ランサーを倒した後、湧いてきたエネミーを倒しながら冬木の町を探索していく。今回の聖杯戦争は妙な違和感が生じた。なぜ、ここはこんなにも地獄のような場所になり果てているのか…それに、マシュや所長が存在していた事。まさか、聖杯戦争が行われていたがその後特異点になった可能性が?だとするとここは特異点Fなのか。
「彼女達の所に向かった方が良いんだけど」
敵対することだけは避けたい。何れはヤツと戦う過程で多くの学びまた出会いと別れがありその中には希望や絶望、世界の理不尽に憤怒することがあるだろう。知らぬ悪意に晒されることや命の危機に会うことが一度や二度では無い筈だ。僕のような無能なマスターでも何もできない半端者でもない。きっとヤツを倒せるだろう。そんな彼女たちと戦うなどできそうにもない。故に、僕は彼女たちに気付かれないように陰ながら助けよう。手始めに、バーサーカーを倒す。
「その次はセイバーか、もしくはヤツの足止めか」
そう呟きながら僕はバーサーカーのもとへ向かった。
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そこは、人が容易に立ち寄らないであろう大きく太い木々に囲まれた中にある西洋の城。華やかではないが細部に装飾が確認でき、城の庭園には丁寧に整えられ色とりどりの花達が咲き誇っていたのだろう。しかし、そんな場所も木々は枯れ果て城が辛うじてあった程に崩壊し庭園は花が干からび本来の色を失っている。崩壊した城の中に一つの大きな影を見た。小さな山を思わせる鋼のような巨体。肩まである荒れた髪。手には大地を削り出したような斧剣。まるで血液のように紅い瞳。彼、バーサーカー(ヘラクレス)はそこに居た。目に映るもの手当たり次第に破壊の限りを尽くしている普段の彼ならば決してしない行動だが、聖杯の泥に吞まれ理性を失くし自身にも制御が出来ない程狂うだけの存在になってしまった。
「討つ者は現れず、ただ破壊するだけの装置へと成り下がった英雄よ」
そう呟くと瓦礫の山に降り立ち巨人を見上げる。、巨人は瞬時に己の得物を振り下ろした。少年の手には何の効果も装飾もないただの剣を出現させ受け止める。一瞬にして剣は壊れ、迫りくる二撃目を躱し、虚空から再び剣を取り出し弾く。そこから数回、もしくは十数回と剣を交えただろうか?大きなクレーターができておりその中心に少年と巨人がいた。少年は荒い呼吸を繰り返し所々に浅くはない傷ができているのに対し巨人はかすり傷程度にしかなくどちらが優勢なのかは誰が見ても明らかである。
―――…やっぱり、強いな
荒い呼吸を整えながらそう思う。幾らか弱体化したとはいえ並みの武器では傷一つ付くことはなくかといってランクの高い武器で攻撃すればその武器に対し耐性が付く。厄介な反面味方になったときは幾度となく助けられた。そんな彼がもう苦しまずにする為、とある剣を模造する。それは剣にしては余り実戦向きではなかった。それもその筈それは王を選定するための剣。その構成された材質や担い手の記憶を投影する。その間にも、巨人は止まることを知らないかのように斧剣をこちらに向けて振り下ろす。視認出来ない程に速く下ろされた斬撃を反射で避ける。斬撃により砂埃ができ視界が塞がれる前に後ろに跳躍して距離をとる。先ほど思い描いた剣が完成し手持つ。巨人がこちらに突進したのを見て迎え撃つ。
「宝具解放。
剣の先端から黄金の光が漏れ出し、やがてビームとなり巨人を吞み込むように光が巨人を覆った。瞬間。広範囲で爆発が起こり、辺り一帯が更地と化した。
この作品を一から書き直すべく、勝手ながらリメイクしたいと思います。いつになるか分かりませんが完成したら投稿します。