陽斗Side
僕たちは今、図書館で調べ事をしていた。それは…
『魔法界中の様々な伝説が記された書物ですわ』
「どうじゃ? エメラルドについて思い出すヒントにならぬか?」
うめき声をあげながら本とにらめっこを続けることは
「わかりませーん」
『大丈夫ですわ』
と大量の本を積み重ね
『伝説はまだまだありますわよ!』
「え…これ全部?」
「うん!」
『ファイトですわ!』
エメラルドについて書かれた伝説。ここ最近色々と気になることがあったからこそ、こうして調べることになったけど……
「はーちゃん、頑張れ」
「ちょっとした事でも何か繋がってる可能性もあるからな」
「陽斗~グリーン~助けて~」
僕とグリーンも付き添いで来てるけど……僕自身も気になることがあったし……
「リンクルストーンの欠片……何で僕が持ってるのかも気になるし……」
僕の両親が残したリゼルファにリンクルストーンの欠片。もしかしたらそこら辺の事も本とか書かれているかもしれないって思ったけど……手ががりなしか……
とりあえず一息付くためにみらいたちの所に行くと、みらいたちは絵本を読んでいた。
「何でまた絵本?」
「陽斗くん!マホウ界の絵本、ナシマホウ界の絵本と違うんだよ!」
そう言ってみらいが絵本を見せてきた。読んでみると何か主人公が魔法つかいみたいだな。
「シンデレラは魔法つかいがメインだし、ピーターパンはティンカーベルが魔法つかいになってる。それに花咲か爺さんも……」
これも世界の違いみたいなものなのか?だとしたら人魚姫とか桃太郎とかどんな感じになってるのか気になる……
「そういえばはーちゃんは?」
リコの問い掛けに、僕は指を差して教えた。色々と調べていたからか疲れ果てていた。
「み、みらい…リコォ。もう…だーめぇ~」
「はーちゃん!?」
とりあえずみんなで休憩をすることになった。
魔法学校の部屋で僕らは休憩をすることになった。
「そんなにたくさんの本を読んでも、手がかりは見つからなかったんだね」
「うーん」
「でも!協力したお礼に秘蔵の冷凍ミカンもらった!」
「さすがねはーちゃん。キュアップラパパ、氷よ溶けなさい」
「ありがとうリコ、いただきまー」
皮むいて食べることはだけど、何だか硬い音が聞こえた。
「中、カチカチだよ」
「ぅん…この魔法だけは苦手なのよね」
そんな話をしている中、モフルンはシンデレラの絵本に夢中だった。
「モフーモフルンも魔法の馬車に乗って舞踏会へ行きたいモフ」
「はー、シンデレラのお話だね」
「誰かの夢を叶えて、笑顔にできる魔法使い。素敵よね」
「リコはあくまで魔法使いさんのファンなんだね」
「そうよ、当然でしょ!」
この時、僕らは気が付かなかった。リンクルスマホンが黄色に光っていることを
夜、僕は一人でリゼルファを起動させ、訓練をしていた。
「エメラルドの力はやっぱりはーちゃんがいないと駄目か……」
皇具の力を無効化するエメラルドの力……使いこなしたかったけど……
「でもエメラルドの力に固執してるだけじゃダメだよな」
固執し続けて、もしものときに発動できなかったら……
「みらいたちを守れない……よな」
「こんな時間まで訓練か」
不意に後ろから声が聞こえ、振り向くとそこにはブドー将軍がいた。
「ブドー師匠!」
「強力な力に頼りすぎないようにしているみたいだな」
「は、はい……」
「良いことだ。それと…予期せぬ相手にも油断はするな」
「予期せぬ相手?」
「この世界に来る前に戦った相手……どのような帝具なのかも知っていたが、まさか必殺の一撃を返されてな」
ブドー師匠を倒した人……凄いな……
「あの、師匠…ポニィ達がこの世界に来る前の事って……」
「ある程度な……だがお前たちにはあまり知られたくないはずだ」
「それは……」
「お前やあの少女達は力を手にする前は平和な世界で平和に暮らしていた。そんなお前たちには過酷な話は話したくないのだろう」
「そう…なんですね」
「それにもしかすれば……いや、可能性の話はやめておこう」
「何の話ですか?」
「俺が見込んだ男の話だ。そいつがいたら俺はそいつに殺されていたかもな……」
何だか嬉しそうに笑みを浮かべるブドー師匠……師匠の言う人は本当にどんな奴なのか会ってみたいな……
朝になり、みらいたちの部屋に行くと何故か絵本の結末が変わっていた。シンデレラなのにモフデレラって……それにあの馬車の置物はなんなんだ?
感想待ってます!