私は目を覚ます。
そして起き上がる。
それだけの動作だが、私は違和感を感じた。
あれ?
私は今の今まではやてを助けるために闇の書と戦ってた筈なのに……。
何故ベッドで寝ているのだろうか。
私の近くから寝息が聞こえた。
そちらを見ると、アリシアとアルフが寝ていた。
あれ?
アリシアとアルフも闇の書に引きずり込まれたのかな?
私はアリシアを起こそうと手を伸ばそうとするが、誰かがこの部屋に入ってきた。
「あぁ、フェイト。いつもどうりの早起きですね」
え?
な、何で?
「リ、ニス………?」
「えぇ、おはようこざいます。さぁ、アリシア、アルフ
、朝ですよ~起きて下さい」
リニスは私の目の前から突然いなくなった筈なのに……。
それを母さんに聞いたら『猫って言うのはね?寿命を悟ったら主人の前からいなくなるモノなのよ』と言っていた。
優しいけど偶に厳しいリニス。
バルディッシュを作ってくれたリニス。
そんなリニスが今、私の目の前にいる。
「ん、うぅん………。もぉ朝~?」
アリシアが眠そうにしている。
それはそうか、今まで寝ていたもの。
「あ~、ふ……。おはよ~……。フェイトォ……」
「あ、うん。おはよう」
アルフも起きたようだ。
これは………。
もしかして夢?
私が見たかった、夢、なのか?
だけど変化がリニスしかない。
フェイト side out.
side 紫煙
うん。
おかしい。
前回闇の書の中に入った時はドロッとぬるっとした悪意やら憎悪やら妬みやらが渦巻いていた。
でもこれは一体どゆこと?
私は今、神社の前にいます。
まぁ、神社に来たらやることはたった一つ。
まずは巫女さんを探す。
私は前世でよくやっていた。
可愛い巫女さんがいたら一緒に写真を撮ったりしたものだ。
さて、どこにいるのかな~…?
と、キョロリキョロリギロリしていた。
「あんた、何をキョロキョロしてんのよ」
そしたら後ろから声を掛けられた。
な、こ、これは。
ま、まさか………。
紫煙 side out.
side なのは
フェイトちゃんと紫煙ちゃんが闇の書に吸い込まれた。
そのため一人で戦っている。
やはり強い。
私の砲撃は通じない。
それは、一本だからだろう。
だから増やした。
私はレイジングハート・エクセリオンに拡張カートリッジを付ける。
これで6発までだったのが12発までリロードしなくても大丈夫だ。
私はレイジングハート・エクセリオンを闇の書さんに向ける。
「お話、しようよ」
「話すことは、何もない」
ならッ!
「カートリッジ、ロード」
『Load cartridge. 』
私は一気に7発を装填する。
「ディバインバスター・エクステンション・セプテットッ!」
いつぞやの『ディバインバスター・クインテッド』の強化版だ。
発射速度が前回は7秒掛かっていたのが今では3秒と、進歩している。
前回は右と左に2個ずつとレイジングハート・に一つ、だったが今回は改良を加え、右と左に3個ずつ、真ん中のレイジングハートに一つ、の合計7発だ。
私はそれを放つ。
闇の書さんはそれを防ごうとシールドを展開したが、残念だ。
これはシールドを貫通する。
闇の書さんは驚愕の表情を浮かべる。
そしてその場から離脱。
だが、しつこく追ってくる私の放った砲撃。
シールドを貫通する機能に、更にホーミング機能を付けた。
今は私一人だから味方に当たるって事はないので大丈夫だ。
お話は相手が無力化してからしよう。
拡張カートリッジと普通のカートリッジを合わせて残っているのはたったの5発。
私は『ディバインバスター・エクステンション・セプテット』が消えるまで待つ。
そして消えると同時に残りの5発全てを使い、バインドをする。
闇の書さんが動けない内に私は悠々とリロード。
そして闇の書さんは私のバインドを引きちぎろうとしている。
プチプチと千切れそうだ。
だけど対策は打ってある。
バインドが千切られると同時に私のバインドは更に細かくなって闇の書さんの身体に散らばり巻き付く。
これは色んな人の魔法を見て私が考えた魔法だ。
名前はまだ無い。
えっと、確かこんな時は紫煙ちゃんに教えて貰ったこの言葉を言えばいいんだっけ?
