始めに、このお話しはフィクションであり最近出来たレゴランドや名古屋おもてなし武将隊とは何も関係ございませんのであしからず。
弓子「中島!依頼だ、行くぞ!」
中島「依頼?こんな朝早くから?」
大輔「中島君、現地で依頼主から話を聞く事になっているんだよ。」
中島「現地って?」
弓子「レゴパークだ。」
中島「レゴパークって、最近出来た?」
ティンク「やった!あたし一度行ってみたかったんだよ!」
ジャック「オイラも行きたいぞ!」
大輔「君達は中島君の悪魔召喚プログラムに入っているんだ。」
ジャック「なんでだよ!オイラ、仲間外れは嫌だぞ!」
大輔「いいかい?よく聞くんだよ。入口から君達が居たら入場料を二人分多く払わないといけないじゃないか。だから、僕達が入場して暫く歩いた後に悪魔召喚プログラムから君達が出てきたら入場料が安上がりになるんだよ。分かるね。」
ケチくさい男である…。
弓子「兄貴…。こういうテーマパークってのは入口から楽しいものだろうが。そんなケチくさい事を言ってるから友達が居ないんだよ。」
中島「そうなんだな…。そんなの不法侵入で駄目なんだな。」
弓子「そらみろ!愚図の中島ですらそう言ってるだろうが!」
中島「ジャックの分は僕が一緒にお金を払うから一緒に行くんだな。」
ジャック「やった!オイラ、嬉しいぞ!」
ティンク「ねぇ、あたしは?」
弓子「お前は中島の胸ポケットにでも入って居たらいいだろ。」
ティンク「分かった!じゃあ、そうする!」
大輔「まあ、僕がお金を払うんじゃないならそれでいいよ。じゃあ行こうか。」
こうして、中島達は今、流行りのレゴパークに行くことになった。
レゴパークの入口ゲート前までやって来た。平日なので入場客は疎らである。
中島「すごいんだな!」
ティンク「楽しみだね!」
ジャック「ヒーホー!中島、早く!」
中島「直ぐに行くんだな!」
中島達はテンションが上がっている。
弓子「なーかーじーまー!あたし達は遊びに来たんじゃないんだぞ!」
大輔「僕は先に依頼主にあって来るから弓子達は先に楽しんで来なよ。」
弓子「そうか。友達が居ない兄貴にしては気が利くな。お言葉に甘えて行って来るよ!」
中島「お兄さん、行って来るんだな!」
弓子「なーかーじーまー!先に入るな!あたしが一番最初にゲートを通るんだよ!これは日本の法律で決まっている事なんだ!先に通ったら蹴り倒すぞ!」
中島「…。」
ティンク「…。」
ジャック「ヒーホー!弓子、何を子どもみたいな事を言ってるんだ?」
弓子「クソダルマあたしに楯突くのか?それじゃあ、今からお前を蹴り倒して病院に送ってやるよ!」
ジャック「…。中島、弓子がオイラを苛めるよ。助けて。」
中島「弓子さん、先にゲートを通るんだな…。」
弓子「分かれば良いんだよ。」バキ!
弓子は中島をとりあえず蹴ってゲートを通って行った。
弓子「よし!お前らも早く通れ!」
ティンク「弓子!何でなにもしてない中島を蹴ったのよ!」
弓子「はぁ?中島があたしに蹴られるのは日課のようなもんだろ!1日は24時間しかないんだよ!早くしろよ!」
テーマパークに来て一番テンションが上がっているのは弓子であった。
???「あっ!君達は!こんなところで会うなんて奇遇だね!」
何者かが中島達に声をかけてきた。病院で会ったあの男である。
ティンク「うわ…。真田ユキムラだ…。中島、相手にするの面倒だから無視して行こうよ…。」
ユキムラ「君!イケメンであるこの僕を無視するだなんて、なんて酷い事を言うんだよ。」
ジャック「ヒーホー!兄ちゃんはいったい何してるんだ?」
ユキムラ「ハハハ!君達はバカだなぁ。女の子をナンパしに来たに決まっているじゃあないか。」
弓子「バカはお前だ。いいか、テーマパークに来るような奴はだいたいカップルか家族連れだ。女だけで来る奴はほとんどいない。」
ユキムラ「はっ!しまったー!僕は、独りでテーマパークを回るかー!」
ティンク「中島、もう行こうよ。」
中島「ティンク、ちょっと待って欲しいんだな。」
中島はユキムラに近づいた。
中島「もし、良かったら僕達と一緒に…。」
ユキムラ「本当かい?君はブサメンだけどいい人だ。喜んでご一緒させてもらうよ!」
弓子「中島!テメェ、何かってに!」
中島「弓子さん、こんなテーマパークで独りなんて耐えられない事なんだな。」
弓子「兄貴なんて友達がいないから常に独りなんだぞ!兄貴に対する当て付けか!」バキ!
