女神転生 中島   作:ジャックオニール

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甦りし蜀の英雄達 後編

デッキの上ではコンテナの積み荷の作業員の悪魔、コボルト、ゴブリン、オーガの三人が傷だらけになりながらも懸命に戦っている。

 

「テメエ等たった3匹で俺達アスラ組に勝てる訳ねえだろうが!ああ!」

「コイツラ、アクマガヘンソウシテイタカ…。」

「先輩に先に行ってもらって良かったな。」

「何をブツブツ言ってやがる!さては、死ぬ覚悟を決めて念仏でも唱えていたのか?」

「ヒャッハー!死ぬ覚悟を決めるのはお前達の方だぜー!」

 

コボルトがアスラ組の連中に攻撃を仕掛ける!

 

「テメエが1番大した事ないんだよ!」

「ぐぇ…。」

 

コボルトは思わずダウンする。

 

「先ずは1匹、死ねー!」

 

アスラ組の連中が一斉にコボルトに止めを刺そうと襲いかかる。

 

「コボル!」

 

しかし、アスラ組の連中の攻撃は突如現れた何者かの鉄パイプによって受け止められた。

 

「コボル、大丈夫ッスか?」

「せ、先輩!」

「どうして…。戻って来たのですか!?」

「人質の女の子達はみんな脱出したッス、次はお前達の番ッス。」

「センパイ…。」

「テメエは…。あのヘコヘコしていた作業員か!」

「逃げていれば良かったのに、わざわざ戻って来て俺達に殺される事になるとはな。ハハハハハ!」

「言いたい事はそれだけッスか?」

「何!?」

「だから言いたい事はそれだけッスか?じゃあもういいッスね?」

 

作業員のしたっぱはそう言うとアスラ組の連中を鉄パイプで次々と殴り倒していく。

 

「な!貴様!いきなり…。ぐぇ!」

「俺達アスラ組に逆らって…。ぐわ!」

 

作業員のしたっぱは遠慮なしに鉄パイプでアスラ組の連中を殴り倒していく。

 

「これで最後ッスね。」

「お、お前!こんな事をしてただですむと思っているのか!」

「あんた達こそ、自分の後輩達を傷だらけにしておいてただですむと思っているッスか?」

「ぐぇ…。」

 

アスラ組の連中は全て叩き倒された。

 

「コボル、ゴブリ、オガ、大丈夫ッスか?」

「センパイ、スマン…。」

「ヒャッハー!俺達は平気だぜー!」

「先輩、俺達が不甲斐ないせいで面倒をかけました。」

「さあみんな、そこの救命ボートで脱出するッスよ。」

「先輩、どうやってここまで戻って来たのですか?」

「それは、太っちょの探偵さんが助けた蝶々さん達が自分達をここまで運んでくれたッス。」

「アイツラガ…。」

 

作業員のしたっぱが救命ボートを出す準備をしていると丁度中島達がデッキに出てきた。

 

ノブナガ「おっ?お前、無事だったのか。」

「ノブナガさん、こっちは片付いたから自分達は脱出する所ッス!」

「ピィ!」

 

作業員のしたっぱの胸ポケットからカハクが出てきた。どうやら隠れてついてきたみたいである。

 

「あっ、ついて来ちゃったんスか?」

中島「みんな、傷だらけなんだな。」

「ヒャッハー!デブチン、何しに戻って来たんだ?コイツらなんて俺達の敵ではなかったぜぇ!」

中島「僕達は船を止める為に戻って来たんだな。」

ジャック「オイラ達の魔法の力で止めるんだぞ。」

「船を止める?どうやって止めるッスか?」

ノブナガ「何か考えがあるみたいだぜ。」

 

中島はデッキの先端に向かい練気の剣を召喚した。

 

中島「ジャック、僕に力を貸して欲しいんだな。」

ジャック「ヒーホー!オイラの残り魔力を全て中島に預けるぞ!」

 

ジャックは魔力の全てを練気の剣に送り込む。練気の剣はみるみるうちに青白く光輝く。

 

中島「す、凄い…。剣が冷たい…。上手くいくか分からないけど、やってみるんだな。たーー!」

 

中島は自分の魔力を剣に込めて練気の剣を思いっきり振りかざした。前方の海と船の先端は全て凍りつき船は動きを止めた。

 

