筋力全開 スターダストブレイク!!   作:とかとか

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遅くなってしまい、本ッッッッッ当にすいませんでしたッ!

文化祭、テスト、受験がって事になった所為とかそんな言い訳はしません………。




更に、今回重度のアンチヘイト&サクシャバカジャネーノここ意味不なんだけどプギャーと思われる場所があるかも知れませんが、そこは………出来れば暖かい目で……ってなんでもありません!


第42話 人間を超える ~chapter7~

負ける訳には、いかない。

あたしは、目の前の男を見ながらそう考えている。

大丈夫だ。

波紋は使える。

あたしの精神面は今、揺らぎのない水面のように落ち着いていて、それでいて内面は煮えたぎるマグマのように、表面では落ち着きつつ、内面では怒りが凄い事になっている。

ベストコンディションって奴?

波紋のお陰で全力疾走しても呼吸は乱れなかった。

 

「今このカーズは気が立っている。よって、全力で行かせて貰おうッ!」

 

来るッ!

カーズと名乗った男性は右拳をあたしに放ってきた。

あたしはそれをすんでの所でカーズから見て右に避ける。

 

「………ふっ所詮考えの甘い人間と言った所か」

 

カーズが何か言ったが、あたしの耳には聞こえなかった。

そして、気付いた。

避けた先に、カーズの右腕の手首辺りから外に向かって伸びている鋭いそれ(・ ・)を………。

それ(・ ・)はまるでノコギリの刃がチェーンソーの刃のように高速回転している、と言う事だけがようやく分かるくらいのモノだったけど、一目で危険だと分かる代物だった。

思いっきり……それこそ、身体が痛くなるくらいに身体を捻る。

なんとか避けきれたけど………袖が切られていた。

お気に入りなのに………。

まぁ、今はそんな事言ってる場合じゃ無いけどね。

……それにしても、切れ味が凄い。

まさに一家に一台は欲しいってレベルで。

 

「ほう………まさか、避けれるとは。このカーズ、どうやら貴様を過小評価していたようだ」

 

「それはどうもありがとう」

 

もしあの刃が当たったらあたしの身体はバターのようにすっぱりといっちゃいそうだ。

しかも、カーズは動きが速い。

………まぁ、シェンよりは遅いけど。

いや、シェンがおかしいのかな?

 

「ふふふ………まぁ精々頑張って避けるようになぁ……少しでも触ると指がなくなるぞぉ……?」

 

………ムカつく程に顔を歪ませた下卑た笑いだった。

シェンも、たまにあんな顔をするけど……でもあれはどちらかって聞かれれば可愛い部類なのでムカつく、と言うよりは何て言うか胸の中がほっこりするって感じだ。

だってシェンは見た目は幼いし凄いか弱そうに見えるし……っと、今はこんなこと考えている暇じゃ無かった。

 

「死ねぃッ!」

 

近付いて来たから身構える。

どんな攻撃にも対応出来るように心の準備をしておく。

………でも、カーズはあたしの想像の斜め上を行った。

なんと、カーズの右腕の手首辺りから出ている刃が光ったのだ。

その所為で目がやられた。

前が見えない……。

カーズがどこから来るのか………。

それが分からなくなった。

なら、無差別になるけど仕方がない。

 

「コォォォォォ………」

 

あたしは右拳を振り上げ、

 

地面を広がる波紋疾走(グランドスプレッドオーバードライブ)ッ!」

 

思い切り地面に叩き付ける。

それにより、波紋が地面を伝わる。

そのお陰で良いことが一つある。

それはソナーの役割。

どこで波紋の波が途切れたり、止まったり、すずかとリサ姉の位置が分かったりする。

ちなみに、地形は既に頭に入っている。

 

「ヌゥッ!」

 

カーズの位置は………真後ろッ!

 

「コォォォォォ……」

 

右手にためる………炎の波紋ッ!

 

緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)ゥ!」

 

あたしは拳を裏拳風にカーズに放つ。

 

「ぐぅ……」

 

手応えあり。

裏拳風に放ったお陰なのか、遠心力も追加されたお陰なのか、威力も上がっている。

でも、まだ目が見えない。

見えるとしても、ボー……っとくらいにしか

 

 

「いい波紋だったぞ?中々感動的だった。だが………」

 

 

ッ!

