女神転生 中島   作:ジャックオニール

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アスラ組 後編

中島「ここなんだな。このコンテナの中にティンクがいるんだな。」

 

中島はティンクがいる飛島埠頭にたどり着いた。

 

中島「パスカル、ありがとうなんだな。」

パスカル「ナカジマ キヲツケロヨ!」

中島「うん。パスカル、これを預かって欲しいんだな。」

パスカル「ワカッタ。」

 

中島はパスカルに悪魔召喚プログラムを渡してコンテナの扉を開けた。

 

「なんだ?終わったの…って!中島?なんでテメエがここに居るんだ!」

中島「ティンクを返してもらいに来たんだな。」

「お前、どうやって来た!ここにはアスラ組の仲間がいるはずだ!」

中島「誰も居なかったんだな。」

「まさか…みんなやられたのか?お前、今一人か?」

中島「一人で来たんだな。ティンクを返してもらいに来たんだな!」

「お前一人?ハハハ!なんだ、またテメエをボコボコにしたら良いだけじゃないか!」

 

中島の知り合いの男は鉄パイプを手に取り中島に襲いかかる!

 

中島「弓子さんが言ってたんだな。強くならないと誰も救えないって。だから、僕は戦うんだな。」

「サンドバッグにしてやるぜ!」

 

チンピラの攻撃!

鉄パイプで中島に殴りかかる!

中島は直撃を避ける為に左腕で受け止める。

鈍い音がして中島の左腕の骨が折れた!

 

中島「ああああああ!痛いぃぃぃ!」

「ハハハ!骨が折れたか?お前は俺の為に永遠に金を貢いでいたら良いんだよ!これに懲りたらアスラ組の俺達に歯向かうんじゃねえぞ!」

中島「まだ、まだなんだな。痛いけど、僕が…ティンクを助け出すだな!」

 

中島は倒れない!

 

「テメエ!まだ逆らうのか!」

 

チンピラが鉄パイプを大きく振りかざす!

 

中島「退くんだな。」

「テメエ!中島の癖に俺に命令するなー!」

中島「退けー!」

 

中島の攻撃!

中島はチンピラの喉元を狙って地獄突きを放つ!

中島の放った地獄突きはチンピラの喉元に直撃した!

 

「がはっ!」

中島「まだなんだな!」

 

中島の攻撃!

中島の蹴りがチンピラの股間に直撃した!

 

「ああああああ!そこはダメだろ…。」

中島「あっ!弓子さんの様にカッコよくはいかなかったんだな…。」

 

チンピラはあまりの痛さに声が出ずにうずくまった。

 

中島は奥で鳥かごに入れられているティンクを見つけた。

 

中島「ティンク、助けに来たんだな。」

ティンク「中島!」

 

中島はティンクの入った鳥かごに手をかける。

手にかけた途端に中島に電流が走る。

 

中島「ぐぅぅ。」

ティンク「中島!この檻に結界がかかっているんだよ!触ったら!」

中島「ぼ、僕は痛いのは慣れっこだから大丈夫なんだな。だから、君は僕が絶対に助け出すんだな。」

 

中島は折れた左腕の痛みもこらえながら両手で鳥かごに手をかける。

手にかけた途端に電流が走る!

 

中島「き、君は、僕が絶対に、助け出すんだな!」

 

中島は折れた左腕の痛みと結界の電流に耐えながら鳥かごをこじ開けようと力を入れる。

 

ティンク「中島!」

中島「ああああああ!」

 

中島は痛みに耐えながら結界ごと鳥かごの檻をこじ開けた!

ティンクが鳥かごから出てきて中島に飛びついた。

 

ティンク「中島ー!」

中島「ティンク、ごめんね。僕が、弱いから君に辛い思いをさせてしまって…。」

ティンク「中島ー!」

中島「さあ帰るんだな。」

ティンク「うん!」

 

二人の背後から先程のチンピラが鉄パイプを中島めがけて大きく振りかざしている。

 

ティンク「中島!後ろ!」

「ちくしょう、中島の癖に…。よくも、俺に。」

 

チンピラは鉄パイプで中島の後頭部をめがけて攻撃しようとする。

 

タダカツ「せっかくハッピーエンドの結末で終わろうとしているのに無粋な方ですね。」

 

チンピラの後ろからタダカツがチンピラの振りかざした鉄パイプを手で掴む。

 

「なんだ、テメエ!」

タダカツ「邪魔な外野は退場していただきましょうか。」

「な、何をする!」

 

タダカツがチンピラをコンテナの入り口方向に投げ飛ばした。

 

弓子「タダカツ!こっちに投げるな!」

 

弓子の攻撃!

