女神転生 中島   作:ジャックオニール

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蘇りし蜀の英雄達 前編

中島達は2等室のフロアを片っ端から開いていく。

 

中島「誰も居ないんだな…。」

デスメル「中島君、調べていないのは後3部屋だ。急ごう。」

メルコム「まずはこの部屋から開けますよ?」

 

メルコムが雑魚寝の2等室の扉を開ける。中には数十人の女の人達が捕まっていた。見張りのアスラ組の組員達が大声をあげる。

 

「誰だ!!」

デスメル「愛知県警だ!誘拐の現行犯で逮捕する!大人しくしろ!」

「愛知県警だと!?若造!大人しくするのはお前の方だ!」

 

アスラ組の組員達が刃物を取りだそうとする。

 

「こっちには人質がいるん…。」バン!

 

アスラ組の組員達が刃物を女に向けようとした瞬間、デスメルの放った銃弾が刃物を持つ手を撃ち抜いていった。

 

デスメル「恐喝、銃刀法違反も追加だ。」

「ギャアアアア!手がー!テメエ!こんなことをしてただですむと…。」

デスメル「言い訳なら県警本部で聞いてやる。午後8時43分、恐喝、銃刀法違反、誘拐の現行犯、アスラ組の組員2名を逮捕。」

 

デスメルがアスラ組の組員二人に動けないように手錠をかける。

 

デスメル「皆さん、安心して下さい警察です!」

「け、警察?」

「助かるの?」

メルコム「数が多いですね…。彼女達は私の空間転移魔法で港までお送りしましょう。」

 

メルコムは空間に歪みを出した。

 

「今度は何?」

 

人質の女の人達は突然の事で怯えている。

 

メルコム「皆さん、時間がありません。急いでこの空間の中へお入り下さい。」

デスメル「待て、僕も中に入る。」

メルコム「おやおや、貴方は私がまだ信用出来ないとでも?」

デスメル「それもあるけどここの人達の安全のためだ。それにこの二人を捜査4課に引き渡さないといけない。」

メルコム「ホホホ。他人に手柄を譲るのですか?私には理解が出来ませんね。」

デスメル「僕にとっては県警で出世する事なんてどうでも良いことだよ。こんなことをしている間にも白鷲さんは危険な目にあってるかも知れない。」

メルコム「私にはますます理解が出来ません。」

デスメル「皆さん!彼等は警察の協力者です!さぁ!早くこの空間の中へ!私も一緒に同行します!急いで下さい!」

 

デスメルの声で次々と人質の女達は空間の中へ入っていく。

 

デスメル「中島君、僕はこの人達を安全な所に避難させるから1度失礼する。」

中島「あの、メルコムはそんなに悪い悪魔では…。」

デスメル「そう言う事じゃないよ中島君。警察は市民の安全を守る為にいるんだ。だから港までついていく。」

中島「うん。」

デスメル「直ぐに戻って来るから。白鷲さんが心配だしね。」

ティンク「ちょっと待って。『メディア!』」

 

ティンクの回復魔法で手錠のかかったアスラ組の組員の手を回復させた。

 

ティンク「こうしておかないとお兄さん、後で面倒な事になるよ。」

デスメル「あっ、そうだね。ありがとう、行ってくるよ。」

メルコム「後は貴方だけですよ、早くしてください。」

デスメル「分かっている。中島君達も気をつけてね。」

 

デスメルはアスラ組の組員達を引きずって空間の中へ入っていった。

中島とティンクは二人取り残された。

 

中島「さあ、僕達も行くんだな。」

ティンク「うん。」

 

二人はまだ調べていない部屋に向かう。

 

中島「開けるんだな。」

ティンク「中島、気をつけてね。」

 

中島は扉を開けた。中にはアスラ組の見張りが3人と結界の檻にアリス達が入れられている。

 

「誰だテメエは!」

中島「ぼ、僕は中島 朱美なんだな。」

「ああ?」

中島「ぼ、ぼ、僕はそこの3人をた、助けに来たんだな。」

「テメエ、どうやってここまで来た!」

「そんなのはどうでもいい!ぶっ殺してやる!」

中島「き、君達は同じ悪魔の彼女達にどうしてそんな酷い事をするんだな。」

「俺達が悪魔だって事も知っているのか。尚更生かして置けねえな。」

 

アスラ組の見張りの組員達は変装を解いて本性を露にする。

 

ラームジェルグが現れた!

フォーモリアが現れた!

ジャック・リパーが現れた!

 

「死ねー!」

 

悪魔達が突然襲いかかってきた!

 

フォーモリアの攻撃!