カーズがまだ後ろに!?

あたしは急いで攻撃をしようとしたけど、もう既に手遅れだった。

 

 

「まだ甘い」

 

 

首筋に、痛みを感じる。

そうか………カーズがあたしの目を奪ったのには、こういう意味もあったのか…………。

意識が沈む。

ずぶずぶと、ずぶずぶと………。

そんななか、あたしはシェンの言葉を思い出していた。

 

 

『今から私が教える魔法ってのは………まぁ、これはどちらかって言うと魔術だけど………まぁ、ここでは無視する。で、これ(今から教える魔法)は才能がない人の為にある魔法………つまり私とかなのはちゃん、フェイトすんはやてちゃん達にあって、アリサちゃん達にはない、リンカーコア………だったかな?が無くても使える魔法だよ』

 

 

その言葉を思い出し、思い切り息を吸う。

そして………歌う(・ ・)

 

「──────ッ!」

 

喉では無く、身体全体を震わせて。

その()は目を覚ます為の音。

あたしは、足で倒れそうになる所を踏ん張る。

虎の子である魔術まで使ったんだから、なんらかの効果があって欲しい。

………でも、何も変化が無いように感じる。

でも、今はこうしてまた立ち上がる事が出来たから、まぁ、いいとする。

 

「…………ぬぅ?……ふむ。面白いな……仕留めた、と思ったのだが……不思議な術を使ったのか、それとも咄嗟の波紋で痛みを和らげたのか……。それは分からないが………このカーズ、決めたぞ。お前を完全に敵として見なそう」

 

こちらとしては何を勝手なことをって気持ちだ。

 

「よって、今すぐ死ねぃッ!」

 

来るッ!

先ずは初撃を回避し、距離を取る。

これで時間が少し出来た。

今度は、落ち着いてよく見よう。

カーズの手首から出ている刃。

あれに当たったら間違いなくあたしは死ぬ。

………そして、腕からあんなもん生やす奴が(運動会での棒倒しのHGSと紫煙を除く)人間な訳がない。

さっきの波紋だって普通の人間なら火傷以上の痛みがある筈。

だけどあのカーズは仮に筋肉で守られていたとしても、よくあんな平気な顔をしているもんだ。

………よくよく思い出してみると、最初にカーズの一撃を防いだ時に、バチってまるで静電気が走るような、そんな感覚があった。

………もしかしたら、これがツェペリ先生が言っていた吸血鬼って奴だろうか。

それにしては波紋の効きが弱い。

もしかしたら、コイツは吸血鬼の上位に存在する奴なのか?

波紋って単語を知っているみたいだし……。

 

「よくあの状態から避けたな………次行くぞッ!」

 

って、事は……あの刃のようなモノはあのカーズの肉体の一部?

………波紋、吸血鬼の上位……なら、もしかしたら……。

 

「死ねッ!波紋の一族ッ!」

 

「………コォォォォォ……」

 

カーズが腕を降り下ろすタイミングに合わせ、波紋を纏った手刀をカーズの刃に合わせる。

 

そして、二人の腕が交差した。

 

「………この刃があんたの一部ってんなら、この波紋、痛いでしょ?」

 

「………ぐ、ヌォォォ………」

 

結論。

あたしの推測は、当たっていた。

カーズの刃は肉体の一部。

カーズは吸血鬼ととてもよく似ていると言うこと。

そして、それなら波紋が通用すると言うこと。

なら、まだ勝てる可能性はあるッ!

 

「貴様………」

 

「あらあら、さっきまであたしに向けた殺意はどうしたのかしら?もしかして、もうギブアップ?」

 

「舐めるなよ………このガキがァ……」

 

カーズが立ち上がる。

でも、どこか足が震えている気がする。

もしかしたら、これは勝ったかも知れない。

 

「もう許さぬ………。貴様は殺す………」

 

その瞬間。

カーズはあたしの目の前から消えた。

そして気付くと、カーズは公園の木々を倒していた。

 

「あら?怖くなって敵前逃亡かしら?」

 

すると、カーズが再び現れ、

 

「馬鹿が………まだ分からんのか?」

 

木々を倒した後にあるのは土埃だけ………。

カーズは一体何をしようと……?

どれだけ土埃を起こそうとあたしの近くに来られればすぐに分かる……。

なのにカーズは何であんな無駄な事を?