弓子の蹴りが中島にヒットした。ただの言いがかりである。
ティンク「弓子!中島を苛めないで!」
ユキムラ「ハハハ!せっかくのテーマパークだのに何をカリカリしているんだい?」
弓子「あー!もういい!あたしが悪かった!これでいいだろ!早く行こうぜ!時間は限られているんだ!」
ユキムラ「僕のせいで…君、大丈夫かい?」
中島「僕はいつもの事なので大丈夫なんだな。えっと…。」
ユキムラ「真田ユキムラ。ユキムラでいいよ。」
中島「ユキムラ、分かったんだな。僕は中島 朱美なんだな。」
ユキムラ「ハハハ!知ってるよ。さぁ、今日は思いっきり楽しもう!」
中島「うん、そうなんだな!」
ティンク「ユキムラ、中島に感謝しないと駄目だよ!」
ユキムラ「分かっているよ!」
ジャック「ヒーホー!良かったな、兄ちゃん!」
ユキムラ「ユキムラでいいよ!さぁ、行こう!」
弓子「…。」
こうして、中島達は一人でいた真田ユキムラと共にテーマパークを楽しむことにした。
中島達はジェットコースターに乗っている。
中島「あああ…。どんどん上に上がってくるんだな…。こ、怖いんだな…。」
ユキムラ「ぼぼぼ僕はイケメンだからだ、大丈夫さ…。こ、怖くなんてないさ…。」
弓子「お前ら、情けねえな。ビビってんじゃねぇよ!」
ジェットコースターは上まで上がりきって一気に加速する。ジャックとティンクは身長制限で乗れなかったので外から中島達を見ている。
ジャック「オイラも乗りたかったぞ。」
ティンク「まぁ、まぁ。あっ、凄いスピードだ…。」
ジャック「オイラ、乗らなくて良かったぞ…。」
「ああああああ!兄貴~!助けてくれ~!」
「ああああああ!あたしが悪かった~!たすけて~兄貴~!」
「す、す、す、凄いスピードなんだな!」
「ハハハハハハ!」
中島達がジェットコースターから戻ってきた。
中島「凄かったんだな!」
ユキムラ「ハハハ!楽しかったね!」
弓子「まぁまぁだな…。もう少し速くても良かったかな…。」
ティンク「…。」
ジャック「…。」
ユキムラ「…。」
中島「…。」
弓子「…。なんだよ、お前ら。兄貴が待っているからそろそろ行くぞ。」
ティンク「…。」
ジャック「…。」
弓子「いいか、あたしらはあくまでも依頼で来ているんだ。早く行くぞ!」
中島「分かったんだな…。」
ユキムラ「僕もせっかくだから君達の手伝いをさせてもらうよ。」
弓子「遊びじゃねぇんだぞ!」
ユキムラ「ハハハ!僕はイケメンだからなんだって出来るから問題ないさ!さぁ、行こうじゃないか!」
弓子「お前が仕切ってんじゃねぇよ。」
さんざん楽しんだ後、中島達は依頼主の所に向かうのであった。
中島達はレゴパークのスタッフルームの近くまで来ていた。
弓子「中島、あたしは中で兄貴と依頼内容聞いてくるからお前らはその辺で待ってろ。」
ジャック「弓子、またオイラ達を仲間外れにする気だな!」
ユキムラ「まぁまぁ、ここは彼女の言う通りにしようじゃないか。」
弓子「ほぅ、お前わかっているじゃねえか。」
ユキムラ「ハハハ!僕はイケメンだからね、君の考えはお見通しさ!僕達はここで君の帰りを待ってるよ。便秘なんだろ?早く行くといいさ!ハハハ!」
弓子「んな訳ねぇだろ!死ね!」
弓子の蹴りがユキムラと中島に炸裂した。
中島「何で、僕まで…。痛い…。」
ユキムラ「ぼ、僕は、い、イケメンだからだ、大丈夫さ…。痛い…。」
弓子「じゃあ、お前ら!大人しくしとけよ!」
中島「わ、分かったんだな。」
一言余計な事を言うユキムラであった。
ティンク「中島、大丈夫?」
ユキムラ「君、イケメンの僕の心配をしておくれよ。」
ティンク「ユキムラのせいで中島まで弓子に蹴られたんじゃない!」