フォーモリアが中島に殴り付ける!

中島は不意をつかれてまともに喰らった!

 

中島「うう…。」

 

中島は少しよろけるが直ぐ様体勢を整える。

 

「死にな!」

 

ラームジェルグの攻撃!

ラームジェルグは持っている剣で中島に斬りかかる!

 

中島「れ、練気の剣!」

 

中島は練気の剣を召喚してラームジェルグの攻撃を受け止める。

 

「ヒャハハハハハ!後ろががら空きだぜー!」

 

ジャック・リパーの攻撃!

ジャック・リパーは中島の背後に回り込み持っているナイフで中島の背中を切りつけた!

 

中島「ああああ!」

 

中島は切られた痛みで倒れこんだ!

しかし、気力を振り絞って立ち上がる!

その様子を結界の檻の中でアリス達が見ている。

 

「あれは…。中島 朱美…。どうして?」

「てか、あいつ全然ダメじゃない!あんな雑魚にやられてさ。」

「この結界がなかったら…。」

「あんな雑魚、私の魔法で一瞬で倒せるのに。」

アリス「元はと言えば、あんたが最初に捕まるからこうなったんじゃない。てか、あんたは攻撃魔法使えないじゃない。」

「なんで私のせいなのよ!だいたい、バフォメットが私達をちゃんと守らないから…。」

「違う…。貴女が1番最初にヤクザに突っかかっていった…。」

アリス「それよりあいつ、なんで本気で戦わないのよ。」

「はぁ?あいつはたんなる白鷲 弓子の腰巾着じゃない!」

アリス「違う。あいつの魔力は桁違いに凄いのよ。前にあたしが本気で放った即死魔法が全く効かなかった。」

「ただ耐性があるだけなのじゃ…。」

アリス「人間に即死魔法の耐性はない。だから全く効かないってなるとあたしの魔力の10倍はあると思うのよ。」

「あんたが弱っちいだけじゃないの?」

アリス「あんた、1回死んでくれる?」

「ご、ごめんなさい…。調子に乗りすぎました…。プロ野球チップスあげるから許して。」

アリス「要らないわよ。あんたそれ、いつも部屋にお菓子だけ大量に余っているやつでしょ!」

「あっ…。中島 朱美が危ない…。」

 

中島がゆっくり立ち上がるとラームジェルグが剣を振り上げ中島を攻撃しようとしている!

 

ティンク「やらせないよ!『ジオンガ!』」

 

ハイピクシーはジオンガを唱えた!

ラームジェルグの振り上げた剣が避雷針となり雷が直撃する!

 

「ギャアアアア!」

 

ラームジェルグはまともに喰らいダウンした!

 

「このチビがー!」

 

フォーモリアの攻撃!

右手でハイピクシーを捕まえて握り絞める!

 

ティンク「放せ!放してよ!うう…。」

中島「ああ!ティンク!」

「このまま握り潰してやる!」

 

フォーモリアの攻撃!

右手に力を入れてハイピクシーを握り潰そうとする!

 

ティンク「うう…。」

中島「ティンクを、放せーー!」

 

中島の攻撃!

練気の剣でフォーモリアの右腕を力任せに斬り落とした!

 

「ギャアアアア!右腕がー!俺の右腕がー!」

ティンク「ご、ごほっ…。」

中島「ティ、ティンク!ごめんよ、僕のせいで…。」

ティンク「中島、ありがとう。助かったよ。」

中島「でも、もし君に何かあったら…。僕は…。」

ティンク「『メディラマ!』これで大丈夫だよ。」

 

中島達の傷が回復した。

 

「や、ややややるのか!俺はロンドンの街を騒がせたジャック・リパー様だぞ!おおお恐れをなして逃げるなら、い、い、今の内だぞ!」

 

ジャック・リパーは傷ついた2匹を見て恐れながら声をあげる。

 

中島「退くんだな。」

「ち、ち、近づくな!お、俺はロンドンを騒がせた悪魔…。」

中島「もう退くんだな。君達が何もしなければ僕は危害を加えないんだな。」

「は、はい…。」

 

ジャック・リパーは降参して道をあけた。

 

中島「君達、助けに来たんだな。」

アリス「なんで、あたし達を…。」

中島「君達の友達から依頼を受けたんだな。傷だらけの身体を引きずって僕達にお願いしに来たんだな。」

「バフォメットが…。」

中島「うん…。」

「てか、この結界があるから私達は外に出られないのよ!見て分からないの!」

中島「君達、危ないから離れているんだな。」

 

中島は練気の剣で結界を一撃で切り裂いた。

 

