ですが、G.O.D編は後、2、3話続きます。
『異常なまでの防御力、異常なまでの攻撃力。そして止まった時の中ですら動ける──以上がファクトとヴォルケンリッター達の報告だ。正直僕達だけじゃ対処できない。そこで、闇の書事件とその後の闇の欠片事件で疲れているだろう君達には申し訳ないのだけれど、協力して貰いたい』
「大丈夫なのッ!」
「うん。私も行けるよ」
「逆に協力させへんかったら紫煙ちゃんに拡げてもろうた穴を大きくしてあげようかと思っとったで」
私、フェイトちゃん、はやてちゃんの合わせて3人は今、クロノ君から協力を頼まれています。
それを断る訳が無い。
むしろ、皆の平和を守るために必要な事だ。
例え禁止されようとも私はやる。
それが──。
それが傷付いた紫煙ちゃんとボロボロになってまでアミタさんとキリエさんを守ったファクト君の、二人に対する慰めになればいいと思うし………。
それに、ゴールデンちゃんにもきっとなにか理由がある筈だから……。
『あははは………。それなら是が非でも協力させておいて良かったと思うよ。それで、話は元に戻るけど、異世界からの来訪者、アミティエ・フローリアンは現在こちらで保護して治療中。技術部と医療班が総力をあげ、寝る間を惜しんで治療に当たっている。これは個人の感想だが、目の下の隈が酷かった』
そう言えば、アミタさんとキリエさんってロボット?なんだっけ……。
『そして彼女の妹のキリエ・フローリアンの居場所も大分絞れてきているから見付かるのも時間の問題だ。そちらはレティ提督の所のリーゼ姉妹が捕獲に当たってくれている』
「クロノ………。ファクトは?ファクトはどうなっているの?」
フェイトちゃんが目に涙をためながら喋っている。
それはそうだよね。
フェイトちゃんにとってはファクト君はお兄ちゃんみたいなものだから。
『ファクトについては心配しなくていい。シャマル先生が全力で治療に当たっているからね。彼は今、気を失っているから彼自身の
まさか……。
「紫煙ちゃん、やね」
『そうだ。彼女は怪我が治りきってないのにこのアースラを脱走した。サーチをかけたが何故か引っ掛からない。彼女の事だろうから無茶はしていな…………いや、きっとしている』
やっぱり紫煙ちゃんが重大な問題の内の一つだった。
そしてもう一つの重大な問題は言わずもながな、分かっている。
『彼女よりも大変なのはこちらの対象だ』
そして大きな画面に出てくるゴールデンちゃんの映像。
最初の白い方は紫煙ちゃんとはやてちゃんの戦闘の時の映像。
それの右隣の赤い方はファクト君の戦闘の時の映像。
『マテリアル達の呼び方だと『砕け得ぬ闇』──識別名システム『U-D』。そして、僕はそうは呼ばないが密かにこのアースラでの『U-D』の呼び方がゴールデンちゃん。………全く、どうしてこんな名前に……』
「それは紫煙ちゃんが付けたんやからしゃあないやろ」
『そう言えばそうだった………』
クロノ君が画面の中で頭を抱えていた。
でももっと他にも可愛い名前があった筈なのになんでゴールデンって名前にしたんだろう。
紫煙ちゃんにはセンスがない。
『おっと………。話が逸れてしまった。それで、この『U-D』は2体いるのか。それとも色彩が変わっただけなのか。それは未だに分からない。分からない、が、いずれも凶悪なまでの戦闘能力を有している。それの戦闘能力は以前、いや、ついこの前君達が戦い、紫煙が吹き飛ばした『闇の書の闇』の防衛プログラムに匹敵するほどのものだ。一番手っ取り早いのが紫煙が何かしらアクションをしてくれる事、なんだろうけど、今はいない。だから、それのための対策を考えなくてはならないんだが──』
「なんとかするからええよ」
はやてちゃんが瞳に覚悟を込めた目でクロノ君の方を見る。
「うん………私達がきっと、なんとかする……いや、して見せるッ!」
なら私もその覚悟を見習って、私も覚悟を決めるしかない。
『その気持ちはありがたい。ありがたいんだが………具体策が欲しいと言うのが事実なんだ。観測を続けながら対策についてはこちらで考える。そして、君達は昨夜から連戦だろう?一旦身体を休めてくれ。行動方針は追って指示させて貰うから』
「う、うん……………」
「了解」
今すぐに出たい、でも疲れているのも確かだ。
だから私はクロノ君の指示に従い休む事にする。
あぁ………。
先程までの覚悟とは一体なんだったんだろうか…………。
「…………あ、なのは、ごめん今、母さんから念話が」
「うん、大丈夫だよ。フェイトちゃん」
思えばプレシアさんとフェイトちゃんって本当に仲がギクシャクしていたのだろうか。
今、見る限りではそんな事は全然ない。
「……………なのは、はやて」
「どうしたの?フェイトちゃん」
「ん?どしたん」
念話を終えたフェイトちゃんが顔を青くして私達に話し掛けてきた。
「紫煙が………私の家にいる」
フェイトちゃんの衝撃発言で、私達は頭が痛くなった。
なのは side out.