ティンク「う、海が凍っている…。」

中島「こ、これを僕が…。」

ノブナガ「あのデブ…。本当に船を止めやがった…。」

「アリエナイ…。」

「なんなんだ、あいつはただの白鷲 弓子の腰巾着じゃ無かったのか…。」

「ヒャッハー!クレイジーなデブチンだぜぇ!」

 

中島の放った力に皆が唖然としている…。

 

ジャック「ヒーホー、これが偉大なる悪魔のジャックフロスト様の力だぞ。」バタ

 

ジャックは力を使い果たして倒れてしまった。

 

中島「ジャ、ジャック?」

ジャック「あ、あれ?立てないぞ?オイラの体はどうなってしまったんだ?」

ノブナガ「あれだけの力を使ったんだ、お前もリタイアだ。」

ジャック「オイラはまだ…。敵の幹部を倒していないぞ…。だから…。」

「後は探偵さん達に任せて君もボートで脱出するッス。」

中島「ジャック、君の力で船を止める事が出来たんだな。だから後は僕に任せて欲しいんだな。」

ジャック「中島、オイラは…。」

ノブナガ「ユキムラとコイツは俺達が先に連れて帰る。探偵、後は任せたぞ。」

「センパイ、ジュンビガデキタ。」

「探偵さん、気をつけるッスよ。」

中島「みんな、ありがとうなんだな。」

ティンク「中島、行こう。」

中島「うん。」

 

中島達は再び船内に戻って行った。

 

ノブナガ「デビルサマナーか。不思議な奴だな。」

「ノブナガさんも早くボートに乗るッス!」

ノブナガ「ああ、って!どう見ても定員オーバーだろ!」

「ヒャッハー!嫌なら船に残ると良いぜえ!」

ノブナガ「乗るよ!大丈夫かよ?」

「蝶々さん達が戻って来るまでの辛抱ッス!」

「ピィ!」

 

 

 

その頃、タダカツはジャイアントをおぶりながら中島達を探していた。

 

タダカツ「ジャイアント、もう少しの辛抱です。中島殿とティンクに合流できたら貴方の傷も直ぐに治りますよ。」

「…。」

タダカツ「ジャイアント、眠ってしまってはいけませんよ?そうですね、私が1つ貴方が皆さんと直ぐに打ち解けられる様に私が敬愛する仲間達のお話をしてあげましょう。眠らず聞いて下さい。」

「…。」

 

タダカツはジャイアントに話しかけながら1つ上の階に上がって行く。

 

タダカツ「先ずはそうですね、私が1番敬愛する弓子の話をしましょうか。弓子はですね、テコンドーという武術の使い手でしてね。その美しく素早い技の数々で敵をなぎ倒すそれはそれは美しい方です。それに彼女は裏表の無い心の持ち主できっと貴方も彼女の美しさに心を奪われる事でしょう。」

「…。」

 

タダカツは返事のしないジャイアントに話しかけ続ける。

 

タダカツ「ジャックは貴方もご存じですので次はユキムラですね。まあ、彼は女性好きで少々頭が悪いのですが…。彼が私をイケメンおもてなし武将隊のメンバーにとノブナガさんに推薦してくださいまして、おかげで毎日が刺激のある日々に変わってしまいました。彼は自分では気づいてはいませんがいつも皆を気遣い楽しませようとしてくれています。私もそんな彼にはいつも感謝をしています。私が皆と馴染む事が出来たのは彼のおかげなのです。まあ、彼の前ではそんな事は口にはできませんが…。」

「…。」

タダカツ「何故ですかって?そうですね、そんな事を口にしますときっと彼はこう言うからです。『そんなの答えは簡単さぁ!それは、この僕がイケメンだからさ!』ってね。」

「…。」

 

ジャイアントは返事をしない。タダカツはそのままジャイアントに話を続ける。

中央ロビーにたどり着いた。

 

タダカツ「次はうーん、そうですね。我が主、中島殿はお会いすれば直ぐにどういう人物かお分かり頂けると思いますので先にティンクのお話をいたしましょう。」

「…。」

タダカツ「彼女はそうですね…。一言で言いますと中島殿のプリンセスになりますね。常に中島殿と一緒にいます。まあ彼女の作る料理はいつも最後の仕上げが出来ていないので毎回私が仕上げをする事になるのですが…。」