「凄い…。結界が…。」

 

中島は無事にアリス達を救出した。

 

中島「さあ、今のうちに脱出するんだな。」

「まあ、白鷲 弓子の腰巾着のわりには良くやったわ。プロ野球チップス分けてあげても良いわよ。」

アリス「リリー…。あんたはいったい何様なのよ。」

「食べきれないお菓子を押し付けようとしている…。」

ティンク「まあ、とりあえずみんな無事でよかったよ。」

 

アリス達を救出して話込んでいると先程の悪魔達が立ち上がろうとしている。

 

「くそっ…。よくも…。」

「こいつら、絶対に殺してやる…。」

アリス「ちょっと失礼。」

 

アリスが立ち上がろうとする悪魔達に気づいて前に立ち塞がる。

 

アリス「貴方達?死んでくれる?『マハムドオン!』」

 

アリスはマハムドオンを唱えた!

死の呪いが悪魔達に襲いかかる!

ラームジェルグは息絶えた!

フォーモリアは息絶えた!

 

「俺は降参したのに…。」

 

ジャック・リパーは息絶えた!

 

アリス「助けてくれてありがとう。でも、敵は確実に倒さないとダメよ。」

ティンク「ありがとう、早く船から脱出しないと。」

「心配要らないわ。アリスだけは泳ぎになるけど私とセイレンは飛んで脱出するからね。」

アリス「なんでよ!」

「アリス…。がんばって…。」

アリス「ちょっと、セイレンまで!」

「冗談。とりあえず、中島 朱美…。脱出する場所を見つけるまで貴方達と行動する。」

中島「わ、分かったんだな。」

 

中島達はアリス達を連れて最後の調べていない部屋を開ける。

そして、最後に残った部屋を確認する為に扉を開ける。

 

三蔵「おっ?中島 朱美やんけ!なにしてんねん?」

 

扉を開けると三蔵が一人いた。肩からは悪魔に噛みつかれた傷跡が痛々しく残っている。

 

中島「あれ?どうして?」

三蔵「ああ、そうか。あんたらは人質の救出やったなあ。」

ティンク「それより、三蔵さん…。その傷…。」

三蔵「ああ、これか?そこの段差で転んでついたんや。かすり傷や。」

ティンク「『ディアラマ!』これで大丈夫だよ。」

三蔵「おお、すまんなあ。」

ティンク「所で…。この部屋…。」

三蔵「ああ、この転がってる悪魔は八戒達が倒した連中や。ここに居った人質はみんな脱出させたから心配いらん。」

中島「よかった…。よかったんだな…。」

三蔵「まあ、ええわ。で、その悪魔の女達は?」

アリス「!!」

 

三蔵の一言でアリス達は警戒体勢をとる。

 

中島「あの…。彼女達はアスラ組に捕まって…。それで…。脱出する場所を探していて…。」

三蔵「それやったらうちが破壊したそこの壁から外に出れるわ。」

ティンク「外って、海だよ。」

三蔵「心配いらん。そろそろたれぞうが戻って来る頃や。」

 

外から馬の泣き声が聞こえて来る。

泣き声と共にケルピーとモスマン達が外から入って来た。ケルピーの背中に誰か乗っている。

 

中島「ノブナガさん!?」

ノブナガ「デブの探偵、状況はどうなっている。」

ティンク「ノブナガさん?どうして?」

ノブナガ「ユキムラやタダカツが中で戦っているんだ。イケメン武将隊のリーダーの俺が黙って見ている訳にはいかねえだろ。それに俺達が先に回収した作業員のアイツも仲間を助けに戻って来ている。」

ティンク「あの人、戻って来たんだ。」

三蔵「中島 朱美、誰やこの兄ちゃんは?ちゃんと説明せいや。」

中島「えっと…。」

 

中島は経緯を説明した。

 

三蔵「そうか、この男前の兄ちゃんがうちのクラスメイト達を回収してくれたんやな。お陰で邪魔な奴等を直ぐに脱出させる事が出来たわ。」

ノブナガ「お前があの雲に乗った猿悪魔の…。」

三蔵「そうや。兄ちゃんもある程度は事情は知ってるんやな。」

ノブナガ「まだ知らない事の方が多いけどな。」

三蔵「まあ、ええわ。たれぞう、とりあえずそこの姉ちゃん達を脱出させるから背中に乗せろ。一緒に来た蝶々達も一人ずつ乗せたってくれ。」

「ヒヒーン!」

「くぁwせdrfgyふじこlp!」

 

モスマン達とケルピーは三蔵の声に応える。

 

