刹那の軌跡   作:Seli

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今回で黒の密売会編は最後です。
次回からは、零の軌跡終盤の忍びよる叡智&クロスベルの一番長い日編へと入っていきます!


44話

〈ロイド Side〉

 

 

 

「課長! 急いで戻らないと、彼が…………!」

 

 

「そうです! ツヴァイさんが!」

 

 

「お嬢、ティオすけ、心配しなくても大丈夫だ。アイツはあれぐらいで死ぬタマじゃねえよ。」

 

 

「そうだね。そこまで有名な人物なら、あのぐらいで死なないだろうし、脱出ルートはちゃんと確保しているだろう。」

 

 

「そうだ。それに俺の知る限り、アイツが約束を破ることは無いだろう。心配せず、待ってろ。 明日には特務支援課に恐らく顔を出すはずだ。」

 

 

ランディ達の言葉にエリィとティオは、落ちついたみたいだ。

俺は疑問に思ったことを、エリィとティオ、課長に聞いてみた。

 

 

「そういえば、エリィとティオはどうしてそんなに焦っていたんだ? あの人のことを知っているのか? 旅行者で来ていたことしか俺は知らないんだが………」

 

 

「私は10年ほど前に、猟兵のテロに巻き込まれた時に、両親と共に助けてもらったことがあるの。」

 

 

「私は7年ほど前にある事件に巻き込まれた時に彼に助けられました。」

 

 

「…………そうなのか。 課長は?」

 

 

「俺は昔のある事件の捜査の時に、外部の協力者であった奴と協力して捜査したことがあるってだけだ。」

 

 

「……………そうなんですね。」

 

 

 

明日話した時に彼のことは詳しく聞こう。

 

 

「そういえば、ランディは…?」

 

 

「俺のことはおいおい話すさ。………まだ特務支援課にいて良いって言うならな。」

 

 

「ランディ………怒るぞ?」

 

 

「ランディ、いい加減にして。貴方は、私達の仲間よ。」

 

 

「そうですよ、ランディさん!」

 

 

 

「君達は本当に仲が良いんだね。」

 

 

「……………お前ら。」

 

 

 

「何にしても。特務支援課に帰ってからだ。

明日から忙しくなるぞ。今日はゆっくり休め。」

 

 

 

「はい!」

 

 

俺達は特務支援課のビルに戻り、ゆっくり休やすみ次の日になった。

 

 

 

〈ロイド Side out〉

 

 

 

〈ツヴァイ Side〉

 

 

昨日ミシュラムから戻り、ゆっくり休んだ。そして、現在姉さんにロジーヌと共に定時報告を行っていた。

 

通信を行っているメンバーは、

俺、ロジーヌ、総長、副長、ワジの5人だ。

 

 

「…………なるほどな。 無事で何よりだった。それにしても、トランクに入っていた子が何者か気になるな。こちらでも調べてみよう。」

 

 

「お願いします。帝国の状態はどんなですか、副長?」

 

 

「そうですね。今の所は何も変わりないですね。蛇の連中も動いてないですし………

ただ、帝国内部でちょっと気になった動きがあるので調べてみます。情報が確定次第報告します。

それと、Ⅶ組の子達は、順調に特別実習をしてますよ。

サラ教官やクラスメイト達にも、どこかのタイミングで連絡してあげておいてください。

心配していたので。」

 

 

「副長、ありがとうございます。総長、それと相談なのですが、もう1人だけ人員をこちらに派遣していただけないでしょうか? ワジと私の動きが恐らく制限される可能性が高く、調べるにしても、ロジーヌだけでは人手が足りないので………」

 

 

「……ふむ。そういうと思って既に人材を送るように手筈した。諜報にもすぐれている優秀な人物だ。」

 

姉さんはその人材について話すときに、なぜか不機嫌になっていた……

 

 

 

ん? 何か非常に嫌な予感がするんだが………

 

 

 

 

「そうなのですか? 一体誰なのですか?」

 

 

ロジーヌが総長に尋ねると

 

 

「ルフィナ・アルジェントを向かわせる。アイツなら充分助けになるだろう。今行っている任務が終わり次第向かうから、クロスベルに着くのは一週間後ぐらいになるだろう。」

 

 

「ルフィナさんが来られるのですか!?」

 

 

「ハハ、すごい大盤振る舞いだね!」

 

 

「これはまた面白いことになりますね。総長が不機嫌だった理由はそれですか。」

 

 

「…………マジかよ………」

 

 

俺は姉さんの言葉に固まっていた………

 

 

「うるさいぞ、副長。追加で何かあったら報告してくれ。それではな。」

 

姉さんに続き各自通信を切っていった。

 

 

「……………はぁ。いつまでも気にしても仕方がないか。行くぞ、ロジーヌ。」

 

 

「分かりました。」

 

 

俺はこれからのことについてため息をつき、ロジーヌと共に特務支援課のビルへと向かうのだった。

 

 

〈ツヴァイ Side out〉

 

 

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