中島「僕はいつもの事だから平気なんだな。それより何か食べに行くんだな。」
弓子はスタッフルームの中に入り、奥の館長の部屋に到着した。
弓子「兄貴、居るか?入るぞ!」ガチャ
「君!ノックぐらいしたらどうなのかね。」
弓子「オッサンの依頼で出向いてやってるんじゃねえか!細かい事をガタガタ言うなよ。」
大輔「弓子!館長さんに失礼じゃないか!館長さん、妹がすみません。」
依頼主に対しても失礼な事を平気で言うのが弓子である。
弓子「で、兄貴。依頼内容は聞いたのか?」
「これから話す所でね。君もかけたまえ。市長さんから噂は聞いているよ。白鷲 弓子君だね。」
弓子「なんだよ、あたしもすっかり有名人だな。ユキムラじゃねえけど今度サインの練習でもしとくかな。ハハハ!」
弓子は大輔の座っているソファーの横に腰かけた。
弓子「おっ!このソファー座り心地いいな。」
「えーと、話を始めても良いですかな?」
大輔「あっ!すみません。どうぞ。」
「実はこのレゴパーク、完成して暫くしてからの事なのだが…。夜中になるとレゴふれあい広場のレゴブロックが空中に浮いたり勝手に動き出したりすると警備員から毎日の様に連絡を受けていまして…。」
大輔「うん、ポルターガイストだね。」
弓子「オッサン、建築費用ケチって地鎮祭とかちゃんとしなかっただろ。」
「それはちゃんとしました。」
弓子「まあ、それはいいや。で、被害とかは有ったのか?」
「いえ、今の所は何も…。こんなことが噂になってしまうと…。お願いします!原因を調査して下さい。このレゴパークは私と亡くなった息子の正太郎の夢なのです。」
弓子「正太郎?」
「はい…。息子はずっと重い病気でして病室でレゴで遊ぶのが大好きでした。私も病室で正太郎とレゴで遊んでいました。その正太郎と亡くなる前に私は約束しました。私達、親子がレゴで遊んでいたように世界中の親子がレゴで遊ぶ事が出来るテーマパークを作ると。」
弓子「そうか。オッサン、あたしに任せておけ。ふれあい広場だな。兄貴、あたしは中島達と合流して先に行く。細かい金のやり取りとかは任せたからな。」
「お願いします!」
弓子は館長の部屋を出て行った。
大輔「えーと、まず僕達が入った時に払った入場料を返して欲しいのですが。」
ケチな男である…。
中島「このポテト、レゴブロックの形になっているんだな。」
中島達が売店コーナーでくつろいで居ると弓子が戻ってきた。
弓子「中島!あたしが戻る前に勝手に何か食おうとしてるんじゃねぇ!」
中島「あっ、弓子さん。お帰りなんだな。」
弓子「いいか、そこにあるイタリアンレストランはバイキングだからそこで飯にするぞ。その時に依頼内容を話してやる。さあ行くぞ!店を閉店に追い込むぐらい食いつくすぞ!」
中島「バイキング!楽しみなんだな!」
中島達は少し早めの夕食をとり、依頼現場に向かうのであった。
日も暮れてきて中島達は依頼の現場にやってきた。閉館時間が過ぎているので客は誰も居ない…。
弓子「ここだな…。」
中島「こ、怖いんだな…。」
ユキムラ「ハハハ!イケメンの僕が付いているから問題ないさ。」
ふれあい広場に入ろうとすると一人の警備員に止められた。
「こら!閉館時間はとっくに過ぎているんだぞ!さっさと出ていけ!」
弓子「どけ!!」
弓子のパンダルチャギが警備員の頭にヒットした。警備員は気絶した。
弓子「よし、行くぞ。」
ティンク「行くぞじゃないよ!何でいきなり蹴るのよ!」
弓子「いちいち説明するの面倒じゃねえか。早く行くぞ。」
ふれあい広場にたどり着いた…。レゴブロックが独りでに動いている。
弓子「お前がここに居座っている悪魔だな!覚悟しな!この白鷲 弓子様が退治してやるぜ!」
ポルターガイストが現れた!
