刹那の軌跡   作:Seli

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ようやく、黒の密売会の話になりました。
今回は、新たなヒロインが1人出てきます。
それでは、36話です。


36話

〈ツヴァイ Side〉

 

俺達は屋敷の前に着いた。

 

 

先程からロジーヌが腕に抱きついてきてる状態だった。

 

 

ロジーヌは美人だし、そこまで抱きつかれると恥ずかしいんだが...

 

 

顔には出さないようにしておかないとな。

 

 

屋敷の入り口前に来ると黒服の二人組が声をかけてきた。

 

 

「ようこそ、黒の密売会(シュバルツオークション)へ! 招待カードを見せていただけますか?」

 

 

 

「ああ。これでいいですか?」

 

 

俺は黒服の問いに答えながら、俺とロジーヌの招待カードを見せた。

 

 

「....... 確かに。」

 

 

 

「念のため名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

 

 

「セツナ・レオンハルトだ。 身分は別に明かさなくても良かったですよね?」

 

 

 

 

「....ええ。そちらの方は?」

 

 

 

「セル・ジーヌです。そちらのセツナとは恋人同士です。これでよろしかったでしょうか?」

 

 

「・・・・はい、ありがとうございます。

それでは中へどうぞ。」

 

 

 

俺達は屋敷の中に入り、案内人から説明を受け行動を開始した。

 

屋敷内をロジーヌと調べていると、赤いスーツに白のスカートをはいた金髪の女性から声をかけられた。

 

「すみません、少しよろしいですか? 私はマリアベルと申します。今回が初めての参加なのですが、よろしければ色々と教えてくださいませんか?」

 

 

「はじめまして。私は、『セツナ』と申します。 よろしくお願いします。

此方は、恋人の『セル』です。

すみません、実は私達も初めての参加なんですよ。」

 

 

「初めまして。『セル』と申します。よろしくお願いします、マリアベルさん。」

 

 

「まあ! そうなのですか...

よろしくお願いいたします、セツナさん、セルさん。ここで出会ったのも何かの縁ですし、よろしければ一緒に周りませんか?

でも、お二人のお邪魔になるでしょうか...」

 

マリアベルが少し悲しげな顔で言った。

 

 

 

「私は大丈夫ですよ。セツナは?」

 

 

 

「俺は大丈夫だよ、セル。それでは、行きましょうか。」

 

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

俺達の言葉にマリアベルさんは笑顔になり、屋敷内を3人で周るのだった。

 

 

色々な箇所をマリアベルさんと話ながら周り、

ホールへ戻って来た。

 

 

なんでアイツがここにいるんだ?

確か西風の旅団にいたはずだったんだが...

どうやら、辞めてから雇われたみたいだな。

 

何か言われているのは、変装しているロイドとエリィか?

 

不味い感じだな...

 

 

 

どう動こうかと考えているとマリアベルさんが

 

 

「すみません、セツナさん、セルさん。私の知り合いがいたみたいですので失礼します。

これをどうぞ。私の名刺です。何かありましたらご連絡ください。今日は楽しかったです。

よろしければ、また会いましょう。

それでは、また。」

 

 

 

そう言い、ロイド達の元へ向かっていった。

 

 

俺は貰った名刺を確認した。

 

 

「やれやれ。とんだお嬢様が参加してたみたいだな。それにあの人は、蛇の連中と似たような感じがするな。」

 

 

「天下の『IBC』のご令嬢ですか。これは驚きました。そうなんですか?」

 

 

「まあな。蛇の連中と同じ感じがするってだけで、蛇とはおそらく関係ないだろう。今は気にとめておくだけにしよう。

それじゃあ、探索を続行しようぜ。」

 

 

「そうですね。分かりました。」

 

 

俺とロジーヌは、再び屋敷内の探索を開始したのだった。

 

 

 

〈マリアベル Side〉

 

 

ふふふ。先程のお二方は面白かったですわね。

特に彼の方は一目見た時から気に入りましたわ。

私と同じで闇を抱えている感じでしたわね。

特に濃い闇を。

彼女と並んでいる所を見ると、まさしく光と闇という対極的な二人組でした。

彼とはもう一度会い、色々とお話してみたいですわね。特に彼の闇の部分について聞きたいですわ。

 

 

せいぜい、私を楽しませてくださいね、セツナさん。

 

 

私は素晴らしい出会いに感謝し、競売会に参加するのだった。

 

 

〈マリアベル Side out〉

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