刹那の軌跡   作:Seli

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話が、長くなったので、今回は中途半端な所で話が終わってます。


19話

翌日になった。

 

 

俺達は、朝早く起き朝食を頂き、女将から本日の特別実習の依頼が入った封筒をもらった。

 

 

 

依頼は2つで、さらに必須ではなかった。

 

 

 

「オットーさんが気を使ってくれたのかな?」

 

 

 

「午後にはここを発つし、そうかもしれない。」

 

 

 

「恐らくそうだろうな。 それでは行くとしよう。」

 

 

 

「そ、そうね」

 

 

「必須の奴がてっきりあると思ったんだが...」

 

 

ラウラが実習開始を切り出し、アリサとエリオットの2人は焦るように返事していた。

 

 

 

「ラウラ、昨日は済まなかった。それと、ありがとう。ツヴァイには感謝してる。」

 

 

 

「急にどうしたんだ?」

 

 

「リィン」

 

 

「へぇ……」

 

 

 

そこでリィンが一歩前に出てラウラに謝罪をして俺には礼を言ってきた。 おそらく昨日の夜にあった事だろうな。

 

 

 

「何の事だ? そなた自身の問題ゆえ、私に謝る必要はないと言ったはずだが?」

 

 

 

「いや、そうじゃない。 謝ったのは『剣の道』を軽んじたことだ。」

 

 

ラウラは黙って聞いた。

 

 

「『ただの初伝止まり』なんて考えてみれば失礼な言葉だった。老師にも、八葉一刀流にも。 『剣の道』に対しても。 それを軽んじたことだけは謝らせて欲しいんだ。」

 

 

 

「....1つ抜けている。そなた自身を軽んじたことについてもだ。」

 

 

 

リィンは少し驚きながらも謝罪をした。

 

 

 

「リィン。 そなた、『剣の道』は好きか?」

 

 

 

「好きとか嫌いとかもうそういった感じじゃないな。 あるのが当たり前で、自分の一部みたいなものだ。

ツヴァイもありがとう。ツヴァイの言葉で、俺の剣について見直すことができた。」

 

 

 

「ならばよい。 私も同じだ。

ツヴァイはどうなのだ?」

 

「俺か? 俺も剣は体の一部みたいなもんだな。色々なことも教えてくれるしな。

大したことを言った訳じゃないから、そこまで感謝する必要は無いぞ。」

 

 

「そうか。私もツヴァイのおかげで自分の視野が狭かったことを痛感できた。そなたには感謝する。それと、手合わせの件忘れるのは許さぬぞ。」

 

 

「はいはい、分かりましたよ。ってかアリサとエリオットも昨日の夜のこと気付いていただろ?」

 

 

「!?」

 

二人は驚いた顔をして、焦っていた。

 

「やっぱりな。ラウラとリィンの手合わせで、俺に膝をつかせて過去を話す時が来たら、アリサ達も含めてⅦ組全員に話すようにするよ。

約束する。これで良いか、みんな?」?

 

 

「もちろん!」

 

全員が嬉しそうな顔をして言った。 

 

すると、ここで働いているルイセが慌てて風見亭に入ってきた。

どうやら大市の屋台に盗難があったらしい。

 

 俺達は実習を始める前に大市に寄ることにした。 大市に向かうと、あの2人の商人がまた言い争っていた。

どうやら両名とも盗難にあったみたいだ。

今回のは怒りの度合いが高く、両名とも相手が犯人と言い、元締めが仲裁に入っても険悪で殴り合いになりそうな雰囲気だ。

 

 

 

「待った!!」

 

 

 

これ以上発展する前にリィンが横槍を入れた。

 

 

 

「おお、お前さん達!」

 

 

 

「ま、また君達か!?」

 

 

 

「ええい、口出しするな! 屋台の仇を討つんだ!」

 

 

 

「仇って....」

 

 

 

2人の屋台を見てみると、どちらの屋台も酷く荒らされており、商品が空っぽになっていた。 俺は正面にあった屋台に近付き、腰を下ろして地面を調べた。

 

 

 

奥の屋台に続く道に2人が並んで走って往復した形跡があるな。 足跡を見る限り四人って所か?

 

 

「そこまでだ!」

 

 

 

俺が場所の状況を調べていると、このタイミングを見合わせたように領邦軍が現れた。

 

 

 

そして、ろくに捜査せず商人の2人を逮捕するという強引な暴挙に出た。

脅すように商人に言い、2人は渋々引き下がった。

 

俺は領邦軍に話しかけた。

 

「証拠も無いのに、逮捕とはいささか行き過ぎじゃありませんか?」

 

 

「何だ貴様は?」

 

 

「トールズ士官学院の学生です。

失礼ながら意見させていただきます。

ちゃんと事件に調べてからでも遅くないのでは?

このままですと、冤罪となり訴えられてもおかしくないですよ?」

 

 

「うるさい、貴様! 私達に逆らうとはどういうことか分かっているのか?」

 

 

「公爵様に逆らったらどうなるかという脅迫ですか? 貴方達軍を見たらアルバレア公爵はどう思いますかね?」

 

 

「フハハハハハ。残念ながら...」

 

領邦軍は笑っていたが、俺は被せるように言った。

 

 

「それとも、アルバレア公爵から命令されてやってるから私達には関係ないってとこですかね?」

 

俺の言葉に領邦軍は少しだけ動揺を見せた。

 

ちっ、やっぱりな。

公爵家もグルか....

 

 

「何だと、貴様?」

 

 

「公爵様の命なら確かに、仕方ないですね。

私達としては公爵家に言って辞めてもらいたかったのですが....

こうなれば、学院長に連絡して理事長である皇族のあるお方に相談するしかないですね。

それまで逮捕は待っててもらえませんか?」

 

「ぐっ、貴様。覚えていろよ...

そこの二人の商人は屯所で話を聞く!

その後解放する! ついてこい!」

 

といい領邦軍は去っていった。

 

 

「ふぅ。この場は何とかなったな。」

 

 

 

俺は安堵のため息を付いた。

 

 

「ツヴァイって、すごいわね...」

 

 

「ホントびっくりしたよ! 軍も、こんなの滅茶苦茶だよ!?」

 

 

 

 

 

「ツヴァイのおかげで、助かったな。あれが領邦軍のやり方というわけか...」

 

 

 

オットー元締めは商人に呼びかけ、壊れた屋台の片付けを行い、 俺達も手伝いその日の大市は開かれた。

 

 

 

その後、オットーさんの家に呼ばれこの状況が続くと聞き、リィンがこの事件の捜査を志願した。

オットーさんは渋んだが、俺が特別実習の沿線上と説得し、了承を何とか得ることができた。

 

 

 

「さて、何から始めるかだけど、まずは大市で聞き込みをしようと思う。」

 

 

「そうね。 最終列車までには何とかしないといけないわね。」

 

 

 

「被害者の商人の2人にも話を聞かないとね」

 

 

さてと相手はどう動くか。

とりあえず、俺にヘイトが向くようにしたから間違いなく動きがあるはずだが...

 

 

考え事をしていると

 

 

 

「ツヴァイ、何か気づいたのか?」

 

 

 

ラウラが話しかけてきた。

 

 

 

「ああ。 だいたいだが、この事件の真相に目星がついたぞ。」

 

 

 

「えええっ!?」

 

 

俺の言葉に、みんなが驚くのだった。

 

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