刹那の軌跡   作:Seli

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当分は刹那の奇跡をメインに更新していく予定なのでよろしくお願いします!




今回は新たなヒロインが1人登場します。



んー、キリカさんとアンゼリカはどうしようか迷い中です。
キリカさんは流石に掛け合いさせるのが難しい気が...
アンゼリカは何とかいけるのか?




それでは、38話です!


38話

〈ツヴァイ Side〉

 

 

マフィアの連中に警備されていた部屋の中に大きなトランクが置いてあり、それを開けてみると緑の髪の少女が入っていた。

 

 

「ツヴァイさん、これは?!」

 

 

俺は少女に耳を近づけ呼吸していることを確かめた。そして、トランクを閉じて

 

 

「大丈夫だ。どうやら眠っているだけみたいだな。それにしてもこの子は一体?

今日の目玉賞品ってこの子か?

競売会で御披露目されたらとんでもないことになるぞ.....。」

 

 

「確かにそうですね....

ルバーチェ商会が自らこのようなことするでしょうか? 人身売買なんて犯罪の中でも別格ですよ?」

 

 

「そうだな。もしかして、第三者が仕組んだのかもしれないな。ちっ、薬を探していただけなのにとんでもない物を引き当てたぞ。この子を本来回収するべきなんだろうが...!

ロジーヌ! 伏せろ!」

 

 

 

「え? キャッ!」

 

俺は何者かの気配と、何か飛んできているのを察知し、ロジーヌに飛び付き、庇いながら倒れ込んだ。俺の左肩に何か当たる感触があった。

 

「....ぐっ!」

 

先程ロジーヌがいた場所には、暗器が刺さっていた。

 

 

 

「大丈夫か、ロジーヌ?」

 

 

俺はすぐに起き上がり、ロジーヌの無事を確認した。

 

 

「私は大丈夫です。一体何が....?

ツヴァイさん、左肩が!

すぐに手当てしないと!」

 

 

ロジーヌも起き上がり、俺の左肩の傷を見て驚いていた。

 

 

「大丈夫、かすり傷だ。だが、相手さんがどうやら手当てさせてくれないみたいだ。」

 

 

ロジーヌを背中に庇い、暗器が飛んできた方を向くと、黒衣と仮面で顔を隠している人物が立っており俺に話しかけてきた。

 

 

「.......ほう。殺すつもりで放ったつもりが、察知されて避けられるとはな。

貴様何者だ?」

 

 

「しがない競売会の参加者って言っても信じてもらえないみたいだな。

カルバード共和国の東方人街で伝説の凶手される(イン)さんよ。

その黒衣と仮面ですぐ分かったぞ。」

 

 

 

「........ほう。」

 

 

 

(イン)ってあの有名な暗殺者ですか?!」

 

 

「ああ、間違いないだろう。ここは逃げの一手に限るな。」

 

 

 

「逃がすと思うのか.....?」

 

 

 

 

「逃げさせてもらうさ。油断大敵だぞ。」

 

 

 

 

「何!?」

 

 

 

俺は瞬時に(イン)の懐に飛び込み、殴って吹き飛ばし、その勢いで俺のカバンを取り中から武器を取り出した。

 

体勢を立て直した(イン)が、大剣を出し斬りかかってきたがブレードライフルでそれを受け止めた。

ん? 以前戦った時は、もっと一撃が重かったはずだ。

(イン)の戦闘能力が落ちたか?

いや、それは考えられない。

ってことは........

 

 

 

 

「貴様!? その武器は.... まさか!?」

 

 

(イン)は俺の特殊カスタマイズされたブレードライフルを見て驚いていた。

 

 

今がチャンスみたいだな。

 

「やれやれ。コイツを出すと正体がバレるから使いたく無かったんだが、仕方ないな。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

戦場の叫び(ウォークライ)で爆発的な闘気を出し力を解放して、銀を押し返し吹っ飛ばした。

 

 

「ぐはっ!」

 

 

銀は、ダメージが入り膝ををついていた。

 

 

俺は闘気を抑えこの隙に、ロジーヌを抱え窓の方へと向かった。

 

 

「ツヴァイさん!? まさか....?」

 

 

「しっかり捕まってろよ。窓から飛び降りるぞ。文句は後で聞く。」

 

 

「無茶ですよ!?」

 

 

ロジーヌと話していると、背後からはなしかけられた。

 

 

「....待て、死神。貴様は何が目的でここにいた?」

 

 

「言う義理があると思うか?」

 

 

「いいから答えろ! 貴様は何が目的でクロスベルに来た!?」

 

 

銀は声を荒げて言った。

 

 

「この街にはお前の余程大事な物があるみたいだな。 クロスベルに手を出すつもりは更々ない。俺の目的は、完全に別だ。

それと俺と闘うつもりなら、せめて『先代』と同じレベルにはなっておけ。

それじゃあな。」

 

 

俺は窓を開けて、飛び降りた。

 

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

ロジーヌの悲鳴がこだまするのだった。

 

 

〈ツヴァイ Side out〉

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