陽斗Side
魔法商店街に向かうと早速叫び声が聞こえてきた。
「冷凍みかんがー!」
「どうしたの?」
「骸骨のお化けにスイーツを全部食われたらしい」
「なんですって!」
トットさんとフランソワさんの話が聞こえる中、ロレッタさんが僕らに情報を伝えてくれた
「遅かったわ。みらいさん、ここはもう去った後よ!」
「ありがとうございます」
僕らはヤミーの居場所を探していると聞き覚えのある声が聞こえた。
「リコ!」
「お父様!」
「奴はあそこだ!」
リアンさんが指差した方を見ると爆音が聞こえてきた。ヤミーはあそこにいるのか?
「私は他の被害状況を見に行く。奴を頼む」
「任せて」
僕らはヤミーの元へと向かった。
「ヤミ、ヤミー」
僕らは広場までヤミーを追い詰める。
「やっと追いついたわ」
「ヤーミー」
ヤミーが巨大化する。もしかして沢山食べたから力が増したって事か?
「えー!」
するとヤミーの元にヤモーが現れた。何でヤモーが!?
「ドクロクシー様、ヤモーです!」
「ヤミ!」
「あー、おまちください」
ヤミーが黒い穴を開き、中に入るとヤモーも中に入っていく
「また逃げられる!」
僕らも黒い穴に飛び込む
「またいない」
「ここはナシマホウ界?」
「くんくん、甘い匂いがするモフ」
「え?」
モフルンが指を指した方を見るとそこにはキラキラパティシエと言うお店があった。
「お店?こんなところにあったっけ?」
「不思議なお店だね」
「こんなところにあったっけ?」
「いや、なかったはずだけど…」
何というか急に出来た感じが…
「いらっしゃいませ、特製スイーツはいかがですか!?」
お店から出てきた栗色のパティシエの女の子。年は中学生くらい?
「今、特製スイーツって言いました!?」
あ、みらいが興味持ち始めた…とりあえず店の中に入る僕らだった
「あーすごーい」
「素敵なお店ね」
「ありがとうございます」
「かわいいヌイグルミ」
「モフルンですー」
「モフルンもいらっしゃい」
はーちゃんがモフルンを持ち上げると同時にはーちゃんのお腹の音が鳴り響いた
「ごめん、お腹空いちゃって」
「お腹が空いた…かわいいヌイグルミ…キラッと閃いた!レッツラー、クッキング!」
女の子がキッチンに入ると何か物凄い音が聞こえてきたんだけど、お菓子作りってこんな音を出すもんだっけ?
「お待たせいたしました!」
「はー!もうお腹ペコペコ」
「はい、どうぞ」
女の子が持ってきたのはモフルンの顔を模したケーキだった
『あ、モフルンのケーキだ』と気付くみらい。
『紅茶いれてきますね』と去る女の子。
『モフー、嬉しいモフ』と机の上に乗るモフルン。
「なんだか、食べるのが勿体」
「いただきまーす」
「えー!」
「うん、最高!」
「リコも食べるモフ?」
「モフルンがそこまで言うなら…」
「紅茶を持ってきました…あれ?」
「とってもおいしかったわ」
「食べるの早!」
紅茶を飲んでいると僕はあることを思い、女の子に尋ねた
「そういえばここは君が一人で?」
「ううん、一人じゃないよ。ただ今日はみんな用事があって…警備の人も出掛けてるし」
「警備?」
警備を雇うって…このお店何なんだ?
「そういえば…そちらの二人に何処か似てるような…」
女の子はポニィとツクシの二人を見てそう言う
「そっくりってこと?」
「顔がって言うより、雰囲気かな?」
何だか気になるけど、僕らものんびりしてられないため、お店を出る
「ご馳走様でした」
「喜んでもらえてうれしいなー」
「もうさ、イチゴメロンパンと同じくらい美味しかったよ」
「イチゴメロンパン?」
「フワフワで甘くておいしいのよ」
「みんなで食べるとまた最高なんだ」
「そして、私達の思い出のスイーツなの」
「リコと初めて会った時も、はーちゃんが戻って来た時も、みんなで食べたよね」
「うん!」
「思い出のスイーツ!私も食べた人が元気になるスイーツを作りたいって思ってるんだ!」
「その思い感じたよ!」
「ホント!?」
「うん!」
「一目で元気が出て、食べてまた元気が出たわ」
「私もまた食べたい」
「ありがとう!私、宇佐美いちか!良かったら、また食べに来て」
「いちかちゃん!美味しいケーキありがとう。またね!」
「うん!またね。ありがとう!」
僕らもいちかと別れ、ヤミーの捜索を続けた
「誰か来てたのか?」
「あ、うん、そうなんだ。何だかクロトくん達と似た雰囲気の子たちがいたよ」
「いいよね、やっぱり出会いって。私に目標ができたのも、みんなのお陰なんだよ」
「みらい…」
「リコとはーちゃんとモフルンとワクワクの出会いがあったから、もっといろんなところに行って色んな人に出会いたいって思ったの」
「私もよ。みんなのお陰で分かったの。私が思う、立派な魔法使い。立派な魔法って人と人とを繋ぐもの。私、生徒達に教えてあげたいの。世界には素敵な出会いが沢山あって、素敵な出会いは新しい自分にも出会わせてくれるって」
「リコ…」
「私もみんなのお陰!」
「モフルンもモフ」
「うん。やっぱり今日はイチゴメロンパンで乾杯しなくちゃ!」
「はー!早く杖を取り返さなきゃ」
『うん!』
