〈ルフィナ Side〉
私とロジーヌは、『特務支援課』のビルに来ていた。
私は、フィナという偽名を使い、騎士団の時とは違い、髪型も変えて伊達眼鏡をかけて変装していた。
職業も誤魔化して、ツヴァイとロジーヌの幼なじみで、たまたまクロスベルに旅行しに来ていて、二人と出会ったということにして、ビル内に残っていたエリィさん、ティオさんの二人に自己紹介した。
特務支援課には、他にもロイドさん、ランディさん、セルゲイさん、キーアちゃんという3人の男性と女の子がいるらしい。
ロイドさん、ランディさんの二人はキーアちゃんの記憶を戻すのと、誰か彼女を知る人物がいないか街に出て聞きまわっているらしい。
私はそれを聞き、エリィちゃんとティオちゃんにアドバイスした。
「ちょっと良い? 記憶を取り戻したいのだったら教会に行ってみたらどうかしら? 教会には精神とかに関する術? みたいなのを使える人がいるって、ツヴァイから聞いたことがあるから確かめに行ってみたらどうかしら?」
私の言葉に、ロジーヌ、エリィさん、ティオさんの3人は驚いて固まっていた。
ロジーヌなんか特にビックリしてるわね………
何て言ったって、私達の本来の職業について話しているものだから、それはビックリするわよね。しかも、下手したら私達の正体がバレる可能性も高くなるから、当然よね………。
まあ、それでもバレないように何とか動くとしましょう。
「それは盲点でした。アドバイスありがとうございます、フィナさん。それにしても、ツヴァイさんとはそういうお話をされるのですね。
………………羨ましい。」
「同感です、エリィさん。」
あらあら? やっぱり、この子達もどうやらツヴァイにおとされたみたいね…………。
これは、ちょっと牽制にしておかないといけないわね。
全く、ツヴァイは無自覚でこういうことばかりするんだから、昔から私とリースと、アインが彼のことで頭を悩ませるのよね………。
彼が『結社』に所属していた頃も、たくさんの女性にモテモテだったみたいだし。
結社のメンバーと敵対していて戦うことがあったけど、みんなツヴァイを取り戻そうと必死なのよね……………
まあ、こっちも渡す気がないから必死なんだけどね。
今は『結社』の話は置いておきましょう。
目の前の可愛い二人の女の子と、私の仲間にも牽制しておかないといけないわね。
「そりゃあ、ツヴァイとは昔から付き合いがあるから当然よ。貴方達もツヴァイの事が好きみたいだし、彼の昔がどんなだったか話しましょう♪」
私の話に3人は食いついてきて、私は四人で楽しく女子会をすると同時に情報を集め、ツヴァイが困らないように作戦を組み立てていくのだった…………。
〈ルフィナ Side out〉