俺達は
・薬の材料調達
・壊れた街灯の交換
・東ケルディック街道の手配魔獣
という3つの依頼をこなしていた。
「手配魔獣は倒せたな。残るは2つか?
どうするよ、リィン。
効率よくするために、二手に別れるか?」
「そうだな....
その方が早いか?
よし、二手に別れよう。
メンバーはくじ引きで、決めよう。」
リィンは、簡単なくじを作りみんなに配った。
「みんなに行き渡ったか?
それじゃあ、見てみよう。」
各自作られたくじを見てみると、
リィン・ラウラ・エリオット
俺・アリサ
というメンバーに別れた。
「よろしくな、アリサ。」
「ええ、こちらこそよろしく。」
「リィン達はどっちのクエストに行くんだ?」
「俺達は、街灯の交換に行くよ。
薬の調達はお願いしていいか?
合流地点は、宿屋の前にしよう。」
「分かったよ。それじゃあ、行こうか。」
俺とアリサはリィン達と別れ、クエストを行うのだった。
「薬局で『ベアズクロー』を貰ったから、次は街道にある農家に行って『皇帝人参』を貰ってこないといけないな。
街道は魔獣も出るからお互いに気をつけていこう。」
「そうね。街道に行ってみましょう。
ありがとう。」
魔獣を倒しながら、農家に向かい『皇帝人参』を貰い街道を歩いていた。
すると大きな公園みたいなものが見えてきた。
「ちょっと寄り道してもいいか? この先がルナリア自然公園っていう場所みたいだ。」
「ええ。 中に入るのは不味いから、門の前までにしましょう。」
「ありがとな。それじゃあ、行こう。」
「へぇ、あれがルナリア自然公園なのね。」
「随分と大きい公園だな。」
アリさと話している内にルナリア自然公園に到着したのだが...
門の前に2人の大人の男性が立っており、ツヴァイ達の存在に気付くと近づいて来た。
「なんだお前ら?」
「今自然公園は封鎖されている。 さっさと帰れ。」
「分かりました。失礼します。」
俺は、アリサの手を引き自然公園から離れた。
「なによ、感じ悪いわね。 それとツヴァイ、手をいつまで握ってるの? 恥ずかしいんだけど。」
「…………」
どうして領邦軍がいるんだ?
あれは間違いなく軍属の人間だ。
クロイツェン州の管理はアルバレア公爵家だったよな....
偶然か?
あの公園内を調べてみた方が良さそうだな。
「ツヴァイ!」
アリサ大声で呼ばれ
「うおっ! 」
「聞いてなかったのね!? 手をいつまで繋いでるのよ!」
「すまない。考え事をしてた。手って...
ごめん! 今すぐ離す!」
俺はアリサから手を離そうとしたら、逆に握られた。
「アリサ!?」
「別に良いわよ、このままで。
っていうか、少しだけこのままでいさせて。お願い....」
アリサはお願いしたあと、町に向かって歩きながら暗い表情で語り始めた。
「ツヴァイは強いのね....」
「急にどうしたんだ?」
「貴方の戦闘力と精神力の強さがうらやましいと思ったのよ。
私は初めての実習で、分からないことだらけで不安になってるわ...
さっきの門での対応も落ちついていたし。
私は怖かったわ。」
「それが普通なんじゃないか?
俺も初めは、アリサみたいだったよ。
不安になって、嫌だから逃げたいと思ったことが何度もあったよ....
ただ、修行とか色々なことをこなしていくうちに今の俺みたいになったわけだ。
だから、アリサも経験していけば自信もつくし、成長していけるよ。」
「そうなの?
ツヴァイの過去ってすごく気になるわね。
ありがとう。
不安が軽くなったわ。」
「俺の過去は、人様に聞かせられるほど大したもんじゃないよ。
しいて言うなら、面倒見の良い姉がいるってとこだな。武術とか色々な知識とかも姉のスパルタ教育で鍛えられたからな...
何回死にかけたことか...」
「ツヴァイにはお姉さんがいるのね。
私は一人っ子だから羨ましいわ。
スパルタ教育の内容がすごく気になるわね。」
「聞いたら驚くぞ?
それでも、姉さんには感謝しきれないほどの恩があるからな。
町が見えてきたな。
クエストの納品と報告して、リィン達と合流しようぜ。」
「今度聞かせてよね! 早く行きましょう!」
俺達はクエスト達成報告をして、リィン達と合流するのだった。