ポルターガイストの攻撃!
ポルターガイストのサイコキネシス!レゴブロックが宙に浮き弓子の頭にヒットした!
弓子「いて!こら!姿を見せろ!あたしと戦え!」
レゴブロックは次々と組み立てられていく。
ジャック「ヒーホー!お城になったぞ!」
弓子「このヤロウ!この白鷲 弓子様を無視しやがって!」
ポルターガイストのサイコキネシス!
複数のレゴブロックが宙に浮き弓子に襲いかかった!
弓子「この!いたたた。その組み立てた城をぶっ壊してやる!」
中島「ゆ、弓子さん、ダメなんだな!」
弓子「だったらお前が何とかしろよ!中島!」バキ!
弓子は中島を蹴りとばした!
中島「い、痛い…。これを使うんだな!」
中島は悪魔召喚プログラムを起動させた!
中島『僕は中島 朱美なんだな。君と一緒にレゴで遊んでも良いかな?』カタカタ
『お兄ちゃんも、レゴ好きなの?』
中島『うん、僕は小さい時はいつもレゴで遊んでいたんだな。』カタカタ
『ふーん、じゃあ一緒に遊ぼう。』
中島『分かったんだな。』カタカタ
中島はポルターガイストと共にレゴを始めた。
ティンク「中島、上手だね。」
中島「出来た!ヘリコプターなんだな!」
ジャック「オイラもやってみたいぞ!」
中島「そうなんだな。みんなで楽しむんだな!」
弓子「…。中島、今回はお前に任せる!あたしは外で待ってるからお前の好きにしろ!」
中島「弓子さん…。分かったんだな。」
弓子は中島達を残して一人で外に出た。
中島『そうだ、君の名前を教えて欲しいんだな。』カタカタ
『正太郎…。』
中島『正太郎君、よろしくなんだな…。』カタカタ
中島に心を開いたのかポルターガイストはうっすら子供の姿を現した。
ユキムラ「君達、いったい何をしているんだい?」
中島「正太郎君とレゴで一緒に遊ぶんだな。」
ユキムラ「ハハハ!このイケメンの僕を差し置いて。ヘイ、正太郎君!今日は特別にこのイケメンである僕のサインをプレゼントするよ!」
ポルターガイストはユキムラのサインを手にいれた。
『…いらない。』
ポルターガイストのサイコキネシス!
ユキムラのサインは遥か彼方に吹き飛ばされた!
ユキムラ「ああああ!僕のサインに何てことを!いいか、僕は怒ったぞ!見ていたまえ!今に後悔するからな!」
ジャック「ユキムラ、乱暴はダメだぞ!」
ユキムラ「ハハハ!僕はイケメンだから何でも出来るって事を証明するだけさ!このレゴブロックでとんでもない物を作ってあげるよ!」
ユキムラはレゴブロックを高く積み重ねだした。
中島「正太郎君、ユキムラは悪い人じゃないから大丈夫なんだな。」
ティンク「ちょっと面倒臭いけどね。」
ユキムラはレゴブロックをまだ高く積み重ねている。
ジャック「ヒーホー!ユキムラは何を作っているんだ?」
ユキムラ「ハハハ!完成だ!」
ティンク「完成って、ブロックを積み重ねただけじゃない。」
ジャック「何なんだ?これ?」
ユキムラ「ハハハ、君達はバカだなぁ。見て分からないのかい?これはイケメンタワーだよ!」
ジャック「ブロックを積み重ねるだけなら誰でも出来るぞ…。」
ティンク「ユキムラ、もう遅いからお家に帰りなよ…。」
ユキムラ「君達!イケメンの僕に対して何て事を!いいかい?よく見たまえ!この色の配合を!正太郎君!レゴが大好きな君なら分かってくれるよね!このイケメンである僕のアートが!」
『ハハハハハハ!』
ポルターガイストは笑っている。
ティンク「正太郎君もユキムラがバカだって言ってるよ。」
