津島神社にたどり着いた。昼過ぎだが辺りは人が一人も居ない…。空気がぴりぴりする。
弓子「良し着いたな…。したっぱ、もう帰って良いぞ。」
「探偵さん、帰りはどうするんすか?」
弓子「いや、帰りは電車で帰るから良いよ。それより巻き添えくらう前に早く帰れ。今回はマジでヤバイからな。」
「探偵さん、顔色が良くないけど大丈夫っすか?」
弓子「ああ…。もう行け。」
「分かったッス…。また何かあったらいつでも呼んで欲しいッス!」
弓子「すまんな…。中島、行くぞ。」
中島「ゆ、弓子さん、待って欲しいんだな。」
弓子は先に津島神社に入って行った。中島達は遅れて津島神社に入った。
津島神社の奥から強い殺気を感じる。
「またか…。いつの時も人間というものは私の居場所に土足で入り込む。」
弓子「よぅ!お前がスサノオだな!」
「女、今去れば命は助けてあげましょう直ちに失せよ!」
鬼神 スサノオが現れた!
中島「ゆ、ゆ、弓子さん、ああ言っているし今帰れば許してもらえるんだな。」
弓子「なーかーじーまー!今帰ったらここにきた意味ないだろうが!それにな、この白鷲 弓子様の辞書には撤退の文字はないんだよ!」
「白鷲?聞いた事があるな。昔に私を封印した人間二人も確か白鷲と言っていたな。」
ティンク「じゃあ、やっぱりあんたが弓子のお父さんとお母さんを殺したんだ。」
「あの時は私も油断して彼らの命と引き換えに封印されたのですがね。」
弓子「ふーん。」
ユキムラ「じゃあ、このイケメンであるこの僕達が弓子の両親の敵討ちをさせてもらうよ!」
「ほう?あなた達がこの私を倒すと?」
弓子「ちょっとまて!お前らは何を勘違いしてるんだ?」
ジャック「敵討ちだぞ!」
弓子「いや、それがおかしい。いいか?よく聞け。あたしの親が死んだのは弱いからだ。スサノオは悪くない。」
ティンク「は?」
ジャック「え?」
ユキムラ「弓子?」
中島「え?」
この発言には皆、耳を疑った。
スサノオ「いや、私が言うのはなんだけど…。その発想はおかしいような…。」
中島「じゃあ、何でここに…。」
弓子「スサノオ!まずはあたしの頭のおかしい両親を殺してくれてありがとうな!」
スサノオ「な、なんて返事をしたらいいか分からない…。」
流石にこの発言にはスサノオも困惑している。
弓子「で、ここからが本題だ。スサノオ!お前、そこにいる中島の仲魔になれよ!」
ティンク「はぁ?弓子、何を言い出すのよ!」
弓子「いいか?こいつが中島の仲魔になったら流石に兄貴も諦めるしかないだろ?」
ティンク「いや、そうだけど…。」
スサノオ「フフフ。この私に仲魔になれと?ハハハ!面白い!私の前で臆せずそんな事を言う人間は初めてだ。」
弓子「良し、中島!スサノオと契約しろ!」
スサノオ「仲魔になるとは言ってない。それに、私は強い者としか契約はしない。あなた達が私より強いとは思えないが。」
弓子「やっぱりそうきたか。じゃあ、あたしとサシで戦え。あたしが勝ったら中島の仲魔になれ!」
スサノオ「この私とサシで戦うだと?ハハハ!ますます面白い!女、名を名乗りなさい。」
弓子「白鷲 弓子だ。」
スサノオ「白鷲 弓子、あなたのような者は初めてです。では、勝負といきましょう。」
弓子「そうこないとあたしがわざわざ来た意味ないよな!いいかお前ら!これはあたしとスサノオのサシの闘いだ!何があっても絶対邪魔するなよ!」
スサノオ「白鷲 弓子、ますます気に入りました!」
弓子とスサノオの闘いが始まった!
弓子「今までの悪魔とは全然違うな、気迫が違う。」
スサノオ「来ないのですか?」
弓子「このあたしを挑発するのか?面白い、じゃあお望みどうりこっちからいくぜ!」
弓子がスサノオに対して突進する。
スサノオ「この私相手に臆せず向かってくる者はいつぐらいぶりだろうか。しかし、一撃で終わらせてもらおう。」
スサノオの攻撃!