飛んできたチンピラをヨプチャギで蹴り飛ばした。

 

中島「えっ?タダカツ?弓子さんも。」

ユキムラ「マスター、このイケメンである僕を忘れちゃいけないね。」

ジャック「ヒーホー!」

中島「みんな!」

タダカツ「油断大敵ですよ、敵はちゃんと倒さないといけません。」

弓子「なに言ってんだタダカツ。テメエが1番中島を気にかけてた癖によ。」

タダカツ「そんな事はありません。」

中島「タダカツ、助けてくれてありがとうなんだな。」

タダカツ「次はちゃんと相手を倒さないといけませんよ。まあ、今回は妥協点という事でよしとしましょう。」

ティンク「何が妥協点よ!中島が怪我したのにさ!『ディアラマ!』中島、大丈夫?」

 

中島の折れた左腕の骨が回復した。

 

中島「ティンク、ありがとうなんだな。」

 

皆、一件落着だと思い談笑しているが外で倒されたチンピラが銃でタダカツを狙っている。

 

「このままだと頭に殺される…。せめて一人だけでも倒さないと。」

中島「!!」

「死ね!」

 

バン!!1発の銃弾が放たれた!

 

中島「タ、タダカツ、危ないんだな!」

 

中島はタダカツにタックルをした。

銃弾はタダカツにタックルをした中島の右胸を貫いた!

 

ジャック「ヒーホー、なんの音だ?」

弓子「拳銃だ!」

タダカツ「何故…。」

 

タダカツ以外、まだ中島が撃たれた事に気付いていない。

 

ユキムラ「みんな!気をつけて!」

タダカツ「何故、私を庇った?」

弓子「タダカツ!ボケッとするな!」

タダカツ「彼が…撃たれた…。」

 

タダカツの一言で皆が倒れてる中島に気付いた。

 

ユキムラ「えっ?マスター?」

ジャック「中島ー!しっかりしろ!」

ティンク「『ディアラマ!』中島、しっかり!」

タダカツ「何故…貴方は…私などを庇ったりしたのですか…。」

中島「ただかつ…。きみが…ぶじで…よかったんだな…。」

タダカツ「何故です!私などを庇って!」

中島「ぼくは…いたいのは…なれっこだから…」

 

中島は倒れた…。

 

ティンク「なか、じま?なんで?」

タダカツ「流れ出た血は魔法では回復できません…。私の責任だ…。こんなことになるなんて…。」

弓子「コイツら、さっきといい素人相手に簡単に銃を撃ってきた。」

ユキムラ「そんな、何処から…。」

 

見ると入り口は後から来たチンピラ達に防がれていた。

 

弓子「ちっ、新手が来たか。」

「テメエら!オセの頭が来たからにはさっきのようにはいかねえぞ!」

 

ぞろぞろとチンピラ達が中に入ってきた。後ろから頭と呼ばれた男と見覚えのある悪魔が出てきた。

 

弓子「あっ、テメエは!」

メルコム「おやおや、また貴女ですか白鷲 弓子。オセさん?珍しい妖精が手に入ったと聞いて前金までお渡しして来たのにこれはどういう事ですかな?この私を騙したのですか?」

オセ「ここの奴等を片付けたら問題はないだろ!」

弓子「やい!何で悪魔のテメエがここに居やがる!」

メルコム「アスラ組は私のビジネスパートナーでしてね。白鷲 弓子、私は貴女の相手をしている暇はないのですよ。オセさんこれでは話が違います。前金は返してもらいます。」

オセ「アイツ等を片付けたら問題は無いって言ってるだろうが!それとも、この俺が負けるとでも思っているのか!」

メルコム「ビジネスは信用が1番です。オセさん、貴方が勝つとか負けるとかじゃないのです。前金を渡したあげく商品は受け取れない。これではビジネスにはなりません。話になりません、前金は返してもらいます。」

オセ「テメエ!アスラ組を舐めやがって!」

 

アスラ組の頭とメルコムがお金の事で揉めている。

 

ティンク「『ディアラマ!』中島、起きてよ!」

タダカツ「彼には…血が…輸血が必要です…。無駄です…。」

ティンク「何よ!あんたのせいで中島が!中島が!」

タダカツ「私の…せいで…彼が…。何故…仲魔でもない私を庇ったのですか!」

弓子「中島はそういう奴なんだよ。契約はしてなくてもお前が傷つく所を見たくなかったんだよ。」

タダカツ「何故…。」

ユキムラ「マスターにとっては君を庇ったのは当たり前の事なのさ。タダカツ、自分を責めてはいけないね。」

パスカル「ソレ ナカジマノ ツヨサ!」

タダカツ「私は…。津島神社で何故彼に負けたのか分からなかった、しかしやっと理解した。彼の…強さ、優しさを!弓子、お願いがあります。」

弓子「なんだ?」

タダカツ「あの連中、かかってきたら少しの間、足止めをお願いします。」

弓子「その少しであたしが全員、ぶっ殺しているかも知れないぞ?」

タダカツ「それは困りますね。」

 

気づくとアスラ組のチンピラに囲まれている。

 

オセ「コイツらは全員殺せ!人間に化けていなくてもいい!殺せ!」

 

後から来たアスラ組のチンピラが本性が現れる!

