魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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37 はーちゃんの部屋づくりと新たな来訪者

はーちゃんがこっちに残ることになったその日の夜、僕は家にいるみんなにある報告をした

 

「それでみらいと付き合うことになった」

 

「何だ。良かったじゃないか」

 

「なんつうか羨ましいやつだな!」

 

グリーンとガイの二人は祝福し、ポニィとツクシはと言うと

 

「でもまだみらいの好きっていうのは、友達としてなのか恋人として好きなのか分かってないんだっけ?」

 

「でもこれをきっかけに本当に好きになると思うよ」

 

何だか男と女の考え方の違いがはっきりわかった気がした。

 

「それでキスはしたの?」

 

「ポニィ、今日付き合ったばっかりなのにキスとかは……」

 

「あぁ~陽斗くん顔真っ赤だよ」

 

「手はつないだの?」

 

「つ、つないだけど……」

 

「どんな感じだった?」

 

女子二人に色々と聞かれる中、グリーンがあることを話しだした。

 

「そういえばゴズキから連絡があって、明日あたり新たに見つかった来訪者を向かわせるって言ってたぞ」

 

「グリーン、聞いてないみたいだ」

 

「まぁ一応言ったからいいか」

 

いや、グリーン、頼むからこの状況をどうにかしてくれ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、目覚めるとみらいからメールが入っていた。

 

『はーちゃんの部屋づくりを手伝ってくれない?』

 

そういえばはーちゃんは大きくなってるけど、寝る場所とかどうしてるんだろうと思っていたけど……

 

「みらいと一緒に寝てるのか?だとしたら狭すぎだろ……」

 

一人でそう呟き、着替えを済ませるのであった。そういえば今日あたり来客があるって聞いたけど……どうしたものか……みんなに相談してみるか

 

 

 

 

ポニィたちに相談してみると、来客よりも恋人のお願いを聞くのが最優先と言われ、僕はみらいの家に行くのであった。

 

はーちゃんのお部屋として使っていない屋根裏部屋が空いているということで僕らは屋根裏部屋に上がると物凄いホコリだらけだった。

 

「ホコリが…これ片付けるには、1日じゃ終わらないんじゃないかしら…」

 

「たいへんだ……」

 

確かに掃除とかでかなり時間がかかるな……ポニィたちを呼んだほうが良いと思い、僕は出ていこうとすると

 

「大丈夫だよ!お片づけ、頑張るし!」

 

「はーちゃん」

 

はーちゃんはやる気みたいだな。だけどはーちゃんは杖を取り出し

 

「魔法を使えばすぐだし!キュアップ・ラパパ!荷物よ、浮かべ!」

 

魔法で解決する気満々だった。というかそんな簡単に魔法で荷物を浮かび上がらせることなんてできるのか?

 

「あのねぇ…重たい物を動かす魔法は、そんなに簡単には出来ないのよ」

 

リコがそう言った瞬間、屋根裏部屋にあった荷物が浮かび上がり、一箇所に集まった。そういえばはーちゃんの魔法って割と何でもできるんだっけ?

 

「凄く練習しないとできない魔法をこんな一瞬で…」

 

何だかリコは思いっきり落ち込んでいた。まぁ何というか……

 

それからはーちゃんは魔法で掃除をしたり、家具を作り出したりして、すぐに部屋が完成していった。

 

リコはまだ落ち込んでいる中、みらいは何だかわくわくしないと言い出していた。僕はと言うとモフルンの姿がないことに気が付き、みらいと一緒に探しに行くのであった。

 

みらいの部屋に入るとモフルンが机を動かそうと頑張っていた

 

「モフルン、何してるの?」

 

「モフルンも… はーちゃんみたいに、みらいとリコを助けたいモフ」

 

モフルンも何かしたいと思ってるのか……

 

「けどモフルンは小さいし、魔法も使えないし…役に立たないモフ…」

 

落ち込んでいるモフルン。でも僕は役にたたないとは思ってないし、それはリコもはーちゃんも、ポニィたちだって思ってないと思う

 

「私、モフルンにたくさん助けてもらってるよ。小さい頃からずっと」

 

「みらい……」

 

「僕らだってそんな事思ってないよ」

 

「陽斗……」

 

落ち込んでいたモフルンが段々と元気になっていった。そんな時、みらいのお母さんが僕らに声をかけてきた

 

「みらい~陽斗くん~お客さんが来てるわよ」

 

「お客さん?」

 

「誰だろ?」

 

僕らは二人で玄関まで行くとそこにはポニィとツクシの二人と見知らぬ女性がいた。

 

「部屋の準備で忙しいだろうと思うけど、どうしても会ってみたいって」

 

「連れてきたよ~」

 

「はじめまして、スピアっていいます。あなた達のことはゴズキさんから聞いています」

 

「「誰?」」

 

「彼女は私達がいた国の元大臣の娘さん」

 

「お父さんの話じゃ私達の敵に回っていたかもしれないんだけど、色々とあって気がついたらマホウ界に来てたんだって」

 

敵に回っていたとか……よくわからないんだけど……とりあえず僕とみらいの二人でスピアさんの話を聞くことにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

「私の父は、腐敗する帝都を憂い、引退した身でありながら、原因である大臣と戦おうとしていたんですが……」

 

その途中で謎の三人組の襲撃を受け、父親を殺され、自分も殺されそうになっていたらしい。

 

「もう駄目かと思ったときに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人の男の子が私の前に現れ、

 

「お前らナイトレイドか?」

 

「何?お前……」

 

「護衛ではない感じですね」

 

「何でも良い。俺の経験値の糧になれ!!」

 

斧を持った男が彼に襲いかかってきたんですが、彼は一瞬の内に黒い鎧に身を包み、金棒で斧の一撃を防ぎました。

 

「帝具!?」

 

「見たことのないものだが……」

 

「鬼龍転身!!オウガデーモン!!」

 

彼は襲撃してきた三人と戦い……

 

「ナイトレイドにミナトって奴がいるだろ!!知ってるか?」

 

「どうやら勘違いをしているみたいだな。我々はナイトレイドではない。任務のためにそう語ってるだけだ」

 

「そうかよ!まぁ関係ない!!俺が強くなるために戦ってもらうぞ!」

 

彼が戦っている間に私は何とかその場から逃げ出し、気がついたら……

 

 

 

 

 

 

 

 

「こっちに来ていたと」

 

「はい、それでゴズキさんとブドー将軍に保護をされて……あなた達の助けになってほしいと頼まれました」

 

「まぁつまり戦力が増えたってことね」

 

「因みにスピアは帝具とか臣具とか持ってないけど、腕は立つみたい」

 

別にそこらへん気にしてないんだけど……

 

「それであなたの知り合いに黒い鎧を使う人っていますか?」

 

もしかして助けてくれたお礼を言いたいのだろうけど、僕とみらいは顔を見合わせた。

 

「私達の知り合いには……」

 

「いないな……」

 

「そうですか……」

 

残念そうにするスピアさん。それにしてもスピアさんを助けてくれた人って誰なんだろう?それにミナトって誰なんだ?

 

 

 


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