ユキムラ「なっ!でも、正太郎君。やっと笑ってくれたね。友達と遊ぶ時は笑顔じゃないといけないよ。そうする事がこの僕の様なイケメンに近づく第一歩なんだよ。分かったかい?」
ジャック「ふーん。オイラ、別にイケメンにならなくてもいいけど友達と遊ぶ時は笑顔でいたいぞ!」
ユキムラ「何でだよ!みんな、僕に憧れてイケメンを目指すべきだよ!」
ジャック「でもオイラ、バカなユキムラ見たいにはなりたくないぞ!」
『ハハハハハハ!僕もなりたくない!イケメンとかは良いからユキムラも遊ぼう!』
ユキムラ「良いよ!今日はみんなでとことんレゴで遊ぼう!」
中島達はみんなで楽しく遊んでいる。しかし、何者かが中島達に近づいている。
???「中島君、お手柄だね。ポルターガイストの姿がハッキリ見えるよ。これで依頼は完了だ。『ザンマ!』」
何者かの風の衝撃魔法がポルターガイストに向かって放たれた。
中島「!!正太郎君!危ないんだな!」
中島はポルターガイストをかばい衝撃魔法をまともに喰らった!
中島は吹き飛び、大量のレゴブロックが飛び散った。
ユキムラの作ったイケメンタワーは崩壊した。
ユキムラ「ああああ!僕の作ったイケメンタワーが!」
ティンク「中島!大丈夫!」
中島「うぅ…。」
中島はよろけながらも立ち上がった。
???「中島君、ごめんよ。次で決めるから今の一撃は許してね。『ザンマ!』」
中島「危ない!」
ふたたび中島はポルターガイストをかばい、衝撃魔法をまともに喰らった。
悪魔召喚プログラムが中島の手を離れ飛んでいった。
ジャック「中島!」
ティンク「中島!」
中島「ジャック、ティンク、僕は大丈夫なんだな。それよりも正太郎君を…。」
中島はふたたび立ち上がった。
???「中島君、何故その悪魔を庇うんだい?」
ジャック「その声、大輔の兄ちゃん。」
大輔「その悪魔を倒すから退いているんだ。『ザンダイン!』」
中島「そんなの、ダメなんだな!」
中島は再度、ポルターガイストを庇いまともに喰らった。
ティンク「中島ー!お兄さん、酷いよ!」
中の様子がおかしく感じて弓子がふれあい広場に入ってきた。
弓子「お前ら!何があった!」
中島「うぅ…。」
中島は気力を振り絞り立ち上がった。
大輔「中島君!退くんだ!そいつは悪魔だ!倒さないといけないんだ!」
中島「違う!正太郎君なんだな!悪魔なんかじゃないんだな!」
弓子「正太郎?」
大輔「弓子、耳をかさなくていい。中島君、僕達は悪魔退治をしに来ているんだ。君の戯れ言を聞きに来たんじゃないんだよ。君が退かないなら君ごと退治させてもらうよ。」
弓子「兄貴!テメエ、何を言ってるんだよ!少しは落ち着けよ!」
中島「僕は何があっても絶対退かないんだな!正太郎君、君は僕が必ず守るから大丈夫なんだな。」
ジャック「中島!オイラもついてるぞ!」
ティンク「『ディアラマ!』中島は殺らせないよ!」
中島の傷が回復した。
大輔「君達、いい加減にしないか!退くんだ!」
中島「退かないんだな!」
ジャック「ヒーホー!オイラも退かないぞ!」
ティンク「嫌だよ!」
中島達は両手を広げて正太郎を庇う。
弓子「兄貴!止めろ!あいつらの話をちゃんと聞いてやれ!」
大輔「弓子まで、何を言ってるんだ。もういい、君達の戯れ言にはウンザリだよ。『マハザンダイン!』」
今まで以上の風の衝撃が中島達を襲いかかる!
もうダメだ、って思ったその矢先、ユキムラが中島達の前に出てきた。
ユキムラ「ハハハハハ!このイケメンである僕にはそんな魔法は効かないね!」
ユキムラが大輔の魔法を跳ね返した!
