〈特務支援課 Side〉
「なあ、みんな。 あの人達のことどう思った?」
ロイドは仲間達に尋ねた。
「そうね。独特な感じよね。旅行者のような感じがするけど、それだけじゃないような気がするわ。ロジーヌさんとは留学していた時に出会ったことがあるのだけれど今日とは雰囲気が違ってたし...
ツヴァイさんの方は、優しそうな方だと感じたけど何とも言えないわね。
ティオちゃんとランディは、ツヴァイさんを見てて驚いていたけど、知ってるの?」
エリィはロイドの質問にそう答え、ティオとランディに尋ねた。
「私はツヴァイさんとは初めて会ったのは7年前ぐらいですね。その時に彼に助けてもらったことがあります。」
ティオが答えた。
「そうか....
俺が知っているアイツはそんなヤワなもんじゃない。
悪いが、手を絶対に出さないことをオススメする...
ロイド! ちょっと出てくるわ。」
とランディは真面目な顔をしてビルから出ていった。
「ランディ!?」
「すみません、ロイドさん。私もちょっと出てきます!」
「ティオちゃん!?」
ティオもランディに続くように出ていった。
「いったいどうしたんだ二人とも....」
「そうね。私たちもティオちゃん達について行ってみましょう。」
「そうだな。行ってみよう!」
ロイドとエリィも、二人の後を追っていくのだった。
〈特務支援課 Side out〉
〈ランディ Side〉
どうしてアイツがこんな所にいるんだ?
猟兵関係でクロスベルに来た感じではないが....
セシルさんとユウナちゃんを守ったって言っていたが何が狙いなんだ、アイツは...
何にしてもロイド達を関わせたら不味いことになるし、極力接触させないようにするべきだな。
アイツと戦うとなると、ベルゼルガーも出さないと厳しいな...
ロジーヌちゃんのことも含めて警戒だけはしておこう。
と考えていたら、後ろから声をかけられた。
〈ランディ Side out〉
〈ティオ Side〉
私は、ランディさんの後を追いかけていた。
ランディさんからすごく怖い感じがしたが、私は意を決して話かけた。
「待ってください、ランディさん!」
「ティオすけ!? どうしてついてきたんだ?」
「っ! すみません.... 私もあの人に確認したいことがありましたから。」
そう、私は彼に確認したいことがあったのだ。
感応能力で感じれる彼の闇の部分について聞きたかった。彼の過去に何があり、どうしてそこまで強い闇を持つのかと...
考え事をしているとランディさんが
「そうなのか? ティオすけはアイツのことを知っているのか?」
「はい、知ってます。」
私は昔を思い出していた。
小さい頃にある組織に私は誘拐されて、様々な人体実験をされていた。実験されていたのは子供ばかりだった。あの時のことは今でも忘れることができない....
実験のせいで、私の感応力は普通の人に比べ高くなってしまった。
あの実験を受けていた時、私の目には闇しか映ってなかった。
ある日、光がさした。
そう、彼とガイさんが共に私を救いだしてくれたのだ。
そして、彼に頭を撫でられた時に私は生きているのだと実感でき涙が止まらなかった。
世界には絶望しか無かったはずなのに、彼のお陰で希望が持てるようになった。
あの時のことは今でも忘れない。
今の私を作るきっかけにもなった出来事だ。
ただ、今でも思い出すと体が震えるほどのトラウマになっている。
私の体は今も震えている....
「ティオすけ!? どうした? 大丈夫か!?」
ランディさんが心配してくれている。
すると一人の人物が私たちに近づいてきて
「大丈夫か? 確か7年前もこんな感じだったよな。」
と私の頭を撫でながらいうのだった。
とても懐かしく暖かい感触で、私は涙か止まらなかった。
〈ティオ Side out〉