向かってくる弓子に対して強烈な拳を繰り出す!
弓子「そんなスローな攻撃が当たる訳ないだろ!このあたしもなめられたものだな。まずはこいつをくらいな!」
弓子は攻撃をかわした!
そして、カウンターのティオティチャギがスサノオにヒットする!更にすかさずトリョチャギをヒットさせる!
スサノオはバックステップで弓子との距離をとる。
スサノオ「蹴りに特化した変わった武術だ。初めて見る。」
弓子「テコンドーだ。あたしのテコンドーを喰らって全然堪えてねぇとはな。こんな相手は初めてだぜ。」
スサノオ「私もこんな相手は初めてです。白鷲 弓子、かかってくるがいい!」
弓子「おもしれえ、いくぜ!」
弓子が先に攻撃を仕掛けた!
弓子が渾身のアプチャギを繰り出す!
スサノオ「甘いですね。」
スサノオが弓子の攻撃を受け止め両手で蹴り足を掴んだ!
弓子「そういった状況に対してあたしが対策をとってないと思ったか?甘いのはテメエの方だ!喰らいな!」
弓子がサマーソルトキック放つ!
スサノオ「くっ!」
スサノオは弓子の蹴りをアゴにまともに喰らった!たまらず、スサノオは掴んだ足を外してしまう。
すかさず弓子が体勢を立て直してティッチャギを放つ!
スサノオ「ぐっ!やりますね。」
弓子「全然効いてねぇ…。」
スサノオ「フフフ、こんな楽しい闘いは初めてです。」
弓子「あたしもだよ。本気で闘える相手は初めてだよ。」
スサノオ「私も全力でいかせてもらう。いざ!尋常に、勝負!」
今まで以上の気迫でスサノオが襲いかかる!
スサノオ「今度はこちらからいきますよ。」
スサノオが弓子に襲いかかる!
スサノオの攻撃!
スサノオは弓子の喉元めがけて地獄突きを放つ!
弓子「ここだ!喰らいな!」
弓子はスサノオの攻撃に合わせてカウンターのパンダルチャギを放つ!
スサノオ「やはりな、その攻撃は読んでいる。今度はあなたが攻撃を喰らう番です。」
スサノオは弓子が攻撃した足を掴み力任せに投げ飛ばす!
弓子は数メートル先の壁に叩きつけられた!
中島「ゆ、弓子さん!」
弓子「ぐわっ!ててて…。なんて力だよ。クソッ…。」
スサノオ「これで終わりじゃあないですよね?」
弓子「当たり前だ!この白鷲 弓子様を舐めるなよ!」
スサノオ「フフフ。そうでなくては面白くありません。いきますよ。」
スサノオが弓子をめがけて突っ込んでくる!
ジャック「弓子が危ないぞ!今オイラが助けてやるぞ!『ブフ!』」
ジャックフロストが弓子に突っ込んでくるスサノオに氷の玉を放つ。
弓子「チッ!」
しかし、ジャックフロストの放った氷はスサノオの前に出てきた弓子に命中した!
ティンク「ジャック!何してるのよ!ちゃんとスサノオを狙わないとダメじゃない!」
ジャック「違うぞ!弓子が急にスサノオの前に出てきたんだぞ!」
それを見たスサノオは攻撃の手を止めた。
弓子「クソダルマ!テメエ!」
ジャック「弓子ごめんよ。オイラ、弓子を助けようと思って…。」
弓子「あたしの闘いの邪魔をするな!」
ティンク「ジャックは弓子を助けようしたのに…そんな言い方ないよ。」
弓子「お前ら!これはあたしとスサノオのサシの真剣勝負だ!仮にあたしが殺されても絶対に手を出すな!次、手を出したらお前らからぶっ殺すからな!分かったか!」
スサノオ「…私を庇ってわざと氷の魔法を受けましたね?どうしてです?」
弓子「サシの闘いだって言っただろ?」
スサノオ「フフフ、ハハハハハ!素晴らしい!ますます気に入った!」
弓子「仕切り直しだ。かかってこいよ。」
弓子がスサノオを挑発する。
スサノオ「では、いかせてもらいます。こんなのはどうですかな?」
スサノオは弓子のお株を奪うネリチャギを繰り出した。
しかし、弓子はスサノオの懐に入り込んでスサノオの顔面めがけてカウンターの正拳突きを放った。
スサノオはダウンした。
弓子「見よう見まねでするんじゃねえよ。立てよ!」
スサノオ「今のは効きましたね。」
弓子「そりゃそうだ。テコンドーは足技だけじゃねぇぞ!」
弓子とスサノオの死闘が続く…。
弓子「くっ…こんなときに…」フラッ
スサノオ「いきますよ。」
スサノオの攻撃!
