修行が始まって5日。
なのはとフェイトはメキメキと腕を上げている。
なのはは集束魔法をかなりものにして来ている。
リンカーコアを蒐集された後なのにスターライトブレイカーが撃てるようになっていた。
フェイトはなのはの家の道場に通い始めたようだ。
そしてフェイトは3日で『神速』を会得したとか。
………フェイトが止まった時の中で動けるようになるのも時間の問題かも知れない。
はっきり言って今のなのはとフェイトに勝てる奴はいないと思う。
ファクト short side out.
side 紫煙
はやてちゃんの足がナニかに侵食されているのが分かった。
ならば私はそれを取り除くかソレの侵食速度を落とすかしかない。
私はリリカルなのはは無印しか見ていないためここから先の話の展開を全く知らない。
でも関係ない。
私ははやてちゃんを助けるだけ。
そんな事を考えていたが、
「…………………」
「…………………」
何故か睨まれていた。
「………二人とも顔が怖いけど。どうしたんだ?」
赤髪で巨大な三つ編みをした小さな女の子がそう尋ねる。
ちなみな私は顔色は一切変えていない。
変えているのは目の前にいる金髪、ピンクの髪の二人だ。
特にピンクの髪をした人が凄い私を睨んで来ている。
私何かしたっけ?
「ふーあーゆー?」
平仮名英語満載で私は尋ねる。
「どうしたんや?そんなえらい怖い顔して……。なんや紫煙ちゃんに恨みでもあるんか?シグナム、シャマル」
「いえ……。何でもありません。我が主」
シグナムさん、だっけ?笑顔のつもりだろうけどそれ確実に私に殺気を送ってるよ?
怖くてちょっと催しちゃったよ。
大丈夫。
決してちびってない。
さて、ここまでの私の茶番は止めておいて、まぁ、シグナムさんがこちらを睨んで来ているのは心当りがありすぎるとしてスルー。
ただ催したのは本当だ。
やっぱりコーヒー(砂糖 普通 ミルク 無し)をコーラと混ぜて飲みまくったのがいけないんだと思う。
利尿作用と水分摂取の過多で私の膀胱がフルバースト。
でもおいしかったです。
「ねぇねぇ」
「主、身体の方は大丈夫でしょうか」
「まぁ調子はええよ」
あれガン無視?
ならこの小さい子に
「ねぇねぇトイレまで付き合ってくれない?」
「何だ?お前、そんな趣味があんのか?」
ちゃうねん。
勝てててん。
「私、両手が使えないからトイレするのに一苦労って訳だよ」
まぁもう一つ目的があるけどね。
「まぁ別にいいけど。なぁはやて」
「ん?どしたんヴィータ」
「コイツをトイレに連れて行ってもいいか?」
「(なるほど……仲良くなるためか)別にええで」
はやてちゃんが一瞬恐ろしい策士の顔をしていた。
しかしこの場にいる私を除く三人は気付いていない。
だから私も気にしない。
「んじゃよろしくヴィータちゃん」
「おう。こちらこそ」
「主、私もご一緒していいだろうか」
さぁ行こう
トイレと言う名の
戦場へ
立ち上がったら、あろうことかシグナムさんも同行すると言う。
なんでや。
「シグナム?...ええけど、どないしたん?」
「いえ、騎士として困っている人は放って置けないので」
一目で嘘だと見抜ける。
だがはやてちゃんはそれに気付かない。
「分かった。紫煙ちゃんを手伝ってあげてな?」
「はい」
そうして私達は三人仲良く(一部険悪)トイレに行く。
「お前はあの時の奴で合っているんだな?」
トイレを終わらし病室へ帰ろうとした時、シグナムさんが私に質問をしてくる。
「あの時って?」
あえてのすっとぼけ。
「……とぼけるんじゃない!私の太刀筋を捉え、あろうことか真剣白刃取りをやり、私を蹴り飛ばした奴で合っているのか、と言う事だ!」
凄い剣幕だ。
しかもトイレだから響く響く。
「合ってるよ。で?私に何かご用でも?」
「何故お前が主はやてと同じ病室なんだ!……まさか、私達と出会った後、主はやてまでたどり着いたと言うのか?」
となりでヴィータちゃんが凄い顔してたけど私はそんな事はしていない。
と、言うかそうだったのかい。
「それ何て被害妄想。私が
「何ッ!」
「私の目の前ではやてちゃんとの繋がりを喋っちゃったよね?」
「…………………………はッ!」
…………何だろうフェイトそんに通じる何かがある。
「シグナムッ!」
シグナムさん。
その白い色の剣、何?
「………消すしか、無いのか」
ファッ!
何でやねん。
何でそないな結論に至ったの?
「まぁ待ちたまへ。シグナムさんや。ヴィータちゃんもその手に持ってるハンマー的な物を下げてよ。私怪我人だよ?丸腰だよ?貴女達がやろうとしてるのは弱って風だけで死んでしまうような生命に火炎放射機を向けてるようなモノだよ?」
私の命は風前の灯火。
やっと落ち着いてくれた。
ヴィータちゃんはその手に持ってる得物を下ろした。
と言うか何故にヴィータちゃんまで?