side クロノ
なのは達に業務連絡を終えた後、僕はリーゼ姉妹の方を向いた。
「と、言うわけでリーゼ、頼めるかい?」
「はーい」
「まぁ、もともと未確認渡航者の確保が任務だったし、全然問題じゃないよ」
ありがたい。
「聖王教会によれば『未来からの来訪者──運命を変革する者達』だったか」
それが騎士カリムからの情報だ。
「それ、あの預言騎士様からかい?」
「そうだね」
あの人は相変わらず何を考えているか分からない。
「なんでもいいけど、一般に被害が出ないようにさっさと捕まえるだけだから」
「僕はマテリアル達を追うから、君達は渡航者の方を頼む」
「いや、なんでお前が仕切ってんだよ」
「師匠に向かってさぁ………この無礼者め」
相変わらず手厳しい。
「…………そんな事を言っているとグレアム元提督に頼んで君達のご飯をメザシ1匹か玉葱に変えて貰うぞ?」
「よーしッ!はりきって行くぞぉぉッ!」
「絶対に捕まえてやるから覚悟してろよ渡航者共ッ!」
掌返しがお早い事だ。
さて、リーゼ姉妹もやる気に
「さぁ、行くぞッ!」
ちなみに、猫には玉葱は食べさせては駄目だ。
理由は玉葱(ニンニクやニラなどのネギ類)に含まれているアリルプロピルジスルファイドとかいう成分が、赤血球を破壊し、溶血性貧血、ハインツ小体性貧血を引き起こす為、だからだそうだ。
………まぁ、リーゼ達は使い魔だから大丈夫か。
クロノ side out.
side 紫煙
「こんなのって………絶対にあり得ない……の」
「私達の苦労って………一体……」
なのはちゃんが否定し、アミタさんが絶望する。
私が何をしたと言っているんだ。
ただプレシアさんの所で作った超万能薬をアミタさんにあげたら意外にも千切れた腕とウィルスが治ったって言うね。
「『
知らんな。
ん?
黒野原君と猫耳娘姉妹の出番?
犠牲になったんだよ。
私のこの出番の尊い犠牲に、な。
「しかもこの時代では決して手にいれる事が出来ないと思ってたエネルギーの補給まで………」
ドラ○エって凄い。
「あの、紫煙さん」
「ん?なんだいマリーさん」
今、私に話し掛けてきた緑の髪のメガネさんはマリエル・アテンザさん。
どうやら時空管理局の技術部に属しているとかいないとか?
「あの、その超万能薬とやらの成分を分析させて貰っても構わないでしょうか?」
「別に大丈夫だけど………。多分エラーが出るよ?」
「え?」
「それ、ゲームのレシピを元にしてるから」
「あ、そうなんですか……………(この
でも、これ四袋しか出来なかったんだよなぁ。
え?
何故かって?
特別な薬草が切れた。
ちなみに、私がプレシアさんの家で錬金したのはドラ○エⅨのレシピだ。
ドラ○エⅧのレシピは特別な薬草を3つ錬金するだけで良かった。
「あの、紫煙さん、でしたっけ?」
「なんだい?」
「これで………これで不治の病は治りますか!?」
そうだねぇ………。
私の記憶よッ!