ブッカブーが6匹現れた!

鬼が8匹現れた!

カワンチャが4匹現れた!

オセが現れた!

 

弓子「コイツら、全員悪魔だったのかよ。」

タダカツ「パスカル、彼の悪魔召喚プログラムをお借りします!」

 

パスカルが持つ中島の悪魔召喚プログラムを受けとり操作しだした。

 

ユキムラ「タダカツ?」

タダカツ「これで完了です。」

ジャック「何をしていたんだ?」

タダカツ「ユキムラ、パスカル、お願いがあります。彼を病院まで連れて行ってください。病院で輸血が必要です。」

ユキムラ「病院に行くだけならパスカルだけでも良いじゃないか。このイケメンである僕も戦うさ。」

タダカツ「病院で説明するのに貴方が居ないと門前払いになります。お願いします。彼は…私の主になる男です。こんな事で死なす訳にはいけません。ユキムラ、これを。」

 

タダカツは中島の悪魔召喚プログラムを渡した。

 

ユキムラ「分かったよ。」

タダカツ「ここで誓いを立てさせて貰います。我が名は鬼神 スサノオ!中島 朱美を主君とし!今ここに生涯の忠誠を誓う!」

ティンク「えっ?どういう事?中島の仲魔になってくれるの?」

タダカツ「ええ。ティンク、今までのご無礼お許しください。」

弓子「いいのか?お前、自分より強い奴としか契約しないのじゃなかったのか?」

タダカツ「弓子、意地が悪いですね。」

弓子「ハハハ!意地を張っていたのはお前のほうだろうが。」

タダカツ「フフ、そうかも知れませんね。皆さん、今後ともよろしくお願いいたします。」

 

鬼神 スサノオが仲魔に加わった。

 

「スサノオだと!?」

「ヤバい…。」

 

スサノオの名を聞いて悪魔達が恐れている。

 

メルコム「まさか、貴方が鬼神 スサノオだったとは…。オセさん、巻き沿いは御免です。私は失礼しますよ。」

オセ「テメエ!一人で逃げるのか!」

メルコム「ええ、お金はもう結構です。代わりに実験材料として外に転がっている人間をいただいて行きますので。白鷲 弓子、縁があればまたお会いしましょう。」

 

突如現れた空間にメルコムは消えて行った。

弓子「あの野郎、また逃げやがった!」

タダカツ「弓子、今は彼を病院に行かすのが先です。道を作ります。」

ユキムラ「それには及ばないさ。このイケメンである僕がいるのだからね。『ザンダイン!』」

 

ユキムラの強力な衝撃魔法でコンテナの壁をぶち破った!

 

ユキムラ「さあ、これで道は出来た。パスカル、マスターを病院に連れて行こうではないか!」

パスカル「マカセロ ユキムラ オレサマニツイテコイ!」

ティンク「待って!あたしも行くよ!」

タダカツ「お願いします。ティンク、我が主を頼みます。」

ティンク「分かったよ!その代わりそいつ等をみんなやっつけてよ!」

タダカツ「ええ、任せてください。」

 

パスカル達は逃げ出した。

 

オセ「逃げたぞ!追え!」

タダカツ「そうは行きません。貴殿方の相手は私です。我が主、中島 朱美に仇なす者達よ。覚悟しなさい。」

弓子「えっと、メスライオン?虎?何だか分からねえけど偉そうにしたっぱに命令していないでお前がかかってこいよ!」

 

説明は遅れたがオセは豹の悪魔である。

 

オセ「何だと?女!貴様から殺されたいのか!」

弓子「ほう?この白鷲 弓子様にまだそんな口を聞ける奴がいたとはな。いいからかかってこいよ、メスライオン!」

タダカツ「弓子、メスライオンではありません。豹の悪魔です。」

弓子「ひょう?なんだ、チーターの出来損ないか。まあ何でも良いからかかってこいよ!来ないならこっちから行くぜ!」

 

ちなみに豹とチーターは似てはいるが動物学的にチーター科と豹科に分類されている。けして出来損ないではない。

 

オセ「かかれ!数で攻めろ!」

 

弓子がオセに向かって行く!

