メシア教団の騒動が落ち着き白鷲探偵事務所に来客が訪れた。
弓子「なんだ?テメエは確か…。」
ノブナガ「私服じゃ分からないか。イケメン武将隊の織田 ノブナガだ。」
弓子「珍しいな。ユキムラのバカがまた何かやらかしたのか?」
ユキムラ「ちょっと弓子、イケメンである僕に対してあんまりじゃないか!」
弓子「こうやってノブナガがわざわざ来たって事はテメエか何かやらかしたからだろうが!」
ノブナガ「いや、やらかしているのは何時もだからそうじゃねえ。」
ユキムラ「ちょっと、ノブナガさんまで…酷い…。」
ユキムラはこれを気に普段の行いを改めるべきである。ノブナガを応接間に通す。
ノブナガ「冗談はこれぐらいにして実は頼みがあってな。」
弓子「依頼か?」
大輔「弓子、お客様かい?」
大輔が応接間に入って来た。
大輔「初めまして。白鷲探偵事務所、白鷲 大輔です。」
ノブナガ「白鷲 大輔…。イケメン武将隊の織田 ノブナガです。」
ノブナガは大輔から名刺を受け取る。
弓子「あたしの兄貴だ。」
ノブナガ「兄妹なのに性格が全然違うのだな。」
弓子「おいおい、あたしをこんな守銭奴のクズと一緒にするなよ。」
ノブナガ「実の兄貴にクズって…。流石に言い過ぎだろうが…。」
大輔「弓子、色々な所で僕の事を悪く言うな。所で…。」
大輔が依頼内容について聞こうとした時に中島とティンクが外から帰って来た。
大輔「ちょうどうちの探偵、中島君も戻って来たから彼にも聞いてもらおう。中島君、帰って来て早々で悪いけどちょっと来てくれるかい?」
中島達は言われるままに応接間に入る。
ティンク「あれ?ノブナガさん?」
ノブナガ「よう、久しぶりだな。お二人さん。」
大輔「どうやら中島君達の事も知っているんだね。」
大輔はノブナガに対して警戒をするがノブナガは気にせず本題に入る。ティンクは奥の台所に向かった。
ノブナガ「実は調べて欲しいここにがあってな。」
大輔「ちょっと待て、ユキムラ君は同じ職場だから構わないが中島君とはどういう関係だ。」
ノブナガ「アスラ組の件でそっちのデブの探偵に助けてもらった。まあ、そちらの都合は分かっているつもりだ。」
大輔「まあいい、で?調べて欲しい事っていうのは?」
ノブナガ「ああ。最近、俺達武将隊の方に多数の女性達からナルシストの男からしつこくナンパされて困っているって苦情が相次いでいてな。」
大輔「…。ユキムラ君が迷惑をかけてしまって申し訳ない!ほら、弓子も中島君も頭を下げるんだ!早く!」
大輔はすかさず土下座をし謝った。
ユキムラ「ちょっと!お兄さん!どういう事だい!このイケメンである僕がナンパをしたら女の子達はみんな喜ぶに決まっているじゃないか!犯人は僕じゃないよ!」
弓子「ユキムラ!テメエ以外に誰がいるっていうんだ!」
ノブナガ「いや、俺達もユキムラが犯人だと思っていたのだが…。ユキムラが仕事の日にまでクレームが来てな。」
弓子「嫌がる女にしつこくナンパなんてするバカがユキムラ以外にもいるのかよ。」
ユキムラ「だから僕じゃないよ!」
ティンク「ユキムラの日頃の行いが悪いから疑われるのだよ。それより弓子、お客さんが来たらお茶を出さないと駄目じゃない。ノブナガさん、お茶が遅くなってごめんね。」
ノブナガ「おっ?緑茶か、悪いな。」
ティンクが飛んで来てノブナガにお茶を差し出す。
弓子「チビ、あたしの分を出さないとはどういうつもりだ?」
ティンク「私の身体じゃ1つしか持てないの!文句言うなら自分で入れなよ。」
弓子「テメエ、白鷲 弓子様に対してなんて口の聞き方だ。」
大輔「弓子、止めないか。ティンクちゃん、ありがとう。僕達の分は良いから大丈夫だよ。」
そう言われてティンクは中島の胸ポケットに入る。
大輔「話が脱線してしまったね。えっと、ノブナガ君。こちらの事情を知っているなら分かると思うけど…。」
ノブナガ「悪魔専門の探偵だったよな。」
大輔「だから、来てくれて悪いけどただの人探しなら他をあたってもらった方が…」
ノブナガ「俺達のスポンサーからもここで頼めって言われていてな。」
