陽斗Side
スピアさんと一緒に魔法学校内を見回っている中、杖の木の所でみらいと校長先生がいるのを見掛け、声をかけた。
「何してるんだ?」
「あ、陽斗くん。スピアさん。杖の木を見に来たら校長先生もいて」
「少しだけ話していたのじゃ」
「ずっと前に、校長先生を探してた時にココであいましたよね」
「そうじゃったの」
「私、この木大好きです。校長先生もですか?」
「そうじゃな。古より我らと学校を見守る杖の木。この木の前に居ると、心が穏やかになる」
「校長先生。ありがとうございます」
「なんじゃ?」
「ずっと探していたのに、エメラルド…はーちゃんと私達に」
「エメラルドがそう望んだのじゃ。君たちと一緒にいることをな」
「私、決めたんです。ずっとずーっと、みんなと一緒にいるって…悲しいお別れは、もうしたくないんです。みんなでたくさん、たくさん笑顔でいようって。それで思いっきり楽しもうって、魔法界に来たんです。なにがあっても、どんなことがあっても、私みんなと一緒にいるって決めたんです。だから、校長先生!大丈夫です!」
「みらい…」
「優しい子だね」
スピアさんの言うとおり、みらいは本当に優しいな……そう思っている中、突然竜巻が起き、僕は咄嗟にみらいを庇うように前に出た。そして竜巻が消えるとそこにはランプの魔神みたいな存在がいた。
「みーつけた」
「なに?」
「なにやつ!」
「おれはラブー、どうもコンチハ。プリキュアのお嬢ちゃん!それと帝具使い!悪いけどさあ、消えてくんない?」
ラブーがそう言って、指を鳴らした瞬間、辺りが闇のエネルギーに包まれると更にラブーは指を鳴らし、黒い球体に狼の人形と風船を取り込ませ
「出てきなー!ドンヨクバール!」
ドンヨクバールと呼ばれる怪物が現れた。
『ドンヨクバール!』
「なんと!」
「へへへ、こいつはドンヨクバール。我らがムホーの力が生み出す魔物さ」
「ムホー? 魔法とは異なる力じゃと言うのか?」
「でよぉ? 闇の魔法っての?あのヤモリ、どういう訳か似たもん作ってやがって。ま、どうでもいっか。魔法なんぞでやった真似事とは違うってこと教えてやんな」
まずい、リコがいないとみらいはプリキュアに変身できない。それなら……
「僕とスピアさんでこいつを食い止める!」
「陽斗くん…気をつけて」
みらいは校長先生と一緒にその場から離れる。僕はリゼルファを発動させ、ドンヨクバールの身体を切りつける
「スピアさん!」
「えぇ!」
スピアさんが追撃を与えるが、このドンヨクバール……ヨクバールと違って硬い!?
「あのヤモリが使ってた奴とは大違いだぜ!」
ラブーが余裕そうに言う。確かにそうかもしれないけど……
「僕たちだけで何とか倒そうとは思ってない」
僕が笑みを浮かべた瞬間、闇の結界の端の方に翡翠色の光が見えた。
「なんだぁ?」
「時間稼ぎ完了!」
僕はそう言って、リゼルファを大きく振り、ドンヨクバールに攻撃を繰り出していく中
「陽斗くん!」
「大丈夫そうね!」
「ここからはお任せください」
ミラクルたちが駆けつけてきた。どうやら無事に合流できたみたいだな。
「プリキュアか。ドンヨクバール、やっちまいな!」
ドンヨクバールが身体からいくつもの風船を発射し、風船が地面に当たると同時に爆発するが、僕らは何とか避けていく
「甘いねー」
するとドンヨクバールは更に風船を放ち、避ける隙もなくなり、僕らはドンヨクバールの攻撃を喰らってしまうのだった。
「やめた方がいいよ、抵抗したって無駄だって」
「今までのと、力が違う!」
「どうして、こんなひどいことを!」
「う~ん、だってさぁもうすぐ来るからねぇ。あのお方、デウスマストが!」
「デウスマスト?」
「何だ?デウスマストって……」
「あぁ、間もなく天の彼方より永劫の渇きとともに、この地へ降り立つ終わりなき混沌…デウスマスト」
「終わりなき…混沌?」
「これこそが予言されし、来るべき災い!」
「光栄にもこの世界は、偉大なるデウスマストの目に留まったのさぁ。んで、お迎えするにあたって。地上から邪魔者をお掃除しとくってのが俺らの仕事なわけ」
「そんな、勝手な理由で!」
「決めたから。あなたが何者だろうと関係ない。みんなで一緒にいるって決めたから。悲しい別れはもうしない、みんなで一緒の楽しもうって決めたから」
ミラクル……そうだったな…だったら
「ミラクルがそう言うなら、僕も全力を出す」
「それなら私も…いいえ、私達も戦うわ!」
僕らが立ち上がるとラブーは退屈そうにしながら言った。
「あぁん? はっ、めんどくさ。ドンヨクバール」
ドンヨクバールの攻撃を僕らは避け、攻撃を繰り出していく
「なんだ?こいつらどっからそんな力が?」
「一緒に居ると力が!」
「力があふれてくるの」
「面倒くせぇ奴らだな!」
ドンヨクバールが風船を大量に集め出すが、フェリーチェはピンクトルマリンの力を放ち、更に続けて僕はリゼルファにエメラルドの力を解放し、ドンヨクバールの風船をかき消した。
「今です!」
「「プリキュア・ダイヤモンド…エターナル!」」
ダイヤモンドエターナルでドンヨクバールを浄化するのであった。
「やるじゃないプリキュア」
ラブーがそう言うと僕らが身構えるが…
「今日はやめとくよ、疲れたし」
「何度来たって、あなたなんかに!」
「何度も来ないよ。次で終わりにしてあげるからね…それでどうだった?改めて見て」
ラブーがそう言うといつの間にかラブーの隣にいたのは……
「あいつは…リュウト!」
「久し振りだな。エメラルドの力。それにムホーの力を見せて貰ったよ」
「はっ、研究熱心だな」
「我らが主のためにな。さてこちらも新しい戦士のための皇具が出来上がるまで…私が相手します」
そう言い残してラブーとリュウトは姿を消した。
戦いが無事に終わり、みらいたちも楽しそうにしながら学食に向かう中、僕は……
「リュウトの言う戦士って……」
ザンクみたいな奴がまた現れるのか?不安に思いながら僕はみらいたちを守るために頑張ると心の中で誓うのであった。
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