「私達は大丈夫だから、アリスだけ乗せてもらったら…。」

三蔵「姉ちゃん、あんたらも乗るんや。港にはなんも知らん一般人もおる。余計な力は使わん方が今後のあんたらの為やで。」

「分かった…。感謝する…。」

アリス「ありがとう。」

三蔵「たれぞう、行ってくれ。」

「ヒヒーン!」

 

ケルピー達はアリス達を連れて外に飛び出して行った。

 

三蔵「さてと、うちらも行こうか。」

ノブナガ「おい、それより船を止めてくれ。あまり遠くに行かれると脱出出来なくなる。」

中島「それは、タダカツとジャックが向かっているんだな。それより、ユキムラが僕達を行かす為に強い悪魔と戦っているから助けに行かないと。」

三蔵「うちの仲魔も苦戦してるみたいやから下に行くのにも船を止める為の操縦室に行くのにも中央ロビーを通らなあかん。中島 朱美、あんたの仲魔を先に助けに行こうか。」

中島「あ、ありがとうなんだな。」

三蔵「それより、その強い悪魔って何もんや?うちが倒した幹部もたいしたことない奴やった。アスラ組の中にそんな強い奴がいるとは思われへんけどな。」

ティンク「確か…。趙雲紫龍とか言ってたよ。」

ノブナガ「趙雲!?三國志の英雄だぞ!」

三蔵「どうせバッタもんに決まっとるわ。そこの織田信長もバッタもんやしな。」

ノブナガ「俺のは芸名だよ。」

 

インターテイナーがそれを言ってはいけない。

中島達は中央ロビーに急いで戻る。

 

ユキムラ「くっ…。何故だ、何故僕の攻撃が当たらないんだ…。」

「勝負あったな。終わりにしようか。」

 

中島達がロビーまで戻ると傷だらけのクーフーリンを趙雲紫龍が止めを刺そうと槍を構える。

 

中島「ああ、そんな…。ユキムラが…。」

三蔵「あれが趙雲紫龍か…。ふーん。そうかあれがな。」

 

趙雲紫龍が渾身の力で槍でクーフーリンを突きにかかる!

 

中島「れ、練気の剣!」

 

中島が練気の剣で趙雲紫龍の突きを受け止めるがそのまま吹き飛ばされる!

 

ユキムラ「マ、マスター!どうして!?」

中島「うう…。」

 

中島はすかさず立ち上がる。

 

「ちっ…。邪魔が入ったか。」

ユキムラ「『ブリューナク!』」

 

クーフーリンが魔法の槍で趙雲紫龍を突きにかかるが槍は趙雲紫龍の身体をすり抜ける!

 

「無駄だ。」

 

趙雲紫龍が槍を構える!

 

ティンク「ユキムラ、危ない!喰らえ!『ジオンガ!』」

 

ハイピクシーはジオンガを唱えた!

しかし、雷は趙雲紫龍の身体をすり抜ける!

 

「何人来ようと同じだ。」

三蔵「あー、やっぱりな。」

ノブナガ「お前、さっきから何を言っているんだ?」

三蔵「ああ、あの趙雲紫龍の事や。アイツの身体にはちょっとしたカラクリがあんねん。あいつの動きを止めれたらうちが一撃で倒したるわ。」

ティンク「えっ?どういう事?」

三蔵「まあ見とけや。召喚!」

 

三蔵は背丈程のハリセンを召喚した!

 

「何!?女、この趙雲紫龍を倒すだと!?」

ノブナガ「お、おい。なんだよそのハリセンは!ふざけてるのか!」

中島「な、何をするつもりなんだな?」

三蔵「まあ黙って見てたらええ。」

 

三蔵は召喚したハリセンに魔力を込める!

 

「女!この趙雲紫龍を愚弄した罪、地獄で報いるがいい!」

 

趙雲紫龍の槍が三蔵めがけて突きにかかる!

 

ユキムラ「おおっと、女の子にそんな物を突きつけるなんてイケメンのする事じゃないね。」

 

クーフーリンが三蔵の前に立ち趙雲紫龍の腹を貫いた!

 

ノブナガ「ユ、ユキムラー!」

「真田 ユキムラ、所詮はこの趙雲紫龍の敵では無かったな。我が主、劉備玄徳に仕えたらこんな無駄死にはしなかったのにな。」

ユキムラ「じょ…。冗談は…。止してくれたまえ…。僕は…。最高の…。殿、ノブナガさんに…。そして…。中島…。朱美に…。仕えて…。いるんだ…。アスラ組の仲間なんて…。死んでもお断りさ…。」

 

クーフーリンが腹を貫いた槍を掴む!