「私のバインドは…ひきちぎると、狂い、悶えるの。喜びでね!」
これはなんか悪役みたいな台詞だが、まぁ大丈夫だろう。
私は闇の書さんに近付く。
そして目の前にレイジングハート・エクセリオンを突き付ける。
「これでお話、出来るね」
これでようやくお話が出来る。
そう考えていたその時だ。
私の足元からたくさんのバインドが出てくる。
あっという間に私は捕まった。
「お前の攻撃は、中々ヒヤリとするものがあった。だが、罠を張っているとも分からずに近付くとは………………やはりまだまだ青いな」
それだけ言うと闇の書さんはあっさり私のバインドを引きちぎる。
そして、目の前からのゼロ距離での砲撃で私は吹き飛ばされ、しばし意識を失う。
なのは side out.
side 紫煙
お茶が美味しい。
流石は幻想郷のお茶と言った所だろう。
まさか目を開けた目の前に博麗神社があるなんて夢にも思うまい。
いや~。
楽園の素敵な巫女さんはやはり可愛い。
流石世界一位。
「ふ~ん。『筋力を強化出来る程度の能力』、か。鬼の四天王といい勝負になりそうね」
「まぁ、欠点もあるから度々使う訳にもいかないよ」
腕ぶっちしちゃうかも知れないし。
「これは、私の勘なのだけれど…………。あんたは将来、その能力で、その強化した筋力だけで次元の壁を越える気がするわ」
質量保存の法則って何だっけ?
あぁ、思い出した。
そう言えば
絶品だよね!
「あ、そうだ。あんた、ここにいていいの?何かやってる途中じゃなかったの?」
「そうだねぇ………。じゃあそろそろお
「ええ待ってるわ。じゃあね」
今度来るときは絶対に財布持ってこよう。
それでカードと通帳以外を全部賽銭箱に入れよう。
さて、私は立ち上がる。
すると身体が粒子化する。
どうやら私は、例えるなら東方のマエリベリー・ハーンみたいな状態になっていたらしい。
精神体だけが幻想入りした、と言った所だろう。
また気付くと、今度は暗い暗い空間にいた。
さっきまでは明るかったのに。
私は周りを見る。
おんやぁ?
あんな所に扉がある。
私はすぐにそこまで行き、扉を開けようと手を伸ばすが、その扉にはまるで封印するが如く鎖が何重にも掛けられていた。
私はその鎖を問題なく千切る。
千切りきった所で扉を思い切り開ける。
その中には金髪がウェーブしてる幼女がいた。
うほッ!
いい幼女。
「な、な、あ、あ、た、た、は?ひぃ!?」
多分。
な、何ですか貴女は!的な事を言おうとしたのだろうが、噛みすぎて失敗したらしい。
これは可愛い。
ペロペロしてやろうか。
まぁおちけつ私。
わ、私はそ、そんな変態じゃあない。
立派な淑女と言うことを忘れるな。
まずは深呼吸からだ。
「スゥゥゥゥ………ハァァァァ………スゥゥゥゥ………コォォォォォ………」
よし、バッチリだ。
「あ、貴女は一体何者なんですか?ここは封印された場所だったんですよ?」
「私?私は通りすがりの少女………いや、この場合は淑女、かな?歩いていたら気になった扉があった。鍵が掛かってる。こじ開けちゃえ。そんなこんなで今にいたる」
「通りすがりって、そ、そんな訳ないじゃないですか!?ここは闇の書の管制人格にも見つかってない場所なんですよ!?」
失礼な。
全部事実だ。
嘘は言っていない。
………………筈だ。
「貴女の名前はなんてーの?」
「無視!?ま、まぁいいですけど……。で、私……ですか?私は………その………名前が、ありません」
「じゃあ仮にゴールデンとしよう」
「ゴールデン!?」
「ゴールデンちゃんは何でこんな所にいるの?」
「ゴールデンって、固定なんですね………」
~少女……いや、違う。幼女説明中~
「『永遠結晶エグザミア』、ねぇ………」
『永遠結晶エグザミア』とは、それ自体を核とする特定魔導力を無限に生み出し続ける『無限連環機構』のシステム、だそうだ。
似たようなモノならジョジョ7部の最後の方に出てる。
が、全くシステムが違うだろうね。
「はい……。それで私は近付くモノ全てに、例え悪意があろうと無かろうと自分の意識でなくても、破壊してしまうプログラムが入ってしまってて……。だから私は自分で自分を、誰も傷付けたくないのでこんな奥深くに封印してたんです」
あれ?