スサノオの強烈な拳が弓子の頬をとらえる!
スサノオの攻撃!
スサノオの拳が弓子のボディをとらえる!
弓子はダウンした。
弓子「がはっ!」
スサノオ「どうです?降参しますか?」
気力を振り絞り弓子が立ち上がる。
弓子「くっ…。寝言言ってるんじゃねえよ!まだだ!」
スサノオ「フフフ。そうでなくては。」
弓子とスサノオが同時に仕掛ける!
お互いの拳が頬をとらえる!
弓子「ぐわっ!」
弓子は力負けして吹き飛ばされた!
スサノオ「どうしました?お仕舞いですか?」
弓子が再度立ち上がる。
弓子「ま…まだだ…。」
弓子の足元がふらついている…。
弓子「あたしのテコンドーは誰にも負けねえ…。」
弓子が気力を振り絞り蹴り技を繰り出す!
しかし、スサノオは弓子の攻撃を全て受け流す。
弓子「クソッ!」フラッ
弓子は急に体勢を崩す。
スサノオはその隙を見過ごす訳もなく弓子に攻撃をする。
弓子は吹き飛ばされ壁に激突した。
弓子「ぐわっ!」
弓子は倒れた…。
中島「そ、そんな…。」
ティンク「弓子が負けるなんて…。」
中島達が弓子に駆け寄ろうとする。
弓子「くるな…。」
弓子が立ち上がる。
ユキムラ「弓子、駄目だよ!後はこのイケメンである僕に任せてもう寝てるんだよ!」
弓子「お前ら…。くるな…。あたしのたたかいだ…。」
スサノオ「素晴らしい…。なんて人間だ…。」
スサノオが弓子に止めを刺すために近づいてきた。
弓子はフラフラの状態で両手を広げて仁王立ちした。
弓子「スサノオ…。あたしの…負けだ…。」
スサノオ「あなたの体調が万全でしたら結果は違っていたかも知れませんね。」
弓子「真剣勝負に言い訳はしたくねえ…。それにな…この…白鷲 弓子様に…撤退の文字はねぇ…。殺れ…。」
スサノオ「本当に素晴らしい方だ…。弓子、あなたの心意気に応じて私の最大の技で倒させてもらいます!」
スサノオが技を繰り出す為に構える!
中島「だ、駄目なんだな!」
スサノオはデスバインドを放った!
しかし、スサノオのデスバインドは弓子の前に出てきた中島に当たった!
中島「うわっ!」
中島は吹き飛んだ!
弓子「なかじま…。てめえ…。」
中島「うう…。」
中島は立ち上がった。
弓子「じゃまするな…。なかじま…。」
中島「でも…。」
スサノオ「あなたは、この素晴らしき闘いに水を差すつもりですか!」
弓子「なかじま…。スサノオのいうとおりだ…。ひっこめ…。」
中島「そんなこと…。出来ないんだな!」
ティンク「そうだよ!弓子、今回復してあげるよ!」
ティンクは弓子に近づくが弓子に掴まれ投げ飛ばされた!
ティンク「きゃ!」
弓子「余計なことをするな…。」
中島「ティンク!弓子さん、どうして…。」
弓子「なかじま…。どけ…。」
弓子は最後の力を振り絞り中島を蹴り飛ばした。
弓子「スサノオ…。すまんな…。じゃまがはいった…。殺れ…。」
スサノオ「あなたとは、違う形で会いたかった…。終わりにしましょう。」
中島が攻撃を構えたスサノオに割ってはいる!
スサノオ「またですか…。仕方ない、あなたから死んでもらいます!」
スサノオの地獄突きが中島の腹をめがけて放たれた!
ユキムラ「HEY!スサノオ!このイケメンである僕をお忘れのようだね!このイケメンである僕がいる限りマスターも弓子も殺らせはしないよ…」
ユキムラが中島の前に出てスサノオの攻撃を受け止めた!スサノオの地獄突きがユキムラの腹を突き破った!
