魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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89 混ざり合った世界

陽斗Side

 

リビングに下りるとポニィとツクシの2人がいた。僕は直ぐさま2人に状況を確認しようとする。

 

「2人とも、何でナシマホウ界とマホウ界が…」

 

「ナシマホウ界?」

 

「マホウ界?」

 

二人の反応を見て、直ぐに気が付いた。2人はこの世界に何も思っていない。まるで元からこういう世界だったという感じに……

 

「なんでもない。ちょっと出掛けてくる」

 

僕は2人にそう言って、家を出た。

 

 

 

 

みらい達を探して回っているとみらいたちが何処かに行こうとしているのを見つけて、声をかけた

 

「みらい!」

 

「陽斗くん!」

 

「陽斗は…大丈夫みたいね」

 

「もしかしたら陽斗は欠片が守ってくれたのかも」

 

3人の口振りからどうやらこの世界の変化に気が付いている。

 

「そうかも…だからか欠片が…」

 

僕は小袋から欠片たちを見せる。

 

「色が…」

 

「はー…陽斗のリンクルストーンの欠片…力を失いつつあるのかも」

 

みらい達を守ったように僕のことをリンクルストーンの欠片が守ってくれたけど、欠片だからその力は……

 

「3人はどこに?」

 

「校長先生のところに…」

 

「僕も行く」

 

僕らは急いで校長先生のところに向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

宇宙に浮かび上がるデウスマストの魔方陣。その中にペニーギョの姿があった。そのペニーギョの前にオルーバが現れる。

 

「混沌」

 

「オルーバ!いいや、我らがデウスマスト…」

 

「かつて、我はこの地を混沌に変えるべく力を放った。眷族とはその力が形を持った、いわば分身」

 

更にラブーも現れる。

 

「故に眷族への封印は我自身に影響を及ぼし目覚めの枷になっていた」

 

「なるほど」

 

シャーキンスも現れ

 

「全ての封印が解けた今、我が力は完全となり、この地のすべてを飲み込む。しかし…」

 

「抗う者が…」

 

地球を覆う黒い煙…だが何かに守られる。

 

「なるほど」

 

「道理で気付かぬ訳だ」

 

「あー、結局ずっとそこにいたわけ」

 

魔法の樹と被るように浮かび上がるシルエット。デウスマストはそれが何なのか直ぐに気が付く

 

「マザーラパーパ」

 

「かつて我を退けた存在。まさかこれほどみすぼらしい姿になっていようとは」

 

「それでも抗うか、残る力で…」

 

「だが、もう持つまい」

 

 

 

 

 

 

陽斗Side

 

「君たち」

 

「何かあったのか、リコ?」

 

「相談するならここしかないと思って」

 

「混沌が世界を飲み込もうとしています」

 

「世界がくっついちゃったんです」

 

「んん?」

 

「話を聞こう」

 

僕らは校長とリアンさんに詳しく事情を話した。信じて貰えるか不安だったけど…

 

「なるほど、今我々は混沌の中に…分かった」

 

校長は僕らの話を理解してくれたみたいだ。

 

「君たちの言葉が不思議と素直に受け入れられる。それが何よりの証拠じゃ。魔法界、ナシマホウ界、2つの世界。そうじゃ…」

 

『ただならぬ力が押し寄せつつある。そこまでは関知できているのに』

 

「まさか我々が既に混沌に飲まれかかっていたとは。それもこのような形で、あまりに想定外」

 

「うぅむ、何たる不覚」

 

「リコ達が影響を受けなかったのは?」

 

「恐らくリンクルストーンの力じゃ。ワシもこの状況にどこか違和感はあった。じゃが同時に何か懐かしいものに守られている。そう感じていた。みなが今の世界を自然に受け入れておるのは、そのお陰かもしれぬ」

 

すると突然リンクルスマホから音が鳴り響く。はーちゃんはリンクルスマホを両手で覆い、目をつむる

 

「「はーちゃん?」」

 

「聞こえる、スマホンに記された声…大昔、何もかも秩序なく混ざり合う混沌の世界だけがあって、ある時それはあふれる星々になって、宇宙が始まった。でも、その片隅で宇宙に生まれ変わらないまま残った混沌…それが、デウスマスト。星々を飲み込む渦となったデウスマストはやがて気付いた。宇宙の誕生を超えた奇跡。無限の可能性を持つ、命と言う存在に…沢山の命、それを生み出す大地。それをみんな混ぜ合わせて、ただの巨大なエネルギーの塊にして、すべてを混沌に返す力にしようとした」

 

「うむ。そしてマザーラパーパはそれを退け…」

 

「太陽の中に押し込めた。だけど、デウスマストは戻って来た。太陽まで飲み込んで、2つになった世界のすべてを、自分のものにするために」

 

「あ!もしかして、ドンドン花や、ピーカンみかんが育たなかったのって」

 

みらいの問い掛けに頷くはーちゃん。

 

「うーん!絶対許さないんだから!混沌めー!」

 

「モフー」

 

「大きな力は失っても、残った心は見守ってくれていた。私達を、ずっと…」

 

「私達で混沌を、デウスマストを追い払おう!」

 

「みらい!」

 

やるべき事は見付かった。だけどはーちゃんだけは浮かない顔をしていた

 

「うん…そうすればみんな助かる…でも…」

 

「世界は元のようには戻らぬかもしれぬ…と」

 

「それって、どういうことですか?」

 

校長は水晶さんに手をかざすと

 

「頼む」

 

『はい』

 

水晶さんが光と辺りが暗くなる。そして闇の中に浮かぶ二つの光。

 

「こちらを魔法界、そしてこちらをナシマホウ界としよう。今、異なる2つの世界が混沌の力で無理矢理混ぜ合わされようとしているのであればもし元凶を退けられたとしても、それほど強大な力から解放されたときの反動は計り知れん。それぞれの世界が無事で済むかどうか危ういが、ただ間違いなく2つの世界は、どこまでも引き離されることになろう。我々の持つ術ではもう、行き来は…」

 

「カタツムリニアでも?」

 

デウスマストを倒して、世界を元に戻しても……下手したら…




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