今こそ総動員だッ!
超万能薬の効能を思い出せッ!
「確か………味方一人の状態異常を治療し、体力を完全回復だから………大丈夫でしょ」
「なら、これを貰ってもよろしいでしょうか!!」
「いいよ」
「やっぱり駄目で………っていいんですか!?」
「あたぼうよ」
その後、アミタさんが頭が取れるんじゃないかってくらい頭を下げてた。
流石に首が鞭打ち症になるのは可愛そうだったので、首筋に手刀を降り下ろし、眠らせた。
その時にちゃんと
「当て身」
って言うのを忘れずに。
さて、それから30分くらい経った後だ。
黒野原君が私達を集めた。
なんのことかな?
と思いながら行くとどうやらゴールデンちゃんを倒す方法が分かったとか。
ちなみにその途中、私が黒野原君となのはちゃんとフェイトすんとはやてちゃんに怒られたのはどうでもいい。
「さて、識別名『マテリアルーL』。通称レヴィを保護、話を聞いた結果、『砕け得ぬ闇』の倒す方法が分かった」
「本……当?」
なのはちゃん。
黒野原君は、どっからどう見ても嘘を付いているようには見えn………って待て待て。
ゴールデンちゃんを倒す?
「『砕け得ぬ闇』は、防衛プログラム級の耐久力を誇り、更に人間サイズで動き回る事が出来る厄介な敵だ。白兵戦で倒したい所だが、僕らが束になってかかっても勝利する可能性は高くない。まぁ、紫煙は別だが」
何で私だけ差別するの?
違う?
区別?
同じだよ。
「だが、マテリアル達の協力があれば倒す、ではなく戦闘動作を停止させれる」
「執務官。そこからは私が説明いたします」
あ、シュテるん、お久し振りなり。
それと、プレシアさんに念話の掛け方を教えて貰って、真っ先にシュテるんの念話の番号に掛たけど、全然繋がらない。
シュテるんそんなに私の事が嫌いなの?
「対システム『U-D』プログラムは大別すると二種類、ミッド術式とベルカ術式があり、そのいずれもカートリッジユニットに装填することで使用できます。そして、ロードしたカートリッジが効いているあいだだけ、『砕け得ぬ闇』を砕く事が出来ます」
ふーん。
ってあれ?
「使用者を決めなくてはならないんだが……」
「でも、こちらでカートリッジユニット付きのデバイスを持っているのは……」
「それなら私がッ!」
「なのはだけじゃないよッ!私もだよッ!」
「ベルカなら、私とヴィータだ」
「充填時間の関係上、四人全員に完全な形でお渡しするのは少々困難です。ですから四人全員にはお渡しいたしますが、そこから主戦力となる二人を選択していただければ………」
そこで始まる第一回『私が主戦力選手権』
おっと、そんな無駄な事はどうでもいい。
今はゴールデンちゃんについてだ。
このままだとゴールデンちゃんは壊されて、あんなことやこんなことをされるに決まっている。
それだけは絶対に防がなくちゃならない。
なら、その為にはどうするか。
答えは簡単だ。
ゴールデンちゃんをしっかりとした状態に直す。
そのために私はここに出向いたんだ。
「四人で話合って決めていただいて下さい。それで、決まったらご連絡を「ちょっと待ったッ!」………シエン?はい。なんでしょうか……」
「シュテるん。コイツを見て、どう思う?」
私はそう言いながらシュテルんにゴールデンちゃん専用ワクチンプログラムを渡す。
「はい。これは………プログラムですね。なるほど、良くできて………え?」
シュテるんの目を丸くした表情の写真。
今なら1枚30000円。
売る気は無いけどね。
でも相場はどんどん上がっているよ。
「どうしたの?シュテル」
「これは………まさか。そんな………」
「どうしたんだ?」
皆が心配そうにシュテルんを見詰めているよ?
さぁ、シュテルん。
その重き口を開きたまへ。
「なんで、なんでシステム『U-D』のワクチンプログラムがここにあるんですか?」
そのシュテるんの一言と共に
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
一瞬にして皆の顔が凍り付いた。
あれ?
私、おかしい事はしてない筈………だよね?