「…。」

 

タダカツはジャイアントに話しかけるに夢中になっていてロビーにたどり着いた中島達に気づいていなかった。

 

タダカツ「彼女は八丁味噌という調味料の素晴らしさが全く理解出来ていないのです。本当に嘆かわしい事です。」

ティンク「ねえ。」

タダカツ「きっと彼女の味覚は少しおかしいのだと思います。」

ティンク「ねえ!」

タダカツ「それに彼女は私が1番敬愛する弓子に対しても物の言い方がなっていません。ああ、彼女は今までどういう生き方をしてきてああなったのでしょうか…。嘆かわしい限りです。」

ティンク「嘆かわしくて悪かったわね!」

中島「タダカツ?何をしているんだな?」

タダカツ「おや?中島殿、いつからそこに?」

 

タダカツは中島達にようやく気づいたようだ。

 

ティンク「あたしの悪口を言っていた所からずっといたよ!それに毎回何にでも八丁味噌を入れるあんたなんかに味覚がおかしいなんて言われる筋合いはないよ!」

タダカツ「弓子はいつも私の料理を絶賛いたしますが。」

ティンク「何を食べても美味しいって言う弓子なんかの舌はあてにならないよ!みんな毎回毎回味噌の味ばっかりでうんざりなの!毎回あたしの作る料理に勝手に八丁味噌を入れないでよ!」

タダカツ「なんと嘆かわしい、八丁味噌は万能の調味料です。中島殿、貴方もそう思いますよね?」

中島「いや、あの…。」

ティンク「あたしはみんなの健康、栄養バランスを考えてお料理をしているの!中島、アスラ組の前にコイツをメキドラオンでやっつけてよ!」

中島「ティンク、落ち着くんだな…。それよりタダカツ、そのおんぶをしている人は?」

タダカツ「あ、そうでした。実は、彼はジャイアントと言いましてアスラ組の連中に騙されていたのですがジャックと息が統合いたしまして、我々に協力してくれていたのですがカンテイセイクンに見つかり痛手を負ってしまったのです。ティンク、彼に回復魔法をかけていただけますか?」

ティンク「…。」

中島「タダカツ…。あの…。」

タダカツ「二人ともどうしましたか?」

ティンク「…。」

タダカツ「ティンク、先程の発言は訂正します。彼に回復魔法を…。」

ティンク「タダカツ…。ごめん…。無理だよ…。」

タダカツ「彼はジャックの友なのです!お願いします!」

ティンク「違う…。そうじゃない…。」

タダカツ「ティンク!彼を!早くしないと!」

ティンク「ソイツ…。もう死んでる…。」

タダカツ「何を…。そんなはずは…。」

中島「タダカツ…。僕達が遅かったから…。こんな事に…。」

タダカツ「中島殿?何を?」

ティンク「タダカツ…。ごめん…。」

タダカツ「まさか?そんなはずはありません…。確かに操縦室を出るときは彼の息がありました。」

ティンク「タダカツ…。傷は治っても生き返らない…。『ディアラマ!』」

 

ティンクは回復魔法でタダカツの傷を回復させた。

 

タダカツ「ティンク!私より彼を!」

ティンク「タダカツ…。あんたのその傷…。だいぶ深く斬られていた…。まともに意識が無くなる位に血を流れている。気づいていなかったの?」

タダカツ「ああ、これですね。カンテイセイクンに斬られた傷ですね。ここまで血が流れていたとは気づきませんでした。」

ティンク「あたし達が目の前にいたのに全然気づいていなかったもんね。もう少しでタダカツ、あんたが死んでいたんだよ。」

タダカツ「彼を助ける事に必死で気づきませんでした…。ティンク、彼に回復魔法をかけてあげて下さい。」

ティンク「だから、死んでるから意味が無いのよ…。」

タダカツ「彼は悪い悪魔に騙されてカンテイセイクンに斬られ何も悪くないのに無惨に殺されて…。生き返らないにしてもせめて綺麗な形にしてあげたい。お願いします。」

中島「ティンク…。僕からもお願いするんだな…。こんなの…。彼が可哀想過ぎるんだな…。」

 

中島は泣きながらティンクに頼み込む。

 

