特務支援課のアイドルが今回初登場です。
それでは37話です。
〈ツヴァイ Side〉
俺とロジーヌは、マリアベルさんと別れ競売会会場の屋敷内を探索していた。
「特に怪しいところは無いなって...セル? どうしたんだ?」
周りの人に聞かれることを考慮し偽名の方を呼んだ。
「いえ、何やら警備が手薄なような気がしまして。こういう会場ですと全体的に警備したりしませんか? 先程から黒服にサングラスをかけた方が見回りしてるのを、見ていないのですが...」
「そう言われればそうだな....」
辺りを見回してると参加者しかおらず、 マフィアの連中がほとんどいないな。
何かあったのか? それともどこか違う場所を厳重に警備してるのか?
だとすると上か?
行って調べてみるか。
すぐに武装出来る状態にしておこう。
おそらくコイツを使う羽目になるだろうからな...。
「セル、上を見てみよう。それとすぐに武装出来る状態にしておけ。」
「分かりました。」
俺達は戦えるように準備をして、上の階へと上がっていくと、二人組が警備しているドアを見つけた。
相手に見つからないように隠れ、ロジーヌに話しかけた。
「どうやら、あの部屋が当たりみたいだな。」
「どうしますか? 中を調べるとしたら、見張りをどうにかしないといけませんよ。」
「そうだな。迷った風を装って近づき、そして気絶させよう。」
「分かりました。」
俺とロジーヌは、黒服の二人組が待機しているドアに向かっていくと、二人組が話しかけてきた。
「すみません、ここは立ち入り禁止となっております。お客様はどうされましたか?」
「いや~ 道に迷いまして。この屋敷はホント広いですね。こちらの部屋には何があるのですか?」
「競売会に出品するものが入ってます。迷われたのでしたら、係りの者をお呼びしますが。」
「いえいえ大丈夫ですよ。私達の目的も初めからここでしたから。」
「え....? がっ!」
俺は、1人の鳩尾を殴り気絶させた。
「貴様、何者だ!? ぐはっ!」
「すみませんが、失礼します。」
ロジーヌが法剣を出し、峰打ちでもう1人を気絶させた。
「相変わらず、上手いこと使いこなすな。」
「貴方に鍛えられましたから。」
ロジーヌは笑顔で答えた。
「それじゃあ、行くぞ。コイツらの仲間が集まるまで時間がないからな。」
「そうですね。早く、いきましょう!」
俺とロジーヌは、ドアの中へと入り密売会に出品される物を調べていった。
奥の部屋に入ると中央に大きなトランクが置いてあった。
「ツヴァイさん、あれは何が入っているのですか? やけに大きいトランクみたいですけど。」
「分からんが、一番の目玉賞品みたいだな。鍵はかかってないな。開けてみるぞ!
って嘘だろ、おい....。」
「これは!?」
俺はトランクを開けた。
その中には緑の髪の少女が眠っているのだった。