間に入ろうとするが入れずに困っていた。
「あれ…入れない…」
「はーちゃん、大きくなったんだよ」
「こういう時は…キュアップラパパ」
リコが魔法でスマホンを取り出してあげた。何というかこういうときに魔法って便利だな……
「よーし、私も…!」
はーちゃんはスマホンからペンを取り出し、魔法陣を描きながら
「大好きなみらいとリコとモフルンと陽斗、ずーっと一緒にいられますように!」
何というか温かい魔法をかけてくれた。ずっと一緒か……それもいいかもしれないな
「私も私も!!キュアップ・ラパパ!みんなとずーっと仲良しでいたい!」
みらいも喜びながらそう言っていると、リコがあることに気がついた
「それより、早く帰らなくちゃ」
「じゃ、これで」
みらいは箒を取り出した。もしかして空を飛んでいくっていうのか?たまに思うけど、バレたときのことを考えているのか……
「ダメよ!まだ明るいし、うかつに空は…」
「えっ?」
はーちゃんはみらいの箒に跨っていた。リコはため息を付き、箒で帰ることになった。
箒で僕らは帰ることになった。はーちゃんはみらいの箒に乗り、僕はリコの箒に乗ることになった。
「みらいの所にのればいいのに……」
「うるさいよ……」
リコの言葉にツッコミを入れる僕。それに乗ろうとしたけど、みらいは緊張して操作がし辛いと言われたのだから仕方ないだろ
「はー!気持ちいい!ずっと箒で空を飛んでみたかったんだ!」
まぁはーちゃんが楽しそうだからいいかもしれないな。するとはーちゃんはあることを言い出した。
「私も…2人みたいに飛びたい…そうだ!キュアップ・ラパパ!私のほうきよ、出ろ!!」
はーちゃんがそう言うけど、魔法ってそんなに便利なものだっけ?
「無理よ、そんな魔法。校長先生にだってできないわ」
リコがそう言っていると、はーちゃんの持っているペンが箒を描くと箒が現れた
「出来たよ!」
「ぁ…ぁ…ありえないわ…」
はーちゃんの使う魔法って、かなり凄いものだった。リコも驚きを隠せないでいるし……
はーちゃんは箒に乗り、早速操作をするが、操作がわからずどこかへ墜落していった。
「「はーちゃん!?」」
「二人とモフルンは空から探してやってくれ。僕は下に降りる」
僕は下におろしてもらい、はーちゃんを探していると公園から大きな音が聞こえてきた。
向かってみるとそこにはヨクバールとヨクバールに追いかけられているはーちゃんの姿を見つけた。
「はーちゃん!?リゼルファ!!トパーズ!!」
僕はトパーズフォームになり、ヨクバールが発射している水の弾丸を撃ち落としていく
「陽斗!?」
「陽斗くん」
するとみらいとリコも異変に気が付き、合流してきた。二人は頷きあい、
「「キュアップ・ラパパ!トパーズ!!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「「魔法つかいプリキュア!!」」
トパーズの姿に変わった二人はヨクバールに攻撃を仕掛けるが、強化されたヨクバールには二人の攻撃が通じなかった。
僕は操っているヤモーへと銃弾を放つが、
「そのような攻撃!見えていますよ!」
ヤモーが銃弾を避けた。まさか読まれている?もしかして……
「ドクロクシー様と合体したおかげというべきでしょうか……ザンクさんが使っていた帝具と皇具が私のカラダに混ざり合っているみたいですね」
「それだったら……」
僕はエメラルドフォームに変わろうとするが、リゼルファが反応しない……どういうことだ?