ティンク「分かったよ…。『ディアラマ!』」

 

目覚める事の無いジャイアントの傷は回復した。

 

タダカツ「すみません…。」

ティンク「ううん…。」

中島「うう…。」

 

悲しみにくれる中島達の前に突如、空間に歪みが表れてメルコムが現れた。

 

メルコム「おやおや?貴方達は何をしているのですか?」

タダカツ「何か?用がなければ消えていただけますか?私の心は今、怒りに満ち溢れている。」

メルコム「ホホホ。いきなりですね。」

タダカツ「失せよ。次は殺す。」

中島「タダカツ、待って欲しいんだな。メルコム、実は…。」

 

中島はメルコムに先程の経緯を話した。

 

メルコム「彼がジャイアントですね。彼の肉体はこの空間の中にお預かりします。」

タダカツ「貴様、何を!」

メルコム「彼の肉体を安全な所に避難させるためですよ。それともスサノオさん、貴方は彼をこのまま置いておくつもりだったのですか?いつも冷静な貴方らしくありませんね。」

タダカツ「ぐっ…。」

メルコム「ホホホ、私の仕事は貴方達のサポートです。スサノオさん、貴方の仕事は何ですか?」

タダカツ「…。」

メルコム「勝利の栄光は目の前です。行きましょう。」

タダカツ「分かりました…。行きましょう、弓子が待っています。」

ティンク「タダカツ、大丈夫なの?」

タダカツ「ええ、行きましょう。カンテイセイクン、必ず倒す。」

メルコム「ホホホ、次は目的を見失わない様にお願いしますよ?」

 

中島達は下の階へと進んで行く。

下の階に降りるとただっ広い駐車場になっていて至るところ高級車が並んでいる。奥から強い殺気を感じる。

 

タダカツ「居ます、カンテイセイクン…。中島殿、ティンク、気をつけて下さい。他にも強い悪魔の気配が多数します。」

 

中島達は奥に進む。奥ではカンテイセイクン率いるアスラ組の悪魔達が三蔵達と戦っていた。

 

カンテイセイクン「お前達、そんな連中にいつまで手こずっている。拙者が奥に行った白鷲 弓子を殺すまでに片付けておけ!」

三蔵「悟空!アイツを行かすな!食い止めろ!」

悟空「せやかて千枝ちゃん、コイツ等が俺様の行くてを阻むんや。」

三蔵「泣き言なんか聞きたない、八戒!悟空のサポートせい!」

八戒「あいよ!悟空、ワイが雑魚の相手をまとめてしてやるさかいカンテイセイクンの奴をいてもうたれ!」

悟空「ヨッシャ!」

 

斉天大聖が周りの悪魔を振り払いカンテイセイクンに近づいて行く。

 

カンテイセイクン「貴公達では拙者の相手にはならぬ。死ぬがよい。」

悟空「かかったなカンテイセイクン、死ぬんはお前の方や。カシマさん、いてもうたれ!」

カシマさん「足、1本貰うね。」

 

カシマレイコの攻撃!

カンテイセイクンの隙をつき右足にしがみついて足を引きちぎりにかかる!

 

カンテイセイクン「貴公達では拙者の相手にはならぬと言ったはずだ。先ずは女からだ。死ぬがよい!」

 

カンテイセイクンの攻撃!

しがみついているカシマレイコを引き剥がす!

カンテイセイクンはカシマレイコの頭を片手で掴み持ち上げる!

 

カシマさん「は、放して!」

カンテイセイクン「女、拙者の足を1本頂くと言っていたな?ならば拙者は貴公の足を両方いただこう。いでよ!青龍円月刀!」

 

カンテイセイクンが青龍円月刀を取り出した!

 

悟空「カシマさん、俺様が今直ぐに助けてやる!カンテイセイクン!俺様の如意棒をくらいやがれ!」

 

斉天大聖の攻撃!

如意棒でカンテイセイクンを殴りかかる!

しかしカンテイセイクンの青龍円月刀で軽くあしらわれる!

 

カンテイセイクン「先ずは女からだ。」

 

カンテイセイクンの攻撃!

青龍円月刀でカシマレイコの両足を切断した!

 

カンテイセイクン「次は貴公だ。」

 

カンテイセイクンの攻撃!