ユキムラ「ぐふっ!」
中島「ユキムラ!どうして、僕なんかのために…。」
ユキムラ「ハハハ…。そんなの…こたえは…かんたんさ…このぼくが…イケメンだからさ…。」
ユキムラは自分の腹を突き破ったスサノオの手を掴んだ。
ユキムラ「ハハハ…。スサノオ…。これでぼくたちのだいしょうりさ…。ぐふっ…。」
スサノオ「くっ、抜けない!」
ジャック「ヒーホー!今度こそオイラの魔法をお前に当ててやるぞ!『ブフーラ!』」
ジャックの放った氷の刃がスサノオに命中した!
スサノオ「その程度の攻撃で私を倒せるとも?クーフーリン、あなたは無駄死にでしたね。」
スサノオはユキムラの腹から手を引き抜いた。
ユキムラは倒れた!
ジャック「お前!許さないぞ!オイラのとっておきだぞ!喰らえ!『アイスブレス!』」
ジャックフロストの攻撃!
冷気のブレスがスサノオを襲う!
スサノオ「あなたこそ、闘いの邪魔した罪を償ってもらいます!」
スサノオの攻撃!
スサノオの強烈な拳がジャックフロストに命中した!
ジャックフロストは吹き飛び倒れた!
中島「ジャック!」
スサノオ「後は、あなただけですね。退きなさい、退かないと死んでもらいます!」
中島「いやなんだな!弓子さんは殺させないんだな!」
スサノオ「あなたに何が出来るというのです?」
「デキルコトハ アル!ナカジマ オレサマト ケイヤク!」
何者かの声が聞こえる!
中島「えっ?」
「シタダ!ナカジマ。」
中島は下を見るとパスカルがいた!
パスカル「アクマショウカンプログラムヲヒラケ!」
中島「わ、分かったんだな!」
中島は悪魔召喚プログラムを起動させた!
パスカル「ケイヤクノトコロデ エンターキーダ!」
中島は言われるままに悪魔召喚プログラムを操作した。
パスカル「ケイヤクカンリョウ!」
パスカルの体が大きく変化し、巨大な犬になった。
中島「パスカル?君は、いったい…。」
パスカル「オレサマハ 魔獣ケルベロス コンゴトモヨロシク!」
ケルベロスのパスカルが仲魔に加わった!
パスカル「オマエノアイテハ オレサマダ。」
スサノオ「クーフーリンにケルベロス…何故その情けない弱き者に力を貸す?」
パスカル「オレサマ オマエ マルカジリ!ダカラオマエ イッショウワカラナイ。」
パスカルがスサノオに襲いかかる!
パスカルの攻撃!
パスカルがスサノオの太ももを食いちぎる!
スサノオ「ぐっ!放せ!」
パスカル「ナカジマ オレサマ コイツヲ スコシ クイトメル!」
中島「パスカル…。」
パスカル「ナカジマ ナカマ タスケル!」
中島「そうだ、弓子さん、ユキムラ、ジャック!」
ティンク「中島!みんなを近くに集めて!」
中島「ティンク、分かったんだな!」
中島は倒れたみんなを近くに集めた。
ティンク「みんな!死なないで!『メディラマ!』」
ティンクの魔法で仲魔達の傷が回復した。
ユキムラ「うう…。」
弓子「…。」
ジャック「…ヒ、ヒーホー…。」
ユキムラとジャックは意識を取り戻したが弓子は倒れたままだ。
その時、中島の後ろで声がした。
スサノオ「後は、あなただけですよ?覚悟はいいですか?」
中島「えっ?」
中島は後ろを振り返った。
スサノオ「せっかくケルベロスが時間を稼いだというのに…。逃げなかったとは…。」
中島「パスカルは?」
スサノオ「そこに転がっていますよ。噛みついてきましたので、少々躾をしましたが。」
見るとパスカルがぐったりと倒れている。
中島「パスカル!」
スサノオ「おっと、行かせませんよ。」
スサノオは右手で中島の喉を掴んだ。
中島「うう…。」
スサノオ「これで終わりです。」
ティンク「ダメー!『ジオンガ!』」
ティンクの雷の魔法がスサノオに命中した。
スサノオ「…。そういえばいましたね。このような情けない男など見捨て逃げればよいものを…。」
中島「てぃ、てぃんく…。にげるんだな…。」
ティンク「イヤだよ!もう一度!」
スサノオ「この私がもう一度喰らうとお思いですか?」
スサノオはティンクの体を左手で掴んだ。
ティンク「うう…。くるしい…。」
スサノオ「直ぐに楽になりますよ。」
中島「うう…。てぃんく…。」
スサノオは両手に力を込める。
スサノオ「死になさい!」
中島「てぃんくを…はなせ…。」
スサノオ「まだ、息があるのですね。しかし、あなたが弱いからいけないのですよ?」
中島「ティンクを…。はなせ…。」
スサノオ「またそれですか?あなたが弱いからこの妖精も死ぬのです。」
ティンク「うう…。なか…じ…ま…。」
中島「ティンクを…放すんだな!」
中島は掴まれた喉を払いのけた!
