魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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61 謎の妖精チクルン

陽斗Side

 

ある日の事、みらいの家を訪ねると、仁王立ちするみらいとモフルン。それを見て苦笑いをしているリコとはーちゃん。そしてみらいとモフルンの前には土下座している蜂みたいな妖精がいた

 

「実は道に迷っちまって、何日も飲まず食わずで、そしたら良い匂いがしやがったんでほんの出来心なんだぁ!ずまねぇ!」

 

「みらいー、そういうことなら許してあげるモフ。モフルンの分を2人で半分こするモフ」

 

話を聞いてると、この蜂みたいな妖精、みらいのおやつを食べたのか?

 

「うんうん。こんなに小さいのに頑張ってこっち来たんだね」

 

「うん…わかったよ…」

 

みらいも何だかんだ許すことになったみたいだな…

 

「あ、陽斗くん、来てたんだ」

 

「ついさっきな…とりあえずみらい、買ってきたホットケーキだけど、食べるか?」

 

「いいの!」

 

嬉しそうにするみらい。まぁこれで少しは元気になったな。一緒に来ていたポニィとツクシは蜂みたいな妖精をじっと見つめている

 

「警戒してるのか?」

 

「一応はね」

 

警戒に関しては二人に任せた方が良いかもしれないな…

 

「にしてもーこんなところで魔法使いにあえるなんてなー。世界は狭いぜ!」

 

「あなたこそ魔法界の妖精さんなのよね?ナシマホウ界に何をしに来たの?」

 

「そりゃ勿論スパ!」

 

「スパ?」

 

「ススス、スッパイ!今おいらの故郷じゃ酸っぱいハチミツしか採れなくてさーこっちに甘いハチミツを採りに来たんだよー」

 

「それは素敵モフ、甘いハチミツ大好きモフ」

 

「そっかー、お前気が合うなー。えっとー」

 

「モフルンモフ」

 

「おう!改めて、チクルンだ!」

 

「なんか妙に意気投合しちゃってるね」

 

「良いコンビじゃなーい」

 

「うんうん」

 

モフルンも何だか友達が出来て嬉しそうだな…それにしても…スッパイって…スパイってことじゃないよな?

 

「同じ妖精だしな」

 

「モフルンは妖精じゃないモフ、ヌイグルミモフ」

 

「えー!お前喋るヌイグルミってことかぁ!?ウソだろう!?」

 

「ウソじゃないモフ」

 

「じゃ、じゃあ、なんで喋れるようになったんだよ?」

 

「みらいと話したいってずーっと思ってたら話せるようになったモフ」

 

「私も小さい頃からモフルンとお喋りしたいなーって思ってたんだ」

 

「なーんだそりゃ、いくら魔法でもありえねーぜ!」

 

「どうしたモフ?」

 

「いやー、すげーなって!お前らのこともっと色々教えてくれよ!」

 

「モフー!」

 

「勿論だよ!」

 

みらいたちはチクルンと話し合う中、僕とポニィたちは…

 

「二人ともどう思う?」

 

「怪しいね」

 

「警戒はしておくべきだね」

 

「分かった。僕も気をつけてみておく」

 

チクルンか…何の目的でここに来たんだろうな…

 

 

 

 

 

 

 

ある場所にて

 

「おや?少しだけど、感じるね。地上に封印された僕らの同志たちの気配を」

 

「うむ。本当に微かなものであるな。目覚めるにはまだ時が足りぬか」

 

「そうだね。じゃあ僕はそれまでにプリキュアのことをちゃんと調べておくことにするかな」

 

「あんた本読んでるだけじゃね?」

 

「ふふ、今はお友達に任せてあるからね」

 

「こちらもあと少しで改造はすみそうだよ」

 

オルーバたちの前にリュウトが現れる

 

「やぁ、もしかしてずっと寝かせている彼かい?」

 

「奴は切り札に近く、また制御しにくい奴だからね。ウェネグさんを動かしますよ」

 

 

 

 

 

 

 

陽斗Side

 

みらいはチクルンにアルバムを見せていた。

 

「これだよ」

 

「へー」

 

「みらいかわいい!」

 

「モフルンと同じくらいだったモフ」

 

「モフルンとは、私が生まれた時からずっと一緒で…こんな風にたっくさんの思い出があるんだよ!」

 

「2人ともホントに仲良しなのね」

 

「へー、あ、これ陽斗だよね?」

 

はーちゃんはそう言って一枚の写真を指差す。そこには小さい頃の僕とみらい。そして…

 

「みらいのお父さん達の隣にいるのって陽斗の両親?」

 

「…うん、死んじゃったけどね」

 

「あ…ごめんなさい」

 

「リコ、気にしなくて良いよ。気を遣われる方が余計キツいし…」

 

「そう…なんだ…」

 

何だか微妙な空気になる中、コソコソ何かをしているチクルンに声をかけるはーちゃん

 

「へぇへぇなるほどねー」

 

「何してるのー?」

 

「いやーなんでも」

 

「なになに見せて見せてー」

 

「あーもうこんな時間じゃねーか」

 

そう言ってチクルンは窓から飛び出した

 

「帰っちゃうモフー?」

 

「おう、また遊びにくるぜ」

 

「またねー」

 

「モフ」

 

チクルンは逃げるように帰って行った。

 

「行っちゃった」

 

「なんだか慌ただしかったわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れの公園にて…チクルンの前に影が人の形になると…

 

「へっへーオルーバ様」

 

「やぁ、しっかりやってるかい?」

 

「上手いこと、プリキュアに近づけましたぜ」

 

「ほう」

 

「特にクマの奴にすっかり懐かれまして、色々話を聞き出せそうなんですけど、ソイツ妖精じゃなくて、なんと!ヌイグルミなんですよ!」

 

「それは不思議だねー。ねぇ君、僕もその子と少しお話してみたいんだ。どこか2人きりになれる場所で。頼めるかい?」

 

「あいつとですかい?」

 

「あぁ、よろしくね。それじゃ」

 

オルーバの影が消えると…

 

「なんだよあの野郎。好きなようにこき使いやがってー、面倒だなー」

 

「何か言ったかい?」

 

「ひぇ~!」

 

「分かってると思うけど。ちゃんと役目を果たさなければ、あのことを…」

 

「そ、それだけは!それだけはご勘弁くださいませー。オルーバ様ぁ~」

 

「ふふ、期待しているよ」




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