〈アリサ Side〉
私達は今ピンチになっていた。
「くそっ! この、ガーゴイル型のモンスター強いぞ。」
「隙でも作れれば良いのだが....。」
「不味いです、皆さん! 敵の力がはね上がってます。危ないです! アリサさん!」
「えっ...?」
私の目の前にガーゴイルが迫ってきていた。
私は、もうダメかと思い目をつむると、
ガキンと音がして、衝撃が来ないのを不思議に思い目を開けてみると、大きな背中が目の前にあった。
〈アリサ Side out〉
〈ツヴァイ Side〉
「ふぅー。ギリギリセーフって所か?」
俺はモンスターとアリサの間に入り、アリサをかばった。
「大丈夫か、アリサ?
フィー! コイツ吹き飛ばして離すから追撃頼めるか?」
「ツヴァイ! ありがとう。」
「この女たらし。りょーかい。 」
「五の型 残月!」
俺はガーゴイルを吹き飛ばし、フィーは追撃を行った。
「よし! ガーゴイルが怯んだぞ!
みんなで追撃して、トドメはラウラに頼めるか?」
「もちろんだ!」
「分かった!」
するとみんなの端末から光が発生した。
「この光は?」
「オーブメントに組み込んだシステムの1つだから気にするな! 行くぞ!」
「分かった! ラウラ今だ!」
「承知!」
みんなでガーゴイルを攻撃し、ラウラが頭に剣をさしてトドメをさした。
ガーゴイルは消滅した。
「終わったみたいだな。
とりあえず一安心か?」
「そうみたいだな。ツヴァイ、さっきの剣術は、もしかして?」
「私も気になっていたのだ。」
「ああ、八葉一刀流のことか? リィンも二の型使ってたよな?」
「俺は初伝だけだよ。ツヴァイは?」
「俺か?
師匠から全部の型の免許皆伝もらってるぞ。」
「は? 嘘だろ?
いやいや、それってユン師匠の弟子で今まで誰もいなかったんじゃないか?」
「確かにそんなこと言っていたな。そういや、カシウスさんも、アリオスさんもリィンと同じで唖然としてたな。師匠の技見て覚えて、アレンジできるとかはしてたんだけどな。」
「ツヴァイって人間か?」
「なっ、失礼な! こう見えてバリバリの人間ですよ!」
「リィンよ? 免許皆伝はそんなに珍しいのか?」
「1つの型を皆伝されるだけでも余程の天才なんだよ。その八倍の8つの型を皆伝受けた人何て聞いたことないよ。」
「そこまでの才なのか....。
ぜひ、手合わせ願いたいな。」
「戦闘もできて、オーブメントも作れる技術があるとかどれだけなのよ、あなたは!?
それと最後のシステムって何!?」
「最後のシステムは『戦術リンク』ってシステムだ。名前の通り戦術をリンクさせ、繋がれた者達の行動を予測し、次の作戦を立てやすくして、みんなの連携をより良くするための物だな。ちなみにこのシステムは特注で、このアークスにしか入ってないぞ。」
「どこまで規格外なのよ....。」
「??? 普通に生活してたら技術が身に付いただけだぞ?」
「ツヴァイの普通は、みんなの普通と天と地ほどの差があるよ。」
「やっぱり? 俺にとってはあれが普通だからな。
まあ、俺のことは良いから外に出ようぜ。
」
みんな唖然としてたが、黙って俺に付いてきた。
俺は歩き始め、階段を登ると、サラがいた。
黒いオーラを纏いながら、すごくニコニコ笑顔で俺を見ていた。
コワッ!
俺何かした!?
「あんた達、無事にオリエンテーリングをクリアしたみたいね。おめでとう! みんな無事に合格よ。
それで、最終確認なんだけど、このクラスに参加するかどうかを自分の意思で決めることが出来るわ。さあ、どうするの?」
なるほど。今さら最終確認か。
このクラスの設立にも色々と事情がありそうだな。後で殿下に確認してみるか。
「ツヴァイ・リンク、Ⅶ組に参加します。」
「やっぱりアンタが一番か。分かったわ。
それとツヴァイ、後で話があるから解散しても
ここに残りなさい。良いわね?」
「・・・・・はい。」
俺は反論するのを諦めた。
逆らったら間違いなく死ぬ。
「他の人はどうするの?」
「リィン・シュバルツァー参加します。」
リィンが筆頭に、クラスのメンバー全員が参加表明した。
「それじゃあ、みんな参加みたいね♪
明日から通常授業だから、今日は寮に帰ってやすみなさいね~
さっき言ったように、ツヴァイだけは残りなさい。」
「大丈夫なの(か)?」
俺を心配して、リィンとラウラとアリサが声をかけてきてくれた。
「ああ。話が終わったら、寮に戻るよ。
先に戻っててくれ。」
と言うと、三人とも渋々帰っていった。
その後、俺は黒いオーラを放ちながら、ニコニコ笑顔の教官の元へ向かうのだった。
〈ツヴァイ Side out〉