ポニィSide
何処かへ走り去ったリコをツクシと一緒に追い掛けた私。リコはずっと俯いているとみらいがやって来て声をかけてきた。
「すごいね。リコのお父さん」
「みらい…」
「色んなことに詳しいし、一生懸命たくさん調べてさ」
「そうだけど…」
「春休み、魔法学校から帰ったときにね。お父さんが言ったの…『おばあちゃんが大丈夫だって言ってたけど、やっぱり不安で不安で…子供を思わない親はいないよ』って」
「あっ…」
そういえばみらいのお母さんも似たようなことを言ってたような……
「まぁ私達からしたらそんな風に思ってくれる人がいるのは羨ましいけど」
「あはは、お父さんもそれなりにはね」
「ポニィ、ツクシ…」
「それに陽斗くんも…」
「陽斗も…」
みらいの表情は何処か優しく…少し辛そうだった。私達は陽斗の両親について詳しく知らないけど……何かあった感じなのか?
陽斗Side
はーちゃんと一緒にリアンさんとみらいのお父さんの話を聞いていた。
「親子水入らずにっておもったのになあ」
「え?」
「リアンさんとリコちゃんを2人にって」
「お気遣いを…しかし…」
「リコには長い間、親らしいこと何もしてあげられなかったんです。今日もつい仕事の話ばかりしてしまって。あの子は私をどう思っているのやら」
「そんなの、好きに決まってるよ!」
「え!」
「リコは、リコはね。私をやさしく見守ってくれたの。私をあったかーく育ててくれた。分かるの。それはきっとリコも同じように、家族から優しさをいっぱいもらったからだって。だからリコ、おじさまのこと大好きなはずだよ」
「ことは君…」
「ところで育ててくれたって…」
「えっと…あはは…」
はーちゃんが笑って誤魔化していると近くで自転車の練習をしている親子が目に入った。
「子供っていうのは親が思っているほど子供じゃないですよ。みらいもリコちゃんと友達になってから逞しくなった気がします。それにことはちゃんが来て笑顔も増えました。色々な人と出会って、色々な経験をして成長していくんですね。そんな子供を見て自分もしっかりしないとなーって…親も子供に成長させてもらってるんですよね」
「成長…ですか…」
「……正直リコが羨ましいですよ」
「陽斗君…」
「僕にはそんな風に大事にしてくれる親は……」
「陽斗?」
「そうだ!成長と言えば! みらいの写真は全部、タブレットにいれてあるんです!」
「え…」
「これが生まれたばかりのみらいで、これが生まれてから1時間のみらい!」
僕に気を遣ったのかみらいのお父さんが写真を見せようとすると突然雷鳴が鳴り響き、黒い雲が現れた。僕とはーちゃんとリアンさんは急いでみらい達の所に向かった
みらい達の所へ行くとそこには赤い女とドンヨクバールがいた
「みらい、リコ!」
「はーちゃん!」
「大丈夫か」
「お父様!」
「あいつは…」
「あんたがプリキュアと一緒にいるって奴だね。私はベニーギョ!」
「あれが、大いなる災いに仕えし者…」
「みんな、行くわよ」
「「キュアップラパパ!サファイア!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」
「ふたりの魔法!キュアマジカル!」
「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
「「「魔法つかい!プリキュア!」」」
3人がプリキュアに変身し、僕もリゼルファにサファイアの欠片をはめ込み、槍を構えた
「伝説の魔法つかい…プリキュア…リコ」
「ドンヨクバール、行くしぃ」
ドンヨクバールの頭の周りに浮いた水滴をレーザー状に放出する。僕らは攻撃を避けながら、隙を窺うが、ドンヨクバールの連射攻撃で上手く近づけずにいると、マジカルが直撃を喰らってしまい、地面に落ちる。ドンヨクバールはそのままマジカルに攻撃を放つが…リアンさんがマジカルの前に立ち
「あ、お父様!」
「キュアップラパパ、火よ巻き起これ!」
「うふふ、魔法?でも、その程度じゃ…」
連射に耐えていたが、炎が耐えきれずに消滅してしまい、そのまま攻撃を正面から受けてしまい、リアンさんは倒れてしまった。
「あ!お父様!」
「うふふ、あーもうダサすぎ。ショボイ力しかない癖に出しゃばるから…」
ペニーギョの言葉を聞き、僕らは同時に動き出し、ミラクルとフェリーチェは同時に蹴りを喰らわし、僕は槍でドンヨクバールを突き刺すとツクシがドンヨクバールの顔面に弾丸を撃ち込み、更にポニィがかかと落としを喰らわす
「いいえ。おじさまは強い力であふれています」
「はーん?」
「家族を思う優しい気持ち。それが何より強い力になる!力は、思いは絶対伝わる!」
「なるほど…って意味わかんないし! んじゃもうトドメってことで。ドンヨクバール!」
向かってくるドンヨクバールの前に怒りの表情のマジカルが立ち塞がり
「お父様になんてことを…お父様に、謝りなさい!」
ドンヨクバールを蹴り飛ばした。怯んだドンヨクバールに僕はアレキサンドライトの力を使い、更にダメージを与えると…
「ミラクル!フェリーチェ!」
「「「アレキサンドライト!魔法つかいプリキュアオーバーザレインボー!プレシャスブレス!フル! フル! フルフルリンクル!プリキュア! エクストリームレインボー!」」」
エクストリームレインボーを喰らい、ドンヨクバールは浄化された。
「プリキュア、なんか訳わかんないし。帰る!」
ベニーギョが撤退するとマジカルがリアンさんに駆け寄った。
「お父様」
「すまない」
「モーフー」
それとなく距離が縮まったのかな?
リコSide
夜の公園、お父様は帰るということで私は見送ることに…
「もう出発だなんて。お父様、ケガの方は?」
「大丈夫!ほら、この通り!」
「もう少し、お話がしたかった…」
「さすがに驚いたよ、リコ。まさか…今、私にできるのは災いを避ける方法の手がかりを探すこと。リコやみらい君たちの為にも」
「お父様…」
「校長からリンクルストーンの出現を聞き、もしやと思っていたが…リコ、お前達を見て確信した。リンクルストーンは、リコとみらい君が出会い、気持ちを通わせたことで現れた。精霊は、恐らくリンクルストーンに所縁あるもの。つまりお前達の想いに関係しているのかもしれない」
「想いに?」
「そろそろ行かねば」
お父様が空を見上げると……
「こんな月の晩だったな。リコが生まれたのは…本当に大きくなった…近いうちに、今度は母さんと来るよ。また会おう」
「はい…」
「そうだ…伝え忘れたことが1つ…陽斗君の事だが…」
「陽斗の?」
「彼の持つリンクルストーンの欠片…アレは何らかの戦いでリンクルストーンが砕かれた事によって出来たものかもしれない。リンクルストーン自身は自己修復で治ったが、欠片はリンクルストーンに戻ることは無かったかもしれない」
「そう…」
みらいSide
レインボーキャリッジに新しい光が宿った。もしかして精霊さんが何か…
そんな中、はーちゃんは思い詰めた顔をして…
「……ねぇみらい。陽斗の両親って…」
「……陽斗くんの両親は……ううん、私が話すのは違うから…ごめん、話せない」
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