青龍円月刀で斉天大聖を切り捨てた!

 

カシマさん「ああああ!!あたしの足ー!足がー!」

悟空「ガハッ!まだや…。俺様がお前なんかに負けてたまるかボケが!俺様は斉天大聖、孫悟空様やぞ!」

カンテイセイクン「拙者の青龍円月刀を喰らって一撃で死ななかっただけ褒めてやろう。しかし、これで終わりだ。」

三蔵「させるかボケ!『トリスアギオン!』」

 

三蔵はトリスアギオンを唱えた!

地獄の業火がカンテイセイクンを包み込む!

 

カンテイセイクン「ぐっ!この女!」

悟空「今や!俺様の如意棒の威力とくと味わえや!」

 

斉天大聖の攻撃!

如意棒でカンテイセイクンを滅多うちにしていく。

 

カンテイセイクン「貴公の如意棒とやらはその程度か。もう良いだろう。死ぬがよい!」

 

カンテイセイクンの攻撃!

青龍円月刀で斉天大聖を切り裂いた!

斉天大聖は倒れた!

 

カンテイセイクン「死んだか…。戦は指揮官を倒すのが定石。拙者に魔法を喰らわせた女、覚悟するがいい。」

八戒「させるか!千枝ちゃんには指1本たりとも触れさせるか!お前はワイが相手をしてやる。カンテイセイクン、ワイ等大阪の悪魔を舐めるなよ。」

カンテイセイクン「貴公も拙者の青龍円月刀の餌食になりたい様だな。」

八戒「そんな糞デカイ武器なんか喰らうかい!お前の懐に入ったらしまいや。覚悟せい、単純な力比べやったらワイは負けへんでえ。」

 

カマプアアはカンテイセイクンの両手を掴み力比べをする。

 

カンテイセイクン「愚かな、この関羽雲長に力で勝てると思ったのか。」

 

カンテイセイクンは掴みに来たカマプアアの両手をへし折りカマプアアを持ち上げ地面に叩きつける。

 

八戒「ぐわっ、バ、バケモンか…。」

カンテイセイクン「死ぬがよい。」

 

カンテイセイクンは青龍円月刀を構えてカマプアアに止めを刺そうとする。

 

三蔵「!!『テンタラフー!』」

カンテイセイクン「ぐっ!頭が!」

八戒「今や!」

 

カマプアアは一瞬の隙をつき青龍円月刀を力任せに曲げにかかる!

 

カンテイセイクン「貴様、拙者の青龍円月刀を!」

八戒「ワイの力を甘くみたな。これでその武器は使いもんにならん。」

 

青龍円月刀は持ち手から90度に曲げられている。

 

カンテイセイクン「貴様、ただで死ねると思うなよ。」

 

カンテイセイクンの攻撃!

カンテイセイクンは曲げられた武器を力任せに元に戻してカマプアアを滅多切りにした。

カマプアアは倒れた。

 

三蔵「八戒!」

カンテイセイクン「貴公を守る使い魔はもういない。我が主、劉備玄徳に逆らうデビルサマナーよ死ぬがよい。」

佐野警部「武井!ぼさっとすんな!」

 

カンテイセイクンの攻撃!

青龍円月刀で三蔵を斬りかかる!

しかし、佐野警部が三蔵を庇い前に出てきて斬られた。

佐野警部は倒れた!

 

三蔵「佐野のおっさん!おい!起きろや!なにしてんねん!」

カンテイセイクン「人間風情が大人しくしていたら死なずに済んだものを…。」

三蔵「ウチの仲魔を…。よくも佐野のおっさんを…。よくも…。お前だけは許さへん…。ウチは無駄な殺生は好きやないけどお前だけは絶対殺したる!地獄に堕ちて佐野のおっさんに詫びろボケ!先ずはこれでも喰らえや!『ザンダイン!』」

 

三蔵はザンダインを唱えた!

強力な衝撃魔法がカンテイセイクンを吹き飛ばす!

しかし、あまり効いていないのかカンテイセイクンは直ぐに体制を立て直す。

 

カンテイセイクン「やはりな。残っている者共!一斉にこの女にかかれ!この女は全体魔法は使えない!全員でかかれ!」

三蔵「カンテイセイクン、タイマンやったらウチに負けるからってしたっぱに命令してんとちゃうぞ!お前がかかってこいやボケが!」

カンテイセイクン「見え透いた虚勢を張るとは…。やはり図星の様だな。一斉にかかれ!」

 

カンテイセイクンの号令と共に生き残っている悪魔達が一斉にに三蔵に襲いかかる!