スサノオ「なに?」
中島「ティンクを放すんだな!」
中島の攻撃!
中島はスサノオに全身全霊のタックルを仕掛けた!
スサノオはとっさの事で尻餅をついた!
その隙にティンクはスサノオの手から抜け出した!
ティンク「ごほっ!」
中島「ティ、ティンク!良かったんだな!」ポロポロ
中島は安心して涙を流した。
ティンク「な、中島?」
中島「本当に無事で良かったんだな!」
ティンク「うん、ぼろぼろだけどね。」
中島「ティンク、パスカルに回復魔法をかけてほしいんだな。」
ティンク「うん。任せてよ!」
スサノオ「させませんよ。」
中島「君の相手は僕がするんだな!」
スサノオ「退きなさい!」
中島「退かないんだな!!」
スサノオ「何も出来ないあなたが言うセリフではありませんね。死になさい!」
スサノオの攻撃!
スサノオのデスバインドが中島を襲う!
中島はマトモに喰らい大ダメージを受けた!
スサノオ「やはり、口だけでしたか。それでは他の者も止めを刺すとしますか。」
中島「うう…。まだなんだな…。僕はまだ生きているんだな…。」
中島が力を振り絞り立ち上がる。
ティンク「中島!」
中島「てぃ、ティンク…。ぼ、僕は平気なんだな…。みんなに回復魔法を…。」
スサノオ「くっ…。これでとどめです!」
スサノオの攻撃!
スサノオの地獄突きが中島の腹を突き破った!
スサノオ「終わりですね…。」
スサノオは中島の腹を突き破った手を引き抜いた。
しかし、中島が力を振り絞り再度立ち上がる!
中島「ま…まだ、僕は死ねないんだな!」
スサノオ「何?何故立ち上がれる!」
ティンク「中島!直ぐに回復するよ!『ディアラマ!』」
中島の腹の傷がふさがった。
中島「てぃんく…。僕よりみんなを…。」
スサノオ「分からない…。何なんだ、この男は?何故、そこまで…。」
ティンク「『メディラマ!』」
仲魔達が回復した。
パスカル「オレサマ ゲンキ コンドコソ オマエ マルカジリ!」
パスカルが立ち上がった!
中島「パスカル!良かった…。無事で良かったんだな。」
スサノオ「何なんだ…この男は…。」
中島「パスカル、みんなを安全な所へ連れて行ってほしいんだな。」
スサノオ「この私がそんなことをさせるとお思いですか?」
中島「き、君の相手は僕なんだな!」
中島の攻撃!
中島のパンチがスサノオに当たった。
ペチ!スサノオには全然効いていない。
スサノオ「…。」
スサノオは中島を払いのけた。
中島「うわっ!でもまだなんだな!」
パスカル「ナカジマ オレサマ タタカウ!」
中島「パスカル、お願いなんだな!君はみんなを安全な所へ!」
ティンク「中島!あたしも戦うよ!」
中島「ティンク、パスカルと一緒に行くんだな。」
ティンク「中島…。なんで…。」
中島「パスカル、ティンクもお願いなんだな。」
パスカル「ワカッタ!マカセロ!」
パスカルは弓子とジャックとユキムラを背中に乗せて逃げ出した!