しかし、前には鬼が4匹立ち塞がる!

 

弓子「どけ!」

 

弓子の攻撃!

弓子のティリョヨプチャギを放つ!

前に立ち塞がる鬼を吹き飛ばす!

 

「ぐわっ!」

弓子「どけ!」

 

弓子の攻撃!

弓子のティットラチャギが鬼にヒットした。

弓子の攻撃!

弓子のターンチャギが鬼に直撃した!

鬼を倒した!

 

「くそっ…。一人やられた。この女よくも!」

 

攻撃を喰らった鬼達が弓子に襲いかかる!

 

弓子「一撃で倒れなかっただけでも褒めてやるぜ。だがな、あたしのテコンドーはこんなもんじゃないぞ!覚悟しな!」

 

弓子は鬼3匹相手に奮闘する。

 

タダカツ「大将首は私がいただくとしますか。」

オセ「くそっ!今度はスサノオが来るか!ブッカブー!奴を足止めしろ!」

 

タダカツの前にブッカブーが6匹立ち塞がる!

 

ジャック「ヒーホー!お前たちの相手はこの偉大なるジャックフロスト様が相手だぞ!『マハブフーラ!』」

 

ジャックフロストの攻撃!

ブッカブーに氷の刃が襲いかかる!

しかし、ブッカブーには効かなかった!

しかし、ブッカブーには効かなかった!

しかし、ブッカブーには効かなかった!

しかし、ブッカブーには効かなかった!

 

ジャック「ヒホ?オイラの魔法が効かないぞ?」

タダカツ「ジャック?貴方はユキムラ達と一緒に行ったんじゃなかったのではないのですか?」

ジャック「オイラも戦うぞ!中島が酷い目に遭わせた奴等をやっつけるぞ!」

タダカツ「意気込みは良いですが、足手まといにはならないで下さいよ?」

「し、死ね!」

 

ブッカブーの攻撃!

鉄パイプでジャックフロストに殴りつけた!

ブッカブーの攻撃!

拳でジャックフロストに殴りつけた!

ブッカブーの攻撃!

ジャックフロストを蹴りあげる!

 

タダカツ「ジャック!」

ジャック「オイラはここだぞ!アイツ等が楽しそうに殴りつけてるのはオイラが作った幻だぞ!」

タダカツ「驚かさないで下さいよ。まあ、今のうちに彼等を倒しますか。ジャック、貴方は他の相手をしなさい。」

ジャック「だったらオイラがボスをやっつけてやるぞ!」

タダカツ「いけません!それは私の獲物です!」

ジャック「早い者勝ちだぞー!」

 

ジャックがオセに向かって行った。

 

タダカツ「先に彼等を始末しますか。この草薙の剣で。」

 

スサノオの攻撃!

草薙の剣でブッカブーの首をはねた!

スサノオの攻撃!

草薙の剣でブッカブーを真っ二つに切り捨てた!

スサノオの攻撃!

草薙の剣でブッカブーの首をはねた!

スサノオの攻撃!

草薙の剣でブッカブーの首をはねた!

 

「ん?居ない?」

「仲魔がやられてる!」

タダカツ「どうやら幻が消えたみたいですね。まあ、後は2匹です。」

「ス、スサノオ!」

「よくも!仲魔を!」

タダカツ「貴殿方に仲魔意識があったとは…。ですが我が主、中島 朱美に仇なす者は全て、死あるのみです!」

 

スサノオの攻撃!

草薙の剣でブッカブーを真っ二つに切り捨てた!

 

「ああああああ…くそう!」

 

ブッカブーの攻撃!

鉄パイプでスサノオを殴りつけようとする!

 

タダカツ「甘い!」

 

スサノオの攻撃!

ブッカブーの攻撃をかわして草薙の剣で心臓を貫いた!

ブッカブーを倒した!

 

 

 

その頃、弓子は懸命に戦っている!

 

「この女、強いぞ!」

弓子「たったの3匹じゃ物足りねえね!全員でかかってきてもいいんだぞ?」

 

鬼が2匹応援に来た!

 

「全員でかかれ!」

 

鬼達が弓子に襲いかかる!

 

ジャック「弓子が囲まれているぞ!オイラが助けてやるぞ!」

弓子「クソダルマ!あたしの戦いの邪魔したらどうなるか分かっているよな?」

ジャック「分かったぞ。ここは弓子に任せてオイラがボスをやっつけるぞ!」

弓子「あの出来損ないチーターはあたしの獲物なんだよ!手を出すな!」

ジャック「タダカツにも同じ事言われたぞ。でもオイラも戦うぞ。」

弓子「だったらそこのガイコツ共の相手をしてろよ!」

 

後ろからカワンチャ達がジャックに近づいて来ている。

 

ジャック「しょうがないぞ。お前達はオイラが相手をしてやるぞ。」

「ふざけるな!叩き斬ってやる!」

 

カワンチャ達が一斉に刀を抜いた。

 

ジャック「中島の仇だぞ!『マハブフーラ!』」

 

ジャックフロストの攻撃!

