魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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04 みんなで魔法商店街に行こう

「色々あって、カタツムリで魔法界に来たの!」

 

みらいが水晶玉を使って、家に連絡をとっていた。これからしばらくの間こっちの世界にいることになるから校長の計らいで連絡を取ることを許してもらった。だけどな……

 

「正直に言いすぎじゃないのか?まぁ信じてくれそうだから良いけど……」

 

「そういう貴方はなんて説明のするのよ」

 

「僕?僕は連絡しないよ」

 

「どうして?」

 

「両親がいないから……」

 

僕がそう言った瞬間、リコはやってしまったと顔をしていた。僕はため息を付いた。

 

「別に気にしなくていいよ」

 

「で、でも……」

 

「そういうの慣れてるし……おまけに両親の顔はあんまり覚えてないんだ」

 

「覚えてないって……」

 

「なんでか思い出そうとすると頭が痛むんだよな……」

 

「そう……」

 

二人でそんな事を話しているとみらいが連絡を取り終えるのであった。

 

「OKもらえたのか?」

 

「うん、陽斗くんのことも言っておいたよ」

 

「ありがとうな」

 

僕がお礼を言うとみらいは笑顔で返すのであった。すると校長は僕にある事を伝え始めた。

 

「君の持つ腕輪……帝具についてだけどどのようなものなのか詳しく調べておく」

 

「調べるって……そういえばこの世界にそういう本があるんだっけ?」

 

「まぁ帝具を使うなら、あっちの世界についても移動しながら説明するね」

 

それはそれで助かるけど……ん?移動ってどこかに行くのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔法の絨毯!!ワクワクもんだぁ!!」

 

僕らは魔法の絨毯に乗ってある場所を目指していた。その移動の最中にポニィがあることを説明してくれた。

 

「つまりこのマホウ界とナシマホウ界とは全く別世界なのが私や将軍がいた世界なの」

 

「異世界ってことか?」

 

「まぁ陽斗やみらいからしてみればそうなるね。何せ凶暴な危険種とかいないでしょ」

 

危険種……僕らからしてみれば魔物とかそういうのが普通にいる世界なのか……

 

「というかマホウ界もあなた達からしてみれば異世界みたいなものだけどね」

 

「そうなるな……それでポニィとえっと将軍って言う人は何でこの世界に?」

 

何というかそこが一番気になっていた。どうやって異世界を移動してきたんだ?ふっと僕はリコの方を見た。

 

「もしかしてリコの魔法が失敗して?」

 

「ちょっと何でもかんでも私のせいにしないでくれないかしら?」

 

「あははは、違う違う。何というか私は色々とあって死にかけてたんだけど、いきなり変な光りに包まれて、気がついたらマホウ界に来てたのよ。おまけに怪我とかも治ってる状態でね」

 

そういう事があるのか……というか死にかけてたって……

 

「因みに将軍は死んだと思ったら、こっちに来たみたいだけど…………」

 

ポニィは何かを言いかけたがすぐに止めるのであった。何かしらの事情があるのかと思っていると目的地である魔法商店街が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法の絨毯から降りると最初に目に入ったのは巨大な猫の像があった。その猫の像の右手にはランタンに燃え続ける炎もあった。

 

「リコ、これは?」

 

「あぁ、それはこの像は町のシンボルで、情熱の炎を守っているの」

 

「情熱の炎?」

 

「この町には古い伝説があるのじゃ」

 

突然声をかけられ、振り向くとそこには一人の老人がいた。老人は情熱の炎について語りだしてきた。

あぁ、これは長くなるパターンだ。するとリコはすぐに僕らを連れてその場から離れるのであった。

 

リコとポニィの二人に案内された場所はとある服屋だった。

 

「商店街で一番腕が良いと評判の、フランソワさんの服屋よ。まぁ、腕は良いんだけど……」

 

中に入ると出迎えてくれたのは何というかオネエ系の人だった。

 

「リコちゃ~ん、ポニィちゃ~ん、いらっしゃ~い!」

 

「ど、どうも……」

 

「フランソワさん。お久しぶりです」

 

「か、変わった人でしょ」

 

「ま、まぁ僕が今まで生きていた中で会ったことない人種だね」

 

するとフランソワさんはモフルンに興味を持ち始めた

 

「あら可愛い」

 

「モフルンモフ」

 

「キャァァァ!!喋ったぁぁぁ!!この子喋れるのねぇぇぇ!」

 

「あの、この子に魔法学校の制服を……」

 

「あら~!校長先生から話は聞いてるわよ」

 

フランソワさんは杖を取り出し、みらいに向けた。

 

「キュアップ・ラパパ!採寸なさい!」

 

魔法でメジャーなどを操り、採寸をし始め、さらに裁縫セットを使い、一瞬の内にみらいの制服を仕立て上げた。

 

「おぉ、すごいな……」

 

「ほら、次はあなたも」

 

「いや、僕は……」

 

「校長からそれなりにふさわしい格好をさせるようにって言われてるわ」

 

フランソワさんはそう言いながら、僕の採寸を始め、一枚のローブを作ってもらった。

 

「陽斗、魔法使いっぽいわね」

 

「ただローブを着ただけだろ……」

 

ポニィに誂わられながら、僕らはフランソワさんのお店を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校長室にて

 

「魔法の水晶よ、答えよ。すべての出来事はあの力に繋がっているのだろうか?」

 

すると水晶の中に女性の横顔が浮かび上がった。

 

『あの力、リンクルストーン・エメラルドの事ですね?』

 

「うむ……答えられるか?」

 

『確かにエメラルドが大きく関わっています。そして彼の持つ欠片と帝具も同じく関わっています』

 

「ふむ、何故リンクルストーンの欠片を彼が……」

 

『わかりませんが、彼には大きな試練が待ち受けています』

 

「試練……」

 

「校長先生、ナシマホウ界のあの少女と少年はどうなりましたか?」

 

「あ、あぁ、彼女たちなら……」

 

「お買い物している所ですわ。」

 

「まぁ!魔法学校の制服!まさか!?」

 

「あぁ、入学させようかと。」

 

「何てこと……これは本校始まって以来の大事件ですよ……これは………」

 

すると突然校長室に筋肉隆々に両腕には篭手を装備した男が入ってきた。

 

「そしてそいつがお前が言っていた奴か。校長よ」

 

「あ、あなたは将軍!?」

 

「待っておったぞ。将軍。彼は君がいた世界の住人ではないが、帝具を扱える。鍛えてやってくれないか?」

 

「………ほう」

 

 

 

 

 

 

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