夜の魔法学校。僕らは図書室に来ていた。
「うわぁ~!すっごく大きな図書館なんだね!」
「流石というべきなのか……」
みらいが花の図鑑を開くと立体映像が映し出され、みらいとモフルンは興奮していた。
「図書館では騒がないの」
「何でこういう場所って騒いだりしちゃいけないんだろうね」
「ポニィはこういうところ苦手そうだよな……」
会って間もないけど、絶対に静かに読書するタイプには見えない。すると僕らは巨大な扉を見つけた
「なんだろう?この扉……」
「どうにも入っちゃまずいところなんじゃないのか?」
「そこから先へ行ってはならん」
僕らの所に水晶といくつもの本を持った校長がやってきた。校長の話ではこの扉の先は迷宮のように広く、深い場所で知識の森と呼ばれている。
マホウ界が生まれてからのすべての本が収められ、校長でも迷ってしまうほどのものだった。
校長は改めて僕らにリンクルストーンについて話しだした。
「リンクルストーンとは、この世の始まりよりも古き存在と言われる。 大いなる力の結晶…絶大なる力『エメラルド』、そして、それを守りし 四つの輝き。さらに支えし七つの輝きからなる十二の輝き。伝説にはそう記されている」
「私達が見つけたのは………」
「うむ、おそらくどちらも守りの輝き。君達はダイヤとルビーを目覚めさせた。プリキュアもリンクルストーン同様、伝説でのみ語られていた存在。どのような繋がりがあるかはわしにも分からぬ」
「なぁ僕のこの石もリンクルストーンなんだよな」
「あぁ、彼女たちがリンクルストーンを目覚めさせたことに共鳴するように君の持つ石も力を取り戻している。そして君の持つ腕輪、帝具『乾坤魔衣リゼルファ』にも大きな力を与えているみたいじゃからな」
「リゼルファ?」
「将軍と帝具に書かれた書物から君の腕輪の名前を知ったのじゃ。いつまでも腕輪じゃ味気ないじゃろ」
「そうだけど……」
リゼルファ……かっこいい名前だな……
そして次の日、みらいたちが補習にでかけている間、僕、ポニィは別の場所に来ていた。
「何で僕らだけ?」
「校長の話だと私達を鍛えてくれる人がいるみたいだけど……まぁそれが誰なのか分かってるけどね」
ポニィはものすごく嫌そうな顔をしているけど、一体誰が来るんだ?
すると遠くの方からこっちに向かってくる人が見えた。その人は筋肉隆々で両腕には篭手をはめていた男だった。そして戦いとか無縁だった僕でも分かる。この人は……ものすごく強い……
「浅賀陽斗だな」
「は、はい……」
「私はブドー。ポニィと同じ世界から来たものだ」
「ブドー……さん。あの僕らがここに呼び出されたのって……」
「この世界に来た私達を助けてくれた校長の頼まれたからな。これから先プリキュアと一緒に戦うというのであれば……」
ブドーさんが拳を構えると同時に空から雷がいくつも落ちた。これって……
「あれはブドー将軍の帝具『雷神憤怒アドラメレク』かなり強い帝具だし、将軍自体も私の世界じゃもうひとり最強の将軍と肩を並べるくらいの強さを持ってるからね」
「説明どうも……つまり僕を鍛えてくれるってことか」
僕は腕輪を……リゼルファにダイヤの欠片をはめ込み、白い騎士甲冑に姿を変えた。
「望むところだ!!」
「強くなりたいと思っているなら、まずは雷を避け続けろ!」
ブドーさんは雷を落とし続け、僕は必死に避けていくがいくら身体能力が上がってるからって、雷を避けるのは無理すぎないか?
「そんな動きではプリキュアと一緒に戦うことは出来ないぞ!!」
僕は必死に避け続けるけど本当にどこに落ちるのかわからない。どうにかして先読みをしないと……とりあえず建物とかに避難をして……
「建物に逃げることは許さん!!」
建物に逃げようとした瞬間、思いっきり雷を食らった僕はそのまま倒れるのであった。
「ねぇ、起きなさい」
「起きるモフ」
誰かの声が聞こえ、僕は目を覚ますと眼の前にリコとモフルンがいた。
「僕は……そうだ特訓って……あれ?ブドーさんは?」
「あなた、もしかして将軍に鍛えられてたの?」
「服が焦げてるモフ」
「あの人は雷を自由に操る事ができる人よ。まぁ加減はしてくれたみたいだけど……」
「そっか、僕は……」
「ようやく起きたんだ。一旦休憩だってさ」
ポニィがこっちに戻ってきて、そういうのであった。建物中に逃げ込むのは駄目か………どうにかして雷の避けないと……
「そういえばリコとモフルンはどうしてここに?補習じゃなかったのか?」
「それが……」
「みらいが迷子モフ」
「何だって!?」
どうにも補習はみらいとリコの二人で挑むらしいけど、紙で作られた蝶を追っている内にみらいははぐれてしまったみたいだった。
「全く……あいつどこに……そうだ。モフルン、お前、リンクルストーンの匂いを嗅げるんだよな」
「モフ?」
「そうだわ。みらいが持ってるリンクルストーンの匂いをたどれば……」
だとしたら見つけられる。モフルンは僕らに言われるまま匂いを嗅ぎ取っていき、昨日の夜図書室で見た巨大な扉の前に僕らはたどり着いた。もしかして……
「ものすごくやばいところだよね」
「そんなこと分かってるわよ。ポニィ!」
「だからって放って置く訳にはいかないだろ!」
「はいはい、二人はあの子のことになると熱くなるわね~」
僕らは巨大な扉の先、知識の森へと向かうのであった。