氷の刃がカワンチャを襲う!

氷の刃がカワンチャを襲う!

氷の刃がカワンチャを襲う!

氷の刃がカワンチャを襲う!

 

「うおっ!コイツ!」

「怯むな!殺れ!」

 

カワンチャの攻撃!

刀でジャックフロストを斬りつけた!

カワンチャの攻撃!

刀でジャックフロストを斬りつけた!

カワンチャの攻撃!

刀でジャックフロストを斬りつけた!

カワンチャの攻撃!

刀でジャックフロストを斬りつけた!

 

ジャック「ヒーホー!ハズレだぞー!ソイツはオイラが作った幻だぞー!今度はオイラの攻撃だぞ!」

 

ジャックフロストの攻撃!

必殺のアイスブレスがカワンチャ達を襲いかかる!

カワンチャは凍りついた!

カワンチャは凍りついた!

カワンチャは凍りついた!

カワンチャを3匹倒した!

 

ジャック「後はお前一人だぞ!」

「くそっ!」

ジャック「ヒーホー!本物はオイラが何処に居るか当ててみるんだぞ!」

 

ジャックフロストの雪分身!

雪で自分の分身を3匹作り上げた!

 

「またさっきの技か!」

 

カワンチャの攻撃!

ジャックフロストの分身を斬りつけた!

 

ジャック「残念ハズレだぞー!こいつでトドメだぞ!」

 

ジャックフロストの攻撃!

アイスブレスでカワンチャを凍りつかせた!

カワンチャを倒した!

 

ジャックフロスト「次はお前だぞ!中島の仇だぞ!」

オセ「この雑魚悪魔が!ぶっ殺してやる!アスラ組に逆らった事を地獄で後悔させてやる!」

 

仲魔の悪魔が倒されていきオセが両手に剣を持ち出てきた。

 

ジャック「オイラがやっつけてやるぞ!雪分身だぞ!」

オセ「そんなこけおどしの技が何度も通用すると思うな雑魚悪魔が!くらえ!『ベノンザッパー!』」

 

オセの攻撃!

二刀流で必殺の斬撃がジャックフロストに襲いかかる!

ジャックフロストの分身を倒した!

ジャックフロストの分身を倒した!

ジャックフロストの分身を倒した!

ジャックフロストの分身を倒した!

ジャックフロストは斬撃を喰らい吹き飛んだ!

 

ジャック「ヒ、ヒーホー…。オイラの技が破られたぞ。」

オセ「アスラ組に逆らう者は殺す!」

弓子「ほう?なかなかやるな、チーターの出来損ない。クソダルマ、テメエは下がっていろ。」

ジャック「ヒーホー…。弓子、ゴメンだぞ…。」

オセ「な、何?女、鬼に囲まれて居たのに?」

弓子「ああ、あいつ等はあたしのテコンドーで全員ぶっ倒したよ。後はお前だけだ。」

タダカツ「そう言うことです。残り2匹の鬼は私が退治しました。」

オセ「あれだけの数が一瞬で…。」

タダカツ「覚悟しなさい。貴方は私がお相手しましょう。」

弓子「待てタダカツ。ソイツはあたしの獲物だ。」

タダカツ「弓子は休んでいてください。相手は武器を持っています。」

弓子「あたしがそんななまくら刀にビビるとでも思っているのか?」

タダカツ「弓子、ここは公平にじゃんけんで決めましょう。」

弓子「ああ、最初はグーだぞ。」

タダカツ「良いでしょう。」

弓子「最初はグー!」パー

タダカツ「…私の勝ちですね。」チョキ

弓子「あっ!テメエ!最初はグーだろうが!」

 

弓子よ、騙そうとしてパーを出しといて何を言う。

 

弓子「待て!三回勝負だ!」

タダカツ「弓子、そう言って勝つまでやるつもりでしょう?」

弓子「あー!分かったよ!今回はお前に譲ってやるよ!」

オセ「テメエ等!俺を舐めるな!皆殺しだ!喰らえ『ベノンザッパー!』」

タダカツ「貴方こそ、先程と同じ技を使用するとは…。私を見くびり過ぎですね。」

 

オセの攻撃!

必殺のベノンザッパーを繰り出すがスサノオの草薙の剣で受け止められそのまま刀をへし折られた!