大輔「ぐわっ!」
跳ね返った魔法が大輔を襲い大ダメージを負った。
中島「ユキムラ?」
ユキムラ「君達、大丈夫だったかい?」
ジャック「ヒーホー!助かったぞ!」
ティンク「ユキムラ!何処に行ってたのよ!」
ユキムラ「ハハハ!この飛ばされた悪魔召喚プログラムを取りにいってたのさ。少し使わせてもらったけどね。」
中島「えっ何でそれを?使う?どういう事なんだな?」
ユキムラ「そうだね、改めて自己紹介させてもらうよ。僕は名前はクーフーリン、イケメン武将の真田 ユキムラさ。このイケメンである僕も仲魔になるから今後ともよろしく頼むよ、マスター!」
クーフーリンが仲魔に加わった。
ティンク「えー。ユキムラ別に仲魔にならなくてもいいよ。」
ユキムラ「君は何て事を言うんだい!」
弓子「…。お前、なんか怪しいと思っていたらやっぱり悪魔か。」
ユキムラ「弓子にはバレていたんだね。」
中島「でも、ユキムラ…。どうして、僕なんかに?」
ユキムラ「ハハハ!そんなの答えは簡単さ!マスターは僕が命をかけて守るに相応しい男だからさ。正太郎君もこのイケメンである僕が守ってあげるよ。さぁ、何でも命令してくれよ、マスター!」
中島「ユキムラ…。ありがとうなんだな。でも、せっかく仲良くなれたのに僕は命令とかはしたくないんだな。友達に命令するとかはおかしい事なんだな。」
ジャック「ヒーホー!そうだぞ、中島の言う通りだぞ。」
ユキムラ「僕は、君達に会えてうれしいよ。」
弓子「お前ら、さっきからその悪魔を正太郎って言ってるけど、もしかして…そいつ館長の息子なのか?」
『うん…。僕…成仏する前に最後にお父さんとレゴで遊びたい…。』
弓子「そうか…。よし!あたしが館長のオッサンを連れて来てやるから少し待ってろ。」
弓子は走って館長室に向かった。そうしている間に大輔がよろめきながら立ち上がった。
大輔「弓子まで…。何を言ってるんだ…。悪魔は退治する存在なのに…。」
中島「違う、正太郎君なんだな。」
大輔「中島君…。どうしても退かないつもりなんだね…。」
ユキムラ「ハハハ!まだやる気かい?このイケメンである僕がいる限り正太郎君もマスター達も傷つけはさせないよ!」
大輔「…。君はいったい何者なんだ?どうして中島君達の肩を持つんだ?」
ユキムラ「何でかって?そんなの答えは簡単さ!それはこの僕がイケメンだからさ!」
答えになっていない。
大輔「そうかい。君も邪魔するなら容赦しないよ。」
ユキムラ「ハハハ!少し外に出ようか。」
中島「ユキムラ!お兄さんは…。」
ユキムラ「弓子のお兄さんなんだろ?大丈夫さ、マスター!ちょっとお話するだけさ!」
大輔「『ザンダイン!』」
ユキムラ「このイケメンである僕には効かないね。このまま跳ね返して外に出てもらうよ。」
ユキムラは魔法を跳ね返して大輔をふれあい広場の外に吹き飛ばした。
ユキムラ「マスター!しばらく正太郎君の事はお願いするよ。すぐに戻って来るよ!」
ユキムラも吹き飛ばした大輔の後を追い外に出て行った。
しばらくして弓子が館長を連れて戻って来た。
弓子「中島!館長のオッサンを連れて来たぞ!」
「これはいったいどういう事かね?」
中島「館長さんの息子の正太郎君がいるんだな。」
「正太郎が?」
中島「そうなんだな。さぁ、正太郎君。弓子さんがお父さんを連れて来てくれたから出てきても大丈夫なんだな。」
『ほんと?僕をいじめようとした人、いない?』
中島「その人はユキムラが連れて行ってくれたんだな。ここには君をいじめる人はいないんだな。」
ポルターガイストの姿がハッキリと写し出された。
「正太郎!本当に正太郎だ!しかし、どうして?」
弓子「正太郎は成仏する前に最後にオッサンとレゴで遊びたかったんだとよ。」
「そうだったのか…。ありがとう、探偵さん。」
