〈ツヴァイ Side〉
俺達は旧校舎に移動して来た。
ん?
床の下が空洞になっているのか?
なんかありそうだな。警戒しておくにこしたことは無いな。
と考え事をしていると、緑の髪の少年と金髪の少年が言いあっていた。
「なあ、アリサ。アイツらなんでケンカしてんだ?」
「あの緑の髪の子が、マキアス・レーグニッツって名前で貴族の人とはいられない。
って言い出して、金髪の子が、ユーシス・アルバレアって名前で、マキアスに反発してる所よ。」
「説明ありがとな。助かったよ、アリサ。」
俺はアリサの頭を撫でながら言った。
「別に、これぐらいどうってことないわよ!」
アリサと仲良くしてると、背後からフィーに足を蹴られた。
「痛えな! フィー、何してんだ?」
「別に。」
とジト目で見てきた。
「言いたいことがあるなら、はっきり言えよ。」
「この子とも知り合いなの?」
「まぁな。フィーとは付き合い長いからな。」
「ふふん!」
「ふーん。そうなんだ。・・・・モテるのね。」
フィーは勝ち誇った顔をして、
アリサは不満そうに俺を見てきた。
アリサさん、最後何言ってるか聞こえなかったんだけど?
3人で話していると、前の方からすごい殺気が来た。
サラから発せられてるものだった。
「可愛い女の子二人とイチャイチャするとはいいご身分ね~。ん?
私の話聞いてた? 聞いて無かったよね?
ツヴァイは、後で職員室に来なさい♪」
「教官、殺気を引っ込めてください。
クラスメイトがビックリしてますよ。
理不尽な気がするのですが、分かりました。」
「ああ、ゴメンね。互いに言いたいことがあるでしょうけど、オリエンテーリング始めるわよ。それじゃあ、行ってらっしゃい♪」
サラは校舎の壁にあった赤いスイッチを押した。
直後に、ガコンという重々しい音が響き、一同が立っていた床が、大きく下方向に傾き始めた。
「アリサ、しっかり捕まってろよ。」
「えっ、キャッ!」
俺はアリサをお姫様抱っこし、咄嗟に後ろにとんだ。
咄嗟のことに対処できてないメンバーはなすすべも無く落ちて行った。
フィーは天井にワイヤーを引っかけて浮いていた。
「はぁ~。相変わらずねアンタ達は。ツヴァイに関しては相変わらずのナイトぶりなことで。アリサがアンタ達の行動に驚いてるわよ。」
サラは呆れた声を出しコチラをジト目で見ていた。
「まあ、普通なら驚くわな。ってか貴女が教官しているとは思いませんでしたよ。」
「それは私のセリフよ! アンタを見つけた時心臓飛び出るかと思ったわよ!」
「んー、驚かせるつもりは無かったんだが
ある人の依頼で仕方なくだな。
驚かせて悪かったよ。」
「全くよ。私を驚かせた罰として、後で私に付き合いなさい! 約束よ!
それと、そろそろ下に行きなさい。
オリエンテーリングが始められないでしょ?」
「はいはい、分かりましたよ。
それじゃあまた後で。
アリサ、しっかり捕まってろよ。
フィー、お前も行くぞ。」
「う、うん....」
「はあ、めんどい。」
「後でパフェ作ってやる。」
とボソッと言うと、
「ツヴァイ、早く行こう!」
「ったく、現金な奴だな。」
俺は笑いながら、アリサを抱え、フィーと共に床の下の空間へ降りていくのだった。
〈ツヴァイ Side out〉
〈アリサ Side〉
私は現在お姫様抱っこされながら、床の下への空間へと降りていた。
お姫様抱っことか夢物語みたいに思ってたんだけど、まさか実際にされるとは....
しかも、ツヴァイは無自覚でやっているみたいだから質が悪いわね。
同じクラスの銀髪の少女と教官とも知り合いみたいだし、彼は一体何者なの?
って彼のことばかり考えてるし!
私はそんな軽い女じゃないんだからね!
今はオリエンテーリングに集中しよう。
私は気持ちを切り替えてオリエンテーリングに集中するのだった。
〈アリサ Side out〉