 

オセ「お、俺の刀が…2本とも…。」

タダカツ「どうしました?お仕舞いですか?」

オセ「くそっ!まだだ!アスラ組を舐めるな!」

 

オセの攻撃!

鋭い爪でスサノオに襲いかかる!

 

スサノオ「くだらない…。」

 

スサノオの攻撃!

草薙の剣で攻撃してきたオセの右腕を斬り落とした!

 

オセ「ギャャャァァァァ!」

タダカツ「次は頭を斬り落とします。これで終わりです。」

オセ「ヒ、ヒイィィィィ!た、助けてくれー!」

 

逃げる先には弓子が待ち構えていた。

 

弓子「何処に行くつもりだ?」

オセ「テメエ等、アスラ組に逆らったらどうなるか分かっているのか!」

弓子「逃げ出そうとしてまだそんなことを言うのかよ。幹部のテメエがその程度じゃボスもどうせ弱っちいんだろうな。がっかりだぜ。」

オセ「アスラ組の幹部の俺が…。くそー!」

 

オセはユキムラが壊した出口に逃げ出そうとするがそこにはタダカツが待ち構えている。

 

タダカツ「貴方の部下は最後まで戦ったのに情けない。死になさい。」

 

スサノオの攻撃!

スサノオの地獄突きがオセの心臓を貫いた!

オセは崩れ落ち力尽きた!

 

タダカツ「終わりましたね。」

弓子「ああ。」

ジャック「タダカツ、よくやったぞ!」

弓子「よくやったじゃねえよクソダルマ!お前、勝手に出来損ないチーター野郎に向かって行って斬られてるんじゃねえよ!」

タダカツ「ジャック、すぐにお調子に乗るのは悪い癖ですね。それより斬られたのに大丈夫ですか?」

ジャック「痛かったけどオイラは体は雪で出来てるから大丈夫だぞ!それより中島が心配だから病院に急ぐぞ!」

弓子「ああ。」

タダカツ「すみません。先に事務所に寄ってからにしてください。この返り血を洗いたいので…。」

弓子「まあ、それで病院に行ったら通報されるからな。良いぜ、兄貴にも報告しないといけないからな。」

タダカツ「では、私につかまって下さい。『トラポート!』」

 

タダカツの魔法で1度事務所に戻ってから一行は病院に向かった。

 

 

 

その頃、ユキムラ達はいつもの病院にたどり着いた。いつものヨモツシコメの婆さんが対応してくれた。

 

「あんたたち、何かあったのかい?」

ユキムラ「マスターが拳銃で撃たれたんだよ、それで病院の急いで来たのさ。」

ティンク「回復魔法をずっとかけているけど中島が目を覚まさないの…。」

「大変危険な状態だね…。すぐに治療室に運ぶよ。」

 

中島は治療室に運ばれた。

 

「見た目は魔法で回復しているけど出血が酷いね…。早く輸血をしないと助からないね…。」

ユキムラ「血が必要なんだね。このイケメンである僕が街のみんなから血をもらってくるよ!」

 

ユキムラは颯爽と街に繰り出した。

 

「あっ!行っちまったよ…。血液型も聞かずに…おチビちゃん、治療室で待ってくれるかい?」

ティンク「なんで!嫌だよ!中島はあたしが助けるんだよ!『ディアラマ!』」

「おチビちゃん、血液や病気は魔法では治せないんだよ…。だからお医者さんがいるんだよ。」

ティンク「人間なんて信用できないよ…。中島は何も悪い事をしてないのに、寄って集って叩いたり蹴ったり酷すぎるよ。なんで中島がそんな目に遭わないといけないのよ!」

「良い人間もいればどうしようもない悪党だっているんだよ…。その辺は悪魔も人間も同じだよ…。」

 

ガチャ。白衣を着た男性が治療室に入ってきた。

 

「ほら、おチビちゃん。後は先生に任せるんだよ。」

ティンク「嫌だ。人間なんか信用しないもん。中島に酷い事をする人間なんか信用しないもん。」

 

白衣を着た男性は中島を見てすぐに血相を変えて作業にかかる。

 

「夜茂津主任、彼の家族に急いで連絡を!これはまずい…。」

「分かったよ!血液はAB型だよ!」

「寄りによってAB型か…。院内の血液のストックが少ない…。」

ティンク「中島に何をするのよ!中島から離れてよ!」

「退いていなさい。」

ティンク「人間の言うことなんか聞かないよ!中島に酷い事をした人間達なんか!」

「私は医者だ。彼を助ける為にここにいる。直ぐに輸血を行う。」

 

医者が輸血の作業に取り掛かる。

 

