魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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67 カボチャドリの秘密

陽斗Side

 

カボチャドリ捕縛を見守る僕。そんな中ポニィとツクシの2人が声をかけてきた

 

「陽斗はやらないの?」

 

「空を飛ぶ相手だから今回はパスしてるんだよ」

 

「確かに攻撃しちゃダメって言われてるからね」

 

2人も早々に諦めて見学することに決めたみたいだな。そんなことを思っているとみらいたちがこっちにやって来た

 

「どうしたんだ?」

 

「カボチャドリが森の方に行ったから、陽斗くん達も一緒に行こう」

 

森の方に逃げたのか…それにしてもあのカボチャドリ…まぁいいや。

僕らはみらい達の箒に乗り、森へと向かった

 

 

 

「森の方に飛んできたと思うんだけど」

 

「どこいったとおもう? はーちゃん」

 

はーちゃんに声をかけるが、はーちゃんはぐったりしていた。後ろに乗っているツクシも心配そうにしている。

「はーちゃん?」

 

みらいが再度声をかけるとお腹の音が聞こえた

 

「お腹減った」

 

「もう少し我慢しよ」

 

「モフー」

 

「なんだ、お前も腹ペコか?」

 

「さっきカボチャドリさんの様子が変だったモフ」

 

「何の話だ?」

 

「ケイが触ったら怖い顔になったモフ」

 

「そりゃ捕まりそうになりゃ、ヤな顔するだろ」

 

「でも、本当にそれだけモフ?」

 

確かにカボチャドリは捕まりたくないって言うよりかは…痛がっている感じが…

 

「あ!」

 

するとみらいが何かを見つけた。 

 

「見てあそこ!」

 

みらいが指差した方を見ると雲海の中に何かが進んでいるのが確認できた。

 

「きっとカボチャドリよ!」

 

「よし、今度こそ!」

 

網を振り下ろすみらい。それと同時に潜んでいたものが飛び出し、みらいの振り落とした網がそれを捕まえる

 

「「やった!」」

 

「モフ?」

 

「ん?」

 

みらいが捕まえたのはシャーキンスだった。

 

「すみません、間違えました」

 

みらいは苦笑いをしながらそう言うのであった。うん、何でこいつがこんな所に…

 

「あなたは…」

 

シャーキンスは無言で指を鳴らし、突風を起こして網とみらいと僕を吹き飛ばす

 

「そちらから現れるとは都合がいい」

 

シャーキンスはそう言いながら浮上する

 

「どこなの!?」

 

「え?」

 

「ん?」

 

「カボチャドリをどこに隠したの!」

 

はーちゃん、お腹すきすぎて変なこと言い出してないか?

 

「え…」

 

シャーキンスもはーちゃんの言葉に物凄く戸惑ってるよ…

 

「はーちゃん!」

 

「お腹ペコペコなの、早くカボチャドリを捕まえないといけないの!」

 

「あれのことか?」

 

シャーキンスがそう言うと後ろの方でカボチャドリが飛んでるのが見えた

 

「居たぁ!はー!」

 

はーちゃん、テンションがおかしくなりすぎて、カボチャドリに突っ込んでいった。驚いたカボチャドリがお菓子弾を吐き、それがはーちゃんの頭に命中し、はーちゃんは煙に包まれる

 

「「はーちゃん!」」

 

「はー」

 

煙が晴れるとはーちゃんの帽子がパフェに変わっていた

 

「なんかおいしそうな匂い!」

 

「パプ」

 

「パプパプうるさいぞ!」

 

シャーキンスはカボチャドリを強風で吹き飛ばし、カボチャドリはそのまま奥の方へと落ちていってしまう。

 

「なんてことするの!」

 

「モフー」

 

「これは異なことを、お前達とて力ずくで捕らえようとしていたであろう」

 

「え…」

 

「あくまで私達はお祭りとして、追いかけてて…」

 

「本当はお祭りを嫌がってたモフ?」

 

「え…」

 

