〈ツヴァイ Side〉
「……………えっと、大丈夫なんですか?」
ロイドは先程の状態について確認してきた。
「……………大丈夫だと思いたい。」
「お前も苦労してるんだな…………」
「ああ、羨ましいな!
猟兵の時から思ってたけど、お前に集まる女性って綺麗な人が多かったよな!?
シャーリィの奴も気に入ってやがったし……
このブルジョワジーめ!」
「いやいや、笑顔で武器を向けられながら『手合わせしようよ、ツヴァイ兄♪』って言われて嬉しいか? しかも、俺が関わる人達って物理か言動でものをいわす奴ばかりだぞ…………
それでも羨ましいのか、ランドルフ?」
「それは、嫌だな………………」
俺の言葉に、他のみんなの顔はひきつっていた。
「って、今はそんなこと話してる場合じゃないな。答えられる範囲でなら答えるので、質問してください。」
俺の言葉にロイドは頷き
「分かりました。私からいくつか質問させてもらいます。まずは、貴方の正体は何なのですか?」
「私の正体ですか………… 旅行者は、もう通じそうに無いですね。
猟兵で『死神』と、その界隈では呼ばれてますね。 ちなみに、最近は猟兵らしいこととか一切してないですけどね…………
それと、妹は一般人なので、私の正体については知りませんよ。」
俺が認めたことに対し、ロイドは驚きながらも
更に質問を続けてきた。
「………! そうですか。わざわざ黒の密売会に潜入までした貴方の目的は何ですか?」
「クライアントから、ある物を回収してそれに関する人物を突きとめろと依頼されてまして、そのある物に関して調べることが目的ですね。物とクライアントに関しては、お教えすることはできませんが。
それと、妹と旅行が目的の一つってのも間違いではないです。」
「そうですか。貴方はキーア、緑の髪の少女について何か知っていますか?」
「いいえ。あの黒の密売会に潜入しトランクを開けた時に少女を見つけた時は、流石に驚きましたよ…………
あの少女については、私の方でも伝を当たって調べてみるつもりです。」
「そうですか。ありがとうございました。
全てを信用しきった訳では無いので、ご了承ください。」
「いえいえ。逆に信じこまれるとビックリしますよ…………
それで、あの少女を貴方達はどうするつもりなのですか?」
「それは………… うちで預かって、キーアの正体については、調べてみるつもりです。」
「ロイド? 調べるって言ってもどうするんだ?」
ランドルフはロイドに尋ねた。
「…………遊撃士協会を当たってみようかと思う。あそこならネットワークもあるし。」
……………遊撃士協会だと?
ここで俺が関わると非常に不味いことになる。
ましてや、アイツらと会うのだけは絶対に避けないと…………
「確かにな。エステルちゃん達とも仲良くなったし。良い考えだ。」
「なるほどな。確かに遊撃士協会なら、人探しのコネとかもあるだろうな。聞いてみるのも手だろう。それなら、そこにいるツヴァイを連れていけ。 手助けになるだろう。」
「ちょっと、セルゲイさん!?」
「どういうことですか、課長?」
「ああ。コイツを連れて協力要請したら絶対に協会は動くぞ。何て言ったって、遊撃士協会が誇る人物の中でも、トップクラスに入る遊撃士だからな。」
セルゲイさんは、あっさりと俺が遊撃士をしていることもばらし、室内には
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ロイドとランドルフの驚き声が響くのだった。
〈ツヴァイ Side out〉