「思ったんだけど、ヤミーが現れそうなところに張り込んでみないか?」
「張り込む?」
「なるほどね。それだったら」
「じゃあ現れそうところって…」
みらい達はローブを使い、透明になり空から張り込み、僕、ポニィ、ツクシは桜の木の陰に隠れながら張り込む。張り込んでいると小さな女の子がウサギのぬいぐるみを落とした。するとすれ違った小さな女の子が声をかけていた。何だかみらいとリコの出会いみたいだな。そう思っていると黒い穴が現れ、ヤミーが現れる
「怪物だー!」
「うわぁ!」
「ドクロクシー様がそのスイーツをお望みです。素直に渡せば良し…さもないと」
吸い込みを始めるヤミー。女の子たちが巻き込まれそうになったが、透明になっていたみらいたちが女の子たちを助けた
「やっと来たわね」
「私の杖を返して!」
「プリキュア!」
すると吸い込みから逃れようとしていたチクルンがいた
「チクルンモフ!」
「モフルン!」
「キュアップラパパ、チクルン、こっちに来なさい」
みらいが魔法でチクルンを助け出す
「大丈夫?」
「あぁ、助かったぜ。あと、これ見つけたぜ」
「私の杖!ありがとう!」
「ヤミー」
「よくもドクロクシー様のスイーツを!」
「スイーツはみんな大好き!」
「それを独り占めするなんて」
「そんなのダメモフ!」
「イチゴメロンパンの恨みはー」
「恐ろしいのよ!」
「みんな!」
「「うん!」」
「「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
「「「魔法つかいプリキュア!」」」
みらい達はプリキュアに変身し、僕はリゼルファにダイヤの欠片をはめ込み、ポニィたちは臣具を構える
「久しぶりだー!」
「またプリキュアになれるなんて!」
「ヤミー…」
ヤミーが黒い穴を開く
「スイーツのほかに興味ないとのこと。では」
ヤミーとヤモーは黒い穴に入ろうとした瞬間、クリーム状の何かがヤミーを捕まえ、逃亡を阻止する
「ドクロクシー様ぁ!」
後ろを振り向くとうさ耳をつけたプリキュアみたいな少女がいた
「みんなの思い出のスイーツを奪うなんて、許せないんだから!」
「ヤッミ!」
「おー!」
「なに?」
ヤミーが再び黒い穴を開こうとするが、突然空から黒い金棒が落ちてきて、ヤミーの頭に直撃する。遅れて黒い鬼のような鎧を纏った誰かが現れる
「誰?」
「あれは…臣具?」
「いや、何か…違う…」
あの黒い鎧…帝具ではないし、臣具でもない…皇具?
「早く、こいつをどうにかしろ」
「えっ、あ、はい」
ミラクルは頷き…
「「フルフルリンクル!プリキュア・ダイヤモンドエターナル!!」」
ダイヤモンドエターナルでヤミーを浄化するのであった
「ドクロクシー様!」
「虫歯を直したのです」
「おー!」
「これでスイーツをちゃんと味わって食べられるから」
「お?ドクロクシー様?」
「ヤミー」
嬉しそうにする骸骨案山子。
「スイーツをお望みですか?」
「ヤミ!」
「それならオイラのハチミツをやるよ。甘くてうめーぞー、ほい!」
「おほほー!」
「ヤー」
「いかがですか?」
「うむ」
「ヤ…ヤーミー!」
満足そうにしている骸骨案山子…問題は解決なのか?
「ヤーミ」
「借りが出来てしまいましたね」
「ねぇ、良かったらあなたも来ない?魔法学校に」
「私はドクロクシー様に従うのみ。ですが、いずれまたお目にかかることもあるかもしれません。その日まで…オボエテーロ」
ヤモーと骸骨案山子は姿を消す。そういえばいつの間にか謎のプリキュアと黒い鎧はいなくなってたけど…何者なんだ?
事件解決し、僕らはイチゴメロンパンを食べることに
『いっただきまーす!』
「おいしー!」
「ホント、懐かしいわ!」
「モフー!」
「クリーム乗せも食べてみてよ!」
「あは、やっと食べられる!」
「それにしても、会えて早々大変な目にあったわ」
「でも、久しぶりに魔法界に行けて色んな人に会えて楽しかったー!」
「あれは驚いたわ。私、こっちに来るのとーっても大変だったんだから」
「やっぱりそうなんだー」
「また、みんなと一緒に仲良しの繋がり、広げたいな」
「うんうん!」
「簡単に言いやがるぜ!」
「モフー」
「ん?何見てるんだ?」
「モフー」
指を指した方を見るとそこにはさっきみらいたちが助けた女の子2人が仲良くイチゴメロンパンを食べている姿だった。その姿を見て微笑ましくなり、
「私!みんなともっと仲良くできるようにしたい!」
「じゃあ僕はその手伝いをする」
「じゃあ私は、魔法界とナシマホウ界が前見たいに近くなるように頑張る!」
「じゃあ私は、魔法界のみんなをもっとまとめる為に校長先生になるわ!」
「なら私達はね」
「うん!その手伝い!」
「みんなもワクワクもんだよ!」
「じゃあ今からみんなに伝えに行こう!」
すると僕らの前にレインボーキャリッジが現れ、僕らはそれに乗り込む。この先、どんな未来が待っているか分からないけど、それでも僕らは乗り越えられる。
だけど今は今日この日を明るいものにしないと…
完結まで8年…最終回迎えました!
その後の話はまほプリ2に続いています。
感想待ってます