陽斗Side
マホウ界での夏休みを満喫し、僕らはカタツムリニアに乗ってナシマホウ界に帰ろうとしていた。
「楽しかったねー魔法界の夏休み」
「モフー!」
「まぁ分からないことは色々あるけどー、きっと校長先生が調べてくれるよね」
「うぇ?ええ、そうね…」
浮かない顔をしていたリコ。リコだけじゃなくはーちゃんも心ここにあらずだった。いや、ポニィとツクシも同じ感じだった。
とある空間
「あの力さ、なんかヤなカンジ。デウスマストの眷族としては、あぁいうのさっさと潰しとくべきー?」
「意識は目覚め、我が肉体、未だ忌々しき封印の中。もどかしきこと、この上ない」
「マジむかつくよねー」
「お前らおねんねしてなー。カタは俺がつけてやる」
「魔法なんてチンケなもんに俺が負けるもんかよー」
「珍しい。超ヤル気じゃん!」
「先の敗北がよほど屈辱的だったんだろうな。デウスマストの名において、ムホーの力が地上の者に後れを取るなど断じて許されぬこと」
「だねぇ」
3人の会話を陰で聞いていたリュウトは笑みを浮かべつつ…
「ウェネグさん、お願いしますね。出来れば彼を始末してくれれば良いですから」
「ふん、出来ればか…気に入らない言い方じゃが、あの小僧は何も知らないみたいじゃからの。そこを突けば…」
ウェネグはそう言って、姿を消した。
カタツムリニアに揺られる中、みんな楽しそうに話していた。そんな中…
「きたあ!車内販売のエスカーゴ!」
「モフー!」
「お?」
「ねぇ、これって」
「冷凍みかんモフー!」
「みかんがとれないってトットさんが言ってたけど、エスカーゴには残ってたのね」
「私、食べたい!」
「うん、うん!」
「はいはい。いただくわ」
「はい」
3人が冷凍みかんに夢中な中、僕は師匠から受け取った臣具を見つめていた。
「その臣具、結局何なのか分からないままだったね」
「能力とかも不明だし…」
「まぁその内分かるかもしれないけど…」
でも本当にこの臣具は何なんだ?
「今まで何回も食べたけど今日のが一番おいしい」
「やわらかくて冷たくて甘くて、おいしいモフ!」
「まぁ、私も随分魔法上達したしぃ?」
「うん。それにきっとリコとはーちゃんとモフルンと一緒に食べるからだよ」
「かもね」
「うん、うん」
「モフー」
「私、おかわり!」
「モフルンもおかわりモフ」
「はいはい……みらい、陽斗にも食べさせてあげなさい」
「え?うん、いいよ」
リコに言われたとおりにみらいは僕に冷凍ミカンを渡そうとしたが…
「そうじゃない。あーんさせて食べさせて」
「「はい?」」
「恋人らしいこと自然にやる事で関係も良くなっていくって聞いたことあるわ。ほら、早く」
いや、そんな話…聞いたことないんだけど…みらいも顔を真っ赤にさせながらやるかどうか悩んでるし…
そんな時、車内が大きく揺れた。みらいは窓から外を覗き込むと
「カタツムリニアがいない!」
一旦僕らは外に出ることに、僕はみらいの、ポニィはリコの、ツクシははーちゃんの箒に乗った
「やっぱりどこにもいないよ」
「線路がなくなってるモフ!」
「まずいわね」
「「え!」」
「ここは魔法界とナシマホウ界を結ぶ空間。2つの世界の間よ!カタツムリニアしか行き来することが、できないの!」
「魔法の箒でも、ダメ?」
「ここでは何をしてもただ彷徨うだけ。助けがくるのを待つしかないわ」
「待っても無駄だから」
不意に声が聞こえ、上を向くとそこにはラブーの姿があった。まさか…
「お嬢ちゃんたちはここでおしまいだからね」
「全部、あなたの仕業なの?」
「そういうこと。今日はちょっと張り切っていくからね」
ラブーは息を深く吸うと黒い雲に包まれ、雲が晴れると巨大な姿のラブーが現れた。
「リコ、はーちゃんモフルン!」
3人は頷き合い、プリキュアに変身する
「「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
「「「魔法つかいプリキュア!」」」
僕もリゼルファにダイヤの欠片をはめ込み、剣を構える。
「おっしゃあ、いくぞぉ」
殴りかかるラブー。ミラクルたちは箒から降り、
ミラクルがパンチ、マジカルはチョップ、フェリーチェはキックを放つが、ラブーに弾かれる。
「どすこーい!」
体勢を立て直そうとした3人にラブーは張り手を放ち、3人は吹き飛ばされてしまう。その隙に僕、ポニィ、ツクシが攻撃を仕掛けるが、ミラクルたちと同じように弾かれてしまう。
ミラクルたちはリンクルストーンで応戦していくが、ラブーの強力な一撃で三人ともバラバラに吹き飛ばされてしまった。僕らは3人を助けようとするが……
「お前らは我が相手じゃけぇ!」
ウェネグが突然現れ、僕らをみんなから離した。
「ウェネグ!」
「我らは我らで楽しもうか!楽しい楽しい殺し合いをな!」
「殺し合いなんて…」
「何じゃそっちの2人は殺しを楽しんでたはずじゃ!」
「「!?」」
殺しを楽しむ?ウェネグが言う2人って……
僕はポニィとツクシを見ると2人は顔を逸らしていた。
「本当なのか?」
感想待ってます!