女神転生 中島   作:ジャックオニール

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メシア教団からの依頼

中島達は事務所に戻って来た。

 

大輔「中島君、何事も無かったかい?」

中島「うん…。」

弓子「兄貴、何があったんだ?」

大輔「みんな、聞いて欲しい。メシア教団の幹部の女から僕達に依頼が来た。依頼内容は魔人アリスの討伐補助だ。」

タダカツ「討伐補助?ですか?」

大輔「そのアリスと言う悪魔は10年ほど昔にホークが六本木で取り逃がしたらしくてね。」

弓子「取り逃がした?それでなんで今更になって討伐するんだ?害が無ければ放って置いたら良いのによ。」

大輔「メシア候補の人間が悪魔を取り逃がしたって話になったら具合が悪いからじゃないかな?まあ、向かうの都合なんてどうでも良いよ。僕には関係無いからね。」

弓子「で?兄貴はその依頼を引き受けたのか?」

大輔「契約書にサインはさせたよ。」

弓子「契約書だぁ?」

中島「そんな…。僕達はさっきメルコムから彼女達をメシア教団から守る依頼を受けたのに…。」

大輔「ん?中島君?どう言うことだい?」

弓子「ああ、あたしから説明するよ。」

 

弓子は病院での経緯を大輔に説明した。

 

大輔「そうか。じゃあ、メシア教団からの依頼を細かく説明するよ。」

中島「えっ?僕達は…。」

弓子「中島、ちょっと黙って聞いていろ。」

 

弓子は大輔に意見を言おうとした中島を止める。

 

弓子「兄貴、話を続けてくれ。」

ユキムラ「ちょっと弓子、君は女の子達を倒すのかい?」

弓子「ユキムラ!黙って最後まで聞いてろ!」

大輔「弓子、ありがとう。君達の意見はちゃんと最後に聞くから話を続けさせてもらうよ。魔人アリスが現れるのは5日後、彼女達はテレビ塔で野外ライブをするらしい。そのライブにホークと共に進入する。これがそのチケット、ホークの分も合わせて5枚預かっている。」

弓子「ライブ会場で一般客も巻き込み殺るつもりか。」

大輔「アリスはホークに止めを刺すから他のメンバーを倒すのが主に僕達の仕事だ。」

中島「そんな事…。絶対に駄目なんだな。僕は…メルコムと約束したんだな。彼女達をメシア教団から守るって、約束したんだな。」

大輔「中島君、君はどうやってそのアリス達を守るつもりだい?」

中島「そ、それは…。」

弓子「ホークの野郎をぶっ飛ばす、そういう事だよな?中島。」

大輔「ふーん?所で中島君、ホークの顔や姿、格好は知っているのかい?」

中島「いや…。それは…。」

大輔「中島君、綺麗事だけなら誰にでも言える。何も出来もしないのなら最初から依頼は受けてはいけない。」

ティンク「ちょっと!そんな言い方…。」

弓子「チビ、兄貴の話はまだ終わっていない。最後まで聞いてろ。」

大輔「中島君、彼女達を守る策はあるのかい?敵はメシア教団、ホークだけじゃないんだよ?ホークが契約している悪魔達、ホークのパートナーの女幹部、それにそれに従う末端の信者もいる。それだけを全て1度に相手は出来ないだろ?」

ユキムラ「ハハハ!お兄さん、そんなのこのイケメンである僕がついているから大丈夫さ。」

中島「でも…。僕は…約束をしたんだな。」

大輔「これ以上は話をしても無駄みたいだね。アリス達は討伐する。」

中島「そんなの!絶対に駄目なんだな!僕は、彼女達を助けるんだな!」

大輔は何も言わずに紙を取り出して何かを書き始める。

 

 

その頃、栄のとあるビルでは…

 

???「べス、楽しそうだな。何を聴いているんだ?」

べス「フフ、名古屋のデビルサマナーの一味、仲間割れしているわ。ホークにも聴かせてあげる。」

ホーク「は?名古屋のデビルサマナー一味だぁ?」

べス「ええ、アレフが返り討ちに合った白鷲 大輔の小飼の男よ。」

ホーク「なんだ?アレフの奴、しくじったのか?悪魔召喚プログラムの回収。」

べス「そうみたいね。」

ホーク「ハハハ!アレフの奴、今ごろは大泣きしているな!じゃあ、俺がその悪魔召喚プログラムも回収してやるか。」

べス「そうね。白鷲 大輔の小飼のデビルサマナー、ちょうど追い出される所よ。聞く?」

 