 

カンテイセイクン「女、拙者を相手に中々の立ち降るまい見事であったぞ。」

八戒「くそ…。体が動かへん…。」

悟空「千枝ちゃん…。」

カシマさん「足がくっついたら…。助けに行けるのに…。」

カンテイセイクン「なっ!拙者の攻撃を喰らってまだコイツ等生きている!」

 

三蔵の仲魔達は動けない体で這いながら三蔵を助ける為にもがいている…。

しかし、悪魔達がお構いなしに三蔵の目の前まで近づいて来ている!

中島が三蔵の前に走って出てきた!

 

中島「君達は僕が相手なんだな!」

三蔵「中島 朱美!いきなりなんや!何をする気や!」

中島「伏せていて欲しいんだな!『メキドラオン!』」

 

中島はメキドラオンを唱えた!

核の炎が襲ってきた悪魔達を全て一掃した!

 

カンテイセイクン「我が悪魔の精鋭が一撃で…。このいきなり現れた男は危険だ、今直ぐに倒さなくては…。」

タダカツ「おっと、カンテイセイクン貴方のお相手は私ですよ。今度は逃がしません。覚悟しなさい!」

カンテイセイクン「貴公、拙者の太刀を喰らい生きていたとは…。傷の痛みが分からない様に致命傷の出血させたのに。」

タダカツ「蜀の英雄が随分とセコイ技を使うのですね。」

中島「ティンク、今のうちにみんなを!」

ティンク「任せて!『メディラマ!』」

 

ハイピクシーはメディラマを唱えた!

倒れている斉天大聖、カマプアア、カシマレイコ、佐野警部の傷が回復した。

 

八戒「ちっこいの、助かったで…。マジで死ぬかと思ったわ…。」

悟空「傷は回復したけどあかん、幻覚が見える。八戒が二人に見える…。」

中島「ぼ、僕は中島 朱美なんだな。」

悟空「なんやねんややこしい!どっか行けや!」

中島「助けに来たのに酷い…。」

佐野警部「ガハッ!」

三蔵「佐野のおっさん!死んでなかったんか!?」

佐野警部「当たり前や…。ワシは悪魔捜査のスペシャリストやで…。しかし…。今回は防弾チョッキ着てても死にかけたで…。あかん…。まだ立たれへんわ…。」

三蔵「おっさん、何が悪魔捜査のスペシャリストや。やられたら意味無いやんけ。そこで寝とる中島 朱美の犬っころと一緒に寝とけばええ。後は任せとけ。」

カシマさん「八戒ー!私の千切れた足を取ってー!」

八戒「カシマさん、足千切れたのにタフやな。これやな。」

 

カマプアアはカシマレイコの千切れた足を渡す。

カシマレイコは足を受けとり自分の体に縫い付けて引っ付ける。

 

カシマさん「よし、治ったー!」

悟空「カシマさん、足が反対やで。」

カンテイセイクン「まさか…。立ち上がって来るとは…。」

メルコム「ホホホ。カンテイセイクンさん、形勢逆転ですね。」

 

メルコムが遅れてやって来た。

 

カンテイセイクン「貴様は!裏切ったのか!」

メルコム「ホホホ。裏切るも何も私は貴方達の仲間ではございません。ビジネスパートナーです。それに元はと言えば貴方達が私に対する等価を払わないからいけないのです。貴方達が集めた盗難品、お金、その他もろもろは私が回収いたしました。どうぞ中国大陸までは手ぶらでお帰り下さい。生きて帰れればのお話ですが。」

カンテイセイクン「き、貴様~!この関羽雲長が負けるとでも思っているのかー!」

メルコム「ええ、貴方はお一人でこちらはまだ無傷の白鷲 弓子、負傷はしていますが鬼神 スサノオ、大阪からお越しの武井 千枝子さん、そしてデビルサマナー中島 朱美が居ます。貴方の敗北は目に見えておりますが?」

