魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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39 海と縮まる距離?

今日はみんなで海水浴に行くことになり、僕らはと言うと、この間のキャンプ同様に現地集合していた。

 

「わざわざ気を遣わなくてもいいのにね」

 

「と言うか陽斗くんだけみんなと行けばいいのに…………」

 

「車の中でイチャイチャですね」

 

ポニィ、ツクシ、スピアさんがまた変なこと言ってるよ…………

 

「と言うか着替えるの早くないか?」

 

三人は既に水着に着替えていた。と言うか初めての海水浴でどれだけ楽しみにしてるんだよ…………

 

「そう言えばガイとグリーンは?」

 

「あの二人なら彼処だよ」

 

僕が指差した方にはガイとグリーンの二人が楽しげに遠泳していた。

 

「マイペースね」

 

ポニィは呆れていると……

 

「お~い、陽斗く~ん」

 

みらいたちも来たみたいだな。

 

「全く相変わらず現地集合なんて……」

 

「人数が多いから仕方ないだろ」

 

「ねぇねぇ、陽斗くん。水着……どうかな?似合ってる」

 

みらいが突然そんなことを聞いてきた。すると後ろの女性陣は……

 

「リコの差し金?」

 

「私はただみらいに水着似合ってるか聞いてみたらって言っただけよ」

 

「なんて答えるんだろう?普通に似合ってるかな?」

 

「う~ん、可愛いよじゃないのかな?」

 

「はー、わくわく」

 

が、外野が五月蝿いのだけど…………

 

「陽斗くん?」

 

「その……みらいらしくって…………」

 

「ねぇねぇ、リコちゃん、あの二人付き合ってるの?」

 

「いつから?」

 

「残念なことにまだなのよね。恋人未満だから少しは進展してもらわないと」

 

まゆみと勝木さんの二人も混ざってきてるし…………

 

「その…………似合ってる……よ///////」

 

「あ、ありがとう////」

 

リコたちはサムズアップをし、僕とみらいの二人は顔を真っ赤にさせるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それからみんなで海で遊ぶのだが……ポニィとツクシとスピアの三人は何処かへ行っているけど……何か銛を持っていたのは気のせいかな?

 

とりあえずみらいとはーちゃんと遊ぶ中、リコは泳げないからか砂浜で遊んでいる

 

「浮輪してるから大丈夫なのに……」

 

「リコもこっちで遊ぼうよ」

 

僕らが呼ぶけど、リコは頑なに行こうとしない。するとはーちゃんが杖をとり出し

 

「キュアップラパパ…リコよ、こっちにおいで」

 

浮き輪を大きくしてこっちに来させようとするはーちゃん。あの……バレるからな

 

みらいが何とか魔法で止めるけど…………はーちゃん、もしかして魔法で楽しませようとしてるのか?いやいやそんなまさか…………

 

 

 

 

 

それからはーちゃんは魔法を使って、スイカを大きくして割れやすくしたり、ビーチバレーで凄まじい威力のスパイクを出させたり、砂の城を大きくしたりと色々とやらかしていた。

 

「はーちゃん……そろそろ」

 

「はーそうだ‼キュアップラパパ、陽斗とみらいくっつけ‼」

 

はーちゃんが魔法をかけた瞬間、みらいが僕の方にくっついてきた。

 

「は、陽斗くん////」

 

「み、みらい/////」

 

くっついてるから色々と当たって…………

 

「はーちゃん……」

 

リコはサムズアップしてないでどうにかしてくれ…………

 

 

 

 

 

 

 

はーちゃんがかき氷機を直してるみらいのお父さんの所に向かって、何とか落ち着いた。

 

「はーちゃん……二人をくっつけるだけはナイスね」

 

「ナイスじゃないから……」

 

「ごめんね、陽斗くん」

 

みらいは謝ることはしてないから…………

 

「はーちゃん、心配たから……様子見に行ってくる」

 

僕ははーちゃんの様子が気になり、向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

はーちゃんを探していると、モフルンと一緒に近くの洞窟に入るところを見つけた。

 

「はーちゃん、そんなところで何してるんだ?」

 

「陽斗、ここに甘くて美味しい氷があるんだって」

 

 

こんなところに?何だか嫌な予感がするな……はーちゃんに戻ろうと告げようとした際、蝙蝠が飛び、はーちゃんとモフルンが奥へと逃げていく。

 

奥へと進むと氷はなく、行き止まりだった

 

「氷は!?」

 

「ざ~んねん!最初から氷なんてありませんよ」

 

僕らの前にヤモーが現れた。いい加減しつこいな

 

「魔法入りました‼出でよヨクバール‼」

 

ヤモーが麦わら帽子とトゲからヨクバールを生み出した。

 

ヨクバールの攻撃を避けるがモフルンが吹き飛ばされ、分断される

 

「騙すなんてひどい!?」

 

「あなたがエメラルドを持っている限り、私は狙い続ける!ずっと見てましたよ。あなたの魔法たしかに大したものですが…付き合わされた2人はヘトヘトでしたねぇ」

 

ヤモーの言葉を聞き、俯くはーちゃん。

 

「はーちゃん……」

 

「だったら…だったら、余計に負けてなんていられない!みらいとリコの分も私1人で頑張るんだから!」

 

「一人じゃないだろ。僕もいる」

 

僕はサファイアの力を使い、槍を構える。はーちゃんも変身し、ヨクバールに向かっていく。

 

二人で同時に攻撃をくわえていくと、ヨクバールがトゲのミサイルを飛ばしてきた。僕はそれを避け、フェリーチェは攻撃を弾いていく。

 

「「ハアアアア‼」」

 

ヨクバールがフェリーチェを掴むが、フェリーチェは自力で抜け出すが、攻撃の嵐が僕らを襲い、外へと吹き飛ばされる。

 

僕は何とか着地するが、フェリーチェはミラクルとマジカルの二人に助けられる

 

「二人とも‼」

 

「ありがとう」

 

「遅くなってごめんね」

 

「ここからは一緒に行くよ」

 

四人でヨクバールを吹き飛ばし、ミラクルたちの浄化技でヨクバールを弱らせ、フェリーチェが止めを指すのであった

 

 

 

 

 

 

 

その後、はーちゃんも今日の事を反省するけど、みらいたちは怒ってなかった。それは僕もだ。

 

みんなでかき氷を食べ、海水浴も十分楽しめたその帰り……

 

僕らはみらいたちを見送り、帰ろうとするが…………

 

「陽斗くん」

 

「何だ?みら……!?」

 

みらいが突然頬にキスをしてきた。みらいは離れ、もじもじしながら、

 

「えっと……またね」

 

顔を赤らめながら車に戻るのであった。

 

みらい……積極的すぎでは?


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