スサノオ「くっ!逃げられたか…。」
中島「ティンク、君も早く行くんだな。」
ティンク「中島を置いて行くなんてイヤだよ。」
中島「ティンク…弓子さんもジャックもユキムラもまだ危険な状態なんだな。」
ティンク「でも…中島が…」
中島「僕は大丈夫なんだな。」
ティンク「分かったよ…。中島…死なないでね。」
ティンクはパスカルの後を追って飛んで行った。
スサノオ「理解できません。何故です?あなたはサマナーですよね?」
中島「うん、そうなんだな。」
スサノオ「だったら、何故使い魔を助ける?あなたは使い魔を盾にして逃げる事ができた筈です。」
中島「君は何を言っているだな?」
スサノオ「私が今まで殺してきたサマナー達は皆、劣勢になるとそうしてきた。何故、使い魔を庇う?」
中島「使い魔?」
スサノオ「あの妖精やクーフーリン達の事です。」
中島「ティンクもユキムラもジャックもパスカルもみんな僕の大切な友達なんだな!そんな言い方してほしくないんだな!」
スサノオ「友?」
中島「そうなんだな。だから、誰も君には殺させはしないんだな。」
スサノオ「理解できませんね…。あなたの存在が不愉快です。何も出来ない男が…。」
スサノオの攻撃!
スサノオの強烈な拳が中島の頬をとらえる!
スサノオの攻撃!
スサノオの拳が中島の腹をとらえる。
スサノオの攻撃!
スサノオの蹴りが中島の頭に直撃する!
中島はダウンした。
スサノオ「死にましたか…。口だけのつまらない男です。どれ、この男の仲魔も殺すとしますか。まだ遠くには行ってないはずだ。」
中島「ま…まつんだな…。」
中島はよろめきながら立ち上がる!
中島「みんなのところへは…いかせないんだな…。」
スサノオ「しつこいですね…。」
中島「僕が…あいてなんだな…。」
中島の攻撃!
ペチ!ペチ!中島のパンチがスサノオに当たるがスサノオには全然効いていない。
スサノオ「退きなさい。」
スサノオの攻撃!
スサノオは中島を投げ飛ばした!
スサノオ「さて、行きますか。」
中島「ま…まつんだな…。」
スサノオ「どうせ、あまり動けないでしょうから先にあなたの仲魔を殺してきます。そこに居てなさい、最後に殺してあげますよ。」
中島「いかせないんだな!僕がみんなを守るんだな!」
中島は懸命にスサノオにしがみつく!
スサノオ「しつこい!」
中島「あああああああああ!!」
スサノオ「何をするつもりだ!この男!」
中島は自分の魔力を暴走させた!
スサノオ「何?この力は!まずい!」
中島の無意識で放ったメギドがスサノオと辺り一帯に放たれた!
スサノオ「この男はいったい!」
中島は魔力を使い果たして倒れた…。
その頃逃げ出したティンク達は…
「あれは?おーい!こっちッス!」
行きに送ってくれた作業員のしたっぱが軽トラで待っていた。
ティンク「あれ?まだ居たの?」
「探偵さんの顔色が良くなかったから心配で近くで待っていたッス!」
ティンク「弓子が全然目を覚まさないんだよ。回復魔法が効かないの…。」
「探偵さん?」
作業員のしたっぱが弓子の体を揺さぶった。
「!!スゴい熱ッス!いつからッスか?それより病院にいかないとダメッス!」
ティンク「えっ?」
「急いで行くッス!ワンちゃんはみんなを荷台に乗せるッス!」
パスカル「ワカッタ!」
ジャック「にぃちゃん…。ばぁちゃんのいるびょういんに…オイラ…顔パスだから…すぐに見てもらえるぞ…。」
「昼間の病院ッスね!みんな、飛ばすからしっかり掴まっているッス!」
パスカル「マカセロ!」
作業員のしたっぱの計らいで急いで病院に向かった。
ティンク「みんな、しっかり『メディラマ!』」
ジャック「ティンク、ありがとう。楽になったぞ!」
