「なにかようかな? パシリとかそういうのならお断りだけどそういった話し以外なら構わないよ」
そうこの世界では男性はパシリが当たり前、ちょっとでも女性の機嫌を損ねると逮捕されるなどといった女尊男卑の力が強すぎるのだ。なんというかそのせいで高飛車で傲慢な人が増加しているとインターネットに書いてあった。インターネットは随分と便利なものだ。だって今までは書物でいちいち探さなくてはいけなかったのに、インターネットではこうして調べたいものを打ち込むだけで情報が出てくるのだ。ーー無論、国家機密とかはでないが......この少女の自己紹介ならぬお国自慢で十中八九最近の女性の典型的な例ーーつまりはテンプレーションな少女なのだ。つまるところこういった少女と話す時にはさじ加減というのが大変重要なのである。
「全く......何なのですの? その態度は⁈ 」
そうこの少女ーー確か名前はセシリア・オルコットだっけかが高飛車な言い方で言ってくる。ーー全くといいたいのはこっちのほうだ。
「この英国代表候補のセシリア・オルコットと知ってのことですか⁈ 」
「いいや知らないよ。だって代表候補なんて何人かいるし、個人を覚えてるのは相当な記憶力が良くないと駄目だと思うよーー生憎自分はそういったことをまだ記憶してないし、今後も記憶する気には慣れないよ」
あっ......さじ加減間違えたかもしれない......これは不味いな......相手の顔が怒りで真っ赤になってるし相当不味いな......
「きぃぃぃ......ゆっ...許ーー」
そこでチャイムがなる。何というか都合がいいというかーーまぁ自分からしたらありがたいことなんだけどね。面倒くさいひととの会話を自動で終了できた訳だし。
「くっ......また来ますわーー逃げないことですわ‼ 」
そうセシリア・オルコットは捨て台詞をはきながら自分の席へと戻っていった。また来るって......折角自動で終了できたっていうのにまた話すのか......はぁ......嫌だなぁ
そうして織斑先生が教室に到着し授業が始まった。
そう授業をしていると、突然織斑先生がこう呟いた。
「そういえば...早めにクラス代表を決めなくてはな。どうだ自他推薦構わんがーー誰かいるか? 」
そうとても、それはもうとても重要なことをまるで愚痴を吐くかのような感じで呟いたのだ。ーーまるで静かに爆弾を投下するかのように。周りを見るとまるで約二名が推薦されるのがやくそくされているかのように。一人は織斑一夏ーーそして僕だ。たった二人しかいない男性を広告塔にするかのような感じなのだろう。ーー全く、そういったことは勘弁してくれと言いたいところだ......くそ、胃が痛くなるーーまるで胃が穴が空くようだ。そういった歓声が耳に響く、織斑一夏はこの事に異議を唱えるがそれを異議という概念が存在しないかのように織斑千冬が断固拒否する......恐らく自分が異議を立ててもそのままスルーされるだろう。
このことに机をバンと叩く少女が居たーーあの高飛車な金髪ロールのセシリア・オルコットだ。ーーそうであろう。この「女尊男卑」の世界で男性が代表になるということは女性にとっても「侮辱」になってしまうのだからそう思うのも考えの一つであるとも考えられるーーだが、自分はそれにはあいいれないーーなぜISを動かせるというだけでここまで傲慢な世界の意見に従わなければならないのだ。ISを作るのにも飛行機と同じく技術者達が必要なはずだ。その中には男性もいるであろうーーなのに男性がいないと成り立っていないことをまるで自覚せずに傲慢な人が増加しているのはおかしいーーだから許せないーー空をも縛るこの世界は僕は許せないーーだからこの少女にーーいやこの世界の傲慢な女性を許せない。
やはりと言うべきか彼女は散々日本を小馬鹿にしながらお国自慢と女性自慢を行っていたーーもう限界だ。
「ふざけるなよーーもう限界だ...」
その時、織斑一夏は狩野シャルルの姿を見る。その姿は顔が強張っており、まるで軍人のようにも感じたーーそうこの時、狩野シャルルは狩野シャルルではなく海猫として怒りの頂点に達していたのだからーー