弓子「礼なら中島達に言いな。あたしは何もしていない。」
中島「館長さん、正太郎君の所に行ってあげるんだな。」
「そうだった。」
『お父さん。』
館長と正太郎の二人はレゴで遊びだした。
弓子「そう言えば、兄貴はどうした?」
ティンク「外にいると思う…。ユキムラが相手しているよ。」
弓子「そうか…。ちょっと見てくる…。中島、兄貴がすまなかったな。」
弓子は外に出て行った…。
『なかじま、ありがとう。ぼく、もういくね…。』
中島「正太郎君?」
「正太郎!だめだ!逝かないでくれ!」
『おとう…さんと…さいごに…あそべて…うれし…かっ…た…。』
正太郎の身体が消えていく。
中島「正太郎君!そんな…せっかく友達になれたのに…。そんなの…。」ポロポロ
「正太郎!」
『あり…がと…さよ…う…なら…。』
正太郎は成仏した。
中島「そんな…。」ポロポロ
ジャック「中島…オイラ、悲しいぞ…。せっかく仲良くなれたのに…。」ポロポロ
「君達、正太郎のために泣いてくれてありがとう…。」ポロポロ
ティンク「あたしもやだよ…。正太郎君…。」ポロポロ
弓子が外に出るとユキムラと大輔がいた。
ユキムラ「弓子、お兄さんは君に任せていいかな?」
弓子「ああ、兄貴が迷惑かけたな。」
ユキムラ「僕はイケメンだから終わったことをグチグチ言うつもりはないよ。」
弓子「そうか…。悪かったな、せっかくテーマパークに来たのに。」
ユキムラ「今日は楽しかったよ。じゃあ僕はマスター達と合流するよ。」
弓子「ああ。」
ユキムラはふれあい広場に戻って行った。そして弓子は倒れている大輔の元に近づいた。
弓子「兄貴、こっぴどくやられたな。」
大輔「ゆ、弓子かい?彼は何者なんだい?僕の魔法が全然効かなかった…。こんな相手は初めてだ…。」
弓子「アイツか…。クーフーリンだとよ。中島の仲魔だ。」
大輔「中島君の?そんな大物の悪魔が中島君の下につくなんて…。」
弓子「下じゃねぇよ。仲魔だ。」
大輔「同じことじゃないか。僕が悪魔召喚プログラムを使えたら…。もっと有効活用できるのに…。」
弓子「兄貴には無理だよ。」
大輔「僕には魔力がある…。悪魔を従わせる事ぐらい…。」
弓子「兄貴…。中島だからジャックもティンクもユキムラも仲魔になったんだよ。それが分からない今の兄貴には誰もついてこない。」
大輔「…。」
弓子「兄貴、最後に1つ忠告しとく。中島を余り舐めてかかると痛い目に合うぞ。今日はこの程度ですんでラッキーだったと思ったほうがいい。アイツは自分でも分かってないがとんでもない魔力を秘めている。」
大輔「中島君が?まさか…。」
弓子「あたしは忠告したからな。後、今日の事はちゃんと中島達に謝れよ。」
弓子は大輔を残して中島達がいるふれあい広場に戻って行った。
大輔「弓子…。」
弓子がふれあい広場に戻って来た。
中島「正太郎君…。」ポロポロ
ユキムラ「正太郎君…。そんな…。」ポロポロ
弓子「ん?お前ら、どうした?」
「ありがとうございました。正太郎は無事に成仏しました。」
弓子「そうか…。正太郎、逝ったんだな。」
中島「ううう…。」ポロポロ
ジャック「オイラ、いやだぞ。」ポロポロ
ユキムラ「そうだよ…。せっかく笑顔になってくれたのに…。」ポロポロ
中島達は正太郎を思い泣いている。
弓子「泣くな!お前ら、正太郎を笑顔で送ってやれ!それが成仏した奴への礼儀だ。」
中島「でも…。」ポロポロ
弓子「いいか、よく聞け。お前らがいつまでもピーピー泣いていたら正太郎がお前らの事が気になって成仏できなくなってこっちに戻って来てしまうだろ。だから正太郎の事を思うなら笑顔で送ってやるんだ。」
ユキムラ「…そうだね。」
中島「わ、分かったんだな。」
中島達は泣き止み正太郎の冥福を祈った。