べスは仕掛けた盗聴機の音声を上げてホークにも聴かせる。

 

弓子『中島!テメエ!兄貴の言うことが聞けねえのか!』

中島『ぼ、僕は間違った事には従えないんだな!』

弓子『中島!痛い目に遭いたいようだな!』

大輔『弓子!』

弓子『兄貴!止めるな!』

大輔『やるなら顔以外をやるんだ。』

ティンク『殺られるのはあんた達人間の方だよ!『マハジオ!』』

弓子『テメエ…大人しくしていたら許してやろうと思っていたけど舐めた真似しやがって!』

中島『僕はあなた達とはもうやってはいけないんだな!』

タダカツ『このような連中と関わってしまってとんだ時間を無駄に過ごしたみたいですね。失礼します。今後貴方達とはお会いする事は無いでしょう。』バタン

大輔『他にいる悪魔連中も嫌なら出ていって構わないんだぞ?』

ジャック「オイラもイングランドに帰るぞ、腰抜けの中島の仲魔になったのが間違いだったぞ。」バタン

 

べスとホークは中島達が揉め合いになっている様子を楽しく聴いている。

 

べス「フフフ、厄介であろうスサノオが仲魔から抜けたのはラッキーね。」

ホーク「じゃあ、デビルサマナーを先に殺るか?」

べス「順序が違うわ。貴方は取り逃がした魔人アリスを先に殺らないと駄目でしょ?人々を惑わす悪魔を退治するのがメシア様でしょ?」

ホーク「分かってるよ!昔、六本木でメビロスとべリアルを倒す時にあのガキが逃げやがったからこんな地方まで来ているんだからよ!」

べス「分かっていたら良いのよ。アリスの次は白鷲 大輔、最後に悪魔召喚プログラムを返して貰うのよ。」

ホーク「返して貰うだぁ?旧式とはいえ元々は俺達メシア教団から盗まれた物だろうが。そんな穏便に済ます訳無いだろうが!」

べス「ええ、手段は問わないわ。メシア教団に従わない異教徒はこの世界に必要なんて無いのですから。そのデビルサマナー、中島 朱実も追い出されたみたいね。」

ホーク「おい、居場所が分からなくなったらどうするつもりだ?」

べス「国外に出なければ問題ないわ。人探しのプロを使うだけよ。ありもしない逮捕状を作らせたらいいだけですから。」

ホーク「相変わらず抜け目がねえな…。お前がパートナーで本当に良かったぜ。」

べス「フフ、メシア様のお役に立てて光栄だわ。」

ホーク「フフフ、この仕事が終われば俺は教団のナンバー1メシア様になるわけだ。ハハハハハハ!」

べス「フフフ。(頭の悪いこいつをメシアにしたら私の地位も…。こいつを利用して今まで以上の権力が手に入る。やがて世界は私の物…。)フフフ。期待しているわよホーク。」

ホーク「べス、少し早いが今から身も心も俺のパートナーにしてやるよ。」

 

ホークはべスの隣に座り肩に手を回そうとするが軽くあしらわれる。

 

べス「あらホーク、それは名実共にメシア様になってからでしょ?」

ホーク「ちっ。分かったよ。」

 

ホークは残念そうに階段を降りていく。

 

べス「ホーク、何処に行くの?」

ホーク「ちょっと気晴らしに下に行くだけだよ。」

べス「下に?」

ホーク「外に出ないから別に良いだろ?」

べス「…。(末端の信者を犯すのね…。本当に分かりやすい屑ね…。まぁ、あえて利用しやすい屑をパートナーに選んだのだけど。)」

 

 

べス「さて、白鷲 大輔の方はどうなったかしら?」

 

べスは再び仕掛けた盗聴機で白鷲探偵事務所の様子を盗み聴きする。

 

大輔『みんな居なくなったね。』

弓子『ああ、この事務所で兄貴と二人っきりになるの久し振りだな。こんなに広かったんだな。』

大輔『久し振りに外食でも行かないかい?』

弓子『ああ…。』

 

べスは扉が閉まる音を聴き盗聴を終えた。

 

べス「さて、もう何も有力な情報は無いわね。白鷲 大輔、簡単な色仕掛けでこちらに協力するなんて、男は単純で扱いやすいわ。さてと、私も愛知県警の参事官に連絡をしないと。まあ、一週間で片付くわね。フフフ、それが終われば最高幹部、その次は世界を支配、忙しくなるわ。フフフフフ。」

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