ユキムラ「ティンク、マスターは?」
パスカル「ナカジマ スサノオ クイトメテル」
ジャック「だ、誰だお前!」
ユキムラ「うわー!助けて!」
ティンク「落ち着いてよ、二人とも。パスカルだよ…。」
ジャック「えっ?パスカル?」
ユキムラ「本当に?」
パスカル「オレサマ コレガ シンノスガタ!」
ユキムラ「そうか、分かったよ!さてはパスカル、成長期なんだね!それで大きくなったんだ!」
パスカル「オマエ ウザイ!オレサマ オマエ マルカジリ!」
パスカルはウザいユキムラに噛みついた。
ユキムラ「ああああ!イケメンの僕を噛みつかないでくれたまえ!ああああ!」
ティンク「…。」
ユキムラは回復させなきゃ良かったと思うティンクであった…。
少しして一同は病院にたどり着いた。
「みんな、着いたッス!急いで探偵さんを運ぶッスよ!」
みんなで弓子を運んだ。
「なんだい?騒々しい。」
ジャック「あっ!ばぁちゃん、弓子が大変なんだ!助けてくれよ!」
「ちょっと見せておくれ。肺炎になりかかっているじゃないか!お前達、直ぐに病室に運ぶよ!手伝っておくれ。」
ユキムラ「ハハハ!このイケメンである僕に任せてよ!」
ユキムラが弓子をおんぶして病室まで運んだ。
「ほら、あんたらは病室から出な!」
一同は弓子を病室に入れて部屋を出た。
「自分は一度帰るッス。また後日にお見舞いに行くッス。」
ティンク「助けてくれてありがとう!」
ジャック「にぃちゃんのおかげで助かったぞ!」
ユキムラ「お礼にこのイケメンである僕のサインをあげるよ。」
「それはいらないッス。妖精さん達、バイバイッス!」
作業員のしたっぱは帰っていった。
ユキムラ「ティンク、ジャック、君達は弓子をお願いするよ。僕はマスターを助けに行く。」
ティンク「ユキムラ、あたしも行くよ。」
ジャック「オイラも行くぞ!」
パスカル「オレサマ ナカジマ タスケル!」
???「あなた達、その必要はありませんよ。」
ジャック「誰だ!」
皆は声がした後ろを振り返った。
スサノオ「この状態で自動車を追いかけるのは一苦労しましたよ。」
ティンク「ス、スサノオ!なんでここに?」
ユキムラ「君がここにきたって事は…まさか!」
スサノオ「勘違いしないでください。あなた方のサマナーはここに居ますよ。お返しします。」
ジャック「中島は無事なのか?中島に何かあったらオイラが許さないぞ!」
スサノオ「力を使い果たして私の背中で眠っているだけです。全く…いつまで寝てるのですか…。いい加減起きなさい。」
スサノオは中島を床に叩きつけた。
中島が目を覚ました。
中島「痛っ!あれ?ここは?」
ジャック「中島!」
ユキムラ「マスター!良く無事で!」
パスカル「ナカジマ ブシ オレサマ ウレシイ!」
ティンク「中島~!あたし、心配したんだよ!良かったよ~!」
ティンクが中島に飛びついた!
中島「ティンク、心配させてごめんなんだな。みんなも無事で本当に良かったんだな!」
ユキムラ「マスター、このイケメンである僕がいながら危険な思いをさせてごめんよ!」
中島「ユキムラ、僕なんかの為に無茶はしないでほしいんだな。友達の君に何かあったら僕は…僕は…。」ポロポロ
中島はみんなが無事で嬉しくて涙した。
スサノオ「全く…情けない男だ…。何故、私はこんな男に…。」
中島「あっ!君はスサノオ!どうして?」
スサノオ「今ごろ気づいたのですか…。」
中島「まさか?君はみんなに酷いことを?」
スサノオ「しませんよ。私があなたをここに連れて来たのに…。」
中島「そうだったんだな…。スサノオ、ありがとうなんだな。」
スサノオ「敵である私に礼を言うのか…この男は…。意味が分からない…。」
ガチャ!病室のドアが開いた!
