刹那の軌跡   作:Seli

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25話

「ツヴァイさん、どうしますか?」

 

 

「制圧するにこしたことは無いが、今やると間違いなくパニックだな....

それに他の一般客との距離が近すぎるから、危険が及ぶ可能性が高い。」

 

 

「そうですね。ですが犯人達次第で人質も危ないかもしれません。」

 

 

「俺が前に出て、犯人と交渉してみる。最悪強硬手段で制圧する。その間に他の客との距離を駅員と協力して広げてもらえるか?」

 

 

「分かりました。お気をつけて。」

 

 

俺はロジーヌと会話を終わらせ、犯人達に近づいた。

 

 

「すみませんが、人質を解放してもらえませんか? 変わりに私が人質になるので...」

 

 

「なんだ、てめえは!?」

 

 

「そうだ、ふざけてんのか?」

 

 

「俺たちが誰か分かってんのか!」

 

犯人たちは、俺の言葉に反応して言ってきたがその中の一人が、

 

「まて、お前ら。人質を離さず大人しくしてろ。テメエ何者だ? もしかしてクロスベル警察か?」

 

 

「いえいえ、私はただの旅行者ですよ。そこの女性と少女を解放していただけませんかね?

ミラ目的なら私の方が旅行者なのでたくさん持ってますよ? このとおり。」

 

 

俺はバッグを開いてたくさんのセピスやミラを

少しだけ見せた。

反応するか?

 

 

 

「残念ながらミラ目的では無い。」

 

 

 

「じゃあ、何が目的なんですか?」

 

 

 

「俺たち猟兵団の名前を知らしめるためだ。」

 

 

「猟兵団ですか? 」

 

 

「そうだ。今の猟兵団は、『赤い星座』か『西風の旅団』がほぼ二強だ。人物となれば、『闘神』、『猟兵王』、『死神』の3人が有名だ。俺たちはそこに並ぶ。」

 

 

 

「そうですか。ですがその目的の為にその二人は関係無いのでは? それに、駅で目立っては、逃げられずに拘束されますよ?」

 

 

 

「クライアントからの依頼でな。こちらの女性が希望らしい。自分から巻き込まれてきた少女はついでだ。

拘束されずに、逃げる手筈は整っている。

さて、警察と遊撃士が来る前にずらかるぞお前ら。」

 

 

「了解!」

 

 

「いやっ! 誰か、助けてください! お願いします。」

 

 

「ごめんなさい、ガイさん、ロイド...」

 

 

二人の人質は涙を流し、絶望していた。

 

 

俺は背後を確認し、ロジーヌ達が他の客との距離をあけたことを確認した。

 

 

猟兵なら容赦なく行かせてもらうか。理不尽に巻き込んで泣かすってのが許せない。

 

 

「....待てよ」

 

 

「何だ? 」

 

 

犯人たちは、俺の言葉に反応した。

 

 

「待てって言ったんだよ。バカ野郎供が!」

 

俺は瞬時に、人質を拘束している二人組に近づき、

 

「八葉一刀流 八の型 無手」

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

「がはっ!」

 

 

技で二人を吹き飛ばし気絶させた。

そしてすぐに、人質達を背中にかばい、

 

「悪いが、少しだけ俺の背後で大人しくしててくれよ。絶対に守るからな。」

 

「は、はい....」

 

人質の二人は驚いていたが、ツヴァイの言葉に何とか返事した。

 

 

「てめえ!」

 

そこに、もう一人が突っ込んできたが、

相手の勢いをいなし、人がいない方向へ蹴り飛ばした。

 

 

「ぐへっ!」

 

 

「後はお前一人だけだな。さあ、どうするよ? 投降してくれたら助かるんだが....」

 

とリーダーに問いかけると、

 

「てめえ、何者だ? あまり俺を嘗めるんじゃねーぞ。はぁぁぁぁぁ!」

 

爆発的な闘気を引き出した。

 

戦場の叫び(ウォークライ)か....

ロジーヌ!」

 

ロジーヌに呼び掛けると、俺の背後にすでにいて、人質達を守っていた。

 

 

「はい! 使っても問題ないですよ。

人は避難させてますし、人質は私が守ります!」

 

 

「ありがとな! はぁぁぁぁぁ!」

 

俺も相手と同じ戦場の叫び(ウォークライ)を発動した。

周囲を巻き込むほど爆発的な闘気が発生し、

 

 

「何だ、この闘気は!? 桁が違いすぎる! 闘神と猟兵王クラスじゃねーか! まさか、貴様は...!?」

 

 

「誰を敵に回してたか気付くのが遅いぞ!」

 

俺は相手の懐に飛び込み、鳩尾に一発加えた。

 

 

「がはっ!.....くそが..」

 

 

リーダーは気を失った。

 

 

俺は闘気を納め

 

「ロジーヌ! とりあえず、犯人グループを拘束するぞ! それと、怪我人がいたら治療を頼む!」

 

 

「はい!」

 

俺は気絶している犯人達を拘束し、人質の女性達に怪我が無いか確認をした。

 

 

「二人とも大丈夫ですか? 怪我はありませんか?」

 

 

「はい、大丈夫です。ありがとうございました。正直諦めてましたから。」

 

 

「助けていただきありがとうございました!」

 

 

「いえいえ。こちらこそ長い間怖い思いをさせてすみませんでした。もうちょい良い手があれば良かったのですが、お二人を助けることが出来て良かったです。」

 

 

「感謝してます。すみません、お名前を伺っても? 私は、セシル・ノイエスと言います。

ほら、ユウナちゃんも。」

 

 

「はい、私はユウナ・クロフォードって言います! セシルさんとは同じアパートに住んでいて仲良くしてもらってます!」

 

 

「私はツヴァイ・リンクと申します。セシルさんとユウナちゃんだね。よろしくお願いします。」

 

 

「こちらこそ。今回の件のお礼をしたいので、私の家に寄っていただけませんか? お連れの方も一緒に。」

 

 

「セシルさん、私も賛成です! 」

 

 

「いえ、大したことをした訳ではないので、気にしなくても大丈夫ですよ。」

 

 

「いえいえ、そんなこと言わずに。」

 

 

ん? セシルさんの笑顔、有無を言わせないぞってオーラが出てるんですけど...

俺何かした!?今までの経験上逆らったらダメな気がする!

 

 

「はい、分かりました....

おーい、ロジーヌ!」

 

 

俺はロジーヌを呼び、事情を説明した。

 

 

「またですか.....分かりました。

初めまして。ロジーヌ・リンクと申します。

ツヴァイは私の兄になります。」

 

ロジーヌとセシルさん達はお互いに自己紹介していると

 

 

「すみません、クロスベル警察『特務支援課』の者ですが、事件の調書を取りたいのでお話を伺ってもよろしいでしょうか?」

 

と話かけてくる人物達がいたのだった。

 

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