でも私は今、ゴールデンちゃんの近くにいるが、大丈夫なのだろうか。
「はい。今なら闇の書の中にいるので比較的安定してますから」
はっきり言ってゴールデンちゃんの言った事の4割は理解出来なかった。
魔法って難しい。
だが、この子が外に出たらつい破壊したくなっちゃう。
身体では嫌がっていてもプログラムが、勝手にィィッ!
的な感じだからここにいる。
ほむほむ………。
「直す方法は………ある」
「………え!?今、何て」
「直す方法はあるって言った。でも、そのためには外に出ないといけない」
「そう、ですか………」
今が精神体であることが恨めしい。
もし普通の肉体だったら直せてたのに………。
そんなふざけたプログラムをこんな幼い幼女にくっつけた奴はもし出会ったら心臓を引きずり出してそれを潰してパン粉、葱、塩コショウを入れて混ぜて丸めてフライパンで焼いてお皿に盛り付けてソースをかけて見た目美味しそうにして口に流し込んでやる。
「あ、そろそろ時間みたいですね」
「え?何の?」
「自動修復機能です。だから貴女がここにいたら消されますよ?」
ゴールデンちゃんは言うが早いか、私を掴んで放り投げた。
「今日は楽しかったです。また、会えるのを楽しみにしています」
そして扉が閉じる。
鎖がまた、何重にも巻かれる。
私が千切った時よりも更に頑丈に。
私は手を伸ばすが、どんどん離れていく。
その内、見えなくなった。
紫煙 side out.
side フェイト
これは、日常、なのか?
当たり前の日常に私は困惑する。
これは、一体。
そして朝御飯を食べる時間になり、母さんがそこにいた。
私は身をすくめる。
怖いから?
違う。
何時ものように抱き着いてくるのを身構えただけだ。
だが、何時まで待ってもその時は一向に来ない。
不審がって目を開けた。
すると母さん、アリシア、アルフ、リニスも不安そうにこちらを見ていた。
「どうしたんですか?フェイト……何故こちらに来ないんですか?」
「もしかしたら怖い夢でも見たんじゃないかしら……」
「ふふ。そしたら今日はフェイトの方がお寝坊さんになりますね」
「そうね」
「か、母さん!」
私はいても立ってもいられず、一つの実験を試す。
「ど、どうしたの?フェイト。いきなり大声を出して……」
「何時もの、は?」
「何時もの?」
私の言う『何時もの』とは、母さんが必ずやる行動だ。
まずは頭を撫でる。
そして抱き着き、頬にキスをする。
これが『何時もの』だ。
「そうね、フェイト」
すると母さんはまず、私に抱き着き、頬を撫で、額にキスをする。
やはりここは夢だ。
そして私の日常よりも味気ない。
だめ押しをしておく。
「アリシアッ!」
「な、何!?フェイト、い、いきなり大声でお姉ちゃんを呼ぶなんて何事!?」
「アリシアの好きな食べ物は!?」
「え?麺類……だけど?」
うん。
分かった。
この
「バルディッシュ」
私はその手にバルディッシュを呼び出す。
するとバルディッシュは現れた。
「ちょっちょっ!!ふ、フェイト!?な、何を………」
「私は元の世界に帰るだけだけど………?」
「何をそんな『蛙の子はおたまじゃくしだろバーカ』みたいな顔をしてるの!?」
断じてしていない。
「だって、アリシアが好きな食べ物は、麺類じゃないもの、糖類だもん」
私はバルディッシュのザンバーフォームでこの空間を切り開いた。
どうやら出れたらしい。
あ、なのはが危ない!!