大輔「スポンサー?」
ノブナガ「依頼を受けない様なら名前を出したら良いからって。依頼の代金は振り込まれていると思うぜ。」
弓子「スポンサー?いったい誰だよ。」
ノブナガ「名前はルイ サイファーだ。何をしている人か知らないがな。」
弓子「げっ!よりによってあの市長かよ。あいつ苦手なんだよな。」
PiPiPiPiPiPi大輔の携帯電話が鳴り響く。
大輔「ちょっと失礼。もしもし?」
ルイ サイファー『もしもし?依頼の話は聞いてもらったかな?』
大輔「市長さん、ただの人探しなら警察にでも頼まれた方が…。」
ルイ サイファー『しばらく見ない間に君は何時から仕事を選べる程偉くなったのかね?教えてもらいたいね?』
大輔「いや、その…」
ルイ サイファー『わざわざ君の様なサイコパスに依頼している意味を理解してもらいたいね。』
大輔「悪魔が関わっていると…。」
ルイ サイファー『それを調べるのも探偵の仕事じゃないのかね?それではよろしく頼むよ?』ガチャ
電話は一方的に切られてしまった。
弓子「兄貴、なんて言っていた?」
大輔「直ぐに調査をしろと市長さんからだ…。」
ユキムラ「お兄さん、女の子を困らせている奴を捕まえたら良いのだね?この僕に任せてくれたまえ。」
ノブナガ「おいユキムラ、探偵の仕事の邪魔をするな。」
ユキムラ「ハハハ、ノブナガさん、女の子達を助けるのはこの僕の仕事に決まっているじゃないか!」
ティンク「ユキムラ、おとなしくしていなよ。」
ユキムラ「ハハハ、女の子達が困っているのにおとなしくなんてしていられないね。どうしてかって?そんなの答えは簡単さぁ。それはこの僕がイケメンだからさ。そう言うわけで行ってくるよ。アデュー!」
そう言ってユキムラは事務所を飛び出して行った。
弓子「中島!とっととユキムラのバカを追え!」
中島「えっ?僕が行くの?」
弓子「テメエ以外に誰が居るんだ!」
中島「弓子さんの方が足が速いから弓子さんが行った方が速いと思うんだな。」
ティンク「中島、行こう?ユキムラがトラブルを増やす前にさ。」
中島「わ、分かったんだな。」
大輔「中島君、ちょっと待って!」
中島が出ようした時、大輔に呼び止められる。
大輔「中島君にこれを渡しておくよ。」
中島「これ…。」
大輔「中島君の名刺だよ、中島君は運転免許を持って居ないからこれを身分証の代わりするといいよ。」
中島「うう…。名刺…初めてもらったんだな…。僕…今まで何処の会社で働いても直ぐにクビになっちゃうから…。僕の名前が書いてる…。」
中島は感動して泣き出した。
弓子「なーかーじーまー!いちいち下らない事で泣くな!」
弓子は中島の名刺を一枚奪い取り中島を恫喝する。
中島「でも…僕…嬉しくて…。」
弓子「良いから早くユキムラのバカを追え!あたしに蹴り飛ばされたいのか!」
中島「い、行ってくるんだな…。」
ティンク「中島、私も行くよ。」
中島達はユキムラを追いかける為に事務所を出た。
ノブナガ「ユキムラのバカが迷惑かけてすまない。」
弓子「いつもの事だ。」
大輔「それより…。」
ノブナガ「ああ、クレームを受けるのはだいたい名古屋駅の近くが多いな。」
大輔「僕は彼と一緒に情報を整理する。弓子はユキムラ君を捕まえた中島君達と合流してくれ。後で連絡する。これを持っていってくれ」
弓子「なんだよこれ。」
大輔「中島君に着けている発信器だ。中島君は未だに携帯電話を持っていないからね。」
弓子「分かったよ。兄貴、名刺より先に携帯を持たせた方が良かったんじゃねえのか?」
大輔「うん。僕もそう思ったんだけど…。中島君の家庭の事情が色々ややこしいみたいでね。中島君は連絡の取れる手段の物を持ちたくないみたいなんだ。」
弓子「このデジタル世界に携帯もないとはな。尚更こいつの修理が必要だな。」
弓子は、前回メシア教団のホークの壊された悪魔召喚プログラムを手に取った。
弓子「あたしはこれの修理を頼んでから中島と合流する。兄貴は何か分かったら連絡をくれ。」
大輔「分かったよ。」
弓子は悪魔召喚プログラムを持って事務所を出て行った。