陽斗Side
ある日の朝、みらい達と一緒に学校へ向かっているときのこと
「はー、まだねむーい」
「昨日は早く寝たんじゃないの?」
「いや~あの後陽斗くんとお話ししたくて…こっそり…ね」
「いきなり窓から訪ねてきたのは驚いたけどな」
「へぇ~」
「はー、ラブラブだね~」
そんな話をしながら曲がり角曲がると電柱の後ろに隠れているまゆみがいた。
「まゆみ」
みらいが名前を呼ぶが反応がなく、
「まゆみー」
「「「おっはよー!」」」
みらいたちが声をかけるとまゆみは何故か驚き、身構えていたが直ぐに僕たちだと気がついた。
「あれ?みんな」
「どうしたの?」
「あの…えっと…あ!」
まゆみが何かに気がつき、再度隠れた。僕らはまゆみが隠れる前に見ていた方を見るとそこには何処かの男子生徒がいた。
僕らが男子生徒を見送るとまゆみが出てきて…
「どうしたの?」
「私、好きな人ができたかも…」
好きな人ってさっきの男子生徒か?
学校で改めて話を聞くことになった。僕ら。それにしても好きな人か…
「そうかー」
「それってつまり…恋!」
「恋?」
はーちゃんは分かってなさそうだな。まぁ仕方ないけど……うん、仕方ないけど…はーちゃんに僕の気持ちバラされたからな…
「さっきの男の子が好きなの?」
「うん!この前、登校中に…」
まゆみの話では、雨の日に急いで帰っていたら盛大に転けてしまったらしいが、そこで例の男子生徒が声をかけてきて、更に落とした傘を拾ってくれたとか…
「ふむふむ」
「あの人のことを考えるだけで切なくて、胸を締め付けられるの。ギューって」
「ギューかー、それは情熱的ねー」
「私、どうしたらいいか…」
「ずっと、見てるだけ?」
「うーん、制服以外なにも分からないってことかー。せめて名前だけでもー」
「そういうことなら、占いよー!」
放課後、公園で集まり…
「すごーい!水晶なんて本格的!」
「うふ。それじゃいくわよ」
リコが占いを始めようとしたとき、何処からともなく勝木さんがやって来た
「魔法使い!」
「勝木さん!」
勝木さん、なんでこんな所に…まさかと思うがリコが来る時に見られていたとか?
「十六夜さん、その格好は?」
「これはその、占いの雰囲気づくりでぇ…」
『あらあら』
水晶さんが消えていったけど、みらいたちは気がついてなかった
「…占い?」
「うん、私が頼んだの。その…」
「好きな人のこと知りたいんだって」
「好きな人!どんな人!?同じ学校?」
「違う学校…」
「おぉー、で何かわかった?」
「それを今から占おうと…」
占おうとしたが水晶さんがいなくなっていたことに気がつき…
「オホン!恋とは自分の力で叶えるもの占いの力を借りてはいかーん!」
「えー!」
「やっぱり恋は情熱よ!熱い想いで彼のハートを引き寄せるのよ!」
「おー…へ?」
「だから私も応援するわ」
勝木さんもノリノリで参加することになってるけど…
「ホント、いいの?」
「勿論!」
「長瀬さん」
「はい」
「彼の制服の特徴は?」
まゆみは勝木さんに制服の特徴を伝えると勝木さんは直ぐさま特定し、僕らはその学校へ向かうことに…
僕らが来た場所はあかね中学校の校門前だった。
「あの人と同じ制服だぁ!」
「よくわかったね!」
「ふふん!毎日魔法使いを探して色々聞き込みしてるから」
「そ、そうなんだー」
苦笑いをするみらいとリコ。ポニィとツクシの2人はというと…
「あの調査力…使えるわね」
「しかも根性もあるし…」
勝木さんを諜報活動させようとしてないか?
そう思っているとまゆみは咄嗟に隠れた。
「今朝の人だ」
「よし!じゃあお話しにいこう!」
はーちゃんがそう言って声をかけようとするが、まゆみが止めた
「あ!だだっ、だめ!」
「へ?」
うん、はーちゃん…声をかけるのは駄目だと思うぞ
僕らはイチゴメロンパンを食べながら帰り道を歩いていた。
「ごめんね、みんな。勇気が出せなくて」
「仕方ないよ。恋ってそういうもんってマンガで読んだし」
「お話しないと気持ちは伝わらないよ」
「…はーちゃん」
「好きって言わないの?」
「そうだよ絶対告白するべきよ!」
「勝木さん…」
「チャレンジしないなんて勿体ないよ」
「私達みんな、まゆみの恋を応援するよ」
『うん!』
「そうだよね!みんな、ありがとう!私頑張ってみる!」
それからみらい達と別れ、僕はまゆみと勝木さんを途中まで送ることになった。
そんな時…
「上手くいくといいわね」
「うん」
「長瀬さん?」
「ごめんね。勇気出すって決めたけど、やっぱり不安なの。もし嫌われたら…」
「どうなるかは分からないよね」
「え?」
「でも諦めたら何も始まらないよ。私は、絶対魔法使いはいるって信じてるの」
「みんなは居ないっていうけどこの目で見たんだもの。私はどんなバカにされても信じたい。絶対魔法使いを見つけるって…私は私を信じてる!」
「ご、ごめん。急にこんな話をして」
「ううん。素敵だと思う。私も、私を信じてみようかな」
まゆみの恋…叶うといいなと思いつつ、僕は2人を送り届けるのであった
みらいSide
「ねぇねぇ、なんで好きな人に好きっていうのにドキドキするの?」
夕食を食べているとはーちゃんがそんな事を聞いてきた。
「みらい好き、リコ好き、モフルンもだーい好き!」
そう言いながらはーちゃんはモフルン抱っこして頬ずりしていた。
「好きな人に好きっていうの、とーっても幸せ」
「幸せモフ~」
「そうだね。けど、多分はーちゃんの言ってくれた好きとまゆみの好きはちょっと違うんじゃない?」
「え?どういうこと?」
「恋はすごーく楽しそうだけど、ドキドキしたり切なくなったり大変なこともありそうって言うか」
「数学みたいにハッキリと答えがでない。中々難しいのね、恋って」
「はー」
「私だって陽斗くんの事が好きだって気持ちに気がついたのは告白されてからだから……それまでは陽斗くんのことは幼馴染みだって思ってたよ。でもね好きって言われて、自分の気持ちについて考えたら……私も陽斗くんの事が大好きだって気がついたの」
「はー…」
「まぁ恋愛は難しいものね」
感想待ってます