 

「は、放せ!」

 

趙雲紫龍が槍を抜こうとするがクーフーリンが力を振り絞り掴んでいるので動かす事が出来ない。

 

ユキムラ「さあ…。これで…。君は動けない…。」

三蔵「ようやった男前の兄ちゃん、何が趙雲紫龍や。これでお前のトリックはお仕舞いや。32代目三蔵法師の名において趙雲紫龍、汝の穢れた魂を極楽浄土へと誘(いざな)う!『苦集滅道』」

 

魔力のこもったハリセンが趙雲紫龍の頭を思いっきり叩く!

 

「な、何だ!体が!消えて!この趙雲紫龍に何をしたあああ!」

三蔵「あんたは趙雲紫龍やない。何者かにそれっぽい人格を作られた幻や。いわゆる造魔ってやつや。」

「か、体が…。ああああああ…。」

 

趙雲紫龍の体は見る見るうちに消えていき、ドロドロの緑色のスライム状の姿に変わっていった。

 

三蔵「あれが三國志の英雄の正体や。男前の兄ちゃん、何者でもない幻相手にしてやられてもうたな。」

ユキムラ「そ、そんな…。でも…。マスターが無事で…。よかったよ…。」

 

ユキムラは気が抜けて静かに倒れた。

 

ノブナガ「ユキムラ!」

ティンク「ユキムラしっかり!『ディアラマ!』」

 

ユキムラの傷は回復したがユキムラは目を覚まさない。

 

ティンク「傷は回復したのにどうして…。そんな…。」

中島「ユキムラ…。そんな…。」

三蔵「大丈夫や。魔力を使い果たして眠ってるだけや。多分あの魔力の槍が相当力を使うんやろう。その兄ちゃんはここでリタイアやな。」

中島「ユキムラ…。そんな…。僕達の為に…。」

 

中島が泣きながらユキムラを抱えようとするとノブナガが止めに入る。

 

ノブナガ「ユキムラは俺が連れて戻る。探偵、泣いている場合か!お前はまだやる事があるだろ!」

中島「でも…。ユキムラはいつも僕達の為に無茶をして…。それなのに僕は…。いつも何も出来なくて…。」

ノブナガ「だったら探偵、ユキムラを思うならお前がアスラ組のボスを倒せ。今ここで俺と約束しろ。」

中島「わ、分かったんだな…。」

 

 

ジャック「中島~!」

 

奥からジャックが中島を呼びながら走って近づいてきた。

 

中島「ジャック!どうしたんだな?」

ジャック「な、中島、探したぞ!船を止めるのにオイラに力を貸して欲しいぞ!」

ティンク「ジャック、落ち着いて話してよ。」

 

ジャックは操縦室での出来事を説明した。

 

中島「カンテイセイクンが…。」

ティンク「ジャック、よく無事だったね。」

ジャック「カンテイセイクン、アイツは強かったぞ。タダカツが今戦っているけど…。」

三蔵「今度はカンテイセイクンか…。ほんで親玉が劉備玄徳。雪だるま、そのカンテイセイクンにはちゃんと攻撃は当たったんか?」

ジャック「オイラの攻撃やタダカツのパンチはちゃんと効いていたぞ。でもオイラじゃアイツを倒す強力な一撃がないから倒せなかったぞ。」

三蔵「そうか…。やったら劉備玄徳の方が怪しいな。分かった、うちは先に下に降りる。中島 朱美、あんたはその雪だるまと一緒に船を止めてから下に来てくれ。」

ティンク「えっ?三蔵さん、一緒に来てくれないの?」

三蔵「すまんなあちっこいの、八戒達が今、下で戦っていて苦戦しとる。早く助けに行かんとこのままやったら殺られてしまう。せやから一緒には行けん。」

中島「わ、分かったんだな。ユキムラを助けてくれてありがとうなんだな。」

三蔵「そんなんええねん。中島 朱美、まだデッキには悪魔の気配が結構するから気を付けや。」

 

三蔵は階段で下に降りて行った。

 

ジャック「中島、タダカツがカンテイセイクンを止めている間に急ぐぞ。」

中島「分かったんだな。」

ノブナガ「海を凍りつかせて船を止めるってか。発想が滅茶苦茶だな。探偵、上に行くなら一緒にユキムラを運ぶの手伝え。」

中島「わ、分かったんだな。ノブナガさん、ありがとうなんだな。」

ノブナガ「あの女がまだ上に悪魔がいるって言っていた。あの作業員が上に行っているから心配だ。急ぐぞ。」

 

中島達は上のデッキを目指して階段を上って行く。

 

 

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