刹那の軌跡   作:Seli

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50話

〈ツヴァイ Side〉

 

 

俺達が二階に案内されて少しすると、アリオスさんが部屋に入ってきた。

 

 

「お前たちか。いったい、どうした…………」

 

 

アリオスさんは特務支援課のメンバーを見ながら話し、俺と目が合うと固まっていた。

アリオスさんの驚き顔とかめちゃくちゃレアだぞ……………

 

 

 

「どうも、お久しぶりです。」

 

 

 

「………………失礼。珍しい客が居たもので、流石に驚いた。久しぶりだな、ツヴァイ。お前がクロスベルに来ているなんて珍しいな。お前の管轄はリベールだろ? あちらは大丈夫なのか? エステルとヨシュア達も助っ人としてこちらに来ているし。」

 

 

やっぱり、エステルとヨシュアも来ているのか。 あの二人には会わないようにしておきたいな。特にエステルと鉢合わせしたら絶対不味いことになるからな……………

 

 

 

「大丈夫ですよ、アリオスさん。リベールには、シェラザードやアガットとか俺より優秀な遊撃士がいるんですから。それに俺の場合、色々な支部に行かされますからね~

問題は無いですよ。」

 

 

 

「それなら良いが…………。 じゃあ、お前は何の用で来たんだ? それに特務支援課と一緒にいるし。」

 

 

 

「ちょっと調べものがありまして。それと妹のロジーヌとの旅行も兼ねてクロスベルに来たんんですよ。ロジーヌ!」

 

 

 

「初めまして。ロジーヌ・リンクと申します。兄がお世話になっています。よろしくお願いいたします『風の剣聖 アリオス・マクレイン』さん。」

 

 

 

「こちらこそ、よろしく。まさか、お前に妹がいたとはな。

そうなのか。調べものってのは、もしかして蛇関連か?」

 

 

 

「いいえ。蛇は今のところ動きがあるって情報は入ってないですね。僕が調べてるのは完全に別件ですよ。残念ながら、内容は確証を得れて無いので教えることはできませんが………。

確証が得れれば、アリオスさん達にも話そうかと思っているので、それまで待っていてください。」

 

 

 

「そうか…………。

ん、どうやら二人とも帰ってきたみたいだな。」

 

 

 

俺とアリオスさんが話していると、下の階が賑やかになっていた。

この声は……………?

 

 

 

すると、階段を登ってきた二人組がいた。

やっぱり、エステルとヨシュアか………

あいつらの位置から、顔を逸らして見えないようにしておくか……………

 

 

「あー! ロイドくん達来てたんだ! 今日はいったいどうしたの? それと、アリオスさんお疲れ様です!」

 

 

 

「アリオスさん、お疲れ様です。エステル、落ち着きなよ。やぁ、ロイドくん達。今日はいったいどうした……………」

 

 

ヨシュアは俺の方を見て固まっている。

それを不思議に思い、エステルが

 

 

「うるさいわね、ヨシュアは。ってどうしたの? 何を見ている…………」

 

 

 

 

はい、見つかりましたね………。

エステルの奴も固まったし。

しょうがないか。

俺は立ちあがり、二人に話しかけた。

 

 

「エステル、ヨシュア、久しぶりだな。元気にしてたか?」

 

 

すると、エステルがいきなり飛び込んできた。

俺は衝撃を受けながらも抱き留めた。

 

「おい! いきなり来ると危ないだろうが。」

 

 

エステルは俺の胸に顔を押し付け黙っている。

その瞬間背後から、3人分の物凄い圧力(オーラ)を感じた。

 

 

俺はこれから起こることを予測し、諦めてため息をつくのだった……………。

 

 

〈ツヴァイ Side out〉

 

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