カンテイセイクン「面白い、まとめて相手をしてやる!かかって来い!」

タダカツ「まとめて?貴方のお相手は私一人ですよ。」

三蔵「待たんかいスサノオ!ソイツはウチがやる!」

タダカツ「いえ、貴女は中島殿と共に弓子の救援をお願いします。」

八戒「いいやスサノオお前が白鷲 弓子の救援に行けや。」

 

カマプアア達がスサノオを止めてカンテイセイクンの前に出る。

 

八戒「後は、お前だけやカンテイセイクン。ワイ等大阪の悪魔の底力を見せたるわ。」

カシマさん「私の出身は秋田だけどカンテイセイクン、次は足を1本貰うね。」

悟空「斉天大聖、孫悟空様の本気の力を見せてやるわ!カンテイセイクン、覚悟せいよ。ってな訳やからスサノオ、お前の出番は無い。その辺で寝とけや。」

カンテイセイクン「何人来ようと同じこと、また倒すのみ。」

三蔵「確か…。メルコムって言ったな?」

メルコム「はい、何か?」

三蔵「お前、空間転移の魔法が使えたな。」

メルコム「ええ、それがなにか?」

三蔵「ウチの仲魔のアイツ等と佐野のおっさん、それと中島 朱美の犬っころをここから脱出させてくれ。頼む…。」

悟空「おいコラ三蔵!何を勝手に言っとんねん!」

八戒「千枝ちゃん、カンテイセイクンは一人で倒せる相手や無い。」

三蔵「スサノオ、アイツを止める事が出来るんやな?」

タダカツ「ええ。」

悟空「待てや!仲魔の俺様よりスサノオの方があてになるって言うんか!」

八戒「千枝ちゃん!ワイ等が信用ならんのか!」

カシマさん「私もまだ戦えるよ!」

三蔵「無理や。お前等、傷は回復してても連戦で疲れはてて立ってるんもやっとやろ。」

悟空「立ってるだけでもカンテイセイクンの攻撃を受け止める事位は出来るわ。お前も立ってるのがやっとやろ!」

八戒「せや、今こそワイ等大阪の悪魔の根性見せる時やろが!」

三蔵「あのカンテイセイクンは根性で何とかなる相手や無い。それにお前等じゃ無駄死にするだけや。メルコム、やってくれ。」

メルコム「分かりました。」

 

メルコムは空間に歪みを開けて三蔵の仲魔達とパスカルと佐野警部を歪みの中に吸い込んだ。

 

中島「パスカル…。」

三蔵「中島 朱美、あの犬っころは疲れ果てて寝てるだけや。怪我もウチが治してるから心配いらん。」

中島「パスカル…。」

メルコム「彼等は私が責任を持ってお送りしますがこれで私の魔力も尽きてしまいました。空間転移魔法は打ち止めですので後は自力で脱出してください。」

三蔵「おう、すまんな。助かったわ。」

メルコム「いえいえ、私は自分の仕事をしたまでです。後は宜しくお願いします。」

 

メルコムは盗難車をすべて空間の歪みの中に吸い込ませ自身も歪みの中に入り消えた。

 

タダカツ「あの、よろしかったのですか?」

三蔵「なんや、やっぱり一人じゃカンテイセイクンに勝たれへんのか?」

タダカツ「いえ、大丈夫です。中島殿、私がカンテイセイクンの相手をします。貴方達は奥にいる弓子の元へ急いで下さい。」

中島「でも、タダカツ…。そうすると君が…。」

タダカツ「中島殿、私の異名は徳川最強の男。1番強いから最強なのです。誰にも負ける訳はありません。」

ティンク「中島、行こう!」

中島「でも…。」

三蔵「中島 朱美、行くで走れ!ついてこい!」

 

カンテイセイクンの横を三蔵が通りすぎようとする!

 

カンテイセイクン「行かすか!」

タダカツ「言ったでしょう?貴方のお相手はこの私だと。」

 

スサノオがカンテイセイクンの行く手を阻む。

 

タダカツ「中島殿!早く奥へ!」

中島「…。わ、分かったんだな!弓子さんと合流して必ずアスラ組のボスを倒して戻って来るんだな!」

タダカツ「ええ、期待しています。」

 

中島達は奥へ向かう。アスラ組のボス、まだ見ぬ劉備玄徳の元へ!

 

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