「カボチャドリさんが怖い顔をしてたモフ。追い回されて嫌だったのかもしれないモフ」

 

「そんな…」

 

「でも確かに、今もちょっと怖い顔してた」

 

「ずっと笑ってるような顔だから分からなかったけど、実は辛かったのかしら」

 

「ふん!まぁそんなことはどうでもよい」

 

シャーキンスは網とパフェでドンヨクバールを召喚した。みらいたちはシャーキンスの言葉で何処か浮かない顔をしている。

 

「み、みんな!」

 

「「う、うん!」」

 

戸惑いながら三人はプリキュアに変身する

 

「「キュアップ・ラパパ!トパーズ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」

 

「2人の奇跡!キュアミラクル!」

 

「2人の魔法!キュアマジカル!」

 

「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」

 

「「「魔法つかいプリキュア!」」」

 

僕もリゼルファにトパーズの欠片をはめ込む。

 

「モフルンはカボチャドリを!」

 

「分かったモフ」

 

「私もカボチャドリの方に行くよ」

 

そう言ってポニィがモフルンとチクルンを抱き抱え、木の枝を渡りながらカボチャドリの方へと向かった。

 

「ドンヨクバール、今日こそプリキュアを叩き潰せ!」

 

ドンヨクバールがクリームを発射してくる。僕らはその攻撃を避け、僕とツクシは銃弾を放ち、ドンヨクバールを攻撃していく。ドンヨクバールは更にクリームを発射するが、フェリーチェのピンクタルマリンで防ぐ

 

「ドンヨクバール!」

 

ドンヨクバールはイチゴをミサイルのように発射するが、僕らはそれを避けると今度は網を振り回しながら突っ込んでくる。フェリーチェは避けようとするが、何処か動きが悪く、吹き飛ばされてしまう。ミラクルとマジカルは咄嗟に光の球をネット上にして、ドンヨクバールを捕まえ、そのまま吹き飛ばし、フェリーチェに駆け寄る

 

「どうしたのフェリーチェ? 動きが鈍ってる」

 

「すみません」

 

「ひょっとして」

 

「さっき言われたことを気にしてるの?」

 

「はい。私、お菓子や金の卵のことばかり考えていました。カボチャドリが嫌がってるかどうかなんて構わず。追いかけまわしてたんです」

 

「それは」

 

「私達も同じよ。浮かれすぎていたわね」

 

「おっしゃるとおりです。私達は自分のことだけでなくカボチャドリの気持ちも考えてあげるべきだったんです」

 

懺悔するフェリーチェだけど、お腹の音がなり、フェリーチェは恥ずかしさのあまり頭を叩いていた。

 

「「うぁ!」」

 

「フェリーチェ、自分を責めてはダメよ」

 

いや、動きが悪いのって…いやいやまさかフェリーチェの時に限ってお腹が空いて動きが悪いなんて……

そう思っているとミラクルとマジカルの2人がドンヨクバールの網に捕まった

 

「2人を離しなさい!」

 

フェリーチェがパンチを繰り出すが、避けられそのままドンヨクバールの身体のクリームの中に捕らわれてしまう

 

「「フェリーチェ!」」

 

「抜けない!」

 

「ふん!無駄口を叩いているからそうなる」

 

「なんてこと!3人とも捕まっちゃうなんて」

 

「カボチャドリをしつこく捕まえようとした報いなんでしょうか!」

 

「かもね!」

 

どうする?僕とツクシの2人でドンヨクバールの網を破るか?でも威力が足りない…どうすれば…

 

「ミラクル、マジカル、こんな時になんですけど、私カボチャドリに謝りたいです!」

 

「分かってる!」

 

「私達も同じよ!一緒に謝りましょう」

 

「みんなー!」

 

モフルンの声が聞こえ、上を向くとモフルン、チクルン、ポニィがカボチャドリに乗りながらこっちにやって来た。

 

「モフルン!」

 

「カボチャドリさん、無事だったんだね」

 