「貴女達がやってる事を当ててあげようか?はやてちゃんを助けるためにやってる。違う?」
「「なっ!」」
感情表現の激しい人達だ。
「な、何故分かったんだ?」
「簡単だよ。はやてちゃんの足がナニかによって侵食。その原因の一つに貴女達が。ならそれを取り除こう。そのためには完成を。完成したらはやてちゃん治る。やったね!でしょ?」
「おい待て。私達はお前には闇の書は見せて無いぞ?」
「私の身体からリンカーコアが取られそうだったから。そこから想像力と妄想力のオンパレードを使った結果だよ。他の人の魔力を必要とすると言うことは何かを完成させるためか大きな儀式のためかの二通りくらいしかないもの」
私の想像力と妄想力を嘗めるな。
やろうと思ったら世界だって構築出来る。
やりたくないけど。
「合っている。全て。まるで鏡に写したかのように」
「お前一体何者何だ?」
「ただの少女(w)」
「絶対違う」
失礼な。
これでも前世ではちゃんと少女やってたんだ。
引きこもりだったけど。
「でもそれはやっていいこと、じゃ無いよね?」
「あぁ。だが、やらなければ主はやてが治らない」
「それってその闇の書?だっけ?の誘導じゃないの?」
そこ。
訳が分からないって顔をするんじゃない。
「はやてちゃんの身体を調べてみたら魔力が半端なくあった。でも使い方が分からない。そしてはやてちゃんは優しい。蒐集許さず。だから完成しない。闇の書怒る。闇の書、考える。すると闇の書が『そうだ。周りに心配掛ければ蒐集してくれるから完成するんじゃね?』そっからはやてちゃんの魔力をドレイン。そのため身体に障害が出る。そして守護騎士に心配を掛けさせるのに成功。結果、蒐集開始。だと思う」
「「……………」」
その発想は無かったみたいな顔。
まさに口をあんぐりと。
「もし私の仮定が合ってるならそれはデバイスのようなモノ。それなら私にはやてちゃんを助ける方法が一つある」
「どしたん?えらい長い便所やったようやけど……」
「三人とも便秘になってたらしくてトイレで戦争してた。いや、アイツは強かった」
「それはさぞ大変やったんやな……。たった数分なのにえらい痩せとるような感じがしとるもん」
本気で心配してくれているはやてちゃんを見ていて、罪悪感で心を痛めている二人を放っておくとして、ありそうで無さそうな話をした後ここからが本番だ。
「シャーマルさん」
「な、何ですか?」
何をビクゥッとしてんだか
「えっと、はやてちゃんの本。今持って来てる?」
「は、え?」
シャマルさんは見て分かるほど焦っていた。
「え?どんな本?」
はやてちゃんがこちらに聞いてくる。
えっと、………あれ?
どんな本か聞くの忘れてた。
どうしよう。
どうしよう。
ヴォルケンリッターが出てきた本って言えば………駄目だ。
一瞬で怪しまれる。
私はチラリとシグナムさんを見る。
シグナムさんは罪悪感に震えていた。
涙を垂れ流しながら。
駄目だこの人。
私は横目でヴィータちゃんを見る。
「(え?あたし!?……仕方ねぇ)……いや、コイツがそういった本に詳しいらしくてさ、便所で話したらかなり興味を持っちゃって」
ナイスです。
「……………………《ちょっと!ヴィータちゃん!?》」
「……………………《大丈夫だシャマル。私達は彼女を信じている》」
「……………………《シグナムまで!?……なら、私は二人を信じてこの子に闇の書を渡した方がいいの?》」
「……………………《あぁ。もしかしたらはやてが治る。かも知れねぇんだ。しかもコイツの目は嘘をついてねぇ。だからあたしはコイツを信じる》」
「……………………《分かったわ。私も彼女を信じてみる》」
あの、三人が三人とも黙ってたら怖いっす。
しかも見つめ合ってる。
ヴィータちゃんは私にそんな趣味があるのかと言ったけどヴィータちゃんも人には言えないと思うんだ。
でも私には人の趣味は笑えない。
それはその人の個性であり、支えだ。
だからそれをバカにする人は無個性なんだろうと思える。
「これで、いいかしら?」
「え?」
気付くと、シャマルさんがこちらに本を渡して来ていた。
その本は茶色をベースに、真ん中に金色の十字架がある、何とも宗教の匂いがプンプンする本だ。
………これが闇の書。
はやてちゃんを苦しめ、守護騎士達を縛り付けている鎖。
私はそれにゆっくりと、痛む右手にムチを打ち、闇の書の表紙に掌を合わせる。
ハッキング開始。
私は闇の書の中に意識を集中する。
するとその中はドロリとした悪意や憎悪がねっとりと、たっぷりとあった。
私は自分の中の魔力を3つに分け、その分けた内の一つに霊力を纏わせ囮に出す。
そちらに闇の書の敵意が向いた所で私は作業を開始する。
まずは情報の閲覧。
周りには様々な色をした球状の物体がある。
それはピンク色の球体や金色、更には紫色など両手両足の数じゃ足りないほどの球体がある。
その内の金色の球体に触れてみると、私の頭の中に記憶のようなモノが流れてくる。
これは………プレシアさん?後、アルフ。
そして………誰だ?この人。リニス?あぁ教育係なんだ。
と、言うことはこれはフェイトそんのリンカーコアか。
つまりこの球体は今までこの闇の書が奪ったリンカーコアだ。
とりあえずそれを無視して情報を探る。
するとこの闇の書の最深部に辿り着いた。
そこには私じゃ余り理解出来ない言葉がいっぱいあったからスルー。
その奥には何かが封印されてた。
私はそれを開けようと手を伸ばす。
「お前は、何をやっているんだ?」
声がした。
私はそちらを振り向く。
すると、銀髪を靡かせた女性がいた。
その手には私の放った魔力の球が一つ。
「何をやっているかと聞かれれば、改竄かな?」
「即刻出ていって貰おうか」
何を言っているんだ?
