ポニィSide
私とツクシの2人が駆けつけた時には陽斗は倒れ、戦っていた相手の姿はなかった。私は近くにいたミラクルに声をかける
「陽斗は!?」
「凄く怖かったけど、落ちついたら気を失って…」
「やっぱりあの殺意は…」
ツクシの呟きに私は頷く。あの殺意は陽斗のもの…あそこまでの殺意、初めて感じた
「面白い余興を見ませて貰ったよ。彼は…どうやら誰かが回収したみたいだけど再起不能みたいだね」
オルーバは笑みを浮かべながらそう告げる。私達は臣具を構え、ミラクル達も構える。そんな中、フェリーチェは陽斗の持つ小袋から小さな石を見つけ、リゼルファに填め込んだ
「あれは?」
「ほんの一瞬だけ力を感じました。もしかしたら…」
「ふふん!さて客人にみっともないとこをお見せしてしまったかなぁ。君らにはまだまだ戦ってもらうよ。かつての本の主が闇を生み出す原動力として目を付けた物。それがリンクルストーン。即ち、君たちの力さ。このステージは闇の本とつながっててね。君たちが発した戦いの力を吸い取り本に送り込んでいるんだ。あの虫けら達は退場したから、次はこのドンヨクバールを相手に」
余裕そうにするオルーバ。すると聞き覚えのある声が聞こえた。
「待ってもらおう!」
「ん?」
そこにはバッティとその周りには蜘蛛と亀とヤモリ。そしてドクロの案山子があった。
「魔法、入りました!いでよヨクバール!」
バッティは三匹と案山子を合体させたヨクバールを召喚する。
「あー、まだ1匹残ってたっけ。面白いね、やる気かい?さぁドンヨクバール」
「行くぞ!」
ドンヨクバールのブランコ攻撃を腕で受け止め弾くヨクバール、パンチ。それは弾かれ、反撃2発をガードする
「まだまだ!」
「闇の魔法の連中は本当に役立たずばかり。これを作った人間も…闇の魔法の欠点はその中に人間の心があること。人間の弱さや迷いがムホーの力の再現を不完全なものにしてしまった」
「弱さや迷い」
「我等のムホーは人間に託すにはあまりに過ぎた力だったということさ」
「クシィはそんなものの為に!」
「我等の生きざま!茶番などと言わせておくものか!」
気が付くと合体ヨクバールがドンヨクバールを圧倒していき、アッパーでドンヨクバールを打ち上げ、空の彼方へ飛んでいったドンヨクバールは弾け散った。
「なぜだ!僕のムホーの力が、出来損ないの魔法なんかに!」
「出来損ないなんかじゃない。迷いだけじゃない。心には強さや一途な思いがあるのです。そこから生まれる魔法、それはあなた達の想像を超えた力になる!」
フェリーチェの言葉を聞いて、苛立ちを見せるオルーバはこっちに向かってくる。
「だまれ…だまれだまれだまれーーー!」
陽斗Side
真っ暗な空間、僕の目の前には白い影が二つあった
「誰?」
「リゼルファの使い手よ」
「貴方はリゼルファの本来の力とは違う方法で使いこなしています」
「だが今回、殺意という負の感情でリンクルストーンの力を扱った。下手をすればリゼルファは使い物にならなくなる」
「……」
分かっている。僕に芽生えた殺意。あれはとても危険なものだった。
「だけど貴方とこれまで共にしてきた事で、欠片達は貴方を許しています」
「後は立ち上がるだけだ。負の感情に飲まれることなく、これまで通り…彼女たちと共に」
白い影が薄らと姿を現していく。
「私達はあの小袋に入っていた小さな石」
「リゼルファに本来使われるはずの石。その石には我々の想いを込めている」
「2度と会うことは出来ないけど、私は…私達は貴方のことを想ってる。陽斗」
「しっかりやるんだぞ。陽斗」
うん、分かってる。だから行って来る。
気が付くとリンクルストーンの欠片達が僕の周りに浮かび上がり、目の前にはアレキサンドライトの欠片が現れた
「ありがとう。母さん、父さん」
小さな石に宿った想いがリゼルファを通じて見せてくれたんだな。僕はリゼルファを大剣に変え、一気にかけ出す
「はあああああああ!!!」
「何!?」
気が付くと向かってきていたオルーバの体を切りつけていた。
「みんな!今だ!」
「「「アレキサンドライト!魔法つかいプリキュアオーバーザレインボー!プレシャスブレス!フル! フル! フルフルリンクル!プリキュア! エクストリームレインボー!」」」
オルーバはエクストリームレインボーに飲み込まれる。だが…
「ちょっとお遊びが過ぎたかな…あんな連中のお陰で計画が台無しにされてしまうなんてね!仕方ない!リンクルストーンの力は手に入らなかったけどその代わり!捧げよう、僕の残った力すべてを!さあ闇よ! 広がれ!」
本から溢れ出す闇のエネルギー。
「混沌の日はもうすぐだ、精々抗い飲み込まれるがいい」
オルーバはそう言い残して消滅するのであった。
それからバッティは仲間たちと共に姿を消した。多分もう悪いことはしないだろうとのこと。校長はクシィさんが残した本を拾い上げ、開く。そこには闇の魔法に手を染める前に残したクシィさんの想いが書かれ、校長はその想いを知り、泣くのであった。
リュウトSide
同士討ち寸前の所で撤退は出来たが…体がもう限界だな…だが目的の帝具アドラメレクを手に入れた。
「随分とやられたわね。リュウト」
気が付くと1人の女性がいた。その傍らにはぼろ雑巾のようなシュラの姿があった
「これはカノン。久し振りですね」
「そろそろ限界みたいね。リュウト」
「私の命は消えても、クローンがハイト様を支える」
「そうね。私の方ももう少しで動くから…あと、このぼろ雑巾、私が預かるわ」
「良いのですか?面白いくらいにクズですよ」
「勿論、肉体だけ。脳はしっかり破壊しておく」
そう言ってカノンはシュラの頭を軽く握りつぶす。
「それじゃお疲れ様。リュウト」
「えぇ、お疲れ様。あぁ、データ回収した後は破壊してくださいね」
「了解」
カノンの姿が消え、私の体は長い間生き続けた結果、塵になっていく。大丈夫、私が死んでもクローンがいる。ふふふ、ふはははは
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