 

「なぁ……小娘……知っているか?」

 

「………?」

 

カーズは、両腕から光り輝く刃を再び出しながらそうあたしに問い掛ける。

 

「………そう。それはこんな風の無い日や、密閉された空間で、少しの火花で起きる……そういうモノ……」

 

嫌な………予感が寒気となってまるで百足が昇るかのようにあたしの背中を這い上がる。

 

 

「小娘……貴様、粉塵爆発と言うモノを知っているか?」

 

 

カーズが腕を交差させた瞬間、海鳴臨海公園と、あたしの視界全ては爆煙に包まれた。

 

アリサ(B) side out.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side すずか

 

「あ……アリサちゃん!!!」

 

爆風が肌にチリチリと痛む。

でもそんな爆風の痛みなんて、今の私の頭じゃ考える事が出来なかった。

 

目の前で……しかも友人が……爆発に巻き込まれた。

 

膝から、力が抜けて……座り込んでしまった。

呆然とただ、目の前の状況を理解しようとしながら許容出来ずにいた。

 

「すずかちゃん!よく見てッ!アリサはまだ生きてる」

 

「………え?」

 

そんな私を……パニック状態にある私を現実に引き戻してくれたのが、ローウェルさんの言葉だった。

 

「アリサちゃんが………生きてる?」

 

「ええ………。ほら、よく見なさい。多少火傷や切り傷はあるけど……って言うか、よくあの爆発に巻き込まれながらあれだけですんだってくらいには、ね……」

 

ローウェルさんが指差す方向を見ると、そこにはアリサちゃんが横たわっていた。

私はアリサちゃんに近付き、傷がどのくらいか確かめた。

確かに、多少の火傷はあるし、左腕には目を背けたくなる程の傷があったけどアリサちゃんは、生きていた。

でも………やっぱり切り傷の所為で出血が激しい。

応急処置をしなくちゃ、と思い服を少し破く。

衛生面から見れば余り良くない行動かも知れないけど、無いよりはマジだ。

ひとまず、一応の止血はしておいた。

これで、大体15分後には出血は止まっていてくれる筈。

 

「これで………アリサは大丈夫……なのよね?すずかちゃん」

 

「はい………。一応の処置はしたんで、これで本当に"一応"は大丈夫です。でも、すぐに病院に連れていった方が良いですけど……」

 

「そうよねぇ………。でも、すずかちゃん」

 

「はい?」

 

「アレ、どうする?」

 

ローウェルさんが親指を向けた先には、

 

 

 

「ふむ………。やはり、無酸素はちとキツかった。だが、そのおかけで波紋戦士は片付けた。……あの爆破でまだ生きているとは、驚きだがな」

 

 

 

カーズが、依然として変わらない姿でそこにいた。

 

「さて………残りは貴様らだけだぞ?さっさと観念して、赤石を渡したらどうだ?……ま、そんなに怯えているならば何も心配する事は無さそうだけどな」

 

そして、ゆっくりと、こちらに歩いて来た。

 

「………全く。本当にどうしようかしら、この状況」

 

ローウェルさんの諦めの混じった抵抗の言葉が出てくる。

私は、アリサちゃんに目を向ける。

その顔は、悔しそうに歪んでいた。

…………………アリサちゃん…………。

私も、覚悟を決めた。

 

「ローウェルさん。少し、下がっていてください」

 

「え?すずか、ちゃん?」

 

「………アリサちゃん、少し、ごめんね?」

 

私はアリサちゃんの傷口から少し垂れている血液をすくい、それを口に運ぶ。

 

「って、すずかちゃんッ!なにやってんの!?」

 

「………私、思ったんです」

 

血液を、咀嚼する………。

鉄の味…少し粘りのある感触……。

 

「もっと、早くこうしていたら、良かったんです。そうすれば、アリサちゃんも傷付かずにすんだんじゃ無いのかって」

 

血液を、ゆっくりと、飲み込む。

 

「何を………言っているの?」

 

それだけで、身体が軽くなる。

 

 

「私、実は吸血鬼なんです」

 

 

化物の相手は、同じ化物だけ。

化物を殺すのはいつだって人間(英雄)

それは違う。

 