この巨乳。
「だが断る」
もちろん私は断るよ?
「ならば痛い目にあって貰うしかない」
すると、相手はこちらに手を向けた。
その手に三角形の魔方陣が出現、そこに光が集まる。
そして私に向かい白い破壊光線を放って来た。
私は一直線に来るその光をしなりと避ける。
この程度、避けるのに他愛も無いね。
だけど相手の顔に焦燥なんてない。
何かがおかしい。
背中に鋭い痛みがドッゴリ響く。
そちらに目をやると白い破壊光線が私の背中にめり込んでいた。
ナニコレ曲がるの?
多分現実世界の私は脂汗でびっしりだと思う。
今ここにいる私が精神体だったからよかったものを。
確実に人を殺せる威力だ。
しかもホーミング機能付きとか。
絶対に敵を殺す、ではなく滅するために放ってるようなもんだよ。
どこぞの楽園の素敵な巫女さんといい勝負だよこれ。
現実世界だったら確実に背骨折れてたね。
「痛いじゃないか」
「何故痛いだけで済むんだ?」
耐久性に優れてたから?
「とにかく出ていけ。そうすればもう何もしない」
「それ本当?」
「あぁ。本当だ」
丁度作業も終わったしもう出るか。
「お邪魔しやすたー」
ハッキング終了。
私が再び目を開けると心配そうに見てくる人が三人。
はやてちゃんは何が起こったのか分からない顔をしている。
私はとりあえず周りに心配を掛けぬようにクウガに変身する人みたく親指を立てる。
するとはやてちゃんを除く三人が笑顔になった。
「な、何が起きたん?」
「簡単な事だよ?はやてちゃんが歩けるようになった」
闇の書の改竄は案外楽に出来た。
私と魔力の2つの囮を使い、本命に改竄データを乗せて飛ばす。
そして改竄。
終了。
いとも容易く行われる簡単な改竄だ。
だけど一つ問題が………。
「………え?………は?し、紫煙ちゃん。いくら何でもその冗談だけは笑えんし、流石の私も怒るで?」
「冗談じゃねーです。足を動かして見ろですー」
私に言われ、はやてちゃんが足に視線を向けた。
すると、
ピクッ
ピクピク
動いている。
比喩でも揶揄でも無く。
少しだが、動いていた。
「え?嘘、やろ?私の、私の足が動い、とる?」
当たり前だ。
何のために私がハッキングしたと思っているのかい?
全てははやてちゃんのためだ。
「す、すげぇ……。本気で何者何だ?お前は」
「だから少女だって。………まぁ、ただ、一つだけ問題があるけど」
上げて叩き落とすのは趣味ではないが仕方ない。
「な、何や?ま、まさか、動くのが今回だけ、ちゅう事やあらへんやろ?」
「後はリハビリ次第だよ。その足は。私が言ってるのは闇の書の事」
「何?改竄出来たと言ったじゃないか」
まぁ確かにバグってた所は直したよ?
「確かにバグってた所は直したけど、それが適用されるのが次からなんだよね」
「「「「え?」」」」
「あぁ大丈夫だよ。もうはやてちゃんの魔力のパスはしっかり通ってるから足が動かなくなるのは事故に遭わない限り大丈夫」
「じゃあ次、とは?」
「簡単に言えば今はまだ悪どい魔道書。次からいい魔道書。つまり、結局魔力を蒐集しないといけない」
「な、何やて?なら駄目や。私のために他の人が犠牲になるのは嫌や」
「それは大丈夫なんだよね」
「え?」
ちゃんと
「そいつは魔力がSオーバーなんだけど周りに迷惑ばかり掛けてる奴だから。自分のために人を利用することになんの違和感も感じてない奴だから。それでも駄目?」
「まぁ………………それならその人にはお仕置きが必要やね♪」
魔王(w)の運命がここに決定。
順調にチートになっていくなのはさんとフェイトそん
最近すずかちゃんを究極生命体にしようかなと思ってます