刹那の軌跡   作:Seli

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ルフィナ姉さんをヒロインの1人に追加します。

次回で黒の密売会編は最後です。


それでは、43話です!


43話

〈エリィ Side〉

 

私は10年前に起こった出来事を思い出していた。

 

あれは、私と両親が父の故郷があるガルバード共和国へ旅行へ行き、ある駅にいた時のことだった。

 

 

そこを、猟兵団が無差別でテロを行ったのだ。何人かは殺され、残された私達を含めた一般人は一ヵ所に集められていた。 幼いながらも、すぐに殺されるということだけは分かった。

 

私達は諦めて死を覚悟していたが、その猟兵団に立ち向かう人がいたのだ。

 

 

「これ以上は流石に見過ごせませんね。盟主様の命で、あなた達猟兵団を潰します。

半数は任せますよ。

それと盟主様から無駄な殺生は控えなさいとのことです。」

 

 

「やれやれ。結構無茶なことを言うな、マスターも。まあ、アイツらしいといえばアイツらしいが………。 この武器でそれはなかなか骨が折れるんだが、分かったよ。」

 

 

 

どこから取り出したかわからないが、大きな槍を持った長い金髪の綺麗な女性と、大きな金色のブレードライフルを持った黒い髪の少年の二人組だった。

 

 

すると、そこから先は一方的な展開で、数分もしないうちに猟兵団が倒されてしまい制圧されていた。

 

 

私達は命が助かったことに歓喜し、その人達に助けてもらったお礼を言おうとしたが居なくなっていた……

 

後から来た共和国の軍関係者により、調査されたがその二人の人物が見つかることはなかった。

 

 

幼い私は、その少年と女性がヒーローに見えた。 特に少年の方には、子供でありながらも大人に引けをとらなかった所に憧れを覚えた。

 

 

そして現在、私の目の前には10年前と同じ武器を持った青年が私の前にいたのだった………

 

 

〈エリィ Side out〉

 

 

 

 

〈ツヴァイ Side〉

 

 

俺はエリィを庇うようにして、ランドルフとガルシアの間に入った。

 

 

「おいおい。こんなに可愛い女の子に手をあげるとか流石にダメだろ、ガルシアさんよ。

俺が相手してやるよ。」

 

 

「くっ……!」

 

 

ガルシアは、俺の手を力ずくで離し距離をとった。

 

 

「………あなたは………?」

 

 

 

エリィが俺に尋ねてきた。

 

 

 

「今は時間がない。俺の後ろに下がっていろ。絶対に守ってやる。」

 

 

 

「…………はい。」

 

 

エリィは、俺の言葉に頷き背後に下がった。

 

 

「おい、ランドルフ! テメエは下がってろ。特務支援課の子達を守ってやれ! 」

 

 

「………………何が狙いだ?」

 

 

 

「今は詮索してる場合じゃないだろう。ここを切り抜ける方が先だ。」

 

 

ランドルフとやり取りをしていると、緑髪の少女が

 

 

「ねえねえ、ロイド~! あの人も味方?」

 

 

「…………それは…………」

 

 

 

「……………? あの人、凄く優しくて暖かい感じがするよ? 私が寝てる時に感じたのもあの人だと思う!」

 

 

「本当か、キーア?」

 

 

「やれやれ。面白いことを言う少女だな。」

 

 

「少女じゃないよ、キーアだよ!」

 

 

 

 

 

「ハハ、そうか。よろしくな、キーアちゃん。

さてと、どうするんだ、ランドルフ?」

 

 

 

「……………チッ。分かった。この場は、お前を信じることにする。もしも怪しい動きをした瞬間分かっているな?」

 

 

「ああ。」

 

 

それを聞くとランドルフが下がり、ガルシアが笑いながら体勢を建て直し、こちらへ来ていた。

 

 

「クク。まさかテメエまでいるとは思わなかったぜ。 赤い正座の団長『闘神』、俺の古巣西風の旅団の団長『猟兵王』と並ぶ強さを持つ、孤高の『死神』 ツヴァイさんよ!」

 

 

 

「何だって!?」

 

 

「ツヴァイさんって…………まさか?」

 

 

「ツヴァイさん何ですか……………?」

 

 

「…………………………」

 

 

「これは驚いたよ。」

 

 

「ハハハハ! 名前言われたら、流石に変装する意味がないな!」

 

 

俺は声を戻し、変装をとき旅行者としての外見へと戻った。

 

すると、ランドルフ、ワジ、キーア以外は驚いて固まっていた。

 

 

「今日の俺はついている! さあ、やり合おうぜ、死神さんよお! おらぁぁぁぁぁ!」

 

 

ガルシアは再び、戦場の叫び(ウォークライ)を発動し闘気を爆発させた。

 