「この彼に何があったかは分からないが私を信用して欲しい。」

ティンク「あたしを見ても驚かないんだね…。」

「夜茂津主任からは色々と聞いている。悪魔の存在も。」

ティンク「…。」

 

ヨモツシコメの婆さんが治療室に戻って来た。

 

「夜茂津主任、彼の家族には?」

「身分証などは持って無かったからね…。勤め先に連絡をしたよ。で、助かりそうかい?」

「正直、今の状態で死んでいないのが不思議なくらいです。輸血はしているがまだ血が足らない…。このままだと本当に死ぬかもしれない…。」

「そうかい…。」

ティンク「そんな…。」

 

 

その頃、ユキムラは街に繰り出して片っ端から人々に声をかけている。

 

ユキムラ「ヘイベイビー!このイケメンである僕に血を分けてくれるかい?」

「えっ?」

 

声をかけた女の人は逃げ出した。

 

ユキムラ「そこのカワイコちゃん達、このイケメンに君達の血を分けて欲しいんだ!」

「えっ?なにコイツ?」

「なんか危ない奴だよ。逃げよう。」

 

女の子達は一目散に逃げ出した。

 

ユキムラ「ねぇ、ちょっと良いかな美しきレディー。」

「えっ?何?私?」

ユキムラ「そう君さ!このイケメンである僕の為に君の血を分けて欲しいだ。いいだろ?」

「は?警察呼びますよ?」

ユキムラ「少しで良いんだ!お願いだよ!」

「い、いや!放して!」

 

女の人は逃げ出した!

 

ユキムラ「何で?そうだ!男の人にも声をかけるんだ!こうしている間にもマスターは危険な状態なんだ!」

 

ユキムラはなりふり構わず声をかける。

 

「あっち行け!」

「近づくな!」

ユキムラ「お願いだよ!誰でも良いんだ!血を分けてよ!」

 

誰かが警察に通報したのかお巡りさん達がユキムラに近づいてきた。

 

「通報が有ったこの辺りで騒いでいる不審者ってのは君だね。」

「ちょっと署の方に来てもらおうか?」

ユキムラ「あっ!お巡りさん達、お願いだよ!僕に血を分けて欲しいだよ!」

「詳しい事は署で聞くから来てもらおうか。」

 

お巡りさん達がユキムラを連れて行こうとした時、一人の青年がお巡りさんを止めに入った。

 

「えっと、お巡りさん?俺の連れが何かしましたか?」

「なんだい、君は?」

「あー、ソイツは俺の連れなんで何かしたなら俺の方から言っておきますから今回は穏便にしてくれますか?」

「だから、君は誰なんだい?」

「あれ?俺、地元じゃ有名になったと思っていたのだけどな。名古屋おもてなしイケメン武将隊のリーダーの織田 ノブナガですよ。」

「あー!って普段着だったら分かる訳ないじゃないか。毎日ご苦労だね。あの格好、大変だろう?」

「最初はね、でも俺達を見に来てくれる人達が居るって思うと頑張ろうってなりますよ。で、コイツ連れて行って良いですね?」

「あ、ああ。これからも頑張ってね。」

 

織田 ノブナガと名乗る青年のお陰でお巡りさん達は去って行った。

 

「ユキムラ!お前、いったい何をやってるんだ!」

ユキムラ「ノ、ノブナガさん。実は…。」

 

ユキムラは経緯を話した。

 

「いきなり血を分けてくれって言って分けてもらえる訳ないだろ!それじゃただの変質者だろうが!」

ユキムラ「でも、血が無いとマスターは死んでしまうから…。」

「で、ソイツの血液型は?」

ユキムラ「血液型?そんなのあるのかい?」

「血液型が違っていたら輸血は無理なんだよ!もういい!その病院まで連れて行け!」

ユキムラ「えっ?助けてくれるかい?」

「血液型が分からないと話にならないだろうが!行くぞ!」

ユキムラ「ノブナガさん…。ありがとう!」

 

ユキムラはノブナガを連れて病院に戻った。

 

 

 

 

ユキムラ達は急いで病院に戻って来た。入口の前には数人の青年が待っていた。

 

「おう!ヒデヨシにケイジ、いきなりの呼び出しですまないな。」

「ノブナガさん、何かあったのですか?」

「ユキムラのダチが危篤状態だ。輸血がいる。他の奴等は?」

「直ぐにくると思う…。」

「血液型は?」

「ああ、ユキムラのバカが血液型を聞かずに飛び出したみたいでな。病院で聞いていたら間に合わないかも知れないからとりあえずみんな呼んだんだよ。」

ユキムラ「ヒデヨシさん、ケイジさん、ありがとう…。」

「血液型を聞くのが先だよ。ユキムラ、案内してくれ。」

ユキムラ「わ、分かったよ。」

「それにしてもあんなに必死なユキムラは初めて見たぜ。お前達にも見せたかったな。」

「ユキムラ、女か?」

ユキムラ「違うよ。僕の大切な…友達さ。」

 