「あんたら、病院内では静かにしな!後、白鷲 弓子が目を覚めたから入ってきな!」
中島達は病室に入った。
弓子「ここは?」
「みんながあんたを命懸けで連れて来たんだよ。」
弓子「あっ、ババア。って事はここは病院か。」
「流石の白鷲 弓子も肺炎には勝てなかったようだね。1週間は入院だから大人しくしていな。」
ヨモツシコメの婆さんは病室を後にした。
中島「ゆ、弓子さん、目が覚めて良かった…。本当に良かったんだな…。」ポロポロ
弓子「中島、テメエ。あたしの闘いの邪魔しやがって、泣いてるんじゃねえ。」
中島「うう…。良かったんだな…。」ポロポロ
弓子「良くねえ!クソッ、この点滴がなかったら蹴り倒してるのに…。」
ティンク「弓子、病人なんだから大人しくしていなよ…。」
弓子「テメエらもだ。あたしが退院したら覚えておけ、特にクソダルマ!」
ジャック「な、中島、助けて。」
ユキムラ「ハハハ!ジャックが弓子に魔法を当てるからじゃないか!」
弓子「ユキムラ、テメエも蹴り倒される運命なんだよ。」
スサノオ「あなた達、退いて下さい。弓子、よろしいですか?」
弓子「あっ!スサノオ!」
スサノオ「弓子、私はあなたの事が大変気に入りました。そこで1つ提案があります。」
弓子「…何だよ。」
スサノオ「あなたが退院してから1ヶ月後、お互いに万全の状態で再戦してもらえますか?」
弓子「何で1ヶ月後なんだ?あたしが退院してから直ぐで良いじゃないか。」
スサノオ「私が万全ではありません。これを見てください。」
スサノオはおもむろにテレビの電源を入れた。
テレビから臨時ニュースが流れてきた。
「本日、午後2時過ぎに津島神社で原因不明の爆発事故がおきました!幸い怪我人はなく…」プチ
スサノオはテレビの電源を消した。
弓子「なんだ今のは!」
スサノオ「そこの男が放ったメギドによるものです。私もまともに喰らいました。左腕は取れかけ、腹はえぐれて生きてるのが不思議なくらいです。」
弓子「まじかよ…。良く生きてるな…。」
弓子とスサノオは中島の方に目をやった。中島はまだ泣いている。
中島「うう…。」ポロポロ
弓子「あれを中島が?」
スサノオ「ええ…。」
弓子「お前、これからどうするんだ?」
スサノオ「どこか、住む場所を捜す所からですね。」
弓子「ああ、それなら心配するな。中島!」
中島「うう…。」ポロポロ
弓子「いつまでも泣くな!」
中島「ゆ、弓子さん…。」ポロポロ
弓子「中島!スサノオを事務所に連れて行け。」
ティンク「弓子、何を言い出すのよ!」
弓子「いいか中島!お前が神社を破壊するからスサノオの住む場所が無くなったんだよ。責任取れ!」
中島「えっ?僕が神社を破壊?」
スサノオ「弓子、彼は無意識でした事です。自覚はありません。」
弓子「自覚がある無いは関係ねえよ。チビ、スサノオを回復させろ!ユキムラ、テメエはスサノオと部屋をシェアしろ。」
ユキムラ「ちょっと弓子!何を言い出すのだい。このイケメンの僕が部屋をシェアしたら女の子を連れ込めないじゃないか!」
ティンク「弓子!何でスサノオを回復させなきゃいけないのよ!」
パスカル「オンナ ビョウニン。イウコト キカナクテイイ。オレサマ マルカジリ。」
パスカルが弓子に襲いかかるが弓子のカウンターの正拳突きを喰らいダウンした。
弓子「バカ犬、残念だったなぁ。てめえがこの白鷲 弓子様に勝つなんて100年早いんだよ!」
パスカル「オレサマ コウサン。オレサマ オマエ フクジュウ。」
パスカルは青天の体制になり弓子に服従した。
弓子「バカ犬、この白鷲 弓子様に逆らったら次はこれぐらいじゃすまねえぞ!お前ら!この世で一番偉いのは誰だ!」
一同「白鷲 弓子様です…。」
弓子「良く分かっているじゃねえか。そう言うことだ。お前ら、さっさと取りかかれ!」
ティンク「『ディアラマ!』」
スサノオの傷は回復した。
弓子「おー、チビ。物分かりいいな!しっかりスサノオを回復させろよ。」
ティンク「弓子が無理やりやらせてる癖に…。」
弓子「何か言ったか、チビ。」
ティンク「何も言ってないよ…。『ディアラマ!』」
スサノオ「何かすみません…。」
弓子「あたしは2日後には治すからな。クソダルマ、退院したらぶっ飛ばしてやるからちゃんと遺書を書いとけよ。400字の原稿用紙3枚以上だからな。」
ジャック「なんでオイラだけ…。」
中島「ゆ、弓子さん、おばぁさんも1週間は安静って言ってたんだな。無理をしたら駄目なんだな。」
弓子「なーかーじーまー。いいか?この白鷲 弓子様の辞書に撤退の文字はねえ。相手がウイルスだろうが逆らう奴はぶっ殺してやるんだよ。分かったら行け!」
バタン。中島達はスサノオを連れて事務所に帰っていった。
弓子「この白鷲 弓子様があいつらに助けられる事になるとはな。」