刹那の軌跡   作:Seli

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今回は、蛇側のヒロインが1人出てきます。


13話

俺は通話を終え、寮から出て駅に向かおうとしていた。

 

「やばいよ。通話していたらいつの間にか時間ギリギリになってるし。

リィン達に先に行っててくれって言うんじゃなかった・・・・。

ボヤいてもしょうがない。

急ぎますかね。」

 

俺は寮の鍵を閉め、急いでトリスタ駅へと向かうのだった。

 

 

駅の前まで、来たところで女性の方とぶつかった。

 

 

「きゃっ。」

 

 

 

「すみません!

急いでいたもので。

ケガはありませ・・・・・・んか?」

 

 

「ええ、大丈夫ですよ。

そちらも大丈夫でし・・・・・たか?」

 

何でヴィータがこんなところにいるんだ!

ここまで近くにいるとか予想外なんだが・・・・

何とか、ごまかせるか?

一応バレないように変装はしているが。

 

 

「はい、大丈夫です。そちらも大丈夫でしたか?

すみません、急いでいたもので。」

 

 

「大丈夫ですよ。その制服はトリスタの学生さんかしら?

私はミスティよ。

貴方に似た人を見たことがあったから驚いてしまったの。

ここで出会ったのも何かの縁ね。

良かったらこれ、どうぞ。

私の名刺ね。

ここから見えるラジオ局で番組を放送しているの。

良かったら聞いてみてね。」

 

 

「はい、そうです。

ミスティさんですね。

僕はリンクって言います。

そうなんですか?

ありがとうございます!

聞いてみますね。

 

ってしまった!

時間が無かったんだ!

 

すみませんが、急いでるので失礼します。

それでは、また。」

 

俺はミスティと別れ、急いで駅の中に入っていった。

 

「ええ、また話ましょう。

ってもういないし。

それにしても、今の子あの人にそっくりだったわね・・・。

まさかね。

彼は騎士団だし、学生としているわけないわよね・・・・。

ツヴァイは一体何しているのかしら?

鋼や死線も彼が抜けて以来、元気が無いし・・・。

まあ、私もそうなんだけど。

ぼやいても仕方がないわね。

私は、私の仕事をしましょう。」

 

と言い、女性はラジオ局に向かうのだった。

 

 

 

 

ふー。

さっきは危なかったな。

良かった、変装してて。

バレたら不味いことになってたな。

 

 

俺は一安心し、駅に入るとA班の皆を見つけたのだが・・・・。

サラ教官が腕組んで、すごい形相なんですけど。

 

俺は即座に

 

「すみません! 遅れました!」

 

と謝った。

 

 

「ツヴァイ~♪

初日から遅刻するとは良い度胸じゃない♪

何で遅れたのかな?

理由を教えなさい。

あんたは、寝坊なんてしないでしょ?」

 

 

「すみません、知り合いと通信してたら遅れました!

次から気をつけます!」

 

 

「罰として、一週間寮の掃除当番ね♪

それじゃあ、列車に乗って行くわよ。」

 

 

「分かりました。」

 

 

「災難だったね、ツヴァイ。

僕もリィンも呼びに行けば良かったね。」

 

 

「そうだな、エリオット。すまなかった、ツヴァイ。」

 

 

「ありがとな、エリオット、リィン。

ラウラもアリサも遅れてすまなかった。」

 

 

「別に気にするでない。早く行くぞ。」

 

 

「別に良いわよ、みんな行きましょう。」

 

 

「ありがとな、みんな!」

 

 

俺は笑いながら、みんなと列車に乗ってケルディックに向かうのだった。

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