「これは……一体誰が作ったんですか?」
「ん?あ、それ、私が作った」
「貴女は、本当に何者ですか?」
「ただの暇人」
「嘘ですね」
本当だよ?
ただ素材があったから作った。
それとゴールデンちゃんの好感度を上げる為にやった。
「ちなみに、これの使い方は?」
「ただ単に拳に纏わせぇの武器に纏わせぇのしてから3発くらい当てればいい。でもジャーマンスープレックスとか筋肉バスターとかパワーボムとかなら安全………ではないにしろ、確実だけどね。そしたらこのワクチンがゴールデンちゃんに
欠点は、と聞かれればこれ、遠距離武器とかじゃ使えないって所だね。
バリバリの近接専用だもの。
それと、
実験?
出来る訳が無いじゃない。
「あの、紫煙ちゃん?なんでプロレス技をかけたら1回で終わるの?」
なのはちゃん、プロレス技なんて名称をよく知っていたね。
で、何故プロレス技になったかって?
「簡単だよ。適当に色々と探して作ったりしたりしてたら、いつの間にかこのプロレス技をかけるのが一番いいって事に辿り着いた」
これはビックリしたよ。
色々とシュミレーションしていったら何故かどうやってもプロレス技が一番いいって事になる。
それこそ何千何万何兆とやってもね。
「シエンは、規格外って所の話じゃないですね………。ですが、貴女のお陰でもっと良い作戦を思い付きました。ありがとうございます」
そんな無表情で感謝されても……………………萌えるじゃないか。
「それで、もっといい作戦とは?」
おい黒野原。
また尻を拡張させて欲しいのか?
まぁいいや。
この恨みはエイミィさんとアリシアちゃんに協力して貰い、ファクト×黒野原×ユーノ(確かこんな名前だった筈)の3人の絡みを描く、だいたい200頁くらいに渡る同人誌を作ってからそれを渡すと言う最もやられたくない方法でもって仕返しさせてもらう。
つまり、BL同人誌を使い、もっとも(社会的な意味で)残酷な死を贈ろう!と言う事だ。
「はい。まず、四人で対システム『U-D』プログラムで『砕け得ぬ闇』を攻撃し、そのプログラムが効き、動けない内に近接戦闘に特化した………ここではアルフさん、盾の守護獣、シエンのいずれか3人、もしくは1人がこのワクチンプログラムを流し込む。この作戦が現状で一番効果があると思われます」
要約すると。
『ゴールデンちゃんに出会ったら拳か投げ技で、ゴールデンちゃんの身体に私の作ったワクチンプログラムを流し込みィィィィィィィッ!』
『生まれたてのホヤホヤの赤ん坊のようにきれーな身体に戻してやるぜ!』
って所かな?
失敗したら『あァァァんまりだァァアァ』な結果になるけど。
「と、言うわけで結局誰が主戦力になるか、ですが…」
「それならやっぱり私が」
「なのはだけずるい」
「テスタロッサ……。お前もだ」
「これは身内の問題だ。だからあたし達が」
そして始まる第二回『私が主戦力選手権』
熱い舌戦が繰り広げられている。
そうだ。
シュテるんに私が戦力外になるかも知れないって事を伝えとかなくちゃ。
理由はただ二つ。
まず、ゴールデンちゃんにやられた傷が治ってない。
それとアースラからダイブして、地面に着地した時に足に掛かった色々なあれそれの負担が、机の脚に私の足をぶつけた瞬間に堰を切ったように押し寄せてきたから。
粉砕骨折で済んでたらいいんだけどそんなに現実は甘くないだろうね。
まぁ霊力で無理矢理補強すればなんとかなるけどそれでもジャーマンスープレックス1発が限界かな~……。
いや、ジャーマンスープレックスをやろうとしたら多分次に来るのは腰だろう。
流石に腰骨を曲がるストローにする気は無い。
あれ?
そう言えば超万能薬があったじゃん。
猫にネギ類を与えるのは本当に止めておいた方がいいそうです。
さて、感想、質問、批評、誤字報告待ってます。
次回もよろしくお願いいたします。
シュテるんの驚いた顔の写真。
ただ今、値段高騰中。