私はすぐに駆けつけようと加速を始め…………な、何?あれ。
私の見ている風景が少しおかしい。
闇の書から、腕が出てる。
呪いのビデオよりも怖い。
フェイト side out.
side 闇の書の意志
何故だ。
何故我が主は眠ろうとしない。
いや、それどころか逆に目が冴えてきている気がする。
杞憂だといいのだが………。
「永遠に眠る、やて?そんなんいやや!まだジョジョ8部読んでへんのやで?そんなんで眠れるか?少なくとも私は寝られへん」
あぁ、駄目だこれは。
「わ、我が主。貴女の願いは私が全て叶えますので、どうか、どうかお眠り下さい」
「でも断る。貴女が読むのは意味が無いんや……。私が読んでこそ意味があるんや!!」
歴代の主達とは180度くらい違う。
私はまだ幼い主に興味を持った。
だが、私情を捨て、私は主に幸せな夢を見て貰うために誘導する。
「健康な体に貴女の大切な家族。そして誰にも邪魔されない幸せな一時を過ごせるんですよ?」
「……………」
「ですから、眠って下さ「いやや」………え?」
我が主はその瞳に覚悟を宿していた。
「私は、私はまだ『マイナス』なんやッ!『ゼロ』に向かって行きたいんやッ!そのためにはここで立ち止まっている場合やない」
全てを滅茶苦茶にする。
私の思想も、何もかも。
闇の書の意志 side out.
side 紫煙
私は闇の書から手を伸ばす。
そして出る。
ゴールデンちゃんはいつか救うとして、今はこの場面だ。
「し、紫煙ちゃん!?い、一体何処から出てきてるの!?」
久し振りだねなのはちゃん。
「お、お前はッ!」
「やぁやぁこれはこれは銀髪巨乳さんじゃあないか」
「くッ!」
銀髪巨乳さんはその手に闇的なモノを溜め、こちらに放とうとする。
「やらせんよ」
私はその闇的なモノを手ではたく。
すると霧散した。
「こんな、こんな事があっていいものか!」
「いいんだよ。この世界は銀髪巨乳さんが思ってる斜め上を行ってるんだよ」
だから、何が起こってもおかしくはないんだぜ!
これが私の持論。
紫煙 side out.
side 闇の書の意志
私にはこのお方の心が分からない。
どんな言葉を掛けようとも、どんなに誘惑をしても、このお方は揺るがない。
私は、私にはそれが眩しかった。
そして、着いて行きたいと思った。
「泣かんでええんよ?貴女はもう一人ぼっちやない。貴女はもう立派な私の家族や。私の守るべき"大切な家族"や。確か、名前が無いんやったな?せやから、貴女の名前を決めてあげる」
私は涙が止まらない。
どれだけ押し殺そうとしても後から後から溢れて来る。
「あなたの名前はタスク。爪ではなく牙と言う意味の
「主ィッ!それだけは駄目ですッ!」
色々と台無しだ。
「冗談やって。さて、と。夜天の主の名において、汝に新たな名前を与える。強く支える者、幸運の追い風、祝福のエール
──リインフォース」
「新名称、リイン、フォース………。登録、致しました……」
「これは、私達が歩き出す物語や。肉体的にも、精神的にも、両方の意味で………。私の名前は夜天の主『八神はやて』。最初から最後まで、行動する事で謎しか作らない紫煙ちゃんと出会う事で、私の物語はまた始まる!!!!そのためにはリインフォースッ!貴女の力が必要なんやッ!」
私も、変わろう。
そうしないと、我が主にも笑われてしまう。
「はいッ!我が主。どこへなりとも着いて行きます!!!!」
本当の戦いは、これからだ。
感想でなのはG.O.D編をやって欲しい、とあったので、やってみようと思います。
よし、自分の記憶力じゃ頼りないので、買ってこようと思います。
………お金、あるかなぁ。
誰か紫煙ちゃん、描いてくれないかなぁ……。
私は基本模写しか出来ませんから……。
風景画とか、動物の絵とか。
人物画?
描けません。
さてさて、感想、批評、質問、誤字報告待ってます。
次回もよろしくお願いいたします。
ゲストの名前は言わずもがな。