〈ツヴァイ Side〉
俺達は現在セシルさんの家にお邪魔していた。
「大丈夫か? 確か7年前もこんな感じだったよな。」
「すみません、わざわざお礼までしていただいて。」
「いえ、大丈夫ですよ。私の方がツヴァイさんには命まで助けていただいたのですから感謝してもしきれません。」
「私に出来ることをしただけですから、気にしないでください。それでは、この後用事があるのでそろそろお暇しますね。」
「そうですか....」
「あ、あの!! ツヴァイさん達はいつまでクロスベルにいられるんですか?」
ユウナがツヴァイに尋ねた。
「次の休みはいつ取れるか分からない状態なんで、休みをたくさん取ったんで、2週間は滞在する予定ですよ。色々な人と会う予定ですし、ミシュラムにあるみっしぃのテーマパークに行く予定ですからね。ホントはアルカンシェルも見たかったんですけど、チケットが取れなかったんですよね....」
「そうなんですか! 宜しかったら、ミシュラムに行く時は私たちと一緒に行きませんか?
ロイドさん達も含めてどうですかね?」
ユウナは俺達にそう提案してきた。
「私と兄さんは大丈夫ですよ。皆さんのご都合に合わせます。良いですよね、兄さん?」
「ああ、問題ないぞ。ただ、ランディ達は休みが取れるのか?」
「今の所は問題ないな。休みの日に合わせてもらえれば行けるな。セシルさんが来られるなら俺は絶対に行きます!」
「ランディさん....私も大丈夫です。みっしぃに会えるのでしたら絶対に行きます!」
ランドルフとティオにロジーヌがすごく乗り気なんだが....
そんなに楽しみなのか?
ってか、ロイド達の許可も取るの忘れるなよ...
セシルさんは大丈夫なのか?
「セシルさんは看護師の仕事大丈夫なんですか?」
俺はセシルさんに確認した。
「私も休みの日が確かあったと思うので、その日なら大丈夫ですよ。」
「分かりました! 詳しい予定は私が考えて連絡しますね! これ以上遅くなると家族が心配するので帰ります。それでは!」
ユウナは帰っていった。
すごい勢いの子だな...
さてと俺達も帰るとするか。
「それじゃあ私達も帰りましょうか。今日はありがとうございました、セシルさん。お礼までしていただいて楽しかったです。
それじゃあ、行くか。」
「いえ、こちらこそありがとうございました。ミシュラム行く日楽しみにしています。」
俺達は、挨拶をしセシルさんの家から出るのだった。
セシルさんの家から出て、東通りに出るとロイドとエリィがいた。
「ようやく見つけた。ランディとティオが急に出ていくから心配したんだぞ。」
「悪いな、ロイド、エリィ。ちょっと心配事があって見に来たんだが、何も起こらなかったからな。」
俺の方を見ながら、ランディは言った。
どうやら、一応は認めてもらえたみたいだな。
「ご心配をおかけしました。ロイドさん、エリィさん。私も確認したいことがあって、確認することが出来ました。」
いい加減、アイツの所へ向かわないと不味い時間になったな。
「すみません、この後知人と会う約束をしているので、私とロジーヌは失礼しますね。また会いましたら、ぜひお話しましょう! それでは。」
「失礼します。」
俺とロジーヌは、特務支援課の皆に挨拶をして旧市街へと向かうのだった。
〈ツヴァイ Side out〉
〈セシル Side〉
私はツヴァイさん達が帰った後、片付けを行っていた。
ブルルルルル
あら、電話が鳴っているわね?
「はい、もしもし?」
私は電話に出ると
「セシル? 久しぶり~!」
この声の主は、私の日曜学校以来の親友のものだ。
「イリア、久しぶりじゃないでしょ。この間会ったじゃない。それでどうしたの?」
「そうだっけ? まあ、良いわ。チケットいらない? 3枚ほどキャンセルが出て余ってるのよ。
セシルが誘いたい人がいたら、誘ってから来なさい。」
「良いの? ありがとう! 実は誘いたい人がいたのよ!」
「あらら~? そうなの? もしかして弟くんかな?」
「違うわ。今日出会ったある兄妹なんだけどね....」
私は今日起こった出来事をイリアに説明した。
「ちょっと、大丈夫だったの!?」
「ええ。ツヴァイさんのおかげで怪我1つも無いわ。そのお礼が出来たら良いなとちょうど思ってたのよ。」
「そうなのね。セシルはその男性のことが気になるのかしら?」
「どうなのかしら.... ただ、彼のことは知ってみたいと思ったし、もう会えなくなるとか思った時に急に寂しくなったのよね...
ガイさんのことも突然だったし、彼もガイさんとは全然違うんだけど、突然いなくなるような感じがしたのよね.... それを考えていたら、すごく嫌だった。」
「そっか.....。分かった! 私もその人と話してみたいから、絶対に誘って成功させなさいよ! それじゃあ、またね!」
「ちょっと、イリア! ってもう切れてるわね...。」
彼達をどのように誘うか考えていると自然と笑みが浮かび、私の行動を、ガイさんが空から笑顔で見守ってくれているような気がするのだった。
〈セシル Side out〉