 

「せっかちな奴は嫌われるぞ………。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

俺も対抗して戦場の叫び(ウォークライ)を発動し、ランドルフやガルシアが足元にも及ばないほどの闘気を発生させた。

 

 

「………すごい!」

 

 

「うわ~ ビリビリする~」

 

 

「まさかこれほどまでとはね。」

 

 

「流石親父と並ぶ強さを持つバケモンだ………」

 

 

 

「これが彼の強さなの…………?」

 

 

「ツヴァイさんの力はここまで凄まじいのですか………?」

 

 

「グっ………… ここまで力の差があるとはな。 だが面子を潰された手前負けるわけにはいかないんだよ!」

 

 

俺にガルシアが突っ込んできたが

 

 

「……………遅い。」

 

 

俺はガルシアの一撃をエクスカリバーで受け止め、鳩尾に一撃を加え押し返した。

 

「ガハ! まだだ!」

 

 

ガルシアは立ちあがり、此方に来ようとしたが

 

 

 

俺は、海の方からボートの音と、狼?の遠吠えが聞こえたのを確認し闘気を抑えた

 

 

「どうやらタイムアップのようだな。 彼らにお迎えが来たぞ。」

 

 

「何!?」

 

 

するとボートが、すごい勢いで此方に向かって来て、波止場に停止した。

ボートの上には、青い狼と髭を生やしたオッサンが乗っていた。

 

 

懐かしい顔だな。こりゃあ、脱出した後に間違いなく顔を出さないといけなくなったな………

 

 

 

「ワウッ!」

 

 

「グズグズすんな! とっとと乗りやがれ!」

 

 

「課長!」

 

 

「わぁ、ボートだぁ!」

 

 

「ナイスタイミングです!」

 

 

「行かせるかあぁぁぁぁぁ!」

 

 

「悪いがそれはこっちのセリフだ。」

 

 

俺はガルシアが突っ込んで来たのを受け止め、

 

 

「ガルシア、テメエに聞きたいことがある。 あの子が競売会に出品される所だったのは知ってるか? トランクに入ってたぞ。」

 

 

「………何? バカな! あの中にはローゼンベルクの人形が入っていたはずだ。」

 

 

「いや、その人の言う通りこの子が入っていた。」

 

ロイドが俺の代わりに答え、ワジが

 

 

「人身売買は重大な問題だよ。」

 

 

と言った。

 

 

「そんなわけがあるか!」

 

 

「やれやれ。色々と確認しないといけないことみたいができたみたいだな。ルバーチェの。情報をまとめておけ。改めて話を聞かせてもらうぞ。 特務支援課総員撤収!」

 

 

「了解!」

 

 

課長と呼ばれる人物がそういい、ロイド達は、ボートへ飛びのっていった。

 

 

しかし、エリィとティオが乗るのを渋っていた。

何してやがる、あの二人は!?

 

 

「ティオ!」

 

 

「お嬢! 」

 

 

「おい! 何してるんだ!? 俺のことは良い!

早くボートへ飛び乗れ、二人とも!」

 

 

「ダメよ! 貴方を置いてはいけない!」

 

 

「ツヴァイさんも一緒に!」

 

 

チッ、バカ野郎が!

 

 

俺はガルシアを突飛ばした。

 

「ガハっ!」

 

 

エリィとティオの体を掴み、ボートへと放り投げた。

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

 

「わっ!」

 

 

 

放り投げたエリィとティオを、ランドルフとワジがキャッチしてくれた。

 

すると課長が俺に

 

 

「ツヴァイ! お前はどうするんだ!?」

 

 

「早く行ってください、セルゲイさん!

俺なら大丈夫です! 」

 

 

「…………分かった。明日、お前も特務支援課に顔を出せ。話がある。ちなみに拒否権は無いぞ。それじゃあ、撤収するぞ!」

 

 

「そんな!? 待ってください課長!」

 

 

「そうです!」

 

 

エリィとティオは反対していたが、

 

 

「やれやれ、了解しましたよ。」

 

 

俺の言葉を聞き、ボートは離れていった。

 

 

するとガルシアが起きあがり

 

 

「ちっ、テメエだけは何がなんでも逃がさねえぞ。」

 

言ってきたが、先ほどボートとは別の音がして波止場に近づいてきた。

 

「どうやら、俺の迎えも来たみたいだ。この勝負預けるぞ。」

 

 

ボートが波止場に停止し、

 

 

「ツヴァイさん! 早くのってください!」

 

 

 

「それじゃあな、ガルシア。」

 

 

 

「待て! ちくしょうがぁぁぁぁぁ!」

 

 

俺はボートに飛び乗り、ロジーヌと共にミシュラムから脱出するのだった。

 

 

〈ツヴァイ Side out〉

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