ユキムラ達は治療室に向かうとアスラ組と戦っていた弓子達が部屋の外にいた。

 

弓子「ユキムラ!テメエ、何処で油を売っていた!」

ユキムラ「ハハハ!弓子はバカだなあ!このイケメンである僕が輸血提供者を連れて来たんじゃないか!」

タダカツ「あっ、ノブナガさん。どうしてここに?」

「よう!タダカツも居たのか。ユキムラのバカが街で血を分けてくれって喚いていて警察に連れて行かれそうになった所に出くわしてな。話を聞いて仲間を集めて来たんだよ。で、血液型は?」

弓子「AB型だ。あたしの兄貴とたまたま事務所に来ていた新田が中島に輸血をしている最中だ。」

「ケイジ、血液型は?」

「Bだ。」

「ヒデヨシは?」

「O型です…。」

「俺だけか、中だな?行ってくる。」

弓子「わざわざ来てもらってすまないな。二人居るから無駄足だったかも知れないぞ。」

タダカツ「ノブナガさん、わざわざすみません。」

「気にするな。」

 

ノブナガが一人治療室に入っていった。

 

「こら!あんた、勝手に入ってきたらいけないよ!」

「ユキムラの奴に緊急だって聞いていてすまないな。輸血提供者だ。多目に見てくれよ婆さん。」

「そうかい、直ぐに準備をするから待ってくれるかい?」

「ああ。」

 

ノブナガは奥に案内された。

 

「先生!新たな輸血提供者が来てくれたよ!」

「そうか!直ぐに連れて来てくれ!君、もういいよ。ありがとう。」

新田「まだまだ我が輩はいけますぞ!限界を超えるまで倍プッシュですぞぉ!」

「倍プッシュじゃねえよ。限界を超えたらお前が死んでしまうだろうが、退けよ。」

新田「お主はいったい?」

「輸血提供者だよ。ユキムラのバカに泣きつかれてな。」

 

先に輸血を提供していた新田に変わりノブナガが中島の輸血を始めた。

 

「君、わざわざすまないね。」

「それよりソイツ助かるのか?」

「ああ。君のお陰でね。」

 

中島の輸血は終わりノブナガは治療室を出ていった。

 

「さぁ、後は病院の仕事だからあんた等も出ていきな。」

新田「中島氏の事をお願いいたしますぞ!」

 

新田は治療室を出ていった。

 

大輔「…。悪運が強いね、中島君…。」

 

人に聞こえない位の小さい声で呟き大輔も治療室から出ていった。

 

新田「中島氏は一命をとりとめたですぞぉ!」

 

新田は出てきて治療室の外のみんなに報告した。

 

弓子「新田!ありがとうな!」

新田「輸血提供者が我が輩だけでピンチでしたが見知らぬ人の協力のお陰で中島氏は助かったのですぞ!お礼ならその人に言うべきですぞぉ。」

弓子「ん?お前だけ?」

ジャック「そう言えばあの兄ちゃん何処に行ったんだ?」

ユキムラ「ノブナガさん達は先に帰ったよ。マスターが目覚めたらよろしくって言ってたよ。」

弓子「そのノブナガって奴等も実は悪魔じゃないのか?」

タダカツ「彼等は人間ですよ。ノブナガさんは男気のある良い男です。」

大輔「みんな、ここで話していたら病院の人達に迷惑だから事務所に戻ろう。」

弓子「お前ら先に事務所に戻ってくれ。あたしは兄貴と話があるから後で戻る。新田も事務所で待っていてくれ、礼がしたい。」

新田「おやおや?白鷲女氏が我が輩にお礼とは。これは真夏なのに雪が降るかも知れませんな。」

弓子「新田、テメエはユキムラと同じようにボコボコにされたいみたいだな?」

新田「冗談ですぞ。我が輩達は先に事務所で待っておりますぞ。」

弓子「最初から素直にしてれば良いんだよ。あたしが帰ってきてからユキムラをボコボコにした後に喫茶店に連れて行ってやるよ。」

ユキムラ「えっ?なんで僕がボコボコにされないといけないんだい!」

弓子「お前が街で迷惑をかけたからだろうが!帰ったらちゃんと遺書を書いとけよ!」

ユキムラ「そ、そんな…。」

 

弓子と大輔を残して皆は事務所に帰るのであった。


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