「私はずっと、この体質………人とは違うこの化物である吸血鬼って事を秘密にしてたんです。……だから、こうなっちゃったのかもって………まぁ、いつか話そうとは思ってたんですけど」

 

いつだって悪役な化物もたまには………

 

「でも、もう迷いません。私は、友達の為に戦います」

 

たまには化物だってヒーローになってもいいじゃん。

 

「………そう、分かったわ。今は何も聞かない。だから……………無事で帰ってきたら、またしっかりと話しましょう?」

 

「…………はい!」

 

私は、まるで挑戦者のようにカーズの目の前に立つ。

 

「………ふむ……あの波紋戦士が最後に使った謎の光りのようなモノが何か、と言うのは気になるな……少し解体してみるとするか……」

 

だが、カーズはそんな私を意に会さず無視して歩く。

だから、私は

 

地面に拳を思い切り叩き付ける。

 

地面が震えた。

震度がどのくらいか、それは分からないけど、カーズを振り向かせる事は出来た。

 

「…………貴様、何のつもりだ?」

 

「いえ、少し、お手合わせいたしませんか?」

 

これで、ローウェルさんの方向には行かせない。

 

「……ふむ。吸血鬼風情が……。お前は知らないようだから言っておくが、お前ら吸血鬼は我々一族にとってのただのエサだ。……そのエサがその上位種に牙を向けても何の意味も無い」

 

「エサ?………そうでね……これでも、ですか?」

 

私は、近くで拾ったあるモノをカーズに見せ付ける。

 

「ぬぅ?貴様………それはなんだ……」

 

「なんだ、と聞かれても、貴方の一部から出た刃、としか答えられないんですけど?」

 

「フン……だからどうしたと言うのだ?その程度のモノ、こちらでなんとでもなる」

 

やっぱりそんな反応をされる。

でも、まだ私にはもう一つ、拾ったモノがある。

 

「そうですよね………じゃあ、コレ(・ ・)なら?」

 

それを出した時のカーズの顔は、まるでしてやられた、と言った感じだった。

 

「貴様ァッ!すぐにその仮面を返せッ!」

 

そう。

私の目的はカーズの刃ではない。

この仮面だ。

 

「この仮面を見たときに、思ったんです。何でここにこんな変な窪みがあるのか………でも、それはまぁ、簡単に解けましたけどね。……それで、この仮面ってもしかして、貴方みたいな人達を進化させるモノ(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)じゃないのかって思ったんですよ」

 

理由はある。

あんなに後生大事に持っていて、しかもそれを完成させようとしている。

オマケで付け加えるならこのカーズと言う人物(?)は腹黒い。

それらを合わせての結論だ。

そして、先程の吸血鬼をエサと言った事で、コイツは吸血鬼の上位にある奴だと理解した。

それなら………それなら私もなれるかも知れない。

このカーズの上位にあるモノに………。

 

「よく気付いたな………。だが、ここには赤石はない。……落ち着いてよくよく思い出して見ればお前達が持っておらぬように見えるしな……だから貴様は究極の生命体には成れぬッ!」

 

カーズがえらく力説しているモノだから憐れにすら感じた。

 

「それはどうでしょう」

 

「ナニィ?」

 

私は、懐から青い石を取り出す。

そう、菱形の形をした、青い石を。

それを仮面に嵌め込む。

明らかに形は違うのに、何故かピッタリと嵌まった。

そして、私はその仮面を被る。

 

「き、貴様………やめろ………ヤメロォォォォォォッ!」

 

 

仮面を被った瞬間、目映い光が私を覆う。

 

 

そして……仮面が崩れ去った……。

その時の私は、不思議な高揚感があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月村すずかが仮面と青い石(ジュエルシード)によって変身した究極生命体、もしくは完全生物とはッ!

ひとつ 無敵なり!

ふたつ 決して老いたりせず!

みっつ 決して死ぬことはない!

よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え

しかも その能力を上回る!

そして その形はギリシアの彫刻のように美しさを基本形とする。

 

────ジョジョの奇妙な冒険 第二部 戦闘潮流より




遅れて、本当にすいませんでした……。
しかも、1ヶ月以上って………。
お気に入り登録してくださっている方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです……。
それと、アリサちゃんフルボッコにしてしまい、本当にすいませんでしたッ!(土下座)



感想、質問、批評、誤字報告待ってます。

次回もよろしくお願いいたします。







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