〈ツヴァイ Side〉
俺達は床下に降りてみると、黒髪の少年と眼鏡をかけた少女が真っ赤な顔をして、周りを残りのみんなが取り囲みみていた状況だった。
「ありゃ? これどういう状況?」
「いや、私もそなたの状況について聞きたいのだが・・・・。」
青髪の少女が、アリサと俺を見て言ってきた。
アリサを見てみると顔を真っ赤にして固まっていた。
うん、端から見たら完全にセクハラだわ。
「悪い、アリサ。 下ろすな。」
俺はアリサを下ろした。
「ありがとう」
アリサは照れながらお礼を言った。
「そういや、あそこに台座があるみたいだな?」
「本当ね。行ってみましょう。」
「そうだな。」
と俺達3人は台座に向かって行った。
そこには残りのメンバーもおり、
10に別れた台座には先ほど会長に預けた荷物と小さな箱が置かれていた。
すると胸ポケットに入れていた、入学証明書と共に送られてきた
他のメンバーは恐る恐るしていたが、俺は堂々と開いた。
「みんな無事みたいね。これからそれについて解説するわね。」
エプスタイン財団とラインフォルト社が共同で研究・開発して製作した第五世代型戦術オーブメント『
戦術オーブメントは、「魔法」と称される導力魔法オーバルアーツの使用や所持者の身体能力の向上などの機能が備わった、戦闘用の導力器オーブメントの総称だ。
大陸各国の軍隊や警察、遊撃士協会などに普及している。
これまで戦術オーブメントを指す代名詞と言えば『
軍事大国として知られるエレボニアは、軍需産業の一大拠点、ラインフォルト社にも一枚噛ませて更に戦術用に特化した代物を作り上げていた。
サラの説明はだいたい合ってるな。
ってか俺が殿下に渡した説明書類そのまんまじゃねーか。
開発スタッフの一員としてはもうちょい説明して欲しい所なんだが。
財団の仕事でクロスベルのジオフロント関連のシステムを手伝った時は死ぬかとおもったぞ・・・・。
ホント次の呼び出しとかマジで勘弁してもらいたいんだが・・・・。
俺が余計なことを考えていると、サラの説明が終わったみたいだ。
「以上よ。システムとかの詳細や使い方はツヴァイの方が詳しいから、分からないことがあったら聞きなさい。
それとこの先は、入り組んでいるダンジョンになっているから。魔獣とかもいるし、終点にたどり着いたら旧校舎の一階に戻って来れるから。
それじゃあ、これよりトールズ士官学院特科クラスⅦ組の特別オリエンテーションを開始する。
各自ダンジョンを踏破して、旧校舎1階まで戻ってくるように。
文句はその後で聞くわね!」
と言い通信が切れた。
んー?
あの銀髪チビッ子どこ行きやがった?
「既に1人ほどいないんだが、まあいい。アークスについて何か質問ある奴いるか?
いないなら、あの銀髪のバカを追ってくる。」
俺はそう話ながら、自分の荷物を回収した。
「俺は、リィン・シュヴァルツァーだ。
よろしく。
1つ確認したいんだが、この大きなクオーツは真ん中にセットすれば良いのか?」
「わざわざ、自己紹介ありがとう。
俺はツヴァイ・リンクだ。
こちらこそよろしくな。
ああ、そうだぞ。
そのマスタークオーツは真ん中にセットすれば問題ないぞ。クオーツと組み合わせると、より強力なアーツが使えたりするぞ。
他に何かあるか?」
「ありがとう、助かったよ。」
「待って。このオーブメントを見る限り、店とかに売られていない最新世代よ。ツヴァイはどうしてその端末のシステムが分かるの?」
残りのメンバーも聞き耳を立てているみたいだ。
「ああ、それなら俺もそのオーブメントを開発したスタッフの一員だからな。
ある人から依頼されて作ったんだよ。
自分で作った物なら誰でも分かるだろ?」
「え? 」
「えぇぇぇぇぇぇ!?」
ダンジョン内に、みんなの絶叫がこだまするのだった。
〈ツヴァイ Side out〉
〈アリサ Side〉
さっきから何なのよ、ツヴァイは!
急に抱っこする、普通!?
本当びっくりしたんだから!
でも男の人の体ってあんなにしっかりしてるのね…………
って何考えてるのよ、私は!?
今はオリエンテーリングに集中しないと。
それにしても私がラインフォルト家の人間だとバレないようにしないとね………
今のラインフォルト家はぜったい間違えてるわ!
ツヴァイには何かバレてそうな感じがするけど、気のせいよね...
彼は技術者もやっていたとかどれだけなのよ。
私は新たなクラスメイトの謎な部分を気に止めるのだった。
〈アリサ Side out〉