それとオリジナル展開への伏線もいれてます。
それでは第18話です。
俺達は夕飯を食べ終わり皆で話をしていた。
「僕たちⅦ組ってどうして集められたんだろうね?」
エリオットがそう言った。
なぜ、自分達が『特科クラス』と言う場所に選ばれたのか。
『
それだけが理由ならば、手間をかけてまで『特別実習』に生徒を向かわせないだろうな。。
殿下は帝国の未来を見越してこのクラスを立ち上げたんだろうな。その時に必要な力として。
ここまで思いつくなんて、恐ろしい方だ。
俺が考えているとリィンが話始めた。
「士官学院を志望した理由が基準って訳じゃないだろうしな....」
帝国には数多くの学校が存在し、トールズと歴史的にも学力的にも肩を並べる教育機関もあり、何故敢えて『士官学院』を選択した理由を、肝心な部分を伏せたまま各自が話していた。
ラウラは「目標としている人物に近づくため。」
アリサは「実家を出て『自立』がしたかったから。」
エリオットは「元々違う進路を希望していたけど、成り行きで。」
リィンは「『自分』を見つけるため。」
だそうだ。
みんなそれぞれ理由があるみたいだな。
俺の場合志望理由は無いが....
「ツヴァイはどうなの?」
アリサが俺に尋ねてきた。
「俺か? 特にはないな....」
「何も無いの!?」
アリサを含めてみんなが驚いていた。
「しいて言うなら、学生生活を送ってみたかったってのが理由だな。今まで学生生活みたいにのんびりして安心できる環境とはかけ離れた生活していたからな....」
俺は苦笑いをしながら言った。
「ツヴァイ....」
みんなが暗くなったので、俺は場を切り替えるように
「お前らまで暗くなったらダメだろ。お前らと出会えて俺は感謝してるし、このクラスでの生活は楽しいんだよ。これからもみんなで楽しくやっていければ良いかなって思ってるぞ。」
「そうよね。せっかく出会った縁なんだから、楽しく大事にしないとダメよね。」
俺とアリサの言葉に、この場が明るい雰囲気に変わり
「さてと、飯も食べたことだし各自ゆっくりして明日に備えようぜ。」
俺はそう言いながら、片付けを行い部屋に戻るのだった。
部屋に戻り端末を見ると、姉さんから連絡が来ていた。
俺は宿屋から出て、周りに人が近づかない場所に行き連絡した。
「もしもし姉さんか? 連絡が遅くなってすまない。どうした?」
「ツッくん、長くなるけど大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ。」
「そう、分かったわ。ここからは、仕事の話だ。」
姉さんの口調が変わったってことは、守護騎士関連の任務か。俺も仕事モードに切り替え
「はい、内容は何でしょうか?」
「クロスベル方面で、昔お前が殲滅に関わった『教団』の残党がどうやら動き始めているみたいだ。それを機に、蛇も動き出す可能性が高いと『蒼の聖典』から報告があった。なので、蛇に詳しい『希望の光』に状況を見て来て欲しい。」
「クロスベルに向かえば良いんですね? 了解しました。しかし学生生活等はどうしましょうか? 」
「オリヴァルト殿下に話を通し、学園にも休学できるようにしてもらっているから心配するな。それと今回は、ロジーヌを従騎士として同伴させる。帝国は今のところ大丈夫だと、副長から許可ももらっている。」
「相変わらず動きが速いことで。
分かりました。実習が終わりトリスタに戻り次第、クロスベルへと向かいます。」
「よろしく頼む。仕事の話は以上だ。
それじゃあ、実習を頑張りなさい。
おやすみ。」
「おやすみなさい、姉さん。」
俺は通信を切り
さてと、どうクロスベルに潜入しますかね。
旅行者が無難ってとこだな。
ロジーヌにも相談しておこう。
色々考えながら、宿屋に戻ると宿屋の前ではリィンとラウラが険悪な雰囲気で話していた。
「何してるんだ、二人とも?」
「ツヴァイ?」
「む... そなたか。どこに行っていたんだ?」
「ちょっと外の空気を吸っていたんだ。こんな所でいったいどうしたんだ?」
「それは.....」
「そなたにも話があったのだ。リィンとツヴァイは戦う時になぜ本気を出さない?」
「なるほどな。それをリィンと話をしてたわけだ。何故それを聞くんだ、ラウラは?」
「それは、剣の道に生きる者ならば力を極めていくべきだ。せっかく得た剣を使わないことは、剣に対して失礼すぎるのだ。」
「なるほどな.... だから納得が出来ないわけか。それはラウラの視点からみた物だろう? 剣は綺麗事ばかりじゃないぞ?
人を殺すために剣を持つものだっている...」
「そんなものは断じて許せぬし、悪だ!」
「大事な人を護る為に、相手を剣で殺す奴がいたとしても悪なのか?」
「それは.....」
ラウラは言葉につまった。
「ラウラに聞いてみるが、本気の力をを出したとして周りの人を傷つけてしまう可能性がある場合はどうする? 」
「それなら、私は力を抑えるように努力する....!?」
ラウラは気付いたようだ。
「そういうことだよ、ラウラ。リィンはどうか知らないが、俺の場合は本気を出すと間違いなく周りを巻き込むから力を抑えているんだよ。っても納得できないだろうから、ちょっとだけ解放するか....
気をしっかり持てよ、二人とも。」
俺は少し力を解放した。
普通の人なら間違いなく気絶するレベルだが、二人は震えながらも耐えていた。
俺はそれを見て力を抑えた。
「大丈夫か、二人とも? 怖い思いさせてすまなかった。」
「ああ、大丈夫だ。ツヴァイ、あれでどのくらいの力なんだ?」
リィンは俺に尋ねてきた。
「そうだな。3割ぐらいってとこか?」
「3割!? どれだけ凄いんだ!」
「世の中には、俺より上の奴とかいるぞ」
「なかなかいないと思うよ....」
「そんなこと無いんだけどな....
おい、ラウラ大丈夫か?」
「ああ....そなたの力は一体どれだけなんだ。力に恐怖を感じたのは父上以来だ...
父上の力は暖かい感じがしたが、そなたのはとても冷たかった。何があってそうなったのだ?」
ラウラは俺の力の質を感じとったらしい...
こんな風に言われたのは、久しぶりだな。
「そうだな....
まあ、秘密だ。お兄さんには秘密が多いんだよ。知りたかったら、手合わせで俺に膝をつかせてみろ。そうしたら、話すよ。」
「ふふっ、面白い。そなたを目標にして膝を絶対につかせてみせよう。よろしく頼む、ツヴァイ!」
「ツヴァイ、俺とも手合わせしてもらえるか?
そうしたら、自分を見つけることができると思うんだ!」
「俺を過労死させるつもりかよ、お前ら.... 分かったよ。こちらこそよろしく頼むな。 明日も実習があるし、部屋に戻って寝ようぜ。」
「ああ!」
俺達は宿屋の部屋に戻り、明日に備えるのだった。