「パプー!」

 

「カボチャドリさんはお祭りの追いかけっこは大好きだって言ってるモフ。お祭りを嫌がってたわけじゃなかったモフ」

 

「「え?」」

 

「じゃあ、怖い顔になったのは?」

 

「原因はこれモフ」

 

モフルンは金色の何かを見せてきた。

 

「カボチャドリさんには虫歯があって、そのせいで痛がってたモフ」

 

それじゃモフルンが持ってるのは虫歯か…

 

「でももう抜いちゃったから平気モフ」

 

「虫歯!」

 

「そうだったの!」

 

「追いかけっこを嫌がっていたわけではなかったのですね」

 

カボチャドリはお菓子弾で両手の網をガムに変化させた。

 

「パプ」

 

「それを食べてと言ってるモフ」

 

2人はガムを食べて風船にし浮き上がると同時にフェリーチェも連れていく

 

「飛んだ!」

 

「風船ガムモフ」

 

「なに!?」

 

驚いてるドンヨクバール。僕はその隙にアレキサンドライトの剣でドンヨクバールを斬りつける。

 

「行きましょう!」

 

「うん!」

 

「「「アレキサンドライト!魔法つかいプリキュアオーバーザレインボー!プレシャスブレス!フル! フル! フルフルリンクル!プリキュア! エクストリームレインボー!」」」

 

エクストリームレインボーでドンヨクバールを浄化し、シャーキンスは悔しそうにしながら撤退した

 

 

 

戦いを終え、僕らはカボチャドリにお礼を伝えていた。

 

「カボチャドリさん、さっきは助けてくれてありがとう」

 

「パプー」

 

「虫歯を抜いてくれたからそのお礼だって言ってるモフ」

 

「どういたしましてモフ」

 

モフルンがそう言って握手を交わすとベルを鳴らしながら麻友さんがやって来た。

 

「お見事。モフルン選手がカボチャドリを捕まえましたー」

 

「モフ?」

 

「あ、見て!」

 

「あ!」

 

カボチャドリの口の中に卵型の光が発生する

 

「これが言い伝えの!」

 

「金の卵!」

 

 

 

 

広場に戻り、表彰式が開かれた。

 

「優勝おめでとうございます」

 

そう言って麻友さんがモフルンに王冠を乗せる

 

「やったねモフルン」

 

「おいしい!」

 

みらい達はお菓子を食べながらそう言うと麻友さんがこっちにやって来た。

 

「あなたたちも大活躍でしたね」

 

「麻友さん!」

 

「麻友さんが魔法界出身だなんて知りませんでした」

 

「3人もナシマホウ界で暮らしてるんですってね。お互い頑張りましょ!」

 

三人が麻友さんの言葉に頷くのであった。

モフルンは言うとジュン達に祝われ、嬉しそうにしていた。

 

「ねぇ結局あの卵ってなんなの?」

 

「金の塊っぽいけど」

 

「なんかおいしそう」

 

すると中央に置かれた卵が割れて芽が出たと思ったら中から生えたものは木に変わった

 

「なんか生えた!」

 

「卵じゃなくて種だったのね!」

 

「これは…」

 

僕らの前に実が落ちてきて、実は歯ブラシに変わった

 

 

「世にも珍しいハミガキの木じゃ。お菓子を食べたらキチンと歯を磨かねばな」

 

「そんな!世界一の美貌は!?」

 

「アートのひらめきじゃないのかよー!」

 

「校長先生はこれをご存じだったのですか?」

 

「ふふ、結果は自らの目で確かめてこそ意味があると言うもの」

 

「カボチャドリ祭、最高だったね!」

 

「うん!お菓子にカボチャってまるでハロウィン!あ、そっか。ハロウィンだったら、ホンモノの魔法使いが来たってわからないかもー」

 

みらいは不適な笑みを浮かべながらそう言うけど、まさかと思うけど…ナシマホウ界でのハロウィン…何かするつもりか?

 




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