女神転生 中島   作:ジャックオニール

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潜入!劉玄丸 前編

事務所に戻ると大輔が戻ってきていた。

 

弓子「兄貴、帰ってたのか?」

大輔「急いで戻ってきたんだよ!銀行に300万振り込まれていた!」

弓子「こんなときでも金の事しか頭に無いんだな。」

大輔「あのケチな市長さんがだよ!」

弓子「あー…。兄貴、依頼主は多分市長じゃねえ。メルコムの奴に担がれたな。」

大輔「まあ何でもいいや。300万だもんね。別に誰だっていいよ。弓子、所でその人は?」

弓子「兄貴、デスメルだよ。」

大輔「弓子の友達のデスメル君?」

デスメル「お兄さん、お久し振りです。」

大輔「いやぁ。久し振りだねデスメル君!」

弓子「兄貴、デスメルの奴なんとな、デカになったんだよ!」

大輔「えっ?本当かい?デスメル君、頑張ったんだね。」

 

大輔は久し振りに会う来客に心を弾ませる。

 

大輔「所で弓子、アスラ組についてだけど…。」

弓子「ああ。」

 

弓子は大輔に今までの経緯を説明した。

 

大輔「山川組が…。ほぼ壊滅。」

弓子「若頭が警察に捕まっていないから山川組は大丈夫だよ。」

デスメル「白鷲さん、その進入ルートってのは?」

弓子「ああ、飛島埠頭のコンテナの中に入る。奴等の荷物に紛れて進入する。」

大輔「そんな都合よく行くかな。」

弓子「コンテナの積み込みはあたしの知り合いがしてくれる。」

デスメル「知り合い?」

弓子「ああ、前に依頼を受けた時に知り合った土木工事の親方だよ。なんか、昨日に急な仕事が入ったんで妙だなって思ったみたいであたしに一報が入ってきたんだよ。」

デスメル「色々な知り合いがいるんだね…。」

弓子「ああ、こういう仕事だからな。色んな奴と仲良くなるんだよ。そう言うことだから兄貴も明日一緒に来てくれ。」

大輔「分かったよ。所で、中島君達はどうしたんだい?」

弓子「ああ、外にいる。ちょっとした特訓ってやつらしい。」

大輔「特訓?」

弓子「ああ。とりあえず、あたしはデスメルを連れて親方の所に顔を出しに行ってくるよ。」

大輔「分かったよ。」

 

弓子はそう言うとデスメルを連れて出ていった。

外に出ると中島達が集まって何かしている。

 

弓子「お前等、何をしているんだ?」

中島「あっ、弓子さん。」

タダカツ「中島殿、集中してください。弓子、今は錬気の剣の特訓中です。」

弓子「特訓だぁ?その糞重たい剣のか?」

タダカツ「まあ見ていて下さい。さあジャック、貴方の魔力を中島殿の剣に送るのです。」

ジャック「分かったぞ!ヒーホー!」

 

ジャックが両手を錬気の剣の方に向けて魔力を送る。すると錬気の剣はみるみるうちに青白い氷の剣に変わっていった。

 

タダカツ「中島殿、魔力を込めて剣を振って下さい。」

中島「わ、分かったんだな。」

 

中島が剣を振ると剣から吹雪が出てきて辺りは銀世界に早変わりした。

 

中島「す、すごいんだな…。」

デスメル「な、な、何が起きたんだ!」

ジャック「ヒーホー!デスメルの兄ちゃん、オイラの力はすごいだろ?」

タダカツ「ジャック、貴方の力ではありません。直ぐに調子に乗るのは貴方の悪い癖です。中島殿、ジャック、今の感覚を忘れないで下さい。」

中島「わ、分かったんだな…。」

弓子「なーかーじーまー!テメエ!何をしてくれるんだ!あたしは寒いのは大嫌いなんだよ!これから夏になろうとしているのにどうしてくれるんだよこの銀世界をよお!」

中島「ぼ、僕は剣を軽く振っただけなんだな…。」

タダカツ「私もここまでなるとは思っていなくて…。」

弓子「中島の魔力か…。」

タダカツ「え、ええ…。」

デスメル「それよりどうするんですかこれ?」

弓子「まあ、今日は結構暑いから直ぐに溶けてもとに戻るだろ、タダカツ。行くところがある。ついてこい。」

タダカツ「わ、分かりました。」

弓子「中島、ちゃんと特訓しとけよ。サボったら蹴り倒すからな!」

中島「でも弓子さんは何もなくても僕を蹴るんだな。」

弓子「口答えするな!オラ!」

中島「い、痛い…。」

 

弓子は中島を蹴りあげるとそのまま出かけていった。しかし、その表情はどこか嬉しそうであった。

 

タダカツ「私は弓子と共に行ってきます。中島殿、今日はもう素振りだけにして明日に備えて鋭気を養って下さい。」

中島「分かったんだな。タダカツ、ありがとうなんだな。」

タダカツ「いえ、それよりユキムラは何処に行っているのですか?」

ティンク「あっ…。忘れてた…。」

中島「アスラ組に拐われた女の子を助けに行くって言って出ていったきりなんだな。」

タダカツ「はぁ…。」

中島「ユキムラを探して来るんだな。」

タダカツ「お願いします。では、私は弓子に同行しますのでこれで失礼します。」

 

タダカツは急いで弓子を追って走って行った。

 

ジャック「ユキムラは何処に行ったんだ?」

中島「これを使うんだな。」

 

中島は悪魔召喚プログラムのオートマッピング機能を起動させた。

 

ティンク「名古屋城だね。」

中島「うん。でも、いつもは緑の点で示されるのに今は赤い点なんだな。」

ジャック「なんか、嫌な予感がするぞ。」

パスカル「ノレ ナカジマ!ユキムラ ピンチ!」

 

パスカルがいち早く巨大化している。

 

中島「わ、分かったんだな!パスカル、お願いなんだな!」

パスカル「マカセロ!」

ジャック「オイラも行くぞ!」

ティンク「あたしも行くよ!」

パスカル「ノレ!」

 

中島達はパスカルの上に乗りユキムラがいる名古屋城に急いで向かった。

 

 

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