弓子「じゃあ、そろそろ帰るか。」
中島「分かったんだな。」
「探偵さん方、本当にありがとうございました。」
弓子「気にするな、仕事だ。そうだ、オッサン!また、何かあったら連絡してくれ。」
「ええ、レゴパークにもまたいつでも遊びに来てください。」
弓子「あっ、そうだ。オッサン!あのジェットコースターもう少しスピードでたほうが面白いぞ!絶対そうしろ!」
中島「…。」
ユキムラ「…。」
ティンク「…。」
ジャック「…。」
弓子「何だよ…。お前ら、言いたい事があったらハッキリ言え。」
中島「…。何でも無いんだな…。」
ティンク「…。帰ろうよ。」
次の日
大輔「…。君もこの事務所に居座るつもりかい?」
ユキムラ「何を言ってるんだい。出来る限りマスターを守るのがこのイケメンである僕の使命じゃないか。」
大輔「…あのね、僕達はボランティア活動じゃないんだよ。誰彼構わず居座られては…。」
ユキムラ「ハハハ!僕はイケメン武将の仕事をしているからね。月々の家賃ぐらいは払わさせてもらうよ!」
ユキムラは大輔に三万円差し出した。
大輔「なんだ、そう言うことは早く言ってよね。ユキムラ君だったね。これからもよろしくね。」
弓子「兄貴、ケチ臭い事を言うなよ。」
ユキムラ「いいんだよ。僕がしたくてやってる事だから、それに君には怪我をさせてしまったからね。」
弓子「何を言ってるんだ。元はと言えば兄貴が悪いんだから気にするなよ。」
大輔「それは何度も謝ったじゃないか。」
みんなで談笑していると事務所のドアがいきなり開かれた。
新田「中島氏ー!吾が輩、無事に退院出来ましたぞー!」
中島「新田君!良かったんだな!」
大輔「…。今度は誰だい…。」
新田「そうだ!吾が輩、みんなにお茶菓子を持って来たのですぞ!」
弓子「ほぅ。新田、このあたしに貢ぎ物とはなかなか良い心がけだな。」
弓子は新田の手荷物をぶんどった。
弓子「あっ、青柳ういろうじゃないか!これあたし好きなんだよな!新田!よくあたしの好物が分かったな!」
お前が催促しといて何を言う。
新田「もしかしたらお主達と仲良くなって吾が輩、予知能力が身に付いたのかもしれませんな。」
ジャック「新田の兄ちゃん凄いぞ!」
ティンク「そんなはずないじゃない。あたし、みんなのお茶を淹れてくるね。」
大輔「えっと、新田君って言ったね。タダで貰える物は大歓迎だよ!」
ケチ臭い男である。
中島「そうだ!新田君、僕達レゴパークに行ってきたお土産があるんだな。」
新田「おお!中島氏、今流行りのテーマパークですな。」
ユキムラ「ハハハ!とっても楽しかったよ。」
新田「おや?お主は新顔ですな。」
ユキムラ「ハハハ!君はマスターの友達なんだね。僕はイケメン武将の真田 ユキムラさ。お近づきの印にこのイケメンである僕のサインをあげるよ!」
新田はユキムラのサインを手にいれた。
新田「なんだかよく分からないけどありがたくいただきますぞ。」
弓子「新田、良かったな!中島からお土産貰えて!」
新田「そう言えば、テーマパークはどうだったのですかな?」
弓子「まぁ、元々は依頼で行ったからな。1日中は遊んでないがまあまあ楽しめたぞ。」
新田「それはなによりですぞ。」
ジャック「弓子なんかジェットコースターに乗ってた時、『兄貴!助けてくれ~』って言ってたぞ。」
弓子「クソダルマ、テメェ!消し炭になりたいようだな。」
ジャック「そ、そうだ!オイラ、ユキのお見舞に行かないと!」
弓子「逃がすと思っているのか!クソダルマ!」
ティンク「みんな!お茶だよ!って弓子!狭い事務所で暴れないでよ!」
中島「ジャックも弓子さんも座って新田君が持って来てくれたういろうを食べるんだな。」
こんな楽しい日がいつまでも続くといいなと思う中島であった。