「よそ見をしている場合ですか!」
僕はヨクバールの体の一部である団扇の風圧で吹き飛ばされた。
「ミラクル!マジカル!陽斗!」
「私はドクロクシーさまに代わり、世界を闇の魔法で覆うのです!ヨクバール、プリキュアにとどめを!」
ヨクバールが僕らに向かっていこうとした瞬間、はーちゃんが前に出て僕らを守ろうとしていた。
「はーちゃん、逃げて!」
「逃げない!ちょっとだけ思い出した…あの時、スマホンが私に語りかけてくれたの!私は力になりたい。私を大切にしてくれた、守ってくれた皆の力になりたい!だから決めたの…私もプリキュアになる!」
はーちゃんがそう告げた瞬間、スマホンが輝き出し、僕の持っていたエメラルドも光りだした。やっぱり僕がエメラルドの力を扱える方法は……はーちゃんが関係している
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
フェリーチェはヨクバールから発射された攻撃を全て弾き飛ばしていった。その隙に僕はエメラルドフォームに変わり、ヨクバールに追撃を与えた。
「私達だって!」
「うん」
「「リンクルステッキ!金色の希望よ!私たちの手に!フルフルリンクル!プリキュア・トパーズ・エスペランサ!」」
ミラクルとマジカルの二人の攻撃を食らったヨクバールは弱り始めると
「フラワーエコーワンド!キュアー・アップ!プリキュア・エメラルド・リンカネーション!」
フェリーチェの浄化技を喰らい、ヨクバールは団扇と水鉄砲の姿に戻るのであった。そしてヤモーはいつの間にか撤退していた。
みらいの家に戻った僕ら、早速校長先生にはーちゃんのことを話した。
『そなたが舞い戻る強き生命か…。何はともあれ、君が見つかって良かった』
どうにも予言でそういったことが出たらしい。
「ここに来る前の事、何か思い出したようだったけど。花の海とか…」
「でもよく分かんない。みらい達と出会う前の事かも…」
『これまで本当に長い道程であったが無事にエメラルドも見つかり、君達もこれで魔法界に…』
「私達、これからも一緒にいたいです!」
「長い道程を探して、やっと会えたんです!はーちゃんに」
「別々は嫌モフ~!」
「魔法をかけたの。皆とずっと一緒にいられますようにって。みらいとリコとモフルンは…私の家族だから!」
家族か……僕もそれに入ってるってことだよな……
『素直な言の葉は、時に魔法となって人の心を動かす』
「コトノハ?」
『言葉の事じゃ。君達の気持ちはよく分かった。無理に帰ってこいとは言わん。エメラルドを頼むぞ』
校長も納得し、リコとはーちゃんがこっちにいられるようになった。するとみらいのお母さんが部屋に入ってきた
「みらい~。あら、お友達?」
「リコの故郷の子なの!お母さん、実はしばらくこの子をうちに泊めてあげたいんだけど!」
「ご家族には言ってあるの?それなら良いわよ!」
みらいのお母さんって本当に良い人だな……
「それでお名前は?」
「ことは!ことはっていいます!」
はーちゃんがとっさに自分の名前をそう告げた。ことはってもしかして……
「苗字は?」
「花海さんです!花の海と書いて花海!」
「そう、それじゃよろしくね」
みらいのお母さんの許可ももらい、はーちゃんが住むことになった。するとリコが『ことは』について聞いてきた
「さっき、校長先生が言ってたよね。「言葉は言の葉」って。皆はいつも温かい言葉をかけてくれたよね。皆の言葉が私のここにいーっぱい詰まってるの。花海ことは!改めてよろしくお願いしまーす!」
「はじめましてと言うべきでしょうか?」
「なんだぁてめぇは?」
「私はリュウト。死んだあなたを蘇らせたものです」
「死んだ?そうだ!!あの野郎!!」
「どうやら実験は成功みたいですね。さて早速ですが、恩を返してもらいたいですね」
「何で俺が……」
「恩返し後、あなたはあの世界と同じように自由にしてもいいですよ。シュラさん」
「まぁいい。いずれあの野郎と出会えるかもな!!」
「とはいえ戦力はまだもう少しお待ちを……」
つい最近になってアカメが斬る!零の最終巻を読んでいたら、この小説の大元となっている物語であるミナトのアカメが斬る!時代の物語を書きたくなってきた……
次回